角田光代のレビュー一覧

  • 薄闇シルエット

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    主人公のハナは無意識の内に他人を見下しているのだなと思った。
    友人・家族・恋人など自分の周りにいるあらゆる人を俯瞰で見て、くだらない人生だと冷めた目でみていたのではないか。
    ただ、決して他人と自分と比較して自分の方が優れていると思っているわけではなく、あんな風になるくらいなら今のままでいる方がマシ!と思い込むことで自尊心を保っているようにみえた。
    だからハナの周りには「仕事はきちんとしてるがいい歳した独身の女性」ばかり集まるのだと思った。まさしく類は友を呼ぶとはこのことだと痛感した。
    自分もそうならないように常に他人へのリスペクトと感謝の気持ちを忘れないようにしたい。

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    2021年06月13日
  • 晴れの日散歩

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    オレンジページに連載されていたものを書籍化したエッセイ。角田さんの日々の記録みたいな感じでサラッと読める。文体や感性がやっぱり好き。

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    2021年06月06日
  • ドラママチ

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    日常に飽きてマンネリ化し悪い部分ばかりがクローズアップされてこうやって一生終わっていくのかと絶望する瞬間を切り取ったような話が多かった。
    結婚しててもしてなくてもそれは同じ。
    それでも、つまらないと思ってる日常の大切さに気づく瞬間もある。

    幸せいっぱいの人は読まない方がいいけど、日常に絶望を感じることがある人はそれなりに楽しめる気がする。

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    2021年06月04日
  • おまえじゃなきゃだめなんだ

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    さてさてさんのレビューを見て購入!
    昨日読み終わりました。

    この本の良さはさてさてさんのレビューを読めばわかると思います…笑

    自分もさてさてさんと同じ3作品が印象に残りました。

    特に最後の「消えない光」
    こんな清々しい別れ方があるのかと気持ちが良かったです。
    角田光代を一度読むと角田光代作品ばっかり読んでしまう

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    2021年05月25日
  • 幾千の夜、昨日の月

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    私が同じ夜を過ごしたら見過ごしてしまうような
    ふーんと通り過ぎてしまうような
    些細なでも素敵な一コマをこんな素敵な言葉で表現できるなんて、なんて素敵なんでしょう

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    2021年05月17日
  • 私はあなたの記憶のなかに

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    短編集。角田光代の長編の筆力には圧倒されるが、短編もまたいい。香りさえも感じさせるほどの具体的な表現力に脱帽する。

    さて表題の作品は、消えた妻を探す夫の物語。夫婦のいくつかの思い出の場所へ出かけるが、そこで出会う暗示的な人達が印象深い。

    身近な人が消える。しかし、それによって呼び覚まされていくその人に纏わる記憶がある。もし、私が消えても、誰かの記憶の中に生き続けるのなら、それは真の消滅ではないのだと、漠然と思った。

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    2021年05月15日
  • 薄闇シルエット

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    つまんない。
    なんか急にしらける。

    そんな時は、とにかくやる理由がないし、しらける理由はたくさんあるし、それに何も困ってないし、居心地いいし。

    なのに何故かとても切なくなる。

    やりたいことをやる。
    大人につれて、それは非現実的で、つらいこと、そしてこうあるべきという型にはめられた世界に飲み込まれていく。

    ハナの価値観は、やることの意味ではなく、やりたい気持ちに対してまっすぐであること。眩しい!
    でも本人は猪突猛進ではなく、居心地の良かった過去や見えすぎている未来に囚われて、進めない。

    同じことをはじめても、そこで求める価値観によって、人それぞれ違う形になっていく。古着ではチサト、布絵

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    2021年04月25日
  • おまえじゃなきゃだめなんだ

    上手くいったり、いかなかったり、幸せだったり、そうじゃなかったり、過去だったり、現在だったり、甘かったり、辛かったりの恋愛小説。ジュエリーショップで個々の話が交差するのが面白い。

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    2021年04月11日
  • 三月の招待状

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    わたしも「大学時代に決着」できてないタチだから、自分に重なるところがいっぱい。

    神田川沿いを酔っ払って肩組んで歩いたり、高田馬場のロータリーで校歌歌ったりが「ちょっと前」に思えちゃう。一緒にいた子たちと再会すると、すぐ「わちゃわちゃ」し始める。

    遥香に言わせれば「おばちゃん」だし、成長してないのかもしれないけど、たぶんこのまま変わらないんだろうな。


    いつか「しょぼくれた夫婦」に私もなるのかな?

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    2021年04月06日
  • 予定日はジミー・ペイジ

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    主人公の感情の起伏に見事に乗り、自分が見る夢がだいぶ面白くなった(起き抜けに無心でメモするほど)。この本は、妊娠という未知の世界への不安を少し軽減してくれ、また日常に彩りを添えてくれたので、けっこう感謝している。

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    2021年04月06日
  • Presents

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    角田さんの文章がすきだなと改めて実感した作品

    ’’足をルの字に折って座り’’という表現ってできそうでできないと思う。場面をすごく想像しやすい。
    ぺたって座って、太ももにランドセルをおいて、のぞき込んでいる。そんな女の子をふわって想像できてしまう。

    ’’冷静に、理性的に対応するはずが、口を開いたとたん、よくふった炭酸水の栓を抜いたみたいに、言葉があふれ出した。’’
    感情の表現もすごい。
    すごいとしか言えない自分。小並感。

    松尾さんのあとがきに、表紙は包装紙をイメージしましたとあった。
    角田さん、松尾さん、こんなに素敵なプレゼントをありがとうございます。

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    2021年04月01日
  • ひそやかな花園

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    なんかこれは今までの作品と違うぞ、という予感を与える書き出し。
    どんな物語なんだろう?と思っていたら、
    角田光代らしい、家族とは?血縁とは?というテーマ。
    しかし作風としては新機軸。
    短い章仕立てで読みやすい。

    描かれる登場人物たちにどんな繋がりがあるのか?
    誰が誰だか分かりにくい感じはあるものの、少しずつ明らかになる謎と、それぞれの人物の輪郭が徐々に浮かび上がるような展開が上手い。

    ミステリーでもあり、内容が内容だけにちょっとSFチックな感じもある。

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    2021年03月30日
  • 物語の海を泳いで

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    言葉選びというか語彙というか表現が豊かすぎる……あまりに流れるようにいろんな本の紹介があって何の本を紹介してたんだかわからないままその文章を味わって読んでしまうことばかりだった。自分が読んだ本もいくつも紹介されていて嬉しい。あわせて紹介されている本も読んだりするとまた感じることがあるかなあと楽しみになった。

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    2021年03月22日
  • 私的読食録(新潮文庫)

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    様々な作品に登場する食べ物、そのシーンを、二人の作家が読みながら食べ尽くす。そんなエッセイ。読みながら、作品を食べたいと思った。そして、おなかが空いた。グ〜。

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    2021年03月21日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    闘病中の我が子がいるので、よその猫もとっても気になる今日この頃。
    ネコメンタリーも観たかった。
    みんなそれぞれの距離感で愛猫たちとのお付き合いがおもしろかった。
    猫はほんとにすばらしいな。

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    2021年03月21日
  • わたしの容れもの

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    どれも(ある!ある!)と頷きながら読ませて頂きました。

    マンモグラフィーであまりの痛さに我慢出来ずに毎年の検診で「痛い~」と叫んでいたのが私だけではないと解りホッとしたり(笑)

    巻くだけ、食べるだけなど「だけ」で成功するダイエットは存在しないと言う事に深く納得したり 更年期障害、老眼、整体、集中力のお話し、どれも日々気になる内容で数時間で読めてしまいました。

    待つ事が苦手だったり、暑がりだったり共通点が結構あって嬉しくなりつつも、45歳でフルマラソンに挑戦する角田さんはやはり凄い!と感じました。

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    2021年03月12日
  • 今日もごちそうさまでした

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    食に関するエッセイ。羊、タン、たけのこ、アスパラガスなど食材ごとの話になっていて読みやすい。面白い。角田さんのエッセイは最高。

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    2021年03月10日
  • 幸福な遊戯

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    デビュー作とは知らずに読んだけど、角田光代の世界によく登場する一線ずれた女像はここからだったのかと思う。
    決して気持ちの良い物語ではないけれど、女は少なからずこういう湿った影のような部分を持ってるから、共感とはいかないまでもどこか似た思いを読み取ってしまうのかなと思う。
    短編3つ、どれも自分が作られた家を根源に、自分自身に影や染みのようなものをもつ女達。彼女達はそれぞれの形で幸福を実現しようとしてるけど世の中の常識とは合わなかったりする。でも彼女達が求めてるのはただ心の安定なのかも。

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    2021年02月04日
  • 私はあなたの記憶のなかに

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    もう会えない人、会わなくなった人。そういう人たちとの記憶や思い出。好きな人、嫌いな人、深い繋がりはなくても印象深く記憶に残る人。さまざまな出会いがあって別れがあって振り返った時に思うこと。記憶の中に、心の中に誰かがいるということ。会えなくても、会わなくても思い出せること。だから大丈夫とはなかなかいかないけれど大丈夫と思えそうで少し心強い。一緒に行った場所、話したことの記憶を大切に忘れずにいたい。

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    2021年02月01日
  • 新潮モダン・クラシックス 失われた時を求めて 全一冊

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    大著の縮約版。
    とは言え、ボリュームあり。
    母への想い、祖母の死、そしてアルベルチーヌへの尽きぬ想い。
    死と愛と嫉妬と欲望。およそ人間が苦悩する様々なものが連綿と綴られる。
    角田さんの訳じゃなかったら、読めたんだろうか。

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    2021年01月31日