角田光代のレビュー一覧
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最近、集中力が続かなくて読書を楽しめてなかったのですが、本屋さんを見るのは変わらず好きで、なんとなく表紙と帯に惹かれて買いました。
ひとつひとつの話しがすごく短い短編です。普段は長編か中編、エッセイを選びがちなので、不思議な気持ちで読み進めました。
一貫して穏やかな物語が続きます。
個人的には、
①充足のすきま
②パパ飯ママ飯
③ようこそ料理界へ
が上から順に好みでした。
刺激はありませんが、ちょっとだけヒントのようなものをもらえる暖かい一冊だと思います。
一気に読めますが、隙間時間にちょこちょこ読むのも楽しいと思います。
書くかどうか悩みましたが、文庫版のあとがきに角田さんの素直な気 -
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神様を巡る短編集。5作目くらいから面白く感じた。どこか海外に祀られている神様を訪ねたところで即救われる…なんて事もなく…自分を救うもの、信じられるもの…案外傍にあったりするんじゃないかな と思った。
「神さまショッピング」のタイトルになるほどねと納得。この吉乃さんの罪と懺悔は何故これほどまでに??と思うけれど信じればそこに神さまは居るんじゃないかなーと呑気に思ってしまう私は特に信仰心はないが、キリスト教文学は好き。
そして最後の「絶望退治」は状況が悲しい親として。縁切り神社で「救われた」と思えたなら それは良かったけれど その先の現実を想像してまた暗い気持ちになってしまった。 -
Posted by ブクログ
昭和期の都市伝説、世紀末ブームを経て、SNS経由で“ニュース”が広がる時代へ。何かを信じることと、信じたことを人に伝えることの間にある一線に鈍感であっていい時代などなかった。食、子育て、災害…迷いも決断も個人のものだけど、社会的責任は? 答えに詰まる作品。
理不尽な出来事の理由や意味が分からない不安から、信じたい現実を信じる。分かるけれど、クリスチャン的には、だからこそ信仰が必要、とも改めて思った。全てを制御できると考えず、すべきことをしたら人知を超えた存在に委ねる。どうにかできるという驕りを捨てないと、理不尽な世界で絶望せずに生きることは難しい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2000年問題、地球滅亡、コロナのワクチン問題など我々はどの時代も情報に踊らされる。そして、それら情報に絶対はない。しかし、そんなわけないこともない。
「絶対そうだ」や「そんなわけない」と情報の表面だけをみてすぐに信じたり切り捨てるのではなく、そうかもしれないと情報の中身に目を向ける必要がある。
我々はどんなことでも物語や経緯がないと動くことができない。人に人の物語があり、あらゆることに物語を作ろうとする。そして、自分で作った物語を盲目的に信じようとする。しかし、他人の物語にはつい切り捨てがちで信じしようとしない。
物語は合っていることもあれば間違っていることもある。
だからこそ、自分で作った