角田光代のレビュー一覧

  • 源氏物語 4

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    「初音」〜「藤裏葉」
    夕顔の忘れ形見、玉鬘をめぐる恋の駆け引きが描かれます。光君の庇護のもとにあるにせよ、あんな風に言い寄られたら「うざい!!」って思ってしまうだろうとその姿が痛々しい。「女子三従の教え」の重みを感じた巻でもありました。

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    2024年02月19日
  • 銀の夜

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    35になる直前に読んだ本
    何者でもない自分に不安を感じる気持ちとか、過去の何者かになろうとしていた自分と比べて今はどうだろうと考えてしまう自分、共感できる部分が多かった。不安を抱えても自分の人生を生きていく楽しさに気がつく瞬間を描いているて、希望を見出せる作品だった

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    2024年02月18日
  • なんでわざわざ中年体育

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    最後まで面白く読めた。
    雑誌の編集長に誘われ、
    登山やらトレランやら、マラソンやらに挑戦する、中年の希望の星?的な立ち位置なのかな?
    とてもゆるい感じのエッセイ。9年とか続けている一方で、走ることは嫌い、と言ってのける著者。
    最後の、中年体育心得8ヶ条で、
    GARMINのランニングウォッチを買おうかな?
    とちょっと思った。

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    2024年02月15日
  • 月夜の散歩(新潮文庫)

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    面白かった。
    オレンジページの連載モノの、しかも3冊目の文庫化とは知らずに表紙が可愛く手に取ってしまった。でもどこから読んでも角田さん。ご本人も書かれていたが、何年前からあまり変わっていない、と。笑
    前2冊も読んでみたい。

    食、人、暮らし、時代、と大きく4つに分かれたエッセイ。軽く、楽しく読み終わる。

    角田さんが22歳の中身成長中の自分の目標「へらへらと笑っていられる大人になること」どうでもいいことを書き続けられる大人にはなったそうだ!
    なんて言い方 笑

    クスッとしながら、あっという間に読み終えた。
    そーいう風に考える人もいるんだな、とも思った。
    角田さんの猫ちゃん写真がまた可愛い。
    そしてコメントも。

    ごはんと呼ぶと、この子はすぐにくる。 p.42
    天ぷらの願い、の後の写真。

    ふわーっと気持ちのいい、きれいなことを考えていると、さっと雨雲がよぎるかのように、ネガティブな考えがよぎる。… 私とは正反対に、ぼうっとしているとき、わけもなくウキウキわくわくせる人もきっといるんだろうなぁ。p.106

    人交わりが苦手なのではない!世間話ができないだけ!…
    私は本題しか話したくない。本題を共有できない人はもちろんいる。そこまで親しいつきあいのない人。そういう人と私は会話をしたくない。ただ黙っていたい。 p.166



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    2024年02月13日
  • 月と雷

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    ネタバレ

    「堅実」の真逆をいく生き方が、自分には決してできそうもなく、かと言って羨ましくも可哀想でもなく、そういう人生もあると描かれている。
    何かに必死になって生きて行かなくても、ただ流されてもそれもちゃんと生きているんだな、と眼から鱗。
    不思議すぎて謎すぎて、でもそれに納得のいく説明なんかもなく。
    それをただ受け入れるということ。
    こんなに誰にも感情移入できない小説もめずらしい。

    でもそれはそれでちゃんと小説として面白いんだよなぁ

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    2024年02月12日
  • 源氏物語 上

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    今まで色々な現代語訳に挑んでは挫折してきましたが、角田訳でようやく読破出来そうです。こんなに長編小説としての筋を辿りやすい源氏物語ははじめてです。

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    2024年02月12日
  • 銀の夜

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    高校時代にバンドを組んで、なぜかそこそこ売れた過去のある女、三十五歳。つかず離れず適当な距離で過ごしてきた三人が友の思いに触れて動き出す。月の輝く銀色の夜を越えて
    彼女らは何かに出会う。

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    2024年02月09日
  • 三面記事小説

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    実際の事件を元に描かれた短編集。
    どの作品もそれぞれの人間関係を丁寧に描かれており、最後まで読むと切なくなった。

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    2024年02月08日
  • 銀の夜

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    何者かになれなかったとしても、手に入れたと思ったものがそのそばから溢れていくものだとしても、人生は愛おしい。
    そんなものなのだ。じたばたしながら、カッコ悪さを晒しながら、怖がらずに自分の人生を抱きしめよう。

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    2024年02月05日
  • 福袋

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    8つの物語から成る短編集。一つの物語の文量がちょうどよく、隙間時間で心地良く読むことが出来た。
    角田さんの作品は初めてだが、場面は日常によくありそうなものだけど表現がすごい。

    印象に残った表現メモ

    ・白っていうより銀
    赤ちゃんの純白さの表現が素敵。赤ちゃんの瞳は「白っていうより銀」で「ビー玉のように澄んでいる」

    ・福袋
    人生を福袋に例えた表現が素敵。
    ひょっとしたら私たちはだれも、福袋を持たされてこの世に出てくるのではないか。福袋には、生まれ落ちて以降味わうことになる全てが入っている。希望も絶望も、よろこびも苦悩も、笑い声もおさえた泣き声も、愛する気持ちも憎む気持ちもぜんぶ入っている。

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    2024年01月30日
  • もう一杯だけ飲んで帰ろう。(新潮文庫)

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    夫婦である角田光代と河野丈洋の両氏があちこちの飲食店や居酒屋をめぐり、綴ったエッセイ。
    第1夜から第38夜まであり、韓国釜山の文庫特別編のおまけも。
    よくもまあこれだけあちこちの店に行っているもんだと感心するばかり。
    「われわれ夫婦はどちらかといえば出不精なほうで、ふたりで食事をするために都心まで繰り出すということはあまりない」と、河野氏が綴っている。これだけあちこちの店に行っていながら、何をのたまう(笑)。
    また、「『アルコールを摂取すること』と『酒を飲むこと』は違うということで、人生を豊かにしてくれるのは後者でしかない」とも、河野氏。至言。
    とにかく楽しいエッセイで、機会があれば行ってみたくなる店ばかりだが、現在はかなりの店が閉店とか移転しているそうだ。
    これもコロナ渦のせいか、、無念。

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    2024年01月29日
  • 空中庭園

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    ある家族とそこに関係する人を含めた6人によるそれぞれの視点で描かれた物語。家族の中には何事も包み隠さず、隠し事をしないというルールがあり、一見明るく平凡な家族だが、読んでいくとそれぞれに秘密があり、作り出している平穏な空間はあぬまで表層的なものにすぎず、実際はカオスに崩壊していることに気づく。


    まるで嘘なんてない普通に幸せそうな家庭なのに、一つの家族をこんなに嘘で虚像で作られてしまうものかと本当に怖かった。と同時に、秘密なんてあるのが当たり前で、人はみんな二面性をあるいはそれ以上を持っているものなんだろうと。だからこそ、「嘘のない家庭にしよう」とありえない不可能なことだと思った。そんな不可能なことを掲げるからその空間に縛りを、違和感を感じて息苦しくなるのだと思う。

    ただ、誰しも秘密を持っていると、それは当たり前だと前提として改めて認識したけれど、それと向き合うべきなのか、できるだけ干渉しないのがよいのか、どちらがいいのかはわからなかった。干渉しない方が、程よく距離が保たれて表面的には良い関係が構築されるが、深さはない。一方で、干渉した方が複雑にはなり面倒だしリスクは高いが、解決されればそれは深い絆になる。

    自分が家庭を持つときに何を大事にしたいのか、考えさせられた。そして、自分の育ってきた家族とは違う行動を取ろうとしても、反面教師を試みても、結局寄ってしまうから、もし本当に自分の親のようになりたくないなら時折立ち止まって振り返らないと気づけないと思う。そして気づくためには冷静に客観的にみないと、恐ろしいと思った。

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    2024年01月28日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    久しぶりに角田光代の強烈な小説を読んだ。2001年にマガジンハウスから単行本で刊行されたそうで23年前になるけど、脇目を振らず真っ直ぐに突進するちから強い内容だった。もうこんな話は書けないんだろうな。

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    2024年01月24日
  • Presents

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    女が一生にもらうであろうプレゼントにまつわる短編12編。共感できるところがいっぱい。子どもが描いた家族の絵のエピソードがささった。

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    2024年01月20日
  • 今日も一日きみを見てた

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    犬派と思ってた角田さんがたまたま子猫をもらうことになってからネコにハマっていく様がさすがの観察力と表現力でリアルに語られていく。こんなにも愛しくかつ人間性までも愛情豊かな存在へと変えてしまうものなのか。飼っていない私は思う。

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    2024年01月20日
  • 銀の夜

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    自分の人生のはずなのに、いつのまにか他人任せの毎日を送っている感覚。

    「生きる手応えとは?」

    知らず知らずのうちに自分を縛っているもの、執着しているもの、そこから抜け出したときの解放感と足取りの軽さ。
    終盤のスピード感とキラキラした景色の場面では、読んでいるこちらの心からも、何かが削ぎ落とされたように思えた。

    人生と向き合うのはつらい、苦しい。
    それを乗り越えられるのは自分たったひとりだけれど、それでも大丈夫だからと背中を押してくれた一冊。

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    2024年01月13日
  • 銀の夜

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    3人の女性、立場は違うけど皆それぞれに悩みを抱えながら生きている。
    大人になると友達と集まっても、本当の本音は話せなかったりするところがわかるなーと共感。
    特に女性は既婚、未婚、子あり、子なしとか嫌でも分類しがち。
    そうするとこの話はできないかな、とか無意識に話題を選んだりして。

    最後の終わり方好き。

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    2024年01月11日
  • おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)

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    悪意とか憎しみに関する短編集
    人の悪意はこわい
    自分の中にある悪意や憎しみも怖い
    自分が意図してなくても憎しみに支配されてしまう可能性があってそれも怖いよな、と思った
    そういう負の感情の表現が上手い

    ただ、田中弥生の解説がこの本の〜は〜を表している。みたいに言い切ってるのが最悪だった
    揶揄的な表現を解説でこうである。って決めつけるのって1番ナンセンスに思う
    こういう作品って人それぞれどう捉えてもいいはずなのに

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    2024年01月09日
  • 源氏物語 上

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    素晴らしいですね。
    源氏を現代語訳するなんて!
    しかも、古典に詳しくないって…。
    逆に詳しくないからこそ、挑めるのかしら。
    内容は、何度も読んで理解していこうと思います。

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    2024年01月07日
  • 空中庭園

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    家族と言えど所詮他人で、ちょっとしたボタンの掛け違いや言いたくないことがあって当然だと思う。
    登場人物それぞれの視点で描かれてるから、みんなにちょっとずつ共感できて、ちょっとずつ共感できない。だからこそ絵理子が雨の中壊れきった庭園を守ろうとする姿が痛々しくて切なくなった。
    ただし馬鹿夫、お前だけは納得できねぇ。消えろ。

    読後、D.A.N.のSSWBのMVを思い出した。本書の家族という枠組みがそのまま友達に置き換わったような感じなのでぜひ見てほしい。

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    2024年01月07日