角田光代のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ角田さんによる読書案内。
角田さんの「感想文」は一冊物語を読んだ気分になる位、読んでいて唸るものばかり。
時々読んだ文庫本の最後に、思いがけず角田さんの解説が載っているとラッキー!と思ってしまう。
その位角田さんの解説は本文とはまた違う楽しみを私にもたらしてくれる。
物語を読んでいて感じる、言葉にできない深い余韻。物語に正解なんてない。
でも正解よりも遥かに巨大な豊穣がある!
角田さんの本や物語に対する愛をひしひしと感じられる文章だ。
角田さんが雑誌の企画で依頼された「図書カード三万円使い放題!」。
なんて羨ましい企画!私なら…と考えるだけで幸せな気分を味わえた。
そして角田さんのお陰で読 -
-
Posted by ブクログ
父親との確執をかかえた妊婦のはなし。
妊娠中に読みました。
わたしもマネして、自分の出産予定日を検索してみた。
だいすきなミュージシャンと同じ誕生日でした。
テンションがあがった。
(結局、予定日通りではなかったけど)
妊娠中って、こうやって、些細なことにも意味を持たせたり、
特別な設定をしてみたり・・・ということが日常だった気がする。
この小説を発表したあと、角田さん出産おめでとうと方々から言われたそうです(あとがきより。実際、著者は出産していません。)。
そう思ってしまうくらい、この本は、妊婦さんのじんわり暖かい気持ちが書かれているのです。 -
購入済み
友達に求めるもの
読み始めたら、止まらなくなってしまって真夜中まで黙々とタブレットとにらめっこしていました。
現在と過去が交差していて、どちらかというと過去の話の結末に興味がわいて、先へ先へと気がせきました。
いくら仲がよくてもさ、お互いの気持ちまでわかるわけじゃないし、わかってくれているように思えても、それはただの錯覚なんだよな。
学生時代の友達って卒業式で分かれたっきりなんて奴らばかりで、連絡を取ろうとも思わないけど、でも、それでもいいんだなと、考えさせられる作品。 -
Posted by ブクログ
角田さんの感性が伝わる本でした。
旅と物に関してのエッセイです。
私も旅は好きです。私の場合は、今は国内ですが、彼女の今回の話は海外でしたので新鮮でした。特に最初に行かれたラオスには魅力を感じました。
彼女の本を読むのはこれが初めてです。年は何と同い年でした。なので共感できること多いかなと思いましたが、出来ないこともありました。
3つ印象に残ったエッセイを書きます。
1、人目を気にせず笑ったのが、特注万年筆のオーダーの決断までのくだりは、ノックアウトの瞬間笑えた。
2、共感できたこと、長距離バスのトイレは応援したくなりました。
3、びっくりしたことが、同じ歳です。大げさに書いてあると思うが、 -
Posted by ブクログ
最終章の「イリの結婚式」の一部を仕事で読み、気になって本編を読んだ作品。主人公がハムスターの死によって彼氏と死に対しての価値観の違いを認識し、そのまま破局してしまう話。
死に対して諦めてしまっている主人公となんとかする方法があると模索してしまう彼氏は、一見彼氏の方が温かい人物なんだろうけど、でも彼氏のやってることは結局自己満足でしかなくて、それは主人公にとっての本当の優しさでは無かったんだろうなあ。彼氏の、自分にもできることがあるって必死に生にしがみつく感じも分かるし、主人公の、そういう人は結局自分が安心・満足したいだけで自分も将来どこか手軽な応急処置をされて放っておかれるって不安になってしま