角田光代のレビュー一覧

  • 薄闇シルエット

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    わたしはまだハナより一回り若いけど、「結婚」「仕事」「生活」すべてにステータスの高低差があるように感じられ、もつ者ともたざる者との境界線が見え、その土俵から降りて傍観したいと思いながらレールを走り続けてる感じが、とにかくリアルだった。チサトの言ってた持ち物検査って表現、秀逸だな。。
    文句ばっかり言ってるこういう女性いるよなあというのもリアルに感じた理由のひとつ。こうなりたくないなあと、まだそうなってないつもりでいる自分で思う。別に口に出さなくたって、心の中で毒づいたり見下すような性格にはなりたくないな。

    印象的だったのがハナが古着屋を始めた理由をタケダくんに話すため、ロンドンでの出来事を語る

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    2024年06月10日
  • 今日も一日きみを見てた

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    近所の人が飼っている猫ちゃんの話を聞いたような安心感、そして自分の飼い猫とのこれまでの思い出を振り返られるような、そんなエッセイ。読者というより、トトに向けたメッセージのような気がする

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    2024年06月10日
  • 菊葉荘の幽霊たち

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    私の読みたいジャンルじゃなくて
    頑張って最後まで読んだけど
    結局すっきりするわけではなかった。
    でも、こんな人いるなが散りばめられてたり、
    自分にも相手にも俯瞰で接しているような主人公の雰囲気は
    面白かった。

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    2024年06月10日
  • 恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

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    連載の日記を取りまとめたエッセイ集。季節があって良い、時の移ろいを感じて良い、一つ一つ軽快で良い。

    人生何かと考える。考えすぎて嫌になる。考えるのに疲れた時は、内容の重い本なんて読みたくない。軽い、軽い、流れるような本がいい。頭の中にすーっと入ってくるような、そしてそのまますーっと出てくるような。この本はそんな要求にぴったりだ。

    活字を目で追っている訳では無い。ちゃんと頭に入っている。けれども、そのまま出ていく。この文字で脳みそを洗浄している感じが良かったです。独特な感想文となってしまいました。

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    2024年06月07日
  • 源氏物語 2

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    疾走感ある今に息づく訳文で、物語の醍醐味が味わえる角田源氏。あどけない紫の姫君が成長していく中、藤壺の宮は光源氏との不義の子を出産する。正妻・葵の上も出産し光源氏の気持ちが寄り添うが、六条御息所の生霊で命を落とす。その後光源氏は朧月夜との情事が発覚し、須磨へと退居することになる・・・。「紅葉賀」から「明石」までを収録。

    前半は光源氏の素晴らしい姿が目一杯描かれるだけに、後半の涙に暮れる描写が悲しい。作品としては山あり谷ありで飽きないけれど私はやっぱり光源氏苦手だな・・・。あっちにもこっちにも良い顔するわりに、お前がうろうろ落ち着かないから皆不幸になるんだよバカ!と言いたくなる。紫の上なんてシ

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    2024年06月05日
  • 銀の夜

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    ネタバレ

    角田さんは、大人になった女性の悩み、葛藤をよく書くよね。わかるところもあり、まだわからないところもあり、、、。ちづるも伊都子も結局恋愛の方に行くんかいと思った。だけど、ちづるは「この人と会えなくなっても悲しくない恋愛」で、依存していなくて、純粋で素敵だった。

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    2024年05月31日
  • ひそやかな花園

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    ネタバレ

    前半おもしろくよんでいたが、出生の秘密が分かってからは少し冷めた目で見てしまった。不妊治療は一般的だし、養子も海外では普通で、それを以って人性を覆されるほどアイデンティティが揺らぐものかな??
    親子は産まれてからの歩んだ日々で絆が生まれるのでは??
    血縁が全てという前提でのお話で、どうにも違和感がありました。

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    2024年05月30日
  • 月と雷

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    【2024年119冊目】
    幼少期より母親と共に他人の家から家へと移り住んでいた智は、プロポーズをした恋人に「あなたには生活ができないと思うから」と逆に別れを切り出されてしまう。モテはするが、長続きしないことに薄々気づき始めた智は、唐突に子どもの頃一緒に過ごした泰子に会いに行くことを決意する。自らのルールに従って突き動いていく登場人物たちの人生の行方は。

    ずーっと、膜に包まれたような感覚で読みました。理解はできるけど理解ができない、みたいな不思議な感覚。登場人物たちの心理と自分があまりにも乖離していて「そうか、私は生活ができる人間なのかもしれない」と思ったり。

    かと思えば、智が母親に抱く負の

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    2024年05月29日
  • それもまたちいさな光

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    ネタバレ

    youtube「登場人物がみんな、程よくクズ」と紹介されていて、興味を持って読んでみた。「クズ」と言われる人たちの人生は経験できないから(経験したくないし(笑))。面白かったけど・・・単調だった。
    心に残ったのが「百人が反対してもやめられない恋よりも、どうでもいい毎日を繰り返していくこと、他人であるだれかとちいさな諍いを繰り返しながら続けていくことのほうが、よほど大きな、よほど強い何かなのではないか」という文章。刺激って、たまにあるから楽しい。ずっとは飽きるし疲れる。今旦那と生活して、たまにごちそうとか遠出とかすると、楽しいけど、日常が恋しくなる。そういうことなんだ、それが幸せなんだと思った。

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    2024年05月26日
  • 学校の青空 新装新版

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    1995年くらいの作品

    小学生、中学生、高校生の少女達の感情
    その時でなく 歳を重ねてから腑に落ちる
    考えていなそうで
    案外いろんなこと考えていたあの頃

    解説西田藍に興味がわいた
    「小さな世界の衝撃」とする解説に驚いてしまった
    私が感じたことを見事に文章にしている
    アイドルやりながらエッセイとか書いてるらしい
    可愛い
    なんか悔しい

    「パーマネントピクニック」
    思春期の危うい死生観
    死を望むことに明確な理由がない
    だから醒める時も一瞬

    「学校ごっこ」
    小学生、そうだった様な気がする
    私達は 学校で自分の役割を理解して
    演じていたのかもしれない

    「夏の出口」
    高三女子達の一夏の冒険になら

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    2024年05月21日
  • かなたの子

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    わー。色々たくさん、一つ一つのストーリーがあって、イメージしやすく読みやすく、とてもジーンとしました。これは、私が女だからかな。

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    2024年05月20日
  • 銀の夜

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    複雑?わがまま?ないものねだり?3人の女性のどことなく不安定な心理描写、満たされていない悶々とした空気感、それらを上手く表現している角田光代さんのセンスはさすがだと思う。この本のような思いを抱いている人って意外と沢山いるのかな?

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    2024年05月09日
  • それもまたちいさな光

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    あるラジオを通して様々な人生が描かれていく話。
    でもテーマは世間が大騒ぎする昨今の不適切な恋愛や関係に対して肯定もしないけどそんなことになってしまうのも人間だよねっていう訴えかけが散りばめられている。
    人に言えない恥ずかしい失敗なんて人生の中で誰でもあるでしょその中で成長するものなんだよっていうことなんでしょう。
    文は読みやすく同じラジオを様々な人が聴いているっていう点で楽しめましたがもっと幅広い事情を持った人間が交錯していく様を見たかったな。

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    2024年05月08日
  • トリップ

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    東京郊外にあるどこかぱっとしない商店街の小さな町が舞台となり、そこで暮らす人々の心模様を描いた連作短編。
    一話一話がかなり短いのでサクッと読める。


    『空の底』次の一瞬、わたしはあーとかぎゃーとか叫び出して(中略)暴れるかもしれない、
    という描写があるが、自分も日常のふとした瞬間に、ここで急に暴れたら、どうなるのか?と考えることがある。実際はそんなことすることもなく杞憂に終わるのだけれども。ただ、こんなことを考えるのは自分だけだと思っていたのでとてもびっくりした。
    角田さんは、形容しがたい心の内を表現するのが上手だなと思う。

    『橋の向こうの墓地』の黒田はインパクトが強く、すごく印象に残った

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    2024年05月07日
  • 月夜の散歩(新潮文庫)

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    楽しく読みました。服のコーディネートが一色になりがちなのもわかる!とか天ぷらは揚げたてが一番等々笑えるものが多かったので、シリーズの散歩を読みたかったんですが本屋に行っても見つからず気になりますー。

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    2024年05月06日
  • 東京ゲスト・ハウス

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    半年間のアジア放浪から帰国した僕
    金もなく泊めてくれるアテもない
    旅先で知り合った女性の家を頼る
    そこは格安シェアハウス的ゲストハウス
    バックパッカー達が間借りしている
    何をやっても生きていけそうだけど
    生きていけるところが見当たらないモラトリアム真ん中
    従姉妹が若い頃書く仕事をしていて、もう吐き出すものがないって、インドからネパールに入り、かなり長い間住み着いていた
    それは、世界が違う、社会が違う、誰だって貴重な体験ではある
    当時は、行動力が羨ましかったけれど
    でもね、若い頃は自由でいいけどね、皆んな平等に歳を取りますから、何処にいても国民年金は納めておいてくださいね
    この小説の僕は、帰るべ

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    2024年05月06日
  • 幸福な遊戯

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    家族とか、生きていく中で、関わる人たちの存在を考えました。でも、1人では生きていけないことも再確認。

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    2024年05月02日
  • しあわせのねだん

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    光代の買い物によるエッセイ。趣味が(小さな)買い物の私としては、こんなやり口で記録していけばエンターテイメントになるのか、と少し発見でした。

    「モノより思い出」なんてコピーもありますが、私からすると、モノを買ったことによって生ずる思い出もあるぞ、と今までは思ってたわけです。(レコードを買ったり古着を買ったり)

    ですが、帯にもなっている「記憶9800円×2」は、 死んだ母親との最後の旅行の顛末をつづった話がな印象的でした。たしかに、先日友達と久々に会って、7年前の金沢旅行の思い出話になって、旅行って、まあまあいいお金の使い道だなと思うようになってきました。

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    2024年05月01日
  • 今、何してる?

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    感想
    違いを認め合う。全てに共感しなくてはいけない。そんなの恋愛じゃない。相手を認めない。幼稚なわがまま。どうやって先に進めばいいか。

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    2024年04月29日
  • 幸福な遊戯

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    1990年 第9回海燕新人文学賞受賞作

    「幸福な遊戯」
    男子2人と私
    三人のシェアハウス
    感情のシェアにはいたらず
    角田さんの原点のような作品でしょうか
    女子の強さが悲しい

    「無愁天使」
    父と娘二人
    母の入院の為働き続ける
    長い抑圧生活の後 三人は自由そのものに振り回されていく

    「銭湯」
    自分の望む架空の自分を 母親宛の手紙だけに生かし続ける

    短編3作
    角田さんの出発点なのかな
    三作に 自分の気持ちを 隠しきり、ごまかし、偽る 若い女性達が依存する遊戯を書いている
    一瞬の幸福感はある 継続しない幸福

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    2024年04月28日