角田光代のレビュー一覧
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生きている限り、食は欠かせないもの。
ひとりで、または友人とそして家族で…とささやかであたたかい11の食卓の物語。
心に残ったのは、「彼女のお弁当」のなかで小学校低学年と五歳の子どもがいる三十代の女性が、毎日手のこんだ、彩りも美しい弁当を持参している。
「でもいつも思うんだけど、山口さんのお弁当は本当にきれい。そんなに忙しいのに、よくちゃんと作るものだなって、つい見とれちゃう。」と素直に褒めてそれに対して「褒めてくれて、うれしかったです」「忙しいの、あと十年がんばれるくらいうれしかったです」
という2人の会話に何気ないあたたかいことばに嬉しくなる気持ちが伝わってきた。
子ども2人に中学高校 -
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角田光代さんのエッセイ。私は読んだことはないのだけれど、その存在はよく知っている「オレンジページ」という料理雑誌。そこに掲載されたエッセイを集めて本に編集したもの。やはり、料理雑誌だけに「食」「料理」に関係する話題が多い。
ごく自然に日常の一部を切り取って、ご自身の心の動きを観察し、どのように感じたかについてとても静かな文章に綴られている。
各エッセイに描かれている出来事や感じたことについて、「このように感じてしまうのは私だけだろうか」というニュアンスが込められているのだけれど、角田さんの心の動きの多くの部分に自分の思いも重なってしまう。
確かに、女性と男性で異なるところはあるけれど、心 -
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料理は結婚してから仕方なくやってる、出来ればやりたくない。でも、やらなきゃいけない(事は無い、ということもわかってるけど)から、なんとか楽しめる工夫したり、手を抜いたり、試行錯誤を約20年やっていたけど、この本を読んだ事が今までで一番、もう少し料理頑張ってみようかな?と前向きに思えた方法だった。
誰かの為に、何かをする。
それが出来る相手がいる事自体が、幸せなこと。
忙しい日々に忘れがちだけど、本読んで思い出した。
特に『グラタンバトン』が今の自分と重なって泣きそうになった。
つくづく角田光代さんは『現代の女性のリアル』を描く天才だと思う。 -
Posted by ブクログ
いろんな雑誌に載ったエッセイ集
50代の角田光代が20代から今までのこととかを振り返ったりしてて興味深く読んだ!
でも最初らへん古本で買ったから横線とかの落書きが多くて読みにくかったけど!
前半は角田光代が作家を目指して作家になった話とか作家になってからの話とか沢山書かれてて嬉しかった。後半はまあまあ
あと最初は一文一文立ち止まって読んで欲しくてそう言う風に自分もじっくり書いてたけど、編集者にページを読む手が止まらなくなるような本を書いて欲しいって言われてそれを意識した、意識してから直木賞の候補になったって書かれてて私は読む手が止まらなくなるような角田光代の文が好きだから、その編集者ありがと -
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未婚カップルが抱える相手への違和感にクローズアップした短編集。
価値観の違い…とまで言うほどのことじゃない。
きっと友達にコレが原因で別れたって話したら、笑い転げられるだろう。
それでも、毎日毎日気になってモヤモヤする。
パートナーの些細なクセや習慣。
結婚してないんだから、1歩踏み出して別れたらスッキリできるに違いない。
…でもなぁ。それ以外は全部好きなんだよね…。
・あんまり風呂に入らない彼女
・おしゃべりすぎる彼女
・買い物依存症な彼氏
・スナック菓子がごはんな彼女
・ジャイアンツ至上主義な彼氏
・下戸な彼氏………etc
みんな悩んで、別れたり妥協したり。
分かりみが深い。
人と人 -
Posted by ブクログ
『対岸の彼女』で繊細な女性の心情を描いていた作家さんというイメージがあったから、彼女のワイルドさは少しだけ意外だった。割とマニアックなところにも行くし、タバコを吸ったり、旅先で誰かと仲良くなることを当然だと思っていたり。人とのコミュニケーションに恐怖すら抱くぼくにとってはちょっとありえない。でも一方で、彼女はぼくと同じように小心者でもあるようだ(そう自分でも言っている)。つまりぼくから見れば、自ら望んで大海に投げ出されながら、浅瀬の海で助けを求めてさまよっている―失礼ながらそんな印象を受けた。でも、そのギャップがこのエッセイの面白さなような気がする。
この本でも書かれているように、旅好きのた