角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かった。
オレンジページの連載モノの、しかも3冊目の文庫化とは知らずに表紙が可愛く手に取ってしまった。でもどこから読んでも角田さん。ご本人も書かれていたが、何年前からあまり変わっていない、と。笑
前2冊も読んでみたい。
食、人、暮らし、時代、と大きく4つに分かれたエッセイ。軽く、楽しく読み終わる。
角田さんが22歳の中身成長中の自分の目標「へらへらと笑っていられる大人になること」どうでもいいことを書き続けられる大人にはなったそうだ!
なんて言い方 笑
クスッとしながら、あっという間に読み終えた。
そーいう風に考える人もいるんだな、とも思った。
角田さんの猫ちゃん写真がまた可愛い。
そしてコメントも。
ごはんと呼ぶと、この子はすぐにくる。 p.42
天ぷらの願い、の後の写真。
ふわーっと気持ちのいい、きれいなことを考えていると、さっと雨雲がよぎるかのように、ネガティブな考えがよぎる。… 私とは正反対に、ぼうっとしているとき、わけもなくウキウキわくわくせる人もきっといるんだろうなぁ。p.106
人交わりが苦手なのではない!世間話ができないだけ!…
私は本題しか話したくない。本題を共有できない人はもちろんいる。そこまで親しいつきあいのない人。そういう人と私は会話をしたくない。ただ黙っていたい。 p.166
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Posted by ブクログ
8つの物語から成る短編集。一つの物語の文量がちょうどよく、隙間時間で心地良く読むことが出来た。
角田さんの作品は初めてだが、場面は日常によくありそうなものだけど表現がすごい。
印象に残った表現メモ
・白っていうより銀
赤ちゃんの純白さの表現が素敵。赤ちゃんの瞳は「白っていうより銀」で「ビー玉のように澄んでいる」
・福袋
人生を福袋に例えた表現が素敵。
ひょっとしたら私たちはだれも、福袋を持たされてこの世に出てくるのではないか。福袋には、生まれ落ちて以降味わうことになる全てが入っている。希望も絶望も、よろこびも苦悩も、笑い声もおさえた泣き声も、愛する気持ちも憎む気持ちもぜんぶ入っている。 -
Posted by ブクログ
夫婦である角田光代と河野丈洋の両氏があちこちの飲食店や居酒屋をめぐり、綴ったエッセイ。
第1夜から第38夜まであり、韓国釜山の文庫特別編のおまけも。
よくもまあこれだけあちこちの店に行っているもんだと感心するばかり。
「われわれ夫婦はどちらかといえば出不精なほうで、ふたりで食事をするために都心まで繰り出すということはあまりない」と、河野氏が綴っている。これだけあちこちの店に行っていながら、何をのたまう(笑)。
また、「『アルコールを摂取すること』と『酒を飲むこと』は違うということで、人生を豊かにしてくれるのは後者でしかない」とも、河野氏。至言。
とにかく楽しいエッセイで、機会があれば行ってみたくなる店ばかりだが、現在はかなりの店が閉店とか移転しているそうだ。
これもコロナ渦のせいか、、無念。 -
Posted by ブクログ
ある家族とそこに関係する人を含めた6人によるそれぞれの視点で描かれた物語。家族の中には何事も包み隠さず、隠し事をしないというルールがあり、一見明るく平凡な家族だが、読んでいくとそれぞれに秘密があり、作り出している平穏な空間はあぬまで表層的なものにすぎず、実際はカオスに崩壊していることに気づく。
まるで嘘なんてない普通に幸せそうな家庭なのに、一つの家族をこんなに嘘で虚像で作られてしまうものかと本当に怖かった。と同時に、秘密なんてあるのが当たり前で、人はみんな二面性をあるいはそれ以上を持っているものなんだろうと。だからこそ、「嘘のない家庭にしよう」とありえない不可能なことだと思った。そんな不可能なことを掲げるからその空間に縛りを、違和感を感じて息苦しくなるのだと思う。
ただ、誰しも秘密を持っていると、それは当たり前だと前提として改めて認識したけれど、それと向き合うべきなのか、できるだけ干渉しないのがよいのか、どちらがいいのかはわからなかった。干渉しない方が、程よく距離が保たれて表面的には良い関係が構築されるが、深さはない。一方で、干渉した方が複雑にはなり面倒だしリスクは高いが、解決されればそれは深い絆になる。
自分が家庭を持つときに何を大事にしたいのか、考えさせられた。そして、自分の育ってきた家族とは違う行動を取ろうとしても、反面教師を試みても、結局寄ってしまうから、もし本当に自分の親のようになりたくないなら時折立ち止まって振り返らないと気づけないと思う。そして気づくためには冷静に客観的にみないと、恐ろしいと思った。