角田光代のレビュー一覧
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ネタバレ乳児を風呂に沈め殺害した母親の裁判員裁判の話。
里沙子の夫の陽一郎のモラハラぶりにイライラしてしまう。娘の文香のわざとかと思うようなイヤイヤ期、里沙子の心中が手に取るように分かり胸がざらつく。
水穂に自らを重ね、今の自分の状況が普通ではないと最後は気付く里沙子に安心した。良い方に進んでいけるといいけれど…。
実際にされた事は言葉で表すと『そんなことで?』と思われる事ばかりだけれど、積み重なって見下されて自信がなくなって。でもどれほど言葉を重ねても伝わらないもどかしさが痛いほど伝わった。
陽一郎は里沙子を愛してるのかな?私にはマウントを取って快感を覚えているようにしか感じないけれど。
とて -
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・総角‥物語は父母を亡くし、宇治にひっそりと住む姉妹の話に移る。主人公は薫、あの光君の三番目の妻、女三の宮の長男だ。(実は父親は致仕の大臣(ちじのおとど、元頭の中将)の息子、督の君)
薫は長女大君のことが大好き。なんとかしてお近づきになりたく、何度も手紙を出し何度も宇治に足を運ぶ。が、大君はそれがいやでいやでたまらない。次女中の君の方に気持ちが向いてくれればいいのにと思っている。そのあまり、薫が部屋に忍び込んできた時に、中の君を置いて逃げたりもしている。一方、宇治姉妹に興味を覚えた匂宮(帝と明石の中宮との間の子)は中の宮にご執心。薫は大君を取られては大変と、一生懸命二人の仲を取り持つ。匂宮は -
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最初、登場人物のキャラ把握に少し時間がかかった。
今妊娠8ヶ月で、都内暮らしでもないし、幼稚園・小学校受験は全く考えていない。
けど、誰にでも、どこでも起こり得る話だなと思って、怖くなった。
子供に自分の理想を押し付けないように、と思っているけど、たぶん私が今想像している以上に子育ては順調に行かないと思うしたくさん悩むと思う。
「周りと比べない」ようにするのって、意識した時点でなかなか抜け出せないから難しい。
どうしたらよいか、今から前もって対策を考えておきたい。
・子供コミュニティ以外のつながりを大事にする
→旦那さん、両親、友達…
・利害関係のない、吐き出せる場を作る
→いわば他 -
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・夕霧‥夫、督の君が亡くなって、母親(一条御息所)のいる比叡山の山荘に移った落葉の宮。一条御息所を見舞うふりして落葉の宮に会いにいく夕霧。ある日とうとう思い余って寝室に入り込んだ。しかしこっぴどく拒まれ、ことに至らず。でもどれだけ言い訳しても一夜を共にしたことには変わりはない。宮はたいそう悩み、気持ちが悪くて仕方がない。母親に相談するが、その頃もののけに取り憑かれていた母はついに亡くなってしまった。死人に口無し。一条御息所から宮の面倒を見てくれと頼まれた、などと出まかせを言って、夕霧は落葉の宮を京に連れ戻し、結婚してしまった。落葉の宮、なんて男運のない人なんでしょう。夫、監の君にはイヤイヤ結婚
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公務員となった飛馬が、主婦の不三子と知り合ったのは子ども食堂のボランティアでだった。
不三子は自然食に傾倒し、子供にも給食ではなく手作りのお弁当をもたせた。
コロナワクチンの接種もしなかった。
娘が成長して、そんな母親から離れていったのは当然だったかもしれない。
息子は娘ほどの反抗心は示さなかったけれど、結婚して子供が出来て母親との接触を避けるようになった。
飛馬は震災ボランティアにのめりこんで離婚。その後、区役所の職員という立場で子ども食堂に携わっていた。
交互に語られる二人の話しに、大きな出来事は無い。
不三子の食に対するこだわり、ワクチンを体内に入れることへの不安感などが書かれた部分 -
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角田光代のエッセイはどんな題材でももれなく読むことは決まっているけれど、角田光代と韓国ドラマ、という取り合わせがめずらしくて読む前からワクワクした。
角田さんはコロナ禍、おうちで過ごさねばならない毎日のなかで韓国ドラマにハマったのだそう。
ネタバレ満載で、各エッセイの冒頭に「これからご覧になるかたはその後にお読みください」といった注意書きが、しょっちゅう出てくるのが可笑しかった。
すでに見ている人が読んだら共感できたりして面白いのだろうけど、私のように「まだ見ていない」かつ「これから見るかもわからない」といったタイプでも、逆に別の視点から楽しんで読めた気がする。
韓国ドラマ(映画も)をみた角 -
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「若菜」からは瀬戸内寂聴から角田光代に切り替え。どちらが好きかと言われれば、やはり寂聴さんかな。下の者が宮中の出来事を物語るという体を取っているので、これという名刺には全て「お」をつけ、「おうたをお詠みになります」とか「拝舞をなさるお姿は風情があります」とか、おもばゆいけど心地よい。そして帖ごとの解説も、状況確認できて嬉しい。もちろん、角田さんの翻訳も、とってもわかりやすいし読みやすいんですよ、でも寂聴さんの勝ち。
・若菜(上)‥朱雀院は身体も弱くなり、出家しようと決心する。そうなってくると心配なのは、まだ片付いてない三女の女三の宮。嫁ぎ先には困らないが、院としては光君(角田氏は光源氏といわ -
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角田源氏6巻です。「夕霧」、「御法」、「幻」、(「雲隠」があるが数えない)、「匂宮」、「紅梅」、「竹河」、「橋姫」、「椎本」の8帖を収録。
大将(夕霧)は、亡き親友の妻だった一条宮(落葉の宮)をお見舞いに訪問しているうちに思いが募る。宮は、物の怪に患っている母一条御息所とともに小野の山荘に移るが、一条御息所は死去。大病を患った紫の上は、その後も衰弱し死去。悲しみに沈む光君、出家する前にと形見分けをし、紫の上からの手紙を処分する。今上帝と明石の中宮の子三の宮(匂宮)と、女三の宮の産んだ若君(薫)の二人は、何かにつけお互いに張り合っている。三の宮は元服し兵部卿となり、若君も14歳で元服し侍従に、