角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さてさてさんのレビューを見て読み始めました!
ちょっとファンタジー要素がある不思議な内容の話でいつの間にか引き込まれて一気に読んでしまいました。
特に好きなのは三章「なくした恋と、歩道橋のこと」タイトルも素敵です!
生き霊仲間で、超弩級の恋愛の話をするのですが、
その中の1人の権堂君が言うセリフで
「自分が好きだと思うのとおなじだけを、
相手がかえしてくれなくて、あるいは返してくれてるようには思えなくて、それで、どんどんどんどん、好きが吸い取られていって、気づいたらとんでもないくらいの好きになってるんじゃないかな」
おお!すごく納得いきました。
一番最後のところもすごく好きな言葉なので -
Posted by ブクログ
自分だけがおかしい、ひねくれてる…なんて悩みは周りを知らないだけなんだと思った。
みんな、同じように悩んでるし、失敗しちゃうし、望む方向と違う方に進む羽目になったりする。
でもそれが人生なんだろうなぁ。
進み出したら、毎日乗り切っていくしかなくって、明日の為に今日を過ごして。
とても人間らしくて、主人公達に共感できてしまう。
日々を精一杯過ごすって人それぞれだけど、どんな形であれ素敵だなと思う。
でも、関係なくなると意外と人間関係ってあっさりしていたり。
平凡って思ってる人達の中にも日々の心の揺れや変化ってあるんだなぁ。
そして個人の背景にはいろんな人が存在しているって気づくとなんだか大切 -
Posted by ブクログ
角田さんの描く女性像が本当に好きだ。
今回の主人公マキも、予期せぬ妊娠による戸惑いから、次第におなかの中の子へ湧いていく「ただ無事に生まれてくれればいい」という愛情の変化を遂げていく心理描写が、自身の妊娠体験とも重なる。
母親学級で知り合った、気の合わない妊婦に「うるせえ、うるせえ、うるせえ」と心の中で吐き捨てたり、無事出産できたらタバコを吸ってビールを飲みたい!と素直に言える「不良妊婦」なマキは、私そのものだ…。
女性は妊娠したら、聖母マリアのような慈悲深い愛を持つ母親になるわけではない。出産の苦しみ、その後も続く乳児期のお世話を経て、時間をかけて子どもと一緒に「母親」になっていくのだから、 -
Posted by ブクログ
総勢11名の情勢が、酒にまつわる、まあ総じてどうしようもない、どうかしている経験とその反省と言うか自らを省みて飲酒の鋼材と何故に人は記憶を失うまで泥酔しなければならないのかをシリアスに語るエッセイ集。非常に秀逸。
なかでも山崎オナコーラさんの「ひとりでお酒を飲む理由」には身につまされてなるほどなるほどと、自分にとってのお酒の立ち位置、のみならず人との関わり方、一人でいることの楽しみ、みたいなものを的確に表現されていて膝を打つ思い。
しかしまあ、みんな記憶をなくすんだね。ちょっと心配していたけれど、まあ、酒飲みなら普通だわな、うんうん。
三浦しをんさん、角田光代さん、平松洋子さんといった大 -
Posted by ブクログ
キタザワもマリコも、オレンジの巻きスカートの女も苦手だ。
読み始めてすぐに思った。ルーズで、グダグタで、図々しくて、
「しっかりと」「普通はこうでしょ」ルールに縛られがちな自分を彼らは遠くの方でニヤニヤ笑っている気がするから(とんだ被害妄想だけれど)
南も「私」も彼らに対してしっかりと(?)苛々するしそれを行動や言葉にするのだけれど完全に拒絶するわけではない。
そこが読んでいてもやもやするし、苛々するし、でもそうそう、実際そうなんだよなぁとも思う。
気になる、待っている、厚かましくてルーズな彼らのことを私も。
苦手な人、自分とは相容れない人と関わった時、その時の気持ちを「ムカつく」「〇