角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
敗戦からの復興、高度成長期真っ只中の日本。
めまぐるしく変わっていく激動の時代を生きた二人の女性の話。
時代の変化に対応できず、
疎開先でのつらく寂しい記憶にいつまでも心を囚われ、いろんなことを他人のせいにして自分の人生をうまく歩けない左織。
自分の力で運命を切り開く風美子。
疎開先で一緒だった二人の対照的な人生。
それが左織の目線のみで語られている。
二人は大人になり、銀座で偶然再会する。
疎開先でいじめられていた自分に、とてもやさしくしてくれた恩を忘れないという風美子のことを、左織はまったく思い出せない。思い出せないどころか、疎開先で風美子を執拗に虐めていたのは自分ではないか。その復讐 -
Posted by ブクログ
最近、長編の読残しを片付けようと思って探していたので、予約したこの本が短編集だったので少し気落ちした。
短編はすぐに読めるし、よく似た長編を読むと印象が紛れてしまって忘れそうになる。
でもこの本は、テーマも、スタイルも工夫があって、とても面白かった。
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・おみちゆき
おみちゆき という土俗的な風習のある村での話。和尚さんが即身成仏するために穴に入った。持ち回りであるが、母の代わりに様子を見に行くことになった。
夜のあやしげな音の中を穴まで行き、地下に伸びた竹を伝わってくる気配に耳を澄ます。
和尚がなくなって久しく、子どもたちと帰省したお祭り小屋で、遺骸と再会する。宗教的な話で -
Posted by ブクログ
「NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。」で紹介された、
作家たちと猫の関わりを、たっぷり盛り込んだ猫愛溢れる本。
1 はじめての猫・・・角田光代、吉田修一
2 いつでも猫・・・村山由佳、柚月裕子
3 これからも猫・・・保坂和志、養老孟司
猫対談、猫写真、猫作品(小説、エッセイ、短編)での構成。
「NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。」紹介有り。
PROFILEは作者と猫たちを紹介。
インタビューでは、著作に関する話と飼い猫の話。
あ、飼い・・・じゃなくて相棒とか家族っていった感じですね~。
それらと小説、エッセイ、短編には、猫に対する眼差しと
愛を感じる言葉が迸っています。そして作家と彼ら -
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