角田光代のレビュー一覧
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山好きな著名人が山について書く、というのではなく、山にゆかりのあった著名人という感じだろうか。山に対して良いイメージが持てない人も、山と言っても狩猟をしている人だったり、思い思いの山での暮らしを感じられて良かった。
特にスズキナオさんの高取山の話が良かった。舞台となる山の近くに住んでいながら、恥ずかしながら茶屋文化は知らなかった。
山に登る人たちと、それを受け入れる人たちの出会いがとても良くて、温かい気持ちになれた。
アルプスの山小屋なんかもそうだと思うけど、この話ではさらにお互いの距離が近くて、ちょっと出会ってみたいなぁと思った。
山に魅入られる。
その人の意思でというより、まるで山がその人をコントロールして沼らせているような、受動的でどこか他責的な響き。
でもその感覚はすごく良くわかる。
人を惹きつける(もはや、引きつける?)エネルギーがすごい。
そしてそのエネルギーに取り込まれてしまったら、最後なのだ。 -
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角田光代さんの手による源氏物語の現代語訳第7巻。光源氏没後のお話で、総角、早蕨、宿木、東屋の4編を収録。
全8巻の7巻目ということで、大詰めが近づいてきましたが、主人公の光源氏を欠いた物語はマグロのない寿司屋のようで、どこか物足りなく感じてしまいます。
この巻では光源氏の孫に当たる匂宮と薫中納言の二人を軸に、世に隠れていた高貴筋の女性たちとの色恋が描かれますが、多少の違いはあれど光源氏の恋愛話の二番煎じの観があります。
それでもやはり、男女がやりとりする和歌の調べは全巻を通して美しく、現代語には無い響きが心地良いです。このあたりは紫式部の非凡なところですね。 -
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前半はドキドキしながら読んだ。私も無添加にこだわり、アトピーのある長女に同じようなことをした。幼稚園のお母さんから、おやつから離れないと言われた時とても驚いた経験がある。子供ためと思い一生懸命にやったことが、子供の負担になっていたと、後になってから気づいた。そんな経験から、一三子さんがどうなっていくのか、とても興味深かかった。そして飛馬さんとどう繋がるのだろうと、第二部も楽しみに読み進めたが、はぐらかされたような気がした。子ども食堂、コロナ、ネグレクト、詰め込みすぎ⁇なんだろう⁇一部で終わっても良かったなぁ⁇ラストも中途半端だった。あれだけ引っ張った園花ちゃんはどこいに行ってしまったの⁇
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私はいわゆる母娘関係に悩んでいる一人だ。母娘関係あるある?な、姉弟の姉であり、弟が優秀で私はいらない子だという思い込みを抱えて生きてきた。
子どもの頃は散々母と喧嘩をしてきた。親元を離れたこともあり、子どもの頃のように激しい喧嘩はしなくなったが、母の干渉への嫌悪感と同時に罪悪感があって、悩んできた。この手の本を読むこと自体罪悪感に耐えられなくなり、読めずにメルカリに出品したこともある。
でも、カウンセリングで「家族と仲良くしたいけど、理想と異なる部分があるから家族について悩む。当然のこと。」と言われ、罪悪感が和らぎ、初めて読破することができた。
私は、「下の兄弟ができて自分はいらない子だと誤解したが、母は娘を愛している」ということを最近ようやく受け入れ始めた。本書にも母息子と母娘関係の違いに関する記載が何度もあり、息子(弟)に勝とうとすることがやっぱり無理なんだなと少し笑えた。
それでもいろんな恨みが湧いてくるが、親は神ではなくて私が生まれて初めて親になったという当たり前のことを理解すると、少しずつ許せるようになるのかも知れないと、本書を読んで思えた。
例えば、私は漫画を禁止されたこと(耐えきれずすぐ破ったが)、大学受験を失敗して母と折り合いが悪いママ友の子供と同じ大学になって罵られたことを許せない想いでいた。が、本書では萩尾望都先生の両親がいまだに漫画を批判していて、そんな仕事は辞めなさいと言い続けていると知り、立派な漫画家の親でも変わらないのなら、私の母が漫画より小説を読めと言ってきたのも仕方なかったか…と少し歩み寄れた気がしている。
また、角田光代さんが母との楽しかった思い出を思い出すと楽しいプラスアルファの切なさ、郷愁があると言ってることに激しく共感した。時々、実家を出たことへの罪悪感に相まってこの切なさに耐えきれないず、こんなふうに感じる私は、私の家族関係は異常なんだと苦しくなることがあるが、似た感覚を共有できる人がいると知り、心が軽くなった。実家を出たことへの罪悪感についても同様の思いである。
引き続き家族に関する本や萩尾望都先生の作品を読んでいこうと思う。 -
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ー本はいつだって、そこに。
角田さんって素敵な恋愛されてきたんだろうなあ。
まずはそんな感想になりました。
本の出会いと同じで、人の出会いもいろいろとあるもの。
街の中の本屋でも古本屋でも、本の世界は無限で、どうしても惹かれる1冊があるものですよね。
そしてその本は私にとっては人生の本でも、他の人にとってはすぐに手放したくなる本だったり。
だから読書はやめられない。
好きなフレーズ
「いつだって、できごとより、考えの方がこわい。」
あんなことが起こったらどうしようと考えている時がいちばん怖いのは本当ですね、、。
寝る前に1編ずつ読めた、心穏やかになれる本でした。 -
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ロック母が良かった
ずっと島に住んでたけど急にどうでも良くなって家事を放棄し、意味もわからないロックを聴いてぼーっと作業に熱中するようになってしまった母、娘は小さい世界から抜け出したくて東京に行ったのに孕ってひとりで出戻り。狭い世界にいるとどこかに行きたくなるのは何でだろう?閉じ込められてるような感じがするから?私もずっと違う世界を求めてる感じがするから少し共感できた!
後の他の話は不気味な雰囲気溢れるのが多くてドヨーンとしていた。中国とかタイの話も作者が旅行した時嫌な体験したのかな?って思ってしまうくらいなんかドヨーンってかんじした。
1990年代に書かれた話もあって、当たり前なんだけどスマホとか今当たり前にあるものが何も出てこないしコンプラもゆるゆるだからなんか変な感じするしゆったり進んでるように感じてしまった。私がドパガキってことか? -
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登山はしない(できない)が、山の本は大好物である。
が、山ヤや冒険家で文章を書ける人は稀。というわけでこの本は楽しみにしていた。
が、読み始めて「登山の話ちゃうやんけ」
角幡唯介さん石川直樹さん以外は単なる文筆家や著名人なので、十中八九“高尾山しか登ったことないけど、それすらしんどくて嫌になった”というエピソードが出てくる始末。
考えてみると「山にまつわるエッセイ」なので、過酷な登山の話が出てくるとは限らず(どころかその可能性は極めて低く)、何ならテーマが山というだけなので登る必要すらないのである。
というわけで早とちりもありつつも、エッセイとしては面白かったです。最近読んだ松永K三蔵さん、『我が友スミス』が面白かった石田夏穂さんの文章が読めてよかった。
一方、穂村さん、角幡さん、唯川さんはその話聞いたことあるわ…てなった。
ただ唯川さんは前に読んだ時に私でもエベレストが見えるところまで行ける可能性がある!?と思ったことを思い出して、でも素人がこんな接待登山の環境を用意するのはムリといよいよ諦めました。