角田光代のレビュー一覧

  • タラント

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    ネタバレ

    星3.5
    『タラント』という言葉の意味は物語の後半になってようやく出てくるがどこか掴みきれない感覚を持ちつつ読み進める。

    物語のテーマはとても深く、祖父・清美の戦争体験や足を失ったこと、義足と共に生きる苦しさが描かれている。清美の心情には胸が締めつけられ、切なくて涙が出る場面が多かった。

    主人公のみのりも、大学進学で上京したものの思うように馴染めず、そんな中で出会ったサークル活動にのめり込んでいく。ボランティア活動を通して難民キャンプを訪れ、これまで知らなかった現実や情景を目の当たりにする。
    何か役に立ちたいと思うが故にみのりがやってしまった事に対する後悔だったり自分に対して失望する感じが

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    2026年05月28日
  • 私のなかの彼女

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    何かの対談で西加奈子さんが取り上げられていて、角田光代さんの本なら間違いないはずと購入。

    物書きという職業や昭和から平成の激動の時代を背景に、主人公の気持ちの移り変わり、成長していく様子を描いている話だった。

    個人的に入り込みにくいテーマだったからかゆっくりペースで読んだ。仙太郎や母親の発言や毎回真に受ける和歌にはイライラしたり、まぁそういう考えの人もいるのかと思ったり、同時に自分が言われた気持ちにもなり、色々考えさせられた。

    クリエイター的な仕事に就いている方や、近しい間柄の人間に対して漠然と大きな不満はあるものの、複雑な事情によりそう簡単に離れることはできない、みたいな状況の人に合う

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    2026年05月24日
  • 源氏物語 1

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    大河ではない別のテレビ番組の影響で。
    生活様式などの差こそあれ、千年前の人たちも今と同じような恋愛事情があったと実感できる。
    光君の完璧さは笑えちゃうほどだけど
    末摘花の姫君はあまりにも気の毒。

    古典常識を知らないので、読む前後にYouTubeで予習復習。

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    2026年05月24日
  • だれかのいとしいひと

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    ちょっとイメージしていたのとは違う短編集だった。
    普通からちょっとずれている登場人物のお話で、
    その世界にあまり馴染めないまま終わってしまったので少し残念だった。

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    2026年05月24日
  • 三面記事小説

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    すごいリアルです。
    すごい悲しい気持ちになります。

    人間が持つ特殊なエネルギーが、人間自身を錯乱させることもあるんですかね。とか、思いながら、読む。そんな本でした。

    そして解説を読んであっと気付かされましたが、
    人間の持つ特殊なエネルギーは愛情なんですかね。

    愛情っていうのはすごいエネルギーが強くって時には人を心から蝕んでいく。そうかー。そうだなー。って理解して。私はスッキリ感ありました。

    人間のリアルとそのダークな部分を書いた本で、それは私には悲しいなーという感想でした。

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    2026年05月21日
  • キッドナップ・ツアー

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    小学生の女の子が不器用なりに父親との旅を楽しみながら成長していく物語。
    無言でも一緒に過ごせるのが家族。
    最後に全ては自分の意思が大切ということを教えてくれる父親。他人のせいにするのでなく、自己責任だと

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    2026年05月18日
  • 異性

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    男と女について
    その通りだ、と
    どちらサイドの意見にも同意できた
    自分が不思議である
    分かり合えないところが面白いんだよなあ

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    2026年05月18日
  • さがしもの

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    解説にあった「本そのものの魅力がつまった本」というのがしっくりくる短編集だった。

    どの話にも、本がただの「物」ではなく、その人の記憶や人生、誰かとの関係と強く結びついている。
    本は必要なときに巡り合ったり、人と人を繋いだり、ときには誰かを変えるきっかけにもなる。
    そんな本好きなら思わず「あるある」と頷いてしまう不思議な力が、静かに描かれていた。

    特別大きな感動がある作品というより、本好き同士で読書についておしゃべりしたあとのような心地よさが残る1冊だった。
    作中の人物たちや作者自身からも、「本が好き」という気持ちが自然に伝わってきて、読んでいて親しみを感じた。

    あとがきを読むと、短編の主

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    2026年05月18日
  • いつか、アジアの街角で

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    女性作家6人によるアンソロジー。香港返還前、中国人歌手による『私の1997』という曲がヒットしたのを思い出した。香港側の思いは複雑だったと思うけれど、今のような状態を予測した人はいたのだろうか。台湾にはまた行きたいし、香港を見るにつけ、今のままでいてほしいと思う。

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    2026年05月16日
  • 明日も一日きみを見てる

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    トトさん可愛い

    ただ、トトさんには申し訳ないが
    文中にあった猫のからくり貯金箱の事が気になって調べてみたら
    そっちにめちゃくちゃ心惹かれてしまった

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    2026年05月14日
  • ひそやかな花園

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    ネタバレ

    面白かった。
    子どもの時の朧げな記憶の共有ができる相手は貴重だと思うし、見事に再会を果たせたのもすごい。
    それぞれの視点で今を生きてて、最後自分の出自が分からないままなのもリアルで良かった。小説だから全員兄弟だったとか少し期待したけど。
    なんとなく誰と誰は兄弟なんだろうなみたいなのは匂ってた気もする。

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    2026年05月14日
  • 神さまショッピング

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    表からは見えないそれぞれの事情。
    父親の死を神様に願う娘から始まり、息子との縁切りを神様に願う母親で締める神頼みの短編集。

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    2026年05月12日
  • 源氏物語 7

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    全体を通してですが、各章の始めに、タイトルと共に結構大きなネタバレされるのがちょっとなぁ、と思います。

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    2026年05月11日
  • 坂の途中の家

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    私も主人公と同じ2歳の子育て中で共感や色々感じるものはあったが、せっかちな私には心理的描写が多すぎて、ダラダラしてるように感じられた。心理描写に溺れた一作となった。
    ただ、裁判員制度について一端を知れたのは良かった!

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    2026年05月10日
  • あなたを待ついくつもの部屋

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    扉を開けるたび、誰かの「大切な記憶」に出会う

    東京、大阪、上高地の3つの帝国ホテルを
    舞台にした42のショートストーリー



    母に教わった「バーの味」や
    夫婦で訪れた憧れの上高地など
    誰の人生にもある「特別な一日」や
    「忘れられない光景」が
    角田さんの手によって丁寧に
    瑞々しく描かれている…

    1話がわずか5ページという短編ながら
    その一編一編が驚くほど濃密!!



    幻想的な夢のような世界もあれば
    現実の夫婦の何気ない会話にクスリと笑ったり
    過去と現在を行き来する物語に
    ふと涙がこぼれたり…

    42編すべて趣向が異なり
    角田光代さんの作家としての人を
    見つめる眼差しが
    とても温かくて

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    2026年05月09日
  • 愛がなんだ

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    誰かを好きになると、
    自分が見えなくなり、
    なのに、かっこ悪くなりたくもなく。
    バカだとわかっているのに、
    バカなことがやめられない。
    好きでいることの方が苦しいのに、
    好きという舞台から降りられない。

    そんな苦しさを、
    魅力的な登場人物たちに乗せて
    抉るように見せてくれる。

    あぁ、角田さんだなあ。
    どうなるの? どうするの?

    読み終えてなお、物語は終わらない。

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    2026年05月08日
  • 愛がなんだ

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    自分には分からない価値観だったけど、人の立場だったり、心情表現がわかりやすかった。なんとなく人を分類するように読んでしまったけど、そういう描写だったからしょうがないと思った。

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    2026年05月07日
  • 100万分の1回のねこ

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    『100万回生きたねこ』にちなんで13人の作家が綴った短篇集。角田光代と綿矢りさの作品が光って見えた。もちろん佐野洋子の絵本も読んだ。

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    2026年05月07日
  • 方舟を燃やす

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    ネタバレ

    どの情報を信じるのか。
    その情報は真実なのか。
    病院でおばさんの会話を鵜呑みにした飛馬、マクロビオティック料理を信じた不三子。
    そのせいで2人共、大切なモノを無くしてしまう。代償が大き過ぎた。

    情報に振り回されるのは昭和も平成も令和も変わっていない。戦時思想も口裂け女も反ワクもある意味、同じなのかもしれない。(ノストラダムスの大予言も信じてたなぁ。)
    自分が信じて行って来た事は果たして良かった事なのか。家族が離れてしまって自問自答する不三子に、胸が苦しくなった。
    情報が氾濫する今日、真実の見極めはより難しくなっている。冷静に考えて行動しないといけない、と感じた。

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    2026年04月29日
  • さがしもの

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    本に関わる短編集。

    中でも心に残った作品は、「旅する本」「不幸の種」「ミツザワ書店」
    ちょっと不思議な物語でもあった。

    自分だけの大切な本がこれからも増えるといいなぁ、と思えた。

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    2026年04月28日