角田光代のレビュー一覧

  • エコノミカル・パレス

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    ネタバレ

    なんでこんなに切実なんだろう?角田さんの文章は、自分にとっては、あまりにリアルすぎて、切実過ぎて、もう読んでいてこう、辛い。面白い。辛い。読みたい。辛い。好きだ。こう、本当に、ビックリするほどに、ビックリするほどに、「わかる!」という錯覚を、抱かせてくれるのですよね。この切実さは、凄い。

    本当にこう、ヒリヒリすんですよ。「他人事じゃねえ!」って感じ。読んでて辛いが、でも読まずにはいられねえなあ、って感じ。素晴らしい。うん、素晴らしい。これ、好きな人はトコトン好きだろうし、ピンとこない人は、とことんスルーする作家さんではなかろうか?どうなんだろうか?謎ですね。でもまあ、これはまごうことなき真実

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    2017年02月11日
  • 私たちには物語がある

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    角田さん曰く「読書感想文」とのことだけど、読書愛溢れる書評集。自分が全然知らなかった作家さんの本や、最近ご無沙汰している作家さんの本など、読みたい本が増えてしまった。時間や金銭面などで制約はあるものの、自分の好きな本を読むことができるって幸せなことなんだなあって気付かせて貰えました。私も読書ハイ体験してみたい!

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    2017年01月30日
  • 空の拳

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    文芸誌希望の文学青年な編集者が、何の因果かボクシング専門誌へ配属されてしまう。そうして否応なくかかわることになったボクシングの世界だったが、彼はやがてその魅力にはまりこんでいく…

    物語はいわゆるスポーツ物の「熱さ」とは違い、あくまで物語のテーマのひとつとして「ボクシング」を扱っている、とう角田さんらしい俯瞰的な視線を感じる描き方がなされているように思います。

    だからかえって、主観的すぎないボクシングの世界を深くいろんな角度から楽しむことができたように思いました。

    実際に戦っている選手、トレーナー、家族、友人、編集者。それぞれの視点でのボクシングへのかかわりかたの違いが丁寧に描かれていて、

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    2016年11月27日
  • 世界中で迷子になって

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    ネタバレ

    角田さんのエッセイ好きなのね。気取らず自然体で、売れっ子作家さんだけど思うこと考えることは私と似てる!笑える。いつも思うけど友達になりたい。

    タイトルの割に、海外旅行の話は1/3くらい?少なかったなあ。あとはお得意の食べ物の話。

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    2016年11月08日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    ネタバレ

    女性の謎、ジェンダーの壁、父親不在…。問題の原因から、葛藤を乗り越えた体験、自立した関係の築き方まで、精神科医・斎藤環と5人の女性が、母と娘について語り合う。朝日カルチャーセンターでの対談を加筆・修正し書籍化。

    なんか,悲しいくらい理解できる感じ。

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    2016年11月03日
  • 真昼の花

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    真昼の花…評価はこの作品。印象的なのはバックパッカーたちが何かを求めて漂流する姿。ゆっくりと流れる時の中で南国の鮮やかな花に囲まれるうちに日本人としてのアイデンティティが濃くなっていくように読めた。
    地上八階の海…赤ちゃんの力なのか母や兄との距離感が近くなっていくようだ。

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    2016年11月01日
  • 人生ベストテン

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    角田光代の人生ベストテンを読みました。
    ごく普通の、でもちょっとコミュ障気味の主人公たちが出会う事件を描いた短編集でした。

    表題作の人生ベストテンは、40歳になって自分の人生を振り返ると、人生のベストテンは中学高校の出来事しかなかった女性の物語でした。
    同窓会の連絡を受けて、高校時代にちょっとだけつきあった同級生がどんなふうに変わっているか見に行こうと思い立ちます。
    同窓会も終わり頃、その同級生に会うことが出来て2人だけで二次会に行くことになります。
    そして、その後には驚きの結末が待っているのでした。

    平凡な人生でもこのようなイベントがあったら少しは楽しくなるかもしれないなと思いました。

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    2016年09月07日
  • なくしたものたちの国

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    あったかいお話なのにちょっぴり怖かった。
    あーあるある!っていう心情と、そうだったらいいなぁが絶妙にマッチしている角田さんの文章。お話どれもおもしろかった。
    小さい時の思い出、ふと大人になって思い出すと子どもに戻れる。なくしたものたちの国があるのってすてきだな。
    ゆきちゃんの話がわからなくなるってのと隣の席の男の子の話がわかるようになるってのがなんとも言えなくていいー!!

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    2016年09月05日
  • これからはあるくのだ

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    20年以上前、初期のころのエッセイ。
    泣いたり笑ったり怒ったり、角田さんの身のまわりの出来事がキュートに綴られています。

    とびっきり良かったのが、あとがきにかえての文章。
    作家人生の原点になったと語っている幼稚園時代のエピソードがくわしく書いてあった。
    おとなになったら、はみ出てしまうこと、そうなってしまうのでも、そうさせられてしまうのでもなくて、きちんと自分で歩く道を選べるようになる。そう信じていた切実な少女。
    私は、まだきっとそういうおとなになれていない。
    自分で何かを選び取ってきたという実感がない。そのくせ現状に不満ばかり言っている。自分の足で、リズムで、自由な道を歩いているのに。

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    2016年09月23日
  • 世界中で迷子になって

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    わかる、わかる、とつぶやいたり、心の中で拍手したり。旅にしろ「モノ」にしろ良いものを選び、経験を積んで、自分のこだわりには妥協をしない、きっぱり感の一方で、心の中の葛藤、うだうだ感の共存しているところがなんとも共感できました。

    女性の視点をとても大事にした作品を次々と発表される素敵な方と思っていますが、自分とかわらない身の丈サイズの悩みに、時に吹き出しながらとても楽しみました。 旅もしたくなりますね~・・夏お疲れの方には、リラックスできる爽快エッセイ集。

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    2016年08月20日
  • これからはあるくのだ

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    ひとつひとつのエッセイが声を出して笑ってしまうくらいおかしくて、すいすいと読めてしまった。角田さんのイメージが柔らかくなった。

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    2016年08月16日
  • なくしたものたちの国

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    ほどよいファンタジー加減。切なさ。
    天国という考え方よりも、なくしたものたちの国はしっくりくる。
    今このタイミングで読んでよかった。

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    2016年06月08日
  • 三月の招待状

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    友人夫婦の離婚式の招待状から始まる、青春を引きずる男女たちの現在。
    大学時代って、そんなに楽しいものなんだろうか。社会に出て家庭を抱え、責任を持つ立場になる。それでも、いつでもあの頃の思い出と仲間を宝物のように捨てきれない彼らが、とても幼稚に思える。遥香の彼らに対する言葉が、私の思いを代弁している。

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    2016年05月26日
  • ロック母

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    ゆうべの神様…薄いガラスのような脆い心なのに容赦なく無慈悲に破壊されていく。
    緑の鼠の糞…鳥を大空に帰すことで自由奔放を世に解放しているみたい。
    爆竹夜…無秩序やら混乱やらをかき集めて圧縮して固めて爆竹と一緒に爆破できたら気持ち良さそう。
    カノジョ…評価はこの作品。前妻の影に怯えるうちに意識が自分のものなのか前妻のものなのかわからなくなる。意識のゲシュタルト崩壊。
    ロック母…居場所を失った母と娘は新しい命を受け入れることで何かが前に進むのかもしれない。
    父のボール…お父さんは家族を守るのに必死だったのだとすると哀しみがこみ上げてくる。
    イリの結婚式…民族問題とかいっても手をつないで踊れば解決す

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    2017年03月08日
  • なくしたものたちの国

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    なくすこと、変わること、忘れること、すべてをあまやかに肯定してくれるような、寓話性に満ちた連作短編でした。
    なくしてきたものは、なくしたものたちの国にちゃんとあるんだよ、なんて、どれほど心強いんだろう。
    私が失ってきたものはどこにあるんだろう、と考えてしまうことが最近よくあったのですが、こういう場所があるんだとすごく自然に信じられました。
    しかも私はいずれまた出会ってしまうらしい。
    姿やかたちが異なっていても気付く。かつてそれが、私のかけがえのないものであったことに。
    そういうの素敵だなぁ。
    収録されている5つの話どれも良かったです。

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    2016年05月18日
  • かなたの子

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    角田光代さんの作品は大好きでよく読んでいる方だと思うのですが、その中でもこの短編集は異色というか、とにかく怖かった…これはほぼホラーだ、と思いながら読み進めるのを止められない上質な怖さ。

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    2016年04月21日
  • おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)

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    え、このあとどうなるの?って思うのもあった。短編集。家族の話がじーんと来たな。引きこもりの弟の話とか。
    昔自分をいじめた先生のくたびれた姿を見に行くと言う第一話…自分と重なった。あいつもうくたばってるだろうか、と思いながら生きてたら私も主人公のように恨み言をいいにいってやろうかとも思ったから。彼女に覚えていてほしくて走って逃げるように帰ったのは残念だった。
    ルリの話、バスで人殺し宣言を聞いてしまう話とか、命に関わる話が多かった。

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    2016年04月13日
  • 福袋

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    ひょっとしたら私たちはだれも、福袋をもたされてこの世に出てくるのではないか。
    この一文が全てです。
    何が入っているのかは分からない。
    それらを捨てることも、誰かに押しつけることも、どうすることもできない私たちは、ぶつぶつ言いながらもなんとか折り合いをつけて受け入れるしかないらしい。

    ここに登場する人物は、ふとしたきっかけで福袋から取り出されたものと対峙する。
    それは、自分がかつて持っていたもの。信じていたもの。欲しかったもの。知りたくなかったもの。
    ありとあらゆるそれらを眼前に見せつけられ、彼らは、もう目を背けることができなくなる。
    なんてことのない日常を、やっぱりそれらと共に生きていくしか

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    2016年05月09日
  • おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)

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    短編集。現代社会のマイノリティとして普段目につかない問題に焦点を当てた作品。救いのない結末が多いくハッピーエンドはないけれど、ちょっとした視点の転換が用意されていて不思議な読後感。鬱状態に読むのはオススメできないが、多様な社会問題を考えさせてくれた本。

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    2016年03月15日
  • 空の拳

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    ボクシング物にはあるまじきナヨナヨとした主人公
    でも面白かったな
    ボックスよりずっと良かった

    恋も友情も青春も紙の上でしか知らない主人公がボクシングを通じて恋以外のものを得ていくのが良かった
    僕も小説でしか知らない世界がたくさんある
    そういう世界に憧れてはいるけど諦めが強い
    空也は憧れに手が届いてどんな気持ちなんだろうな

    僕にとってはスポーツが憧れなんだと思う
    だからこうやって読むけど、自分からは手を出さない
    手を出さなくてはいけなくなることなんてこの先あるのかな

    空也は貴重な経験をしたんだろう
    現実に神様はいるのかしら

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    2016年02月29日