角田光代のレビュー一覧
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わたしが誰かの名前を呼ぶとき、極力ファーストネームにしているのは、この本を読んだから。
この世に生まれて初めてもらう「名前」、
それはきっとあなたの誕生を心から
祝福する誰かがプレゼントしてくれた、
願いと愛情。
本作はプレゼントがテーマのアンソロジー。
収録の最初の作品がすばらしいために、本全体の印象が良いものとなっている。
もちろん全部、すてき。
あのひとに、プレゼントを選びたくなりました。
本作はプレゼントがテーマのアンソロジー。
収録の最初の作品がすばらしいために、本全体の印象が良いものとなっている。
もちろん全部、すてき。
あのひとに、プレゼントを選びたくなりました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ母にまつわる短編集。解説が「母は娘を支配する」の斎藤環で、そっちの本でも角田光代の「マザコン」は引用されていたし、解説も母娘関係に焦点を当てたものになっていたが、母と息子の物語も半分くらいある。息子の場合、大抵妻も出てくる。
「共感」みたいな気持ちになるのはやっぱり娘モノだが、息子モノも面白かった。どちらにせよ、苛立ち、息苦しさ、胸くそ悪さ、ヒタヒタと染み渡ってくるような狂気…みたいなものを現出させるのがうまいんだなあ、この人は。それでいてこっちまで嫌になっちゃうような不快感はない。それで小説として面白く読めてしまう。
特に好きなのは、「パセリと温泉」「ふたり暮らし」「クライ、ベイビイ、クライ -
Posted by ブクログ
におい。
仕事をくびになり「暇」になった「わたし」は、ここに住みたい、という友人・吉元のために、空き室のない「菊葉荘」に忍び込み、住人の動向を探る日々を送る。
「鍵を鍵穴に差し入れ、扉を開けると、よそよそしいにおいが染み出してきてわたしをつつんだ。~大きく息を吸いこみ、自分のものらしいにおいを嗅ぐ。これがいったいなんのにおいであるのかわたしにもわからない。」
菊葉荘の蓼科の部屋に入り浸っている「わたし」が、久しぶりに自分の家に戻ってきた時の描写である。
家=居場所=すみか=テリトリー=縄張り
私は臭いに敏感な方で、他人の家から戻った時に服や体に染みついた他人の家の臭いというのが、ひどく -
Posted by ブクログ
女性・子ども、そんな生まれたときからの事情によって、
虐げられる世界の人達の現状を著名な有名人作家7人が綴り、
それが日本語訳された本。
僕自身、カンボジアに売春街に訪れ、
そこで沢山の男性達と一緒にいる少女達を見た。
不慣れな化粧をして、必死に男性達を誘惑して、
一夜を共にして、お金を稼ごうと必死になっていた。
そんな光景が頭の中に強く蘇ってきた。
実態を見て、知った、
本で読んで、知った。
女性だから、子どもだから、そんな理由で、
虐待を受け、レイプをされ、孕ませられ、
未来を失っていく、現状。
「知る」という行為の先に、
何が待っているのか分からないけど、少なくとも、
「知って」 -
Posted by ブクログ
「海外支援の目的は、支援が必要でなくなる状態を作ることでなくてはならない」ために、目の前にいるウガンダの女の子たちを助けられないかもしれないことに、筆者が怒って泣き狂った場面。私もわんわん泣いていたら、はいはいで近づいてきた息子(生後9が月)がにこにこしながらドンドン私に頭突きしてきました。
映画「ホテル・ルワンダ」で「世界の人たちは虐殺のニュースを見ても『こわいわね』といって結局ディナーを続けるだけ」といっていたシーンを思い出し、自分の姿を重ねました。
「女の子だから」という理由で差別などを受けている女の子たちを、7人の作家が描いています。訳は角田光代さん。その土地がもつ色彩の豊かさやに