角田光代のレビュー一覧

  • いつか、アジアの街角で

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    星3.5
    有名女性作家たちが書いたアジアを舞台にしたアンソロジー、と思ったら実際アジアに行った話は角田光代さんのだけだった。アンソロジーのいいところは、普段手に取ることのないようなジャンルの物語を読めること。この中にも、私がいつもは読まないような不思議な話がいくつかあった。
    角田さんの話に出てくる迪化街は去年ぶらぶらして歩いたので、不思議な話でもどこか納得してしまった。また、私は猫にあまり興味がないのだが、角田さんの猫の描写はくすっと笑ってしまった。
    表紙のマンゴーかき氷の絵が好き。

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    2024年09月18日
  • 坂の途中の家

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    3歳の女の子を持つ母親の里沙子は、乳幼児の虐待死事件の裁判員に選ばれる。自分は良い母親なのか、自分は本当に娘を愛してるのか。夫はなぜ自分のことをわかってくれないのか。裁判を通して、彼女は自分を見つめ続けていく。

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    2024年09月17日
  • 100万分の1回のねこ

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    佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』。インパクトの強い緑色の瞳をしたオスのトラ猫が表紙の絵本です。おそらく子どもの頃にも読んだことがあったと思うんですが内容はほとんど記憶になく、大人になって改めて読んでグッときました。

    1977年に発売されて以来、今なお多くの人に読まれ続けている大ロングセラーであるこの絵本への、13人の作家によるトリビュート短篇集です。

    佐野洋子さんの息子さんで絵本作家の広瀬弦さんや元旦那さまの谷川俊太郎さんも執筆されています。結構著名な作家陣ばかりですが、私は読むのは初めましてな作家さんが多かったですね。

    どういうこと?と理解が追いつかないお話もあれば、ちょっと不思

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    2024年09月16日
  • あなたを待ついくつもの部屋

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    とても短いお話が40話。7月末に購入してから、1.2話を読めない日もありつつゆっくり読みました。これは帝国ホテルに泊まりながら読んだら最高だろうな。杉本さなえさんの絵も素敵だし、いつか宿泊できる日まで大切に本棚にしまっておこう。

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    2024年09月14日
  • 私はあなたの記憶のなかに

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    表題作を含む8つの短編集。
    どの章も記憶が重要なテーマになっており、五感に働きかける文体はノスタルジックでエモい印象を受けた。

    誰しも忘れかけていた思い出を、ふとしたきっかけで記憶が蘇ったりすることがある。そんな経験を、情景がくっきりと浮かび上がる描写で、更に余韻の残る物語にした角田光代さんはやっぱり凄いと思う。

    特に『地上発、宇宙経由』は良かった。
    メールのアドレス間違いで繋がる話。
    未来に向かって希望を感じるラストが、読後じわじわ心に染みた。

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    2024年09月09日
  • 世界中で迷子になって

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    旅行のお供として読んだ一冊。
    特に、アジアとヨーロッパの違いを石と水で例えたお話が印象に残り、すごい面白い考え方だと思った。
    後半のお買い物の話もすごい共感してしまって面白かった。

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    2024年08月31日
  • ピンク・バス

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    日常の中にあるイライラやひりひりした感情が伝わってきて、結局そのイライラやひりひりはどうなるのか気になって一気に読みました。

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    2024年08月30日
  • 銀の夜

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    人生、思ったようには上手くいかない、というが、それこそが人生。スターだろうと有名人だろうと、その人にしかわからない人生。

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    2024年08月30日
  • 月と雷

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    歪な家族の物語。
    主人公は自分の人生について深く考えず、後先考えず、流れに乗ってなんとかなるだろうと思っている、そんな登場人物たちを見てて危なっかしいなと思いながらもスラスラと読み終えた。
    そして親が親なら子も子だと主人公を見て思った。
    育った環境ってこうも影響するのか、と。
    自分の親を見て嫌悪感を抱いている主人公も、側から見れば嫌悪感を抱いてしまう部分がある。
    自分の周りにはいないタイプのひとの物語だったので読んでる途中も読み終えた今も不思議な気持ち。
    こうして小説を通していろんな人間を知れるのは面白いなとも思った。

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    2024年08月24日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    小説家や歌人などによる子どものお悩み相談会。
    子どものお悩みというのが、子供側の事情を詳しく書いたものではなく「謙虚になるにはどうしたらいいですか?」「遅刻グセがなおりません」といった一行のみ。
    だから、お悩みに対するアドバイスというより、それをテーマにしたエッセイのようなものだった。参考になるかどうかは、微妙だった笑。
    作家さんたちの多くは、自分の経験について語っているのが、大人として読む側はおもしろかったな。
    子どもと大人、どっちが読めば共感できたり面白く感じたりするんだろう。

    一番最初に「夏休みの宿題ぎりぎり派はだめ?」というテーマについての角田光代さんの回答で、小学生の時絵が好きで美

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    2024年08月23日
  • ゆうべの食卓

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    〈 2020年6月から2023年2月まで『オレンジページ』に掲載された小説 〉
    友人から送ってもらってしばらく寝かせてた

    角田光代さんのほのぼぼした11のお話し
    少しずつつながっていく

    食卓
    大切な食卓
    大勢で、家族で、二人で、一人で
    おいしいより、たのしいが大切と

    整える立場の人間は邪魔くさいなあとため息が出ることもしばしばだけど

    ≪ ささやかな 続く暮らしの 断片を ≫

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    2024年08月19日
  • 源氏物語 1

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    半分くらい。空蝉だったか夕顔だったか、ひかるの君の顔は見えないけれど、手に触れただけで高貴な方だという表現。どれだけ素敵なんだい、と想像力が活性化される。平安の価値観がおもしろい。紫式部の人の心の機微の捉え方、すばらしい。全部読むほどハマらなかった。。

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    2024年08月16日
  • いつか、アジアの街角で

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    暑い夏の小旅行のお供にと手にした文庫。
    台湾多めのアンソロジーで、待ち時間にちょこちょこと読むのに丁度よかった。

    台湾には若い頃訪れたことがあるけれど
    桜庭一樹さんも角田光代さんも描いていた「月下老人」は聞いたことがなかった。
    角田光代さんの猫をモチーフにした輪廻にまつわる短編が、ぼんやりとした結末にも関わらずグッときた。(やっぱり角田さんといえば猫ですね…)
    私自身に前世の記憶はないけれど、私の姉もひょんなことから前世の記憶が蘇ったという。
    角田光代さんの前世の記憶が気になる…

    前世の記憶はないけれど、私も生まれ変わったら出逢うべき人に出逢えるようにいつか月下老人にお参りに行きたい。

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    2024年08月11日
  • トリップ

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    ネタバレ

    百合と探偵

    私も何だかんだと順調ではない気がするけど、今が一番だから、頑張ってきたのに満たされない状況が本当にあるのであれば、やるせないと思った。報われなくても、満たされてほしい。
    最後、大切に育てた娘を醜い女と認識したけれど、怒るでもなく、自分と重ねるのがまた、切ないと思った。そんなものなのだろうか。

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    2024年08月08日
  • ゆうべの食卓

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    装丁がかわいくてジャケ買い。
    ひとつひとつが短すぎて、もっと先が読みたいと思ってしまう。それもオレンジページの連載だというので仕方ないのか。
    実家を取り壊す章にはジーンときた。

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    2024年08月03日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾多めのアジアの話、6篇。

    ズバリその国に出かけて行ったり、その国の人との交流だったり、ただ出てくる食べ物がアジアのものなだけだったり、と、アジア度はそれぞれなれど、どれも体温の通ったあったかいお話でした。

    「停止する春」「チャーチャンテン」の2篇がおすすめ。

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    2024年08月03日
  • あなたを待ついくつもの部屋

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    窓から射しこむ朝の光、錆びた流し台にしたたる
    水滴の音。ホテルで眠る夜、どこかで出会った
    部屋たちの夢をみる…。表題作をはじめ、3つの
    帝国ホテルを舞台に織りなす、42編を収録。

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    2024年11月08日
  • いつか、アジアの街角で

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    旅にでたーい!アジアー!
    この暑い夏、暑い国に旅行したい!旅気分を味わいたくて手に取った。6人の作家の短編集なのでお得♪

    ○印象的だったもの
    「隣に座るという運命について」中島京子
    日本で感じる台湾。ちょうど電車の中で読んでいたので、隣に座っている人を意識してしまった。

    「チャーチャンテン」大島真寿美
    香港迷の奈美子と香港からやってきたケリーのやりとりに、あるあるとニヤニヤしてしまった。
    ケリーが香港で活動していたこと、そのことをきっかけに家族と距離ができてしまったこと、香港をでて日本で暮らしていること、こんなふうな気持ちで暮らしている若者が今どこかにいるかとおもうと悲しくなってしまう。彼

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    2024年08月02日
  • いつか、アジアの街角で

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    特に好きな作品の感想を。

    ・桜庭一樹「月下老人」
    大好きなバディもの。
    状況も空気も雑多でごっちゃ混ぜな感じが楽しい。

    ・島本理生「停止する春」
    ぐったり元気が出ないとき、自分で自分を励ます方法を知っているだろうかと考えた。
    それでも何ともならないときは思い切って人に寄っかかる思い切りの良さも必要なのだと知れた。

    ・大島真寿美「チャーチャンテン」
    年の離れた友達、文化の違う友達、距離が縮まるには時間がかかりそうだけれどだからこそ深く分かち合えるものがあるのかもしれない。
    ふたりの空気感がとても尊いもので壊れないよう遠くでそっと見ていたいと思った。

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    2024年07月30日
  • それもまたちいさな光

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    主人公が周りの人間から刺激を受けて変化していく様子を描いた話。
    人と人は繋がっていて、知らない誰かと知らないうちに同じ時間を共有していたりもして、それに気がついたとき世界の見方が変わるのかもしれない。日常の中のちいさな光に気づかせてくれるようなどこかのだれかの小さな物語。

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    2024年07月29日