角田光代のレビュー一覧

  • 愛がなんだ

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    どうしようもない登場人物達だけど、誰しもテルコやマモちゃんだったことって一部分でもあるんじゃないか。誰しもの「昔の自分の恋」が見え隠れする物語。

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    2026年08月25日
  • 人生ベストテン

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    収録されている短編はそれぞれ登場人物もストーリーも全然違う話でしたが、全体を通して人の不器用さとか一貫していなさを感じました。
    そういう人の不完全さを、自分のものも他人のものもある程度受け入れることができれば、もっと生きていくのが楽になるのかなと思いました。

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    2026年08月25日
  • いつか、アジアの街角で

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    中島京子、桜庭一樹、島本理生、大島真寿美、宮下奈都、角田光代、
    という錚々たる作家によるアジアを絡めた短編集。どの小説もとても面白かった。
    最初の中島さんの短編で心つかまれ、
    桜庭さんの主人公たちの長編が読みたくなり、
    島本さんの話に一気に引き込まれ、
    大島さんの登場人物たちのような関係がつくれたらとうらやましく思い、
    子供がつらい目にあう小説が苦手なのでなかなか読めなかった宮下さんの話はとても良くて、
    角田さんの小説で猫村に行きたくなった。

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    2026年08月25日
  • 神さまショッピング

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    三宅香帆さんがYouTubeでおすすめしていた作品。

    ”本当は父に死んでほしくない方では、けっしてない。道徳心とも違う。そんなおそろしいことを願う自分を、認めることができなかった。”

    私も、誰かに悪意を向けてしまうことがある。例えそれが親や子どもであっても。その一方で、なんて性格が悪いんだろう、なんて優しくないんだろうと自分のことを信じられない気持ちで見つめてしまうことがある。そういう自分の醜い部分を肯定してくれた気がした。

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    2026年08月26日
  • 山なら言いたいことがある

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    井上荒野、角田光代、町田康、唯川恵、ほか『山なら言いたいことがある』幻冬舎文庫。

    17名の作家やエッセイスト、登山家、冒険家による山のエッセイ集。

    山が好きで、山にどっぷりハマっている人も居れば、山が肌に合わず、敬遠している人も居るようで、そんな人達の様々なエッセイが味わえる。


    井上荒野『どうして私はこんなところにいるのか』。井上荒野の小説は殆んど読んだことが無い。海派だという井上荒野が八ヶ岳の登山口そばの別荘地に暮らし始めた顛末が語られる。人里から離れた風光明媚な場所に暮らす良さは理解出来る。自分も田舎のポツンと一軒家に暮らしているが、近所付き合いや生活音などのストレスが無く、敷地内

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    2026年08月24日
  • 愛がなんだ

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    昔映画を見た時はもっと自分大切にしようや、、
    としか思えなかったけど今は逆に人生でこんなに好きになれる人と出会えるなんて幸せな事だと思う

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    2026年08月23日
  • 空中庭園

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    ネタバレ

    角田さんになんのきっかけで興味を持ったか覚えてないが、とにかく興味を持ってwikiを見たところ、この作品についての記述があった。で、どうやら角田さんが厭世的な作風だった頃の作品(そもそも今の作風がどうなのかは知らないが)ということっぽかったので、それはなんとなく共感しながら面白く読めそうだなと思って手に取った。

    読んでみて思ったのは、とにかく面白いのと、リーダビリティが高い……という表現をすると微妙に違う気がするのだが読みやすい、ということ。ユーモアとペーソスがつねにうっっっすらと漂ってる感じで、すごく辛辣なことや踏み込んだことも描いているのに陰鬱になりすぎず、変に笑えるし情緒的にも読める。

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    2026年08月23日
  • 方舟を燃やす

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    信じるとは、どういうことなのか

    いろんな情報が飛び交っていて、何を信じていいのかわからなくもなるけれど、なんの疑いも持たずにすっと信じてしまうこともある

    最近じゃAIを使ったフェイクニュースまであって本当か、嘘か、の見分けがだんだんつかなくなってきている状態

    何を信じるのもその人の自由だけど
    押しつけて、強要することはしたくないなと思うのです

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    2026年08月22日
  • 対岸の彼女

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    他の方のレビューを見て気になり手に取ってみました。20年も前に書かれた物語だけど、人間関係の難しさなどは変わらない普遍的なテーマで飽きさせず一気に読めました。単行本の方を読んだのであとがきも解説も無く、そっちも読んでみたいなと思いました。
    ただ、正直なところ、自分はここに出てくる主人公たちの考え方や人との関わり方が真逆過ぎて、感情移入はできず、こういう感じだと人生疲れちゃうなぁと思ってしまいました。また別の角田さんの本を読んでみたいと思います!

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    2026年08月21日
  • 源氏物語 5

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    角田光代さんの手による源氏物語の現代語訳第5巻。若菜上、若菜下、柏木、横笛、鈴虫の5編を収録。
    朝廷内の世代交代が進み、光源氏も最盛期から晩年へと向かう時期を描く。

    40歳になって流石に落ち着いた光源氏に因果応報の大事件が起きるのはなかなかに興味深い展開で、当時の読者たちのざわつく様子が目に浮かびます。光源氏に同情的なのか、自業自得と冷めた見方なのか、一様ではないでしょうが平安貴族の読み方・価値観に興味が尽きないです。

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    2026年08月20日
  • 山なら言いたいことがある

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    ★3.5

    短文ながら、その先に別の広がりがあるのでは、と期待してしまう面白さがありました。

    山好きの方なら尚の事ではないでしょうか。

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    2026年08月18日
  • 対岸の彼女

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    ネタバレ

    今の私にはあまりささらなかったけれど、「宝物をそっとみせるような口調」という表現がすごく好きでした。

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    2026年08月17日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    自分の親子関係に思いを馳せた時間だった。私の実家は両親私妹4人家族。
    ただ父母の家庭はどちらも複雑で変わってた。
    その2人が築いた家庭は他とはちょっと違うことに気付いたのは、自分の家庭を持ってから。
    違う家族のカタチをくれた夫と娘に感謝。

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    2026年08月16日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    オレンジページで連載されていた物語で、どの短編にも料理、食事が出てくる。自分はやっぱりあとがきにもあるみたいに好きな人と囲む食卓が好きだし、美味しいものを食べさせたくなる人が好きな人だなぁと思った。
    あとレシピを継ぐみたいなことも、母が元気なうちにやりたいなぁと思ってしんみりした

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    2026年08月16日
  • 八日目の蝉 新装版

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    不倫男はクソだとしか…。自分の子どもは堕ろされ、そして二度と子どもができない身体になる。非常に辛く悲しく、駄目だけど誘拐してしまったこともわかる部分はありますよね。罪は罪ですが。

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    2026年08月16日
  • ちょっと角の酒屋まで

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    表紙のオッサン猫に、くすり

    旅、日常と食のエッセイです。
    角田さんが懐かしむ昭和、平成の消えいく物は、もう!あるある…でした。

    懐かしさと共感を感じるたび、「あぁ、私も歳をとったなぁ(笑)」と、感じてしまいますね。
    角田さんも書かれている様に、2~30代の方は、あまり馴染みが無いかな?
    (否定的な意味では、ありませんよ)

    サクサクと刺さりますね。
    楽しい1冊でした。

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    2026年08月15日
  • 源氏物語 4

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    角田光代さんの手による源氏物語の現代語訳第4巻。初音、胡蝶、蛍、常夏、篝火、野分、行幸、藤袴、真木柱、梅枝、藤裏葉の11編を収録。
    帝の後見として光源氏の最盛期を描き、養女にした玉鬘の姫君をめぐるエピソードがメイン。

    中年になっても色恋熱が冷めることなく、養女の玉鬘にまで下心を抱く光源氏ですが、子らが成長する中で父親らしさも垣間見えて微笑ましくもあります。
    個人的にお気に入りは「藤裏葉」の段。息子の夕霧が従妹にあたる雲居雁との長年の恋を多難を越えて成就するなんて、紫式部は光源氏と対照的な清々しさを少し描きたくなったのかもしれません。

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    2026年08月15日
  • 対岸の彼女

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    根底に20年前の小説とは思えないほどの普遍性があった。だが、何を伝えたかったのかうまく理解しきれていない。小説の後も彼女たちの人生は続くが、決して分かり合えたわけでもなく、また離れてしまうのだろう。

    読後モヤモヤした気持ちになった。木原の件、旅行事業と掃除の行末。伏線がラストに綺麗に回収されることを期待してしまったからかもしれない。


    こんな構図なのだろうと理解したがどうだろう。

    •過去:ナナコ → 葵
    ナナコが自由に生きる側、葵が影響を受ける側
    •現在:葵→ 小夜子
    良くも悪くも今度は葵が影響を与える側
    •読後:小夜子たち→ 読者
    この本が読者に影響を与える

    解説がとてもよく響いた。

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    2026年08月14日
  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    女性作家さんは江國香織さんだけ知っているのだけど、選んだ作品がとてもらしくてニッコリした。太宰治は暗いイメージだったけど、こんなかわいい作品もあるんですね
    太宰治は病みそうで怖くてあんま読んでないんだけど、こちらは全部短編なので入り込みすぎなくて逆に良かったかも…… すごい元気な時に読むのが良さそうですね。
    でも暗くても言葉選びがすごーーく綺麗且つわざとらしさがなくて、こんなに古いのに読みやすかった。

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    2026年08月14日
  • 対岸の彼女

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    ネタバレ

    「結婚するしない、こどもがいるいないでなぜこんなに分かり合えなくなるんだろう」という本の紹介に惹かれて購入したものの、そういった話のテーマではなかった。

    結婚有無や子供有無というよりも、過去のトラウマから人への距離の詰め方が違ったり、仕事に対しての捉え方が異なることで衝突が起きてるような話だった。

    人ってそれぞれ考え方は異なるから、分かり合えていると思っても本当は何を考えているかわからないし、そこまで踏み込んだ関係性って難しいよなぁって思う。何も考えてなくて裏表がない人と付き合う方がらくでいいよな。

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    2026年08月14日