値引き作品
作品一覧
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3.2
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3.5
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3.41巻737円 (税込)天文台の赤道儀室で「幽霊」を見たと言う早川美沙子と、ぼくら級友は夜の雑木林へ出かけた。だが「幽霊」は現れなかった。彼女は目立ちたがり屋の嘘つきだと言われ、学校で浮いてしまう。怯えながらぎこちなく微笑む彼女に、心の底から笑ってほしくてぼくはある嘘をついた―。(表題作)そっとあなたの居場所を照らしてくれる、輝く星のように優しい純愛小説集。
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4.0大ベストセラー作家の青春小説! いつの間に、ぼくらの目は曇っていくのだろう? 会えなくなるとわかっていても、ぼくは君を守りたかった‥‥。 その日、映画の脚本家になることを夢見ていたぼく(佐々時郎/ジロ)は、駅前通りの本屋さんで『ハリウッドで脚本家になるための近道マップ』という名前の翻訳本を立ち読みしていた。 600ページもある高価な本だったから、夏休みに入った最初の日から毎日店に通って、少しずつ全ページを読破する計画だった。 その日も本に没頭していると、急に肩を叩かれ、ぼくは飛び上がった。 (本屋の親父さんについに見つかった!) 恐る恐る振り返ると、そこに彼女がいた。 南川桃(モモ)。 同じクラスにいたけど、一度も口をきいたことがない女の子。 女子のヒエラルキーでも頂点にいるのが当たり前のようなその子が、そのあとぼくに頼んできたのは、伝記を書くことだった。 「伝記? 誰の?」 「わたしの」と、彼女は言った。 『いま、会いにゆきます』『恋愛寫眞 もうひとつの物語』『そのときは彼によろしく』『こんなにも優しい、世界の終わりかた』―― 市川拓司×小学館の大ベストセラー小説群に加わった傑作です! ※この作品は『MM』(単行本版)の文庫版となります。
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4.4
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4.1
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4.1世界が終わるなら、誰に想いを伝えますか? いまさらながらに、みんなようやく気付いたのかもしれない――もとより、ぼくらに残された時間なんてそんなになかったってことに。 突然、世界は鉛色の厚い雲に覆われた。 雲間から差す青い光が注がれた町は、ひとも獣も、鳥も木も、土も水も、すべてが動きを止めてしまう。誰にも理由はわからない。あっという間に世界は冷えて、どこもかしこもが冬のようになった。 そして凍った町は少しずつ成長していた。 「ぼく」は「彼女」に会いに行くと約束した。最後に電話で話したとき、彼女はとてもおびえていた。 「もう、町には誰もいないの。」ぼくは、ならば「ぼくがそこに行くよ。そうすればもう怖くないよね?」と言った。 これを最後に電話はまったく通じなくなった。むしろこのとき繋がったことのほうが奇跡に近かったのかもしれない。 彼女の住む町まで直線距離で500キロ。 青い光を逃れ、ぼくは彼女に会うことができるだろうか。 彼女はそれまで、青い光に染まらずにいられるだろうか。 『いま、会いにゆきます』『恋愛寫眞 もうひとつの物語』『そのときは彼によろしく』と、ベストセラーを連発した著者による、3.11以降究極のラブストーリー。 恋人、家族、友人など、たくさんの愛が描かれた最高の愛の物語です。
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-1巻693円 (税込)妻・澪が病でこの世を去って2年。日常生活を送る上で支障となる“病”を抱えながら、一人息子の佑司と2人、慎ましく懸命に生きてきた。だが澪の実家は、以前から佑司を引き取ることを望んでいて、さらに巧が勤め先をリストラされると、ますます苦境に立たされることに。そんなある日、夕暮れの海岸を歩いていた父子は、浜辺に座りこむ女性を見かけるが、それはなんと死んだはずの澪で…(第1話)。
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4.1
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5.0
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4.3
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4.3
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3.7
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
すごい。やっぱり市川さんすごいなぁ。
最後、怒涛のクライマックスで感情揺すぶられて、
目頭が熱くて喉の奥が苦しくて
だけど先を追いたくて、必死に食らいついて
物語の終わりの合図とも言える小説の題名、
「いま、会いにゆきます」の文字が
目に入った瞬間、あぁ、終わった…って、
諸々の感情から解放されて
0.5秒しないうちに滲んで見えなくなっちゃった。
この作品で描かれていることは
ただ、愛してるってことだけ、
それだけをこんなに切なく美しく
膨らませられるのって素晴らしいことだよなぁ。
市川さんの作品を読むのは5作目で
なんとなく会話の掛け合いの特徴とか掴めてきて、
そういうの見つけるたびに
あ -
Posted by ブクログ
世間一般的に言うと"間違ってる"生き方をしていて
周りからは嫌われている。
だけど理解して受け入れて背中を押してくれる
"たった一人"がいれば生きていける。
勝手なレッテルを貼られては虐げられ、どちらかといえば陰でひっそり慎ましく生きている、
だけどしっかり自分の信条を掲げて真っ直ぐ生きることをやめない。
そんな登場人物達が出会い、別れて、
再会するまでを描いた愛おしい青春短編集。
私はYour song が一番好きでした。
作品紹介とはまた別ですが
「まるで音楽のような、読む手を止まらせてくれない先へ先へと駆り立てる力を市川さんは持っている」
解説の -
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