角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小学5年生のハルが、最近家から出ていった父親にユウカイされたという「設定」で旅をするお話。
文庫版の解説で、重松清さんはこの物語には「口に出した言葉」と、「出さなかった/出せなかった言葉」の二つの言葉の流れがある、と仰っているが、それに尽きる気がする。物語はハルの語りによって展開していくが、彼女自身の機微や父親の言動が非常に細かく丁寧に描かれている。
ハルの父親と母親の取引内容は明かされないのですが、これはあまり本作において重要ではないな、と途中から気がつきました。それよりも旅を通じて変化していくハルと父親の関係や、ハルが自分自身と父親に対する理解を深めていく様子の方がメインポイントでは、と -
Posted by ブクログ
ネタバレびっくりした。もはや思い出せるはずがないと思っていた感情が急によみがえってボロボロ泣いた。
もらったもの、してもらったことの短編集。時々、いい話だなーとは思うけどまぁそこまで心に残る感じではないかな、、と思いながら読み進めた。
だけど最後の話になった時、年老いた女性が、夫の昔の浮気相手を思い浮かべて、やっぱり話ぐらいしておけばよかったかな、と、もう恨むことも無くふと考え、夫にしてもらったことで一番うれしかったことは何だった?と会話を空想するシーン。何故かそこで私も、うーーーん、何だったかなーー・・、と自分の夫との昔から今までの様々な出来事を思い返してしまった。
そして思い当たって、そうだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ登場人物が多くて、誰が誰で何をしたか、途中こんがらがってしまったのと、結構重いテーマのお話だった。
幼少期のキャンプが、何の繋がりの集まりだったのか解き明かされていく過程が面白かった。
また、エピローグで、波留の歌の説明の部分、初めて行った海外(パリ)で、最初は、困ったことが起こらないようにホテルに閉じこもっていたけれど、困ったことが起きるかもしれなくても、助けてくれる人がいたり、わくわくすることに出会えるかもしれないと思えてホテルを飛び出すことができたというエピソードで、ネガティブ思考な紗有美が、「そこに居続けたら、明日も、世界も、ずっと怖いまんまだよ。怖くなくしてくれるすばらしいものに -
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Posted by ブクログ
旅に慣れていない、普段あまり冒険を好まない、だけど旅に出たくなる。そんな人の視点で「旅」が描かれているからこそ、旅慣れた人や目的を持って旅をしている人の旅行記とは違う視点で世界を眺められるのが面白かったです。行った時、行った場所によってもその国や地域へ抱く印象は変わるのだろうし、同じ時、同じ場所で同じものを見ていても人それぞれ感じ方は違うのかなと思ったら、私も広い世界を自分の目で見に行きたくなりました。
後半のモノにまつわる話も共感できる話もあり面白かったのですが、(携帯端末の支払いの仕組みは私も良く分からないので、店員さんの話はちんぷんかんぷんだなと読みながら頷いてしまいました。)
もう少し -