角田光代のレビュー一覧
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神様を巡る短編集。5作目くらいから面白く感じた。どこか海外に祀られている神様を訪ねたところで即救われる…なんて事もなく…自分を救うもの、信じられるもの…案外傍にあったりするんじゃないかな と思った。
「神さまショッピング」のタイトルになるほどねと納得。この吉乃さんの罪と懺悔は何故これほどまでに??と思うけれど信じればそこに神さまは居るんじゃないかなーと呑気に思ってしまう私は特に信仰心はないが、キリスト教文学は好き。
そして最後の「絶望退治」は状況が悲しい親として。縁切り神社で「救われた」と思えたなら それは良かったけれど その先の現実を想像してまた暗い気持ちになってしまった。 -
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昭和期の都市伝説、世紀末ブームを経て、SNS経由で“ニュース”が広がる時代へ。何かを信じることと、信じたことを人に伝えることの間にある一線に鈍感であっていい時代などなかった。食、子育て、災害…迷いも決断も個人のものだけど、社会的責任は? 答えに詰まる作品。
理不尽な出来事の理由や意味が分からない不安から、信じたい現実を信じる。分かるけれど、クリスチャン的には、だからこそ信仰が必要、とも改めて思った。全てを制御できると考えず、すべきことをしたら人知を超えた存在に委ねる。どうにかできるという驕りを捨てないと、理不尽な世界で絶望せずに生きることは難しい。 -
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ネタバレ2000年問題、地球滅亡、コロナのワクチン問題など我々はどの時代も情報に踊らされる。そして、それら情報に絶対はない。しかし、そんなわけないこともない。
「絶対そうだ」や「そんなわけない」と情報の表面だけをみてすぐに信じたり切り捨てるのではなく、そうかもしれないと情報の中身に目を向ける必要がある。
我々はどんなことでも物語や経緯がないと動くことができない。人に人の物語があり、あらゆることに物語を作ろうとする。そして、自分で作った物語を盲目的に信じようとする。しかし、他人の物語にはつい切り捨てがちで信じしようとしない。
物語は合っていることもあれば間違っていることもある。
だからこそ、自分で作った -
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表紙の猫の絵を見て買わずにいられましょうか。その昔飼っていた猫にそっくり。
猫が心配な気持ち、わかります。猫が人に懐かないというのも嘘だと思っています。わが家も隣家に餌やりを頼んで旅行に出かけたとき、家の裏の道に差しかかったらウチの猫が「ミャーミャーミャーミャー」鳴いて塀の上を走ってきました。隣家の人曰く、わが家の留守中、ウチの猫の姿は一度も見なかったそうです。
世界中でいちばん可愛い猫だと思っていたから、あの猫が死んでしまってから何も飼えずにいます。
ちなみに頁を開いて出てくる猫は、表紙ほど可愛くはありません(笑)。でもやっぱり猫が好き。 -
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ネタバレなるほど、想ってたより昔の本なのか
1999年出版と聞くととても納得できる物語。
文章は読みやすいし、テーマも悪くない。角田光代別の作品も読んでみよう。
うわべの自分の存在に気づき、自身の本質と向き合おうとする主人公を描くのがおそらく主題。
あんまり納得のいかないことも多い。主人公はすぐマリコを諦めるし、あまりにも口下手。
あと登場人物が揃いも揃ってやなやつすぎる。こんなに他人って冷たいかね。
主人公も旅人だけど、本質的には旅に酔っていないことがわかるのは好き。旅人は旅人然としていることが多いし、それってすごく鼻につく。自身を振り返る。過去の栄光?に縋って生きている人間はあまりにも多い。
マリ