角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
学生時代ぶりの角田光代、良かった、すごく…
短編集なのですが、2作すごく刺さった作品がありました
1つは表題にもなっている「おまえじゃなきゃだめなんだ」
この台詞のような情熱的な話というわけではなく、若さや自身の価値を持て余した結果 中年を迎えてしまった主人公がうどんを食べながら決意した想いが力強くて勇気出る
「おまえじゃなきゃだめなんだと言ってくれるだれかと、これから私は出会うのだ。」
そしてもう1つは長年の結婚生活の果てに離婚が決まり、これまでの思い出を形として残す為に指輪を買う、という話(タイトル忘れた)
結婚とそれにまつわる形式について考えさせられちゃった
私も式や指輪にあまり憧れ -
Posted by ブクログ
恋愛短編集です。心にチクチク刺さるような、そんな話が沢山ありました。刺さったところが、じわじわと痛くなって、その痛みの感情が入り込む感じ。
若い年齢の生きづらさや、人との関わり合い。後から考えれば、後悔や反省もあるけれど、それも人生なのかな。短編集の中には男性目線の話も出てくるけど、男女問わず人生に翻弄されるのが恋愛か‥。
それでも、その時に必要だった、縁があったであろう相手はいるわけで‥。
まずは自分自身がどうしたいのか、どう生きたいのか。けれども相手がある事だから。
「おまえじゃなきゃ‥」と言わせた相手が、本当に自分にとって大切なのか、必要なのか。
立ち止まって考えてしまうような、そん -
Posted by ブクログ
ネタバレ超真っ直ぐストレートな恋愛小説。
盲目な恋を経験したことがある身なので冷静に読めなかった笑。ただ、恋愛なんて痛い思いしてナンボですから。
シラフでは会えないから一杯引っ掛けてから会いに行くシーンが特に切なかった。マモちゃんの前では理想の自分でありたい、という想いが空回ってて、それでも繕わなきゃ会えなくて。好きな人の理想が自分なら楽なのにね。
ただ面白いのがこれだけ身を焦がすような片思いをしていても、ある日突然目が覚めて現実に戻される。その辺りも非常にリアルで面白かった。
表題にもある「愛がなんだ」という気づきが、今後のテルちゃんを支えてくれると思う。 -
Posted by ブクログ
バレンタインデーである。
1年に1回くらい「愛」とは何か考えてみてもよいのかもしれない。
2月8日の日経新聞プラス1で「人生で大切にしたい愛の言葉」ベスト10が掲載されていた。
どれも深い感慨のある、よく噛み締めたい言葉だったが、サルトルの言葉が最も突き刺さった。
曰く「『愛する』とは、その本質において、『愛してもらおうとする企て』である」
この小説はテルコのマモちゃんへの愛が詰まっている。つまりテルコのマモちゃんから「愛してもらおうとする企て」の書だ。思い切り空回りしていて、最後までとんでもない方向に突き進んでいく。
とてもステキで美しい。
♫やさしさで溢れるように/JUJU(2009 -
Posted by ブクログ
久しぶりの角田さん(*´◒`*)
3つの帝国ホテルを巡る短編集。1話あたり5ページくらいなのに、ちょっと読むだけでお腹いっぱいになっちゃう。
特別な日に特別なホテルで過ごす時間。それぞれの想いや、スタッフの気持ちがいっぱい詰まってるんだなぁ。
とここまでは良いだけれど、個人的には上高地の話がなんだか読んでいて苦しかった。東京、大阪、上高地でそれぞれ同じ話数になっているっぽいけど、上高地少なめでも良かったのでは…
私の中の角田さんの作品は「都会の人々」のイメージで、都会のオフィスや下町で暮らす人などグラデーションはあれど、山の中のイメージはないのだ。上高地の描写はどれもステキだったのに、なぜ -
Posted by ブクログ
2021.1.23
エネルギー消費率、好きになった人:それ以外=100:0なテルコちゃん。好きになったマモちゃんに全力を尽くしても全然付き合えないテルコちゃんが選ぶ道はいかに?っていうおはなし。
女の子って怖いってなるときあるけど、今まで感じたその怖いとはまったく違う種類の怖さを主人公テルコちゃんから感じた。そんなテルコちゃん、私からすると狂人すぎて自分と重なる「行動」はなかった。なかったんだけど、でも恋愛にかけるウェイトとか行動力の度合いが違うだけで、私も一般的にもそういうものの断片ならあるかもって思ったのも事実。もうとにかくがむしゃらに好きだった人ってパチンってその人の記憶消せるわけじゃ