角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
扉を開けるたび、誰かの「大切な記憶」に出会う
東京、大阪、上高地の3つの帝国ホテルを
舞台にした42のショートストーリー
母に教わった「バーの味」や
夫婦で訪れた憧れの上高地など
誰の人生にもある「特別な一日」や
「忘れられない光景」が
角田さんの手によって丁寧に
瑞々しく描かれている…
1話がわずか5ページという短編ながら
その一編一編が驚くほど濃密!!
幻想的な夢のような世界もあれば
現実の夫婦の何気ない会話にクスリと笑ったり
過去と現在を行き来する物語に
ふと涙がこぼれたり…
42編すべて趣向が異なり
角田光代さんの作家としての人を
見つめる眼差しが
とても温かくて -
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Posted by ブクログ
ネタバレ人間関係に苦しみ、折り合いをつけていく過程が描かれている(と思っている)。
妻を見下すモラハラ旦那が前時代的で、ここ最近モラハラが出てくる小説を何回か読んだ気がするから飽き飽きしてきた。もういいよ!みたいな。
※この小説は結構前に書かれたものだし、私の読む順番によるものだから対岸の彼女が悪いわけでは全くない。
あともう流石に学校生活での人間関係のいざこざに苦しむところにも感情移入出来なくなってきた。これは年齢のせい。
葵がナナコとリゾートバイトに行っていた期間が良かった。2人で楽しくない現実から離れて、ふわふわとした非日常が描かれている感じが。民宿のおばちゃんからの手紙も良かった。その後 -
Posted by ブクログ
ネタバレどの情報を信じるのか。
その情報は真実なのか。
病院でおばさんの会話を鵜呑みにした飛馬、マクロビオティック料理を信じた不三子。
そのせいで2人共、大切なモノを無くしてしまう。代償が大き過ぎた。
情報に振り回されるのは昭和も平成も令和も変わっていない。戦時思想も口裂け女も反ワクもある意味、同じなのかもしれない。(ノストラダムスの大予言も信じてたなぁ。)
自分が信じて行って来た事は果たして良かった事なのか。家族が離れてしまって自問自答する不三子に、胸が苦しくなった。
情報が氾濫する今日、真実の見極めはより難しくなっている。冷静に考えて行動しないといけない、と感じた。
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Posted by ブクログ
同僚であり2児のお母さんからのおすすめ図書。
正直読みづらかった。分からない、って表現の方が合ってるかも。この本でのキャラクターそれぞれが持ってる悩みとか葛藤自体、そしてその悩みが解消というか向き合ったうえでの結果というか着地が理解出来なかった。わかるけど分からない感じ。
「家族、夫婦は差し出されたり与えられたりするものではなく、築き上げていくもの」と書評にあってようやく、少しだけ腹に落ちた。
自分は母ではないから、自分は周りと違うからこう感じてしまうのか思ってしまうのか、と考えてしまうところはわかる気がした。
自分では絶対に手に取らないから、とても新鮮で印象には残る本になった。読めてよかった -
Posted by ブクログ
選択の積み重ねが今をつくるのは当たり前のこと。でもときどき、もしもあのとき、って空想するよね。わかる。個人的には、いい感じ〜と思うお話もあれば、なんか惜しいな…って思うお話もあったかな。ほんとうに個人的な感覚の問題なんだけれど、いい話でもないのにいい話ふうにまとめたり、いいことを言ったふうにしてあるような、そんな印象が残るお話もあってちょっと違和感。無理に前向きな締めくくりにしなくてもいいのにな〜と思った。この短編集のテーマに沿わせたまとめ方をした結果なのかなとも思うけれど。もしも、なんて考えたって仕方がないのになんで考えちゃうんだろう。もしもあのときああしていたら自分は今ごろ、って。現状にな