角田光代のレビュー一覧

  • 私のなかの彼女

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    ネタバレ

    仙太郎の言動一つ一つが残酷だった。
    ただ、最後に、仙太郎が「何言ってんの。きみが仕事をとったんじゃないか。ぼくじゃなくて」と言ったとき、仙太郎はもちろんひどいけれど、もしかしたら彼も寂しかったのかもしれないと思った。

    一人で逞しく生きることだけが強いというわけではないけれど、自分の価値を他人に決めさせない、そのための「軸」を持っておくことは大事だと思った。
    自分はどう感じるのか、に自信を持ちたい。

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    2023年07月11日
  • 字のないはがき

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    ただ事実を述べているだけなのに、とても伝わる。
    絵も、ただ私の見ていたものを描いているようで、心を掴む。
    戦争ものはどうしても苦手な作品が多いけど、詳細に鮮明に描写しなくても伝わるものは多くある。

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    2023年07月05日
  • ひそやかな花園

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    ネタバレ

    登場人物が多くて、誰が誰で何をしたか、途中こんがらがってしまったのと、結構重いテーマのお話だった。

    幼少期のキャンプが、何の繋がりの集まりだったのか解き明かされていく過程が面白かった。

    また、エピローグで、波留の歌の説明の部分、初めて行った海外(パリ)で、最初は、困ったことが起こらないようにホテルに閉じこもっていたけれど、困ったことが起きるかもしれなくても、助けてくれる人がいたり、わくわくすることに出会えるかもしれないと思えてホテルを飛び出すことができたというエピソードで、ネガティブ思考な紗有美が、「そこに居続けたら、明日も、世界も、ずっと怖いまんまだよ。怖くなくしてくれるすばらしいものに

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    2023年06月29日
  • わたしの容れもの

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    推しの女優さんが読んでいたのを知り、手に取りました。

    自分がすでに若者世代から外れ、大人ってこんなにも子供でよいのか?と思うことや体調面や性格のことなど、読んでいて、何だか腑に落ちたり、納得してしまう。気をつけたい点もあるけれど、年齢に抗わず、今のままでよいのだと教えられた気がした。

    角田さんのエッセイは初めてでしたが、飾らない文章と人柄に好感が持てた。

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    2023年06月28日
  • いつも旅のなか

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    旅のエッセイが読みたいなぁと開いた本。
    筆者はいつまでも旅に慣れないと言っていたが、素人からすれば立派な旅人。
    メジャーな観光地しか旅行に行かない自分からしたら目をパチパチするようなエッセイでした。
    面白かったです。

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    2023年06月26日
  • 空中庭園

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    なんだか いつもの著者じゃない きもちわるいと思いながら ついつい先が読みたくなった。秘密のないにんけなんていないってよく 言われるけど、この本のように 普通な家族と思われる家族が こんなにも隠し事で生きているんだと。世の中はそんなものなのかな?

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    2023年06月25日
  • 明日も一日きみを見てる

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     角田光代さん家のトトちゃん、2010.1.6生まれ、13歳になりました(^-^) 我が家のゆずの3年先輩ですw。「明日も一日きみを見てる」、2023.2発行。一匹の猫と出会うと、人は全世界の猫の幸福を願うようになる。冬の寒い日には、野良猫たちがこの寒さをなんとかしのげますようにと思う。猫の腎臓研究に膨大な寄付金が集まったのは、猫好きが自分ちの猫だけの長寿を願ったからではなく、全猫の長寿を願ったからだと思う! 猫の存在は、人間の日々のしあわせ感の基点。

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    2023年06月21日
  • ご本、出しときますね?

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    3.7面白かった。二人づつなのが良。ラジオとかで続いてくれないかな。その方が出てくれる作家さん増えそうだし。

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    2023年06月20日
  • ツリーハウス

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    三世代に渡る話。
    子から見た両親、祖父母がどういう時代をどうやって生きてきたかは知りようもない。
    祖母が若い頃に住んでた場所を探しに行く現在の時間軸と、祖父母の時代、両親の時代がそれぞれの視点で語られるのが面白い。
    スカッとする話でもないし、好感が持てる登場人物でもないけど、時代に流されながらたくさん後悔や葛藤を抱えて生きてくのが人生なんだなと思った。

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    2023年06月16日
  • キッドナップ・ツアー

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    ネタバレ

    まだ私にはわからないところも多かったけど読み終わったあとなんとゆうか心が温かくなりました。やっぱり家族愛ってすてきですね。最後まで私は分からなかったのだけど、お父さんが誘拐してまで叶えたかった希望、ハルと引き換えにお母さんに提示した条件ってなんでしょうか、、

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    2023年06月12日
  • 明日も一日きみを見てる

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    角田さんの家にいるネコ、ととちゃんのお話。

    ネコはかわいいと思うけれど、実生活ではネコが飼える状況にはなく…子どもの頃、いとこの家にいるネコがかわいくてしっかり者で、遊びに行くたび撫でさせてもらってたなぁ。ネコのいる暮らしは楽しいんだろうなあ…読んでてほんわりです。
    ととちゃんが元気で長生きしてくれるといいな。
    ととちゃんの写真もかわいいし、添えられている角田さんの手描き文字?もとってもいい感じでした。

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    2023年06月10日
  • 幾千の夜、昨日の月

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    夜に枕元で少しずつ読んでいた本。
    目の前にその情景が思い浮かび、旅をした気分になれるエッセイ。特に海外旅が好きな人にはおすすめ。
    そして、すべていろんな夜についてのことが描かれている。夜の孤独、怖さ、それを埋めるための都会の明るさ、昼とぜんぜん景色が違うこと、お酒を飲んだ後の謎の無敵な気分。
    とても共感することが多く、またぱらぱらと読み直したいと思った。

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    2023年06月09日
  • 世界中で迷子になって

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    旅に慣れていない、普段あまり冒険を好まない、だけど旅に出たくなる。そんな人の視点で「旅」が描かれているからこそ、旅慣れた人や目的を持って旅をしている人の旅行記とは違う視点で世界を眺められるのが面白かったです。行った時、行った場所によってもその国や地域へ抱く印象は変わるのだろうし、同じ時、同じ場所で同じものを見ていても人それぞれ感じ方は違うのかなと思ったら、私も広い世界を自分の目で見に行きたくなりました。
    後半のモノにまつわる話も共感できる話もあり面白かったのですが、(携帯端末の支払いの仕組みは私も良く分からないので、店員さんの話はちんぷんかんぷんだなと読みながら頷いてしまいました。)
    もう少し

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    2023年06月08日
  • 100万分の1回のねこ

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    著名な作家によるトリビュート。やはり一流、表現の仕方や情景描写が素晴らしい。

    個人的には角田光代が1番好きでした。

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    2023年06月03日
  • くまちゃん

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    失恋した時に読むとわたしだけじゃないと
    少しホッとする、だけどその辛さに共感して
    うるっとくるお話ばかり。
    最後の話が1番好きだったかな。

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    2023年06月02日
  • 坂の途中の家

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    うーん、怖かった〜
    なんかこう他人事とは思えない感じが。
    子育て中って、ほんと周りから責められているような気になるもの。
    子どもは理不尽だし、言葉も通じないし、
    母親自身が自分を押し殺していればいるだけ、
    我慢を溜め込んでいればいるだけ、
    子どもは泣き喚くという。

    そして自分は我慢しているからこそ、
    そんな子どもにイラつくという。

    自分が我慢してたんだ怒りを溜めていたんだと
    気づくことがまず最初の一歩だと思う。

    それに気づいた主人公はこれからどんな道を歩んでいくのかな。

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    2023年05月31日
  • トリップ

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    角田光代さんの短編集です。各話に出てくる主人公は皆、何かが欠如しているように感じました。足りないものを埋めるように必死で過ごしているけれど、埋まらない、満ち足りない。そんな感じ。でも各主人公にどこか共感を覚えるのは全て悲観的に捉えて投げ出すことはしなくて、泥臭くも這いつくばりそして他者への優しさが垣間見えるからです。

    読み終えた今、どんな感情でいるのか正直説明がつきません。

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    2023年05月28日
  • Presents

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    読みやすさ☆☆☆☆☆
    ちょうどいい長さの短編。
    読後感もいい。人生の中で出会う悲しみや辛さも、おくりものだと思える一冊。
    おすすめ度☆☆☆☆
    誰かに差し上げたくなるような、ほんのり温かい優しさを感じられる。
    読書が苦手なひとでも読みやすい文章表現。
    この本好き☆☆☆☆
    今回は全編通して「貰う側」を主軸に置いていたけれど、「渡す側」に立った時の目線もぜひ描いて欲しかった。
    きっと、貰う分だけ渡していると思うから。

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    2023年05月25日
  • だれかのいとしいひと

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    ほぼ全ての話に 橙色 が登場。単なる偶然だけれど、私がいま取り掛かっているフライヤーのテーマも 橙色 なので胸がときめく。

    人生で乗り続けるバスの比喩、コーラの縮緬のような感触、夕方 橙色が気付かないほどのさりげなさで闇に飲まれる瞬間、夏と秋がはっきりと入れ替わる日、まるで大量の向日葵に支えられて建っているような彼のアパートが綺麗に描かれ過ぎていて苦しい

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    2023年05月19日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    主人公のいずちゃんは自分の生きる狭い世界から抜け出したいという思いを原動力に、様々な恋をしながら必死に生きている。安定を求めがちな自分にとって新しい世界に飛び込む思いきりの良さは、生き方として見習いたいところだなあと思った。

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    2023年05月14日