角田光代のレビュー一覧

  • 山なら言いたいことがある

    Posted by ブクログ

    山好きな著名人が山について書く、というのではなく、山にゆかりのあった著名人という感じだろうか。山に対して良いイメージが持てない人も、山と言っても狩猟をしている人だったり、思い思いの山での暮らしを感じられて良かった。

    特にスズキナオさんの高取山の話が良かった。舞台となる山の近くに住んでいながら、恥ずかしながら茶屋文化は知らなかった。
    山に登る人たちと、それを受け入れる人たちの出会いがとても良くて、温かい気持ちになれた。
    アルプスの山小屋なんかもそうだと思うけど、この話ではさらにお互いの距離が近くて、ちょっと出会ってみたいなぁと思った。

    山に魅入られる。
    その人の意思でというより、まるで山がその人をコントロールして沼らせているような、受動的でどこか他責的な響き。
    でもその感覚はすごく良くわかる。
    人を惹きつける(もはや、引きつける?)エネルギーがすごい。
    そしてそのエネルギーに取り込まれてしまったら、最後なのだ。

    0
    2026年09月17日
  • 最後の晩餐

    Posted by ブクログ

    短編集は初めて読む作家さんだったり、得した気分
    最後の晩餐かぁ鰻もいいなぁ
    まだ、先も長いのでゆっくり考えよう

    0
    2026年09月17日
  • 源氏物語 7

    Posted by ブクログ

    角田光代さんの手による源氏物語の現代語訳第7巻。光源氏没後のお話で、総角、早蕨、宿木、東屋の4編を収録。

    全8巻の7巻目ということで、大詰めが近づいてきましたが、主人公の光源氏を欠いた物語はマグロのない寿司屋のようで、どこか物足りなく感じてしまいます。
    この巻では光源氏の孫に当たる匂宮と薫中納言の二人を軸に、世に隠れていた高貴筋の女性たちとの色恋が描かれますが、多少の違いはあれど光源氏の恋愛話の二番煎じの観があります。
    それでもやはり、男女がやりとりする和歌の調べは全巻を通して美しく、現代語には無い響きが心地良いです。このあたりは紫式部の非凡なところですね。

    0
    2026年09月16日
  • 方舟を燃やす

    Posted by ブクログ

    前半はドキドキしながら読んだ。私も無添加にこだわり、アトピーのある長女に同じようなことをした。幼稚園のお母さんから、おやつから離れないと言われた時とても驚いた経験がある。子供ためと思い一生懸命にやったことが、子供の負担になっていたと、後になってから気づいた。そんな経験から、一三子さんがどうなっていくのか、とても興味深かかった。そして飛馬さんとどう繋がるのだろうと、第二部も楽しみに読み進めたが、はぐらかされたような気がした。子ども食堂、コロナ、ネグレクト、詰め込みすぎ⁇なんだろう⁇一部で終わっても良かったなぁ⁇ラストも中途半端だった。あれだけ引っ張った園花ちゃんはどこいに行ってしまったの⁇

    0
    2026年09月14日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

    Posted by ブクログ

    自分を救ってくれる何かに出会えるって最高じゃないですか。音楽だったり、アニメだったり、推しのアイドルだったり。
    新たは好きな音楽に出会え、大切な仲間に出会え、新しい一歩に踏み出せました。
    くすかは好きな音楽に救われて、大好きな人に救われて、一緒に戦ってくれる友にも出会えました。
    一つの音楽を通して親子や周りの人達が成長していく物語。
    角田光代さんの小説、他のも読んでみたいです。

    0
    2026年09月13日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

    Posted by ブクログ

    私はいわゆる母娘関係に悩んでいる一人だ。母娘関係あるある?な、姉弟の姉であり、弟が優秀で私はいらない子だという思い込みを抱えて生きてきた。
    子どもの頃は散々母と喧嘩をしてきた。親元を離れたこともあり、子どもの頃のように激しい喧嘩はしなくなったが、母の干渉への嫌悪感と同時に罪悪感があって、悩んできた。この手の本を読むこと自体罪悪感に耐えられなくなり、読めずにメルカリに出品したこともある。
    でも、カウンセリングで「家族と仲良くしたいけど、理想と異なる部分があるから家族について悩む。当然のこと。」と言われ、罪悪感が和らぎ、初めて読破することができた。

    私は、「下の兄弟ができて自分はいらない子だと誤解したが、母は娘を愛している」ということを最近ようやく受け入れ始めた。本書にも母息子と母娘関係の違いに関する記載が何度もあり、息子(弟)に勝とうとすることがやっぱり無理なんだなと少し笑えた。
    それでもいろんな恨みが湧いてくるが、親は神ではなくて私が生まれて初めて親になったという当たり前のことを理解すると、少しずつ許せるようになるのかも知れないと、本書を読んで思えた。

    例えば、私は漫画を禁止されたこと(耐えきれずすぐ破ったが)、大学受験を失敗して母と折り合いが悪いママ友の子供と同じ大学になって罵られたことを許せない想いでいた。が、本書では萩尾望都先生の両親がいまだに漫画を批判していて、そんな仕事は辞めなさいと言い続けていると知り、立派な漫画家の親でも変わらないのなら、私の母が漫画より小説を読めと言ってきたのも仕方なかったか…と少し歩み寄れた気がしている。

    また、角田光代さんが母との楽しかった思い出を思い出すと楽しいプラスアルファの切なさ、郷愁があると言ってることに激しく共感した。時々、実家を出たことへの罪悪感に相まってこの切なさに耐えきれないず、こんなふうに感じる私は、私の家族関係は異常なんだと苦しくなることがあるが、似た感覚を共有できる人がいると知り、心が軽くなった。実家を出たことへの罪悪感についても同様の思いである。

    引き続き家族に関する本や萩尾望都先生の作品を読んでいこうと思う。

    0
    2026年09月13日
  • 愛がなんだ

    Posted by ブクログ

    主人公の山田さんの最終的な選択からの最後の一文が余韻が残ってとても良かった。
    登場人物の大半がアラサーなのだが、みんな社会人一年目みたいな口調でリアリティを感じられなかったり、ちょっとズレを感じたりして共感しきれずハマりこめなかった。年齢設定はもう少し若い方が良かったかもしれない。
    初めて読む作家さんだったが文章も内容も意外と男性でも読みやすかったと思った。

    0
    2026年09月12日
  • 方舟を燃やす

    Posted by ブクログ

    情報が氾濫し、何が真実かわからないってこと?だけではないとは思うが盛り上がりに欠けた気がしてしまいます…。映画化には向かないというか。

    0
    2026年09月11日
  • 人生ベストテン

    Posted by ブクログ

    ありそうでなさそうで、ありそうな

    人生のイベントベストテンかあ〜、と今日の夜もくもくと考えを膨らませて眠りにつこうと思う。少したのしみ。

    0
    2026年09月11日
  • さがしもの

    Posted by ブクログ

    ー本はいつだって、そこに。

    角田さんって素敵な恋愛されてきたんだろうなあ。
    まずはそんな感想になりました。
    本の出会いと同じで、人の出会いもいろいろとあるもの。
    街の中の本屋でも古本屋でも、本の世界は無限で、どうしても惹かれる1冊があるものですよね。
    そしてその本は私にとっては人生の本でも、他の人にとってはすぐに手放したくなる本だったり。
    だから読書はやめられない。

    好きなフレーズ
    「いつだって、できごとより、考えの方がこわい。」
    あんなことが起こったらどうしようと考えている時がいちばん怖いのは本当ですね、、。

    寝る前に1編ずつ読めた、心穏やかになれる本でした。

    0
    2026年09月14日
  • それもまたちいさな光

    Posted by ブクログ

    他人から見ればやめた方がいいと思うような人と関係を続けてしまうのは、情とかではなく、それを選んだ自分の愚かさを認めたくない(自分に限ってそんな選択の間違いをするわけないと棚に上げて思ってしまう)からかのかなって思う。自分の場合は

    0
    2026年09月11日
  • 対岸の彼女

    Posted by ブクログ

    友達関係って大人になっても、子供の頃と同じように悩み続けるのかな。ただ、その悩みについてうま〜く、ゆる〜く向き合えるのが大人になるってこと。

    0
    2026年09月10日
  • ロック母

    Posted by ブクログ

    ロック母が良かった
    ずっと島に住んでたけど急にどうでも良くなって家事を放棄し、意味もわからないロックを聴いてぼーっと作業に熱中するようになってしまった母、娘は小さい世界から抜け出したくて東京に行ったのに孕ってひとりで出戻り。狭い世界にいるとどこかに行きたくなるのは何でだろう?閉じ込められてるような感じがするから?私もずっと違う世界を求めてる感じがするから少し共感できた!

    後の他の話は不気味な雰囲気溢れるのが多くてドヨーンとしていた。中国とかタイの話も作者が旅行した時嫌な体験したのかな?って思ってしまうくらいなんかドヨーンってかんじした。

    1990年代に書かれた話もあって、当たり前なんだけどスマホとか今当たり前にあるものが何も出てこないしコンプラもゆるゆるだからなんか変な感じするしゆったり進んでるように感じてしまった。私がドパガキってことか?

    0
    2026年09月09日
  • 愛がなんだ

    Posted by ブクログ

    ただ恋は盲目状態になっているのか、執着しているだけなのか、読みながら考えて、最後そう言う感じかと少し納得した。好きと言うより、その人の全てを肯定したい気持ちなのかな。

    0
    2026年09月09日
  • 山なら言いたいことがある

    Posted by ブクログ

    登山はしない(できない)が、山の本は大好物である。
    が、山ヤや冒険家で文章を書ける人は稀。というわけでこの本は楽しみにしていた。

    が、読み始めて「登山の話ちゃうやんけ」
    角幡唯介さん石川直樹さん以外は単なる文筆家や著名人なので、十中八九“高尾山しか登ったことないけど、それすらしんどくて嫌になった”というエピソードが出てくる始末。

    考えてみると「山にまつわるエッセイ」なので、過酷な登山の話が出てくるとは限らず(どころかその可能性は極めて低く)、何ならテーマが山というだけなので登る必要すらないのである。

    というわけで早とちりもありつつも、エッセイとしては面白かったです。最近読んだ松永K三蔵さん、『我が友スミス』が面白かった石田夏穂さんの文章が読めてよかった。

    一方、穂村さん、角幡さん、唯川さんはその話聞いたことあるわ…てなった。
    ただ唯川さんは前に読んだ時に私でもエベレストが見えるところまで行ける可能性がある!?と思ったことを思い出して、でも素人がこんな接待登山の環境を用意するのはムリといよいよ諦めました。

    0
    2026年09月06日
  • 対岸の彼女

    Posted by ブクログ

     角田光代さんの第132回直木賞受賞作品。
     
     専業主婦だった小夜子が始めたハウスクリーニングのバイト。そのバイト先の社長が大学の同窓生の葵。
     置かれている環境は違えども、ふとしたことで共通点を見つけ、距離が近くなっていく2人。
     近づけば近づくほど、妙な違和感が生まれてくる描写がなんとも気味悪かった。
     同時に、高校生時代の葵とナナコの不思議な関係も描かれ、2つの章が交互に進んでいく。
     人と人との距離感、自分との向き合い方、過去との付き合い方、様々な方向から自分の立ち位置を考える良いきっかけになった。

    0
    2026年09月06日
  • 対岸の彼女

    Posted by ブクログ

    違うタイプの子と友達になり、憧れたり引いたりして、受けた影響を自分の中に内面化させていく。そうして人はいろんな要素が混じり合った存在になっていく。そう考えると人とのご縁って大事だな。周りの人達が誰か、周りの人たちをどういう視点で見るか。

    0
    2026年09月06日
  • 対岸の彼女

    Posted by ブクログ

    2人の視点で描かれる物語。
    過去の自分の境遇と重なる部分もあって、物語を身近に感じた。
    あの頃の人間関係の作り方が、大人になった時の
    人付き合いの名案を分けると言うのはこの世界でも一緒だと思った。

    0
    2026年09月05日
  • 薄闇シルエット

    Posted by ブクログ

    結婚や仕事、友人の変化に取り残される焦りと、自分らしく生きたいという思いの間で揺れる。誰かと比べて幸せを測るのではなく、自分の人生をどう生きるかを考えさせられる、リアルな心情描写が印象的。

    0
    2026年09月05日
  • 最後の晩餐

    Posted by ブクログ

    『もうひとりのねえちゃん』が一番好きでした。血縁だから、実の姉だからって味方とは限らないし、他人だから味方じゃない、ってわけじゃない。
    『コインランドリーの夜』はお洒落なかんじで、好きでした。

    0
    2026年09月05日