角田光代のレビュー一覧

  • 薄闇シルエット

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    ネタバレ

    もがく女の話。共感する価値観が多く、読み心地が抜群だった。
    主人公はさまざまな考え方を発見し、そしてそれに伴い行動を起こす。その結果でまた、考え方が変化し次のチャレンジへ進む。人生はきっとこういったことの繰り返しで、この物語はとても普遍的だ。だからとても共感できたのだと思う。
    決意は美しい。何かを決断した人に読んでほしい一冊。

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    2020年07月28日
  • 晴れの日散歩

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    あるある!って声に出して言いそうになってしまう、日常のさりげない一コマを切り取ったエッセイ集。
    自分の心の動きにここまで敏感になれたら、毎日が自ずと充実するんだろうな。
    身の回りに起こっていることが、もしかしたらすごくワクワクすることなのかもって思わせてくれた一冊。

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    2020年07月22日
  • 異性

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    永遠に分かり合えないのかも?

    歌人・穂村弘と作家・角田光代が男と女を代表し、それぞれの考えていることを意見交換していく。穂村さんの意見に、そういうものですか、と感心するような納得するような。角田光代さんも女子校育ちだとは知らなかった。

    ジェンダー論に踏み込むかもしれないけれど、アップデートしたこういう意見交換をまた読んでみたいと思った。時代や世代が変わるとここで語られている「男性」と「女性」もまた変わるのではないか。

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    2020年07月11日
  • 三面記事小説

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    新聞の中の、注意をして見ていないと
    見落としてしまう三面記事。

    そこには数々の事件の、事象が書かれている。

    その事象の裏には、
    1つ1つの事件のストーリーがあること。
    悪いことをした人間だけが悪い訳じゃないこと。
    色々な背景があること。

    この小説を読み、
    物事の本質を考えないといけないなと
    思った。

    角田光代さん、さすがです。

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    2020年06月05日
  • マザコン

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    短編集
    「初恋ツアー」が好きだ。義母の初恋を絡めてはいるが実は洋文と匡子の関係がすがすがしく、それこそが初恋ツアーです

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    2020年06月05日
  • なんでわざわざ中年体育

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    中年真っ只中のボクも、人間ドックの結果が悪く、今、筋トレとウォーキングの真っ最中です。

    きっかけは違いますが、角田さんが、運動を始めたきっかけ、「気持ちは20代のままで、身体は衰えていく」という感覚、スゴくわかります。
    そして、楽しくやらないと中年の運動は続かないのです。

    蛇足ですが、孤独というのは、「だれにも頼れず、自分でなんとかするしかない」という、物理的かつ具体的なことという一文、ものすごく共感してます。

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    2020年05月20日
  • 愛がなんだ

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    恋とか愛とはちょっと違う、見返りを求めない複雑な恋愛感情。
    主人公は今まで読んだ恋愛本に出てくる女性とはかなり違っていた。
    こんなに一人の人に一方的に執着することは、自分には出来ないなと思った。

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    2020年07月11日
  • 泥酔懺悔

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    泥酔の失態を開き直るんじゃねぇ、と下戸の私は常々。んでも、人の泥酔を楽しむってのは面白い視点かもしんない。そんな余裕があればなぁ。
    総じて若い年代の著者のほうが面白かったかな。

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    2020年05月01日
  • 晴れの日散歩

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    ネタバレ

    エッセイは著者の人柄が出る。
    いつも著者のエッセイは”あるある””そうそう”とめっちゃ共感うなづきながら、あっという間に読んでしまう。
    旅先で早朝並んでまで評判のお店に行きたいとは思わないし、(その時点で深夜まで飲んでいてね)
    旅って何に対して熱意があるかで似たものの熱意がある人と行くのが心地いいのかもね。
    ・私も便利万能調味料がほしい!
    ・鏡も見る時、私も気合を入れて見たくない部分はないものとして多分見てるんだろうな。

    あと猫(トト)も写真が随所に載っていて可愛い。

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    2020年04月20日
  • 対岸の彼女

    購入済み

    対岸の彼女

    私も 55歳!扉を開ける力は、そなわってきたのかなー

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    2020年04月14日
  • 世界は終わりそうにない

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    自分の問題を解決できるのは、自分しかいないのである。
    だれも、何も、私ほどには私のことを知らないし、私ほどには私のために働かないのだ。

    のめり込むと気がつかなくて、気がついたときにはもう手遅れなんだけど、少しでも気がつかせてくれてありがとうございます、角田光代先生。

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    2020年04月09日
  • ドラママチ

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    とても怖いがリアルテイのある女性たちが描かれている。
    友達にも恋人にもしたくないような
    執着心の強い主人公。でも、何故か気になってページをめくってしまう。
    スッキリと終わらない話が多いが、それがまた人生だなと、妙に納得する。

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    2020年04月02日
  • 字のないはがき

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    テレビ番組「王様のブランチ」で紹介されているのを見て興味があったので購入。エッセイストの故・向田邦子さんの作品「字のない葉書」が原作で、角田光代さんが「文」を西加奈子さんが「絵」を担当ぢた、直木賞獲得の3者による珠玉の絵本。西さんのクレヨンで書かれた人間味豊かな「絵」に、ボクサーの減量のように削ぎ落とした角田さんの「文」が乗る。短い30ページの中に「魂」と呼べる熱いものを感じれる感動の絵本。

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    2020年03月30日
  • 人生ベストテン

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    おー。これは好きでした。
    角田さんの本は初めて読みました。
    一個目からいいなーと思いました。

    暗いとは感じなかったけど
    そういわれてみれば暗いのかな。

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    2020年03月23日
  • ロック母

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    短編集 どの作品も、かなりとんがってる。特にゆうべの神様 この微妙な時期に、読むべきではなかったかもしれないけど心に黒く残りました。

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    2020年02月26日
  • 幾千の夜、昨日の月

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    たくさんの夜が出てくる。
    一人旅したときの夜の場面が多くて、自分の一人旅も思い出した。むし暑い・肌寒いとかちょっと汚いとか自然すぎるとか、旅行の非日常は特別で素敵。
    携帯電話がなくしたものとして、待つことや夜の孤独が挙げられていたけど、携帯を一人一台当たり前に持つようになってそれも何年も経ってきたいま、形は変わったけどどちらもある気がする。

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    2020年02月24日
  • 三面記事小説

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    ★★★★
    今月1冊目。
    これは良かったな、恋愛とか介護系の新聞の3面記事に出そうな物語がいくつか。
    色々考えさせられた小説。角田光代さん、いいね

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    2020年02月01日
  • 笹の舟で海をわたる

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    敗戦からの復興、高度成長期真っ只中の日本。
    めまぐるしく変わっていく激動の時代を生きた二人の女性の話。

    時代の変化に対応できず、
    疎開先でのつらく寂しい記憶にいつまでも心を囚われ、いろんなことを他人のせいにして自分の人生をうまく歩けない左織。
    自分の力で運命を切り開く風美子。
    疎開先で一緒だった二人の対照的な人生。
    それが左織の目線のみで語られている。

    二人は大人になり、銀座で偶然再会する。
    疎開先でいじめられていた自分に、とてもやさしくしてくれた恩を忘れないという風美子のことを、左織はまったく思い出せない。思い出せないどころか、疎開先で風美子を執拗に虐めていたのは自分ではないか。その復讐のため、自分の人生すべてを奪おうとしているのではないかと勘繰る。
    勘繰り続けて約40年。
    そんな気持ちと常に隣り合わせの人生なんて、わたしには耐えられない。

    感想はうまく書けないが、とにかく大作。
    文章がとても滑らかで、テンポがよく、やさしいので、読みやすかった。ひとつの人生を終えたような気持ちにもなった。自分自身の人生の行く先が気になって、背伸びをして前を見たりしてみた。

    笹の舟で海を渡ることは多分できないだろう。
    それでもそれしかないのであれば、わたしたちは乗るしかないのだ。
    人生という海はゴールも見当たらないまま、日々常に変化し続ける。
    この世に生まれてきたわたしたちは怯えながら、ときに笑いながら、怒りながら、泣きながら、戦いながら、身を任せるしかない。

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    2020年07月17日
  • かなたの子

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    泉鏡花賞

    はっきりとは見えないものがふと感じられることがある。忘れていた昔の出来事を不意に思い出すこともある。不思議なものに憑かれでもしたようなあのとき。異常なものに囲まれているのに気がつかないでいることも。
    SFでもないホラーというのでもない。日常の中にある、現実と非現実の境、ふと、もやのように、こころの中の不明瞭な部分に思い当たる時がある。なにかに覆われた人、蝕まれてしまった人はそれを日常だと錯覚するのだろうか。
    不思議な生と死の境目や、それらが重なる部分を味のある表現で書いた作品で、漠然とした異常さがうっすらと滲んできて、少しずつ生き方が逸れて来る人を書き出している。
    面倒な本を再再読中にちょっと道草をしたが、テーマも、スタイルも工夫があって、とても面白かった。


     おみちゆき
    おみちゆき という土俗的な風習のある村での話。和尚さんが即身成仏するために穴に入った。持ち回りであるが、母の代わりに様子を見に行くことになった。
    夜のあやしげな音の中を穴まで行き、地下に伸びた竹を伝わってくる気配に耳を澄ます。
    和尚がなくなって久しく、子どもたちと帰省したお祭り小屋で、遺骸と再会する。宗教的な話ではなく仏門に入った人の最後が、子どものころの妖しい思い出になっている。

     同窓会
    小学校の同窓会だけは、毎年行われて、世話役は律儀に連絡をよこす。そのころ仲がよかったメンバーは、どうしても集まらなくてはならない秘密があった、みんな小学生だったころのあのことが胸の中にしこりになっていた。

     闇の梯子
    静かで近所付き合いの煩わしさもない、うっそうと茂った木に囲まれた家に移った。妻と二人の暮らし。仕事を終え家の近くまで来たとき何かの黒い群れが家にぞろぞろと入っていくのを見た。

     道理
    付き合った女は、話を全て「道理」という言葉ではかっていた。生きる柱は道理にかなったものでなくては、という。
    結婚した妻もいつの間にか「道理」を説くようになった。ある日散歩の途中でガーデンパーティーのような集会に入ると、そこは道理で話し、それで仕切られたひとびとが集まっていた。自分は……。

     前世
    前世を見るという女に会う。何度も夢見る母との夢を思う。
    私は嫁いで子を生んだ、飢饉の年だった、子が泣くと外に出される、吐く息は白く冷たい。手を引いて川のほうに歩いて丸い石をさがす、それが夢のように思い出されて。

     わたしとわたしではない女
    いつもその女は私の傍にいた。私だけに見える女は、私が子を産むときも傍にいた。

     かなたの子
    死んだ子に名前をつけてはいけない。死んだ子は鬼に食べられる。そういわれていた。だが文江は死んだ子に如月という名前をつけた。如月はかわいらしく育っていた。次に身ごもった文江に、如月は「「海べりの、くけどにいる」といった。文江は電車を乗り継ぎ、淋しい海べにある「くけど」まで如月を探しに行く。

     巡る
    私はパーワースポット巡りに参加して山の頂めざして上っている。倒れて頭を打ったが、みんなで介抱をしてくれて、上り続けている。
    私は結婚をして浮気をされて離婚をして、シングルマザーで子育てをしてきた。今子どもはいない、どうしたのか、頭を打ったせいかはっきりしないことばかり。
    頂上に着いた、白い朝の光に包まれていく。

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    2019年12月30日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    「NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。」で紹介された、
    作家たちと猫の関わりを、たっぷり盛り込んだ猫愛溢れる本。
    1 はじめての猫・・・角田光代、吉田修一
    2 いつでも猫・・・村山由佳、柚月裕子
    3 これからも猫・・・保坂和志、養老孟司
    猫対談、猫写真、猫作品(小説、エッセイ、短編)での構成。
    「NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。」紹介有り。
    PROFILEは作者と猫たちを紹介。
    インタビューでは、著作に関する話と飼い猫の話。
    あ、飼い・・・じゃなくて相棒とか家族っていった感じですね~。
    それらと小説、エッセイ、短編には、猫に対する眼差しと
    愛を感じる言葉が迸っています。そして作家と彼らの写真。
    愛猫の前では、なんて素直な表情を出してしまうのでしょう。
    それは猫たちも同様。同じ空間にいるときのリラックスぶり、
    保坂さんの外猫シロも触らせてくれないようでも、自分の舌と
    彼の指に感覚を残してくれる。
    なにより、彼らの写真のステキなこと。
    この本に接する読者にも癒しを与えてくれます。

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    2019年12月24日