角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今日も一日きみを見てた
私も一日中きみを見てる日がある
お休みで一日家に居られる日
至福の時間
家事とかやる事はあるのに
ずっと見てる
ずっと見てたい。
飼い猫2匹。
どんな仕草も愛おしくて飽きないの。
このタイトルを知り
絶対読みたくて探した。
猫愛に溢れた日々のお話。
猫愛ってなんだろう
ペット愛ってなんだろう
言葉にするのは難しいけど
一緒に過ごす時間が
何気ない日常が
その一分一秒が愛おしくて。
それだけで幸せ。
favorite sentence
・撮り手の愛する、あるいはかつて愛した、言葉を交わさずともに過ごしたちいさな生きものがちらちらと見え隠れして、眺めているうちに泣けてくることもある。
・それはじつは、私の願望ではある。どうかトトが、夢のなかでこわかったりひもじ かったりする目には遭いませんように、という、馬鹿みたいだけれど、わりあい本気 の願望。だって、私たち人間は、そのこわかった夢を人に話すことで笑い話にしたり できるけれど、猫にはそれを伝える術がないのだから。
・犬を飼ってる人は、自分のうちの犬(とその犬種)が好きなんです。猫を飼ってる人は、世界じゅうの猫を好きになるんです。
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Posted by ブクログ
平成24年 泉鏡花文学賞受賞作品。巻末の安藤礼二さんの解説で「『かなたの子』は、ラフカディオ・ハーンの「子供たちの死霊の岩屋で」を読み直し、書き直すことで可能となった作品である」とありました。この「かなたの子」をはじめ、ここには 8つの短編が収められています。どれも暗闇の中で 命と死が入り混じり、前世と現実、 罪と罰を背負って生きる女たちの(或いは男たちの)荒く湿った 息遣いが聞こえるような作品群です。「おみちゆき」では、田舎に伝わる即身成仏した和尚の声に、「闇の梯子」では、わけのわからない言葉を呟くようになった妻に、ゾワリとした怖さを感じました。
ミステリー小説でもオカルト小説でもないのに、夜ひとりで この小説を読んでいると怖さを感じるのは、作者が、土俗的な因習と死や、身ごもる女や、生まれなかった子の心理を、ぐっと読み手の位置までたぐり寄せているからでしょう。
人は死ぬ瞬間まで生きているし、生まれる瞬間まで子宮という暗闇にいる、そのことを肉感的にあらためて感じさせる作品でした。
余談ですが、作者の角田光代さんは『八日目の蝉』の時にも感じたのですが、子を宿した時の体感や、母性を子宮感覚で表現するのがとても上手いと思います。ご本人はたしかお子さんはいらっしゃらないということですが、想像で書けるとしたら、本当に凄い作家だなと敬服いたします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ教科書に採用された「ランドセル」が収録された短編集ということで、古書店で購入。初版は17年前。
夫や恋人に裏切られる女性の葛藤、女性から見た男性の狡さ、その描き方が上手いと感じた。大切な誰かに裏切られることは、つらい。それは自分でなくてもよいのだということを突きつけられ、自尊心を損なうことだから。
そう思うと、自分のことだけを大事にし続けてくれることは、何よりのプレゼントなのだと改めて気づく。夫に感謝。
最初のプレゼントは名前、最後は涙。
ライフステージによって感動するポイントがかわる短編だと思った。
男女関係がテーマの短編より、親子関係の短編が個人的には好みだった。
子供がプレゼントしてくれる公園で拾ったドングリや葉っぱ。それは形の残らないものだが、紛れもなく最高のプレゼントだ。
プレゼントは価格ではなく、有形無形問わず、相手との関係性に付随する価値の一側面でしかない。その事象に自分がどのような意味を持たせるかということに尽きる。
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読み終わって知ったけど、TBS開局60周年を記念したコラボレーション企画ということで、ラジオが裏テーマになっていた。
最近ラジオ聴き始めたけど、確かに色んな人が同じ電波を違う場所で聴いているという同時性と、パーソナリティが視聴者のすぐ近くに感じられる親密さがあって、不思議な一体感が得られるのは感じていた。
この物語でも、ラジオが登場人物が違う場所の違うシチュエーションで寄り添っていて、温かい存在だなと思った。
我を忘れさせてしまうような刺激より、ささいな日常を確実に紡いでいくことにしあわせを見出していこうとした雄大と仁絵。共感できる選択だし、二人がそういう選択に至るまでの心境の変化の理由も納得できた。大きな一つの強い光を期待するのではなく、日常の中に無数の小さな光を見出していく夫婦感も素敵だと思えた。
鹿ノ子の恋人の見舞い作戦は正直、妻の気持ちになって怒りすら感じたけど、友人の恋の行方を応援する純粋な友情はうらやましい。 -
Posted by ブクログ
全国3ヵ所の帝国ホテルを舞台に描かれたショートショート。ひとつの物語が5~6ページなので、細切れ時間に読むのにぴったりでした。11年にわたって帝国ホテル発行の会報誌に連載された物語の数々は、様々な思いを感じさせてくれました。角田光代さんの引き出しの多さに作家の凄さを感じました。
42の物語のなかで、私のお気に入りは『しあわせは······』と『私のはじまり』です。
「変わらないしあわせは、ささやかなものだ」という言葉を切に感じたことがあったのと、「新しく生きようとした決意」に触れたことがあったからだと思います。
2024年もあと1日。今年は多くの本と巡りあえて楽しかったです。来年も引き続き、こんな一年が過ごせますように。皆様も、どうぞよいお年をお迎えください。