角田光代のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
いろいろな事情があって神さまにお願いごとをかなえてもらいに行く話。
スリランカ、ミャンマー、香港、スペイン、インド、モンゴル、パリ、京都などを巡る八編からなる短編集。
日本以外はかなり行きにくい場所、遠い場所にあるので、登場人物たちの行動力がすごい。抱えている事情も重い。
主人公たちは自分も周りの状況もかなり客観的に見れているのに(いやだからこそ?)、外からは簡単にはわからない、神さまに救いを求めずにはいられない、厳しい現状を抱えていかなければいけないのが読んでいても苦しい。
さらっと書かれているのでサクサク読めるのだけど。
信仰心の強さは人によって違うけど、神に祈るって自分との対話という面も -
Posted by ブクログ
若菜、ずっと催し物だったりみんなの着てる服とか調度品の話とかでめちゃくちゃ退屈だな…本当にドラマチックな章なのか…?と思ってたら柏木が暴走するあたりでめちゃくちゃ面白くなった
平安時代の読者も意趣返し好きだったりするのかな。光君、ざまあ。と思ったりしたのかな。私は思ったよ
自分がしたことが返ってきたのに、いやむしろ自分の方がやばいことしてるのに、柏木と三の宮にキレてるのなんなんだよ笑
光君、本当不遜で鼻につくわぁ〜いくら美しくたってもう40超えたおじのくせに……‼️
若菜(下)で、光君が過去の女の悪口を紫の上に話し出して嫌だな〜と思ってたら御息所でてきて「だよなあ!」となった。想定の上で書い -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「このところ、なんでもないときにふっと思い出すのである。……好きで買って、ある時期よく着ていた服のあれこれが、さーっと頭をかすめていくのである。そして驚くことに、こう思うのだ。『捨てなければよかった』」
その後に続く文から、捨てなければよかったと思う服をまた着て街を歩きたいという実用性を求めているのではなく、思い出を噛みしめて若かった頃の服にまた袖を通してみたいという気持ちだとわかります。
私もその気持ちがわかります。あのキラキラしていた時代の服をまた手に取って眺めたいという気持ちになることがあり、その気持ちがありながらも涙を飲んで処分した服を思うと後悔の気持ちがむくむくと浮かび上がります -
-
Posted by ブクログ
いろんなことでバタバタして、
とにかく読み終わるまで時間がかかってる。
角田先生の短編はライトで相変わらず読みやすい。
本作もどこかでありそうすぎる日常の5編。
他人から見たら充分に見えても、
自分なりの不満というのは誰もが抱えているよな。
みんなそれぞれに納得したラストだったけど、
果たして次の日にも同じことが思えるだろうか。
物語のように一度納得したって、
次の日には考えが戻っていることだって、
現実にはさらさらある。
そうやって生活していくことが生きていくということなんだろうけれど。
月が笑う、こともなし、どこかべつのところでが好きだった。