角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近、集中力が続かなくて読書を楽しめてなかったのですが、本屋さんを見るのは変わらず好きで、なんとなく表紙と帯に惹かれて買いました。
ひとつひとつの話しがすごく短い短編です。普段は長編か中編、エッセイを選びがちなので、不思議な気持ちで読み進めました。
一貫して穏やかな物語が続きます。
個人的には、
①充足のすきま
②パパ飯ママ飯
③ようこそ料理界へ
が上から順に好みでした。
刺激はありませんが、ちょっとだけヒントのようなものをもらえる暖かい一冊だと思います。
一気に読めますが、隙間時間にちょこちょこ読むのも楽しいと思います。
書くかどうか悩みましたが、文庫版のあとがきに角田さんの素直な気持ちが書かれていて、胸に刺さりました。読み終えた方は必ず読んでほしいです。時は流れますが、色々忘れずにいたいってしみじみ思いました。 -
Posted by ブクログ
表紙の猫の絵を見て買わずにいられましょうか。その昔飼っていた猫にそっくり。
猫が心配な気持ち、わかります。猫が人に懐かないというのも嘘だと思っています。わが家も隣家に餌やりを頼んで旅行に出かけたとき、家の裏の道に差しかかったらウチの猫が「ミャーミャーミャーミャー」鳴いて塀の上を走ってきました。隣家の人曰く、わが家の留守中、ウチの猫の姿は一度も見なかったそうです。
世界中でいちばん可愛い猫だと思っていたから、あの猫が死んでしまってから何も飼えずにいます。
ちなみに頁を開いて出てくる猫は、表紙ほど可愛くはありません(笑)。でもやっぱり猫が好き。 -
Posted by ブクログ
ネタバレなるほど、想ってたより昔の本なのか
1999年出版と聞くととても納得できる物語。
文章は読みやすいし、テーマも悪くない。角田光代別の作品も読んでみよう。
うわべの自分の存在に気づき、自身の本質と向き合おうとする主人公を描くのがおそらく主題。
あんまり納得のいかないことも多い。主人公はすぐマリコを諦めるし、あまりにも口下手。
あと登場人物が揃いも揃ってやなやつすぎる。こんなに他人って冷たいかね。
主人公も旅人だけど、本質的には旅に酔っていないことがわかるのは好き。旅人は旅人然としていることが多いし、それってすごく鼻につく。自身を振り返る。過去の栄光?に縋って生きている人間はあまりにも多い。
マリコが主人公を拒絶した理由もわからない。ラストシーン、何を見て何を感じたか教えて欲しい、と言うけれど、そもそもマリコはそのチャンスすら与えずに拒絶している。よくわからんなあ
表紙は絶対に単行本のバージョンがいい。どういう意図があって木なんだ?主人公が旅先で見た蛍のとまる大木の示唆だろうか?