角田光代のレビュー一覧
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最後まで読み終わってタイトルがスッと入ってきた。
現在と過去を行ったり来たりする構成。
途中までは、「この構成にする意味あった?」って思ってたけど、読み進めるうちに葵の過去をもっと知りたくなった。
すごく親しいと思ってた人でも、少しの言葉のズレや違和感で一番遠い人になってしまうのは仕方ないんだろうなと思った。そのすれ違いが生まれたときにどうするかは自分と相手次第だし、葵とナナコみたいに疎遠になってしまっても、共に過ごした思い出を糧に前に進めるなら、それでも良いんじゃないのかなって思えた。
人対人だから分かり合えないことがあるのも当然で、その人の全部を知らなきゃ本当の友達じゃないとか、そん -
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20代~30代後半の男女の恋愛短篇集。一つ目の話の相手が次の話の主人公となって、続いて、ぐるっと周ってくる。ぜんぶ、お別れの話。で、だから、そのときの職業とつながっていることが多い。人生における成功と挫折。もう何度読んだかしれないけれど、角田さんの小説は、読んでいて、痛いことばかり。以下、刺さったところを抜き書き。
「映画を見て小説を読んで、集まって酒を飲んで何時間でも話して、ときには駅弁を食べるためだけに遠くのローカル線に乗りに行ったかつての日々は、機械的に打ちこんでいく数字にじょじょに埋没しつつあった。」
「あの男の子は、このアーティストの作品に出会わなければ、もっと自由に生きていただ -
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ネタバレキャラクターが多すぎて、誰が誰だか分からなくなるときもあったけれど、おもしろかった!ハルの父親を探す理由がいまいちピンとはこなかったものの、まぁ、それだけ必死だったということかな。幼いときにキャンプで出会った6人(?)の子どもたち。彼らは大人になってからも、思い思いにキャンプのことを覚えていて。タイトルから想像するような女の嫌な感じも、男の嫌な感じも味わえた。読むのにけっこう時間がかかったから長編なのかも。電子書籍はいまいちボリューム感が分からないのがつらいような、おもしろいような。良い作品でした。
7人でした。キャラクターが多すぎるんだよぉ! -
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妹が読み終わっていて、勧められて読んだ。
ちょうど子どもが産まれて母になったので、重ね合わせて読むことができた。
・不思議なタイトルで、なぜそうなったのか、考えながら読んだ。答えははっきりとは分からなかったが、森=先が見えない、ずっと続くように感じる場所
魚=森には絶対にいないことから孤独な存在
なぜ眠るなのか?棲むとか潜むでは何がダメなのか
そこにいる自覚がない、まだ見えていないから?
・母親という孤独感、周りを気にして他人と比べてしまう母親というポジションをリアルに描いていた。最初は楽しそうなママ友の様子に、まだ自分はよく分からないママ友会の様子を想像し、こんなふうなのかと思っていた。そ -
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海外ボランティアをテーマにした作品だったが、自分には正直あまり実感が湧かなかった。貧しい国の子どもの力になりたい、この現状を世界に知ってほしいという思いは理解できる。でも、悪い言い方をすれば、生まれた環境の「運の差」とも感じてしまい、どこか遠い世界の話に思えた。
ただ、パンデミックや震災が起きると、その「遠い世界」は一気に自分の日常になる。誰にでも突然起こり得ることで、決して他人事ではないということを考えさせられた。
また、人の死はすぐには受け入れられないものだと改めて感じた。父が亡くなった時も実感がなく、親戚が集まる行事のような「また普通に帰ってくるんじゃないか」そんな感覚だったこと思い -
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食事の内容や風景、特に夕食は家族の形態によって変化していっている
独身で一人暮らし……好きなものを好きな時間に食べる
結婚 夫婦2人……値段よりも好きなものや美味しいものを食べ互いに近況を報告しながら日常を楽しみ会話も多い
夫婦+子供……とにかく時間通りに食べさせるのを徹底し、誕生日やクリスマス、正月などの季節料理を食べてお祝いをする
そして、子供に合わせた食事時間で日によっても違ったりする
再び夫婦2人へ(子供の独立により)……日常会話はあるがTVがついた状態で無音を避ける 量より質にと時間はある程度決まっている
これが当たり前で、あえて変えようとは思わないのはそれなりに満足しているので