角田光代のレビュー一覧
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ネタバレ子供の頃毎年集まっていた子たちが、ある時から集まらなくなり、それぞれの人生を歩み、大人になり、あの集まりはなんだったんだろう、、、というところから始まる話。
何の集まりだったのが気になってそれがオチかと思いきや、それはまだ半分。この時点で、やっぱ角田光代の小説は内容のメッセージ以前に読んでて気持ちいいなぁと思う。
その集まりがなんだったかがわかってからが後半。これに対するそれぞれの反応。その反応の背景にある親の子に対する気持ちや家庭環境、子を持つ親として身につまされる。
オチとなる「肝心なのは愛情」ていうのは、言ってみればありきたりなんだが、一冊かけてここに持って来られて大納得する感じ、これこ -
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『元自宅床下から遺体 ー 二十六年前に東京都の小学校の女性教諭を殺害したとして、元同小勤務の無職の男(68)が、自首…男の供述に基づいて男の元自宅を捜索したところ、床下から、この女性とみられる遺体が見つかった。(平成16年8月23日付 読売新聞抜粋』
あなたは、新聞を読むでしょうか?
日本財団が18歳を対象に行った調査では、新聞を”読まない”と回答した人が七割にもなったそうです。実のところ私も自宅に新聞をとらなくなって10年以上の月日が流れました。テレビとネットの情報だけで生きてきたこの10年以上の日々の中で、少なくとも私にとって紙の新聞はすでに過去のものになりつつあります。一方で、職場 -
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ネタバレ様々な場面で強く心を揺さぶられた。最後まで恋人への執着がすごかった。常に意識の根底に恋人の存在があって、主人公はずっと振り回されているけど、だんだん実像ではなく、自分の中の恋人像に振り回されていったような気もした。大切にしていたものと、小さなズレを感じて(いつもの感じじゃない)少しずつ不安になっていくところと、自分の衝動との葛藤が読んでいてとてもどきどきした。
主人公の執着もすごいけど、恋人のつけ離し方も恐ろしい。安心していた存在から、牙をむかれる感覚が恐ろしかった。「あんな汚い生活してるから」には鳥肌が立った。
強い淋しさを、静かな怒りで返していたのかもしれないけど、受け入れられないものを傷 -
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ネタバレ『したくないことを数え上げることで、十年前は前に進むことができたけど、したくないって言い続けてたら、そこにいるだけ。その場で駄々こね続けるだけ』
『作り出すことも、手に入れることも、守ることも奪うこともせず、私は、年齢だけ重ねてきたのだった』
という言葉が効いたー。
ほんと、角田さんの書く文章は、私の心をえぐるんだよなー。もう、心が痛くてしょうがない。
思い起こせば30代後半。
私も主人公・ハナちゃんとおんなじ思いを持っていました。
何も持ってないままただただ歳を重ねることに、すごく恐怖を感じていました。
結婚することが幸せ。子供を産み育てることが幸せ。
それは確かにそうなんだけど、でも -
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空を蹴る
☆4
こういう人っているよな。
どんなことを考えているのかなと思っていた人の考え方が少しわかった気がする。
話を通じて特別なことは起こらないのだけど、普通の人が一年に一度はハメを外してぶっ飛んだことをしてみたい、そんな日を描いている。
そんな日を抽出して書くのはパラレルワールドを描くより何十倍も難しいだろうなぁ。
結局、大きく物事を変えられるわけではなく変わり映えしない日常が続いていくだけなのだけどそんな一瞬を切り取った話。好き。
なんだかわからないけど面白い。
導入部分が面白いんだろうな。
ダメ人間のナンパや風俗体験に似ているような気もする。
なにかを考えさせられるような話ではな -
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ネタバレ喜びより戸惑いが勝ってしまい妊娠を上手く受け止められない主人公が、出産までに自分なりに受け入れていく様子が日記形式で丁寧に綴られている。
自分の母性に自信が持てなかったり、
そのことで罪悪感を感じたり、
なんとなく孤独を感じたり、
夫の気持ちとのギャップがあったり、
急に独身時代が懐かしくなったり、
これが2人での最後かーとしみじみ思ったり、
お腹にずっといてほしい気持ちと、会いたい気持ちとがあったり、
やっぱり孤独じゃないんだなって気付いたり、、
十月十日って改めて、身体的にも気持ち的にも、めまぐるしい日々で、不思議な体験だなと思った。
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中篇小説集。
表題作の
「まどろむ夜のUFO」
「もう1つの扉」
「ギャングの夜」
3篇ともとても奇妙な話でした。
奇妙だけど日常とべったり張り付いててなんとも不思議な感じがする。
「まどろむ夜のUFO」は一人暮らしの主人公のもとに弟がやってきて、奇妙な友人となんだか嘘っぽい彼女の話が出てきて、だけど、その主人公もなんだか変な彼氏みたいな友人みたいなサダカくんとキチキキと会っててっていう、変な話。
だけどとても面白い。
あたしはとにかくサダカくんのことがツボにはまってしまって
もう、おまえこそおかしいやん!って叫びたくなった。
ねったりとした夏のお話で、暑い夏に桃を食べながら読みたかった