角田光代のレビュー一覧

  • だれかのいとしいひと

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    角田光代の描く主人公の共通点。

    あきらめが悪く
    一縷の望みに縋り
    合理的な判断ができない

    一言でいうと「認知が歪んでいるがそのことに自覚がないまま突っ走る」タイプが多い。

    行動の大きい小さいの差はあるが、普通の人間なら当たり前のように看過する出来事に執着し、何らかの結論を出そうと奔走するのだ。そして、どうなれば解決なのかは本人にも分からない。
    感情に流されるまま、執着心に導かれるまま突き進むのである。最終的に着地はするのだが、問題が解決していない。とりあえず主人公の気持ちに区切りが着く、というだけのゴールだ。
    逆に何も解決していないまま物語が一応の結末を迎えるところが、「それでも人生は続

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    2021年09月02日
  • ご本、出しときますね?

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    作家さんの内面を知る事ができて面白いし、読んでみようとなる。
    「この人こんな考え方なんだ」「こんな思いで本を書いてるんだ」とか…
    作家さんによって考え方が違うのもとても面白い。

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    2021年09月02日
  • 平凡(新潮文庫)

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    これまでの人生に、わたしたちは「もし」を重ねてしまう。「もし」のほうの自分に希望を見出し、現実を雑に持て余すのだが、「もし」は「もし」なのだ。

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    2021年08月19日
  • 対岸の彼女

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    書店員さんのポップに惹きつけられて読み始める。
    友達ってなんだろう。人との出会い。女性ならではの関係性。
    人と出会うことが億劫になる年齢にもなってきたけど、人と出会うことで、自分の穴を埋めてくれる可能性もあるから、今年から頑張ろう。

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    2026年02月12日
  • 晴れの日散歩

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    京都の玉子サンド!角田光代さんが書くとなんと美味しそうなことよ!
    京都には何度か行ったことがあるのに、そんな美味しそうなものがあるとは全然知らなかった。
    次に行く機会があればぜひ食べてみたいなぁ。
    そんなふうに思わせる、さらっとしているのに人を動かせる文章が書ける著者の力がすごい。

    それから、ひとつひとつのタイトルも面白い。
    「万能という恐怖」「ティッシュの善意」「ヌレギニストたち」「ホラーさん」など、内容を読んでから改めてタイトルを読むとなるほどー!と膝を打つものしみじみするもの、色とりどりだ。

    あと、猫かわいい!
    随所に潜むねこの影笑

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    2021年08月11日
  • だれかのいとしいひと

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    8の短編。日常でもないし,特別な日でもないし。「ジミ、ひまわり、夏のギャング」では、元カレの部屋に元カレの留守中に忘れ物を取りに行く話だけれど、結局は、忘れ物も取らず、逆にすっぱり置いてきた。「誕生日休暇」では、10年間かかって敷いたレールのほんの少しのずれで、はらはらと違う人生を歩く見知らぬ男性の結婚を祝う話。で、自分の人生を見直す。どの話の主人公も最後にはしっかり前を向いて立て直している姿が魅力的

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    2021年08月10日
  • 菊葉荘の幽霊たち

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    ネタバレ

    すっごく変な小説だけど面白かった。主人公の「わたし」は友人(?)のために部屋探しをして、「これぞ吉元がすむべき部屋!」という変なアパートを見つけて、そこの住人に近付いて、同棲までしちゃって、そのアパートに吉元を住まわせるために、色々変なことをしてだれかを追いだそうとする。かなりクレイジー。
    そこに居座るために大学生のふりをして大学の講義に出たりもするけど、学生じゃないのに全然ばれなくて、クラスの飲み会にいつの間にかいても誰も疑問に思わなくて。笑える。でも大学生ってそんなもの。教授は授業で一回も顔をあげず、学生の顔を見もしないし。
    イマドキの大学はそんなことないと思うけど(?)私が学生のときも、

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    2021年08月08日
  • 太陽と毒ぐも

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    二者択一に出ていたセリフのように男女が一緒に暮らすということはドレッシングのようなものかもしれない
    お互いが譲歩と変更をすることで混ざり合うことでやっと混ざり合うのだろう
    この短編ほど極端な欠点ではなくとも誰にでも欠点はあるその欠点を二人の関係が落ち着いた頃に嫌気がさして拒絶するか受け入れるか次第ではないか

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    2021年07月23日
  • Presents

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    人生にもらう贈りものにまつわる短編集。

    贈りものとエピソードという形で
    簡潔にまとめられているんだけど、
    ほとんどの話で忘れられない景色が語られるのが
    印象的だった。
    満開の桜、商店街を歩く母のうしろ姿、
    夕方の海、靴の並んだ玄関…。

    贈りものって、品物そのものより、
    それをくれた人、その人との関係を思い出すと
    あとがきで角田光代さんが書いていらっしゃるけど
    確かに、その品物はなくしてしまっても
    心に残り続けるものがある。
    強い感慨を持ったこと、
    その時目で見たもの、肌で感じたこと、
    そんな形のないものたちを象徴するのが
    贈りものなのかもしれない。

    贈りものをあげるのももらうのも、
    自分

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    2021年07月22日
  • 太陽と毒ぐも

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    角田光代の本初めて読んだけど、1ページ読んだときにこの人の本好きだわって思った。

    なんで自分の恋人はこうなんだろう?変だよね?っていう語り口ですすめられるストーリーで、たしかに出てくるキャラは割と極端。でも、自分の恋人を変だと感じるように、自分も恋人から「なんで?」って思われてることが多くて、そこが面白かった。
    つまり2人っていう世界の中ではどっちが普通とか、どっちが正解とか、そんなのはなくて、多数決しても決着つかないんだから。
    まあ、小さいことから大きいことまで、どんな恋人や夫婦にも、理解できないと感じることはあるはずで。
    それが良さでもあり、登場人物の誰かが言ってたけど、自分が正しいって

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    2021年07月18日
  • 薄闇シルエット

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    結婚して家庭に入りたくはないけど、仕事をバリバリしたいわけでもない、ずっと今のままでいたい37歳ハナのまわりの変化と、変化を求めてくる社会への苛立ち

    ずっとこのままでいたいと思ってるわたしにとってハナの心情行動すべてが身につまされた
    あまりにも心情が一致していたので、後半からはハナの身の振り方に
    なにも決めたくないわたしの人生の救いを見出し始めしまったので、
    『まだ始まっていない希望にむかって恐れず頑張っていきましょう』と終わらせたのが、足バタで地団駄踏むくらいいやだったな


    ずっとこのままでいたい誰にも迷惑かけてるわけでもないしちゃんと毎日働いてるのになんで結婚とか仕事とか決断をもとめら

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    2023年07月07日
  • 源氏物語 下

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    いつかは読もうと思っていた源氏物語をついに読み終えました。
    下巻は光る君のなくなった後の世界。上巻のような華やかさや完璧さはないながら、ひとの心や苦悩、すれ違いや欲望はよりあらわになったような。

    そして、あの,ラスト。
    終わってないんだな。

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    2021年07月13日
  • わたしの容れもの

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    40代を過ぎた筆者が綴る、変わりゆく自分のからだについての32篇のエッセイ。

    歳をとるにつれ、視力が落ちたり、食べ物の好みが変わったりするけれど、それは必ずしも劣化ではないということ。それは変化であり、それを楽しみ、付き合っていくためのユーモアや工夫が必要であるということを感じた。

    それから、訪れる変化が全て加齢のせいではないので、ナーバスにならず、冷静に自分の変化を見つめられるようにしたいと思った。

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    2021年07月10日
  • 三月の招待状

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    私も彼らと同じように未だに大学時代を懐古している人間なので、人ごとと思えず一気に読みきりました。
    何も変わらないことは、良いことでもあり良くないことでもあり、でも悪いことではないんだろうなとぼんやり思えました。
    男女の友情がいつしか男女の友情でなくなったのちは、長い時間を経てこれくらいの人間同士の交わり方になっていくのかな。

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    2021年07月09日
  • 世界中で迷子になって

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    自分のことなのにこんなわかりやすく言語化できるのすごいなぁ
    はじめての旅がその後の旅の仕方を決める、って言うのはまじでそれ◎

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    2021年07月04日
  • Presents

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    角田光代の穏やかな文章に癒される一冊。
    日常の中にある、プレゼント(贈り物と言った方がしっくりくる?)に焦点をあてているが、12個の短編がこの世に生を受けた時から、死ぬ時まで、一生を辿っているのが面白い。
    自分自身が子育て中ということもあって、『絵』と『料理』が良かったかな。

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    2021年07月03日
  • 平凡(新潮文庫)

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    もしもあ〜していたら!あ〜していなかったら!と思い悩む人たちの短篇集。

    一番すきなのは、猫を捜す「どこかべつのところで」

    あ〜わかる〜って思ったのは、必死でブログを更新する「こともなし」

    ですが、どのお話も面白かったです。
    大きい小さいに関係なく、日々何かを選択しながら生きているので、とても共感できました。

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    2021年07月01日
  • 平凡(新潮文庫)

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    短編集。1番最初の物語、昔の彼女に薦められたワインのくだりがみたくて借りた。読み応えのある、自分の人生の「もしも」を巡る物語。

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    2021年06月27日
  • おまえじゃなきゃだめなんだ

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    好きな感じの短編集だった。本当に短いストーリーがいくつも入っている。指輪にまつわる2組のカップルのストーリーがいちばん好き。婚約指輪。離婚指輪。自分の婚約指輪とか結婚指輪とか、結婚式を挙げたこととか、そういうのが全部、より大切に思えるようになった。

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    2021年06月19日
  • 平凡(新潮文庫)

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    選ばなかった方の人生。もしあのときああしていたら。人生の帰路。どっちを選んでも側から見たら同じくらい平凡で、本人からしたら同じくらい辛かったり苦しかったり後悔があったり、でもときどき素敵なことがあったりするのかも。自分もそう。どれも実際にありそうな、自分と同じような、平凡な人間たちの短編集。

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    2021年06月19日