感情タグBEST3
Posted by ブクログ
世界がまさに終わろうとしてる時、
誰もがやっと本当の愛と幸せに気付いて、
ただそれを全うするために力を尽くす。
純度が高くて少しの濁りもなかった。
登場人物 全員 愛おしい。
個人的には父親の、亡くなった妻と主人公への愛の形が、台詞の全てがとても好き
好きな小説でもかなり上位作品
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なんて哀しくも美しい物語だろうと思った。
自分はここまでの状況に追い込まれたことはないが、どんなに難しい境遇に陥ろうと、真実の愛があれば人間はこんなに強くなるものなのだろうか。
主人公の男女は奥手で内気、読んでいて歯がゆく思うこともあるが、それゆえに読者の心を打つような、美しい愛を奏でられるのではないだろうかとも思う。
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初めは何を言おうとしてるのか、何を語ろうとしてるのかわからない内容だった。
読み進めて行くうちに、自分の生き方、今までの人生、恋、愛、人間関係といったものを世界の終わりを通して改めて考え、その上で主人公がどう変わっていくか、何に価値を置くかが徐々にわかってくる。それを自分に置き換えて考えるととても深い内容だなと感じる。
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愛というのは、曖昧、漠然とした表現であり、この言葉の中には様々な感情を含んでいることに気付かされる。
優しさ、想い、愛おしさ、慮る、信じる、強さ…
改めて愛という言葉について、深く考えた。
Posted by ブクログ
世界は確かに終わりに向かってるのに、感じるのは人の優しさ、愛情だけで、とても澄んだきれいなお話。
「人生が一冊の本だとしたら、できることならそのすべてを愛の言葉で埋めてしまいたい。」
という文中の言葉が大好きです。
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世界に降り注ぐ青い光。その光に照らされた者はそのまま固まり動かなくなる。青い光はどんどん広がり、世界はゆっくりと終わっていく。世界が終わる前に君に会いたい、その思いで旅に出る優。旅先で会うたくさんの人たちの優しさと彼らの終わり。市川拓司作品特有の、不器用で世界と馴染めない男性と、彼を理解する素晴らしい女性との純愛、そして主人公を暖かく見守る優しいお父さんに涙が出た。
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市川拓司の恋愛小説。
ただ恋愛小説と呼ぶには少々、美しすぎるし穏やかすぎる。
話の主人公は変わり者で学校では底辺と呼ばれるような少年。彼は徹底して争いがそしてとても優しい。
そんな彼がある日、美少女に出逢い、恋に落ちるという出会ってから10年間のお話。
話は過去の話と同時平行で終わりを迎えた世界でその女性の元へと走る青年を描くような形で進展する。
初め~中盤までは正直、その非暴力さと臆病さと弱さに辟易としてイラついていましたが。
後半の彼が持つ感受性の豊かさと人を思う強さ。そしてその優しさ。それに何よりだからこそ得ることが出来る深い愛に泣かされました。
今までとは結構違う話だったけど、泣かされました。
人との縁や関係性がまるでお手軽なファーストフードのように扱われるきらいがある現代のなかで、このように深い人間関係は醸成するものだというメッセージは貴重に思えます。
こんな本を皆に読んでほしいなと思いました。
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タイトルにぴったりな本だった。
途中、中弛みしている感は否めず読み進めるのに少し時間がかかったけど、最後はとってもよかった。
瑞稀さんは失って大切なものがわかる典型的なタイプで、もっと失う前に大切にしなよ…と思う事が多々あったけど、実際こんなもんなのかなあ。
お父さんがすごくカッコよかった…。
登場人物がステキな人ばかり。
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不思議な世界観から始まりほぼ回想で進むはなし。
前半()の中で補足の説明をするのがしつこくあって個人的に苦手だったけど後半は少なくなり帳消しされるぐらい感動して泣けた。
なんか育ちが良くなった気持ちになれるきがする。。
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解説にある、にごりのない小説、まさにその通り。
終末ものなのに、悪い人は誰ひとりいない。皆が優しくって、優しい気持ちのまま凍りついている。
吉沢優くんと白河雪乃さんの見てるのがもどかしい愛。優くんのお父さんとお母さんの愛。親子の愛。
少しだけ希望の持てる終わり方をしてくれて良かった。
Posted by ブクログ
p.256
けれど、ぼくは望んでしまった。彼女のためになにかをしてあげたい。そう思ったとたん、ぼくは「欠けている」人間になった。なにかを求めると、ひとは完全ではいられなくなる。求めるとは、つまりはそういうことだから。
自分の中のなにかを壊し、その窪みに相手が差し出すものをそっと嵌め込んでみる。そうやってぼくらは新しい存在になっていく。ぼくでもなく、きみでもなく、ぼくらという新しいユニットの一部分に。
人と関わり、関係性の構築で僕が一番大事にしている対象理解と自己洞察は他者への愛と自分への愛の葛藤と共存で育まれるんだなーと思いました。
自分を壊し、窪みに他者を嵌め込むという表現には鳥肌を感じました。
また、時間をあけて再読するとあらたな発見があるんじゃないかなーと感じずにはいられません。
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文章も登場人物も内容も情景も全てが純粋。
とにかくきれい、清い、美しい
ゆったりとしていて中盤中だるみしてしまった
世界の終わりを描いてるのに暗くない、
ただただ切ない、そして美しい
Posted by ブクログ
こんなにも優しい、世界の終わりかた
というタイトルが本当にしっくりくる。
こんなに優しい世界の終わりかたがあるんだ...と読み終わったときにしみじみと思った。
出てくる人物がみんな愛に溢れていて優しくて一切の汚れのない物語で素敵だった。
Posted by ブクログ
ピュアなピュアな純愛小説。
設定はとりあえずSF的である。
地上に青い光が降りそそぎ、ありとあらゆる物は動きを止めてしまう。
主人公はその光を浴びる前に、離れ離れになっている女性に会いに行く物語。
中学生の時の出会いから始まり、引越しで離れ離れになり、一時の再開があり、そしてまた別れ、この世界の終わりの前に主人公は彼女に会いに行く。
単純な話だが、物語にぐいぐい引き込まれていった。
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いいな、この二人。羨ましいな、この二人。出逢った時から惹かれあっていて、時間かかったけど最後結ばれる。それまでずっと信じあっていた。お互い言葉にはしていなかったけど。素敵な恋の話。地球が終わりそうな状況の中なのだけれど。あの夕焼けが意味することは何なのかな…
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世界が終わるという状況だからこそ、僕は自分本位に、愛を貫くことができたのかなと思いました。ファンタジー要素が強すぎる面もありましたが、人を愛することの素晴らしさを感じることができました。
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吉沢優
雪乃に会うため旅をする。
白河雪乃
吉沢と十四歳のときに出会う。
吉沢拓郎
吉沢の父。時計修理職人。
吉沢由美子
吉沢の母。美人なだけでなく勉強もできたし、運動も得意だった。
瑞木
吉沢が川で流された時に助けた。吉沢の五つ年上。もと恋人の絵里子に会いに行く。
洋幸
吉沢が通っていた絵画教室で仲がよかった友だち。
オノセイジ
雪乃の婚約者みたいなもの。
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世界が終わるって聞いたらみんな明日から何をするのだろう。
出来なかったことをやるのか、好きだった人に会いに行って自分の気持ちを伝えるのか、住み慣れた地で余生を過ごすのか。
この世は終わらないと言う前提で生きていることに対する警鐘なのかもしれません。
コロナや戦争など、いつ何が起こっても不思議ではない時代がまた始まっています。
今日から何を思って生きていくのかを考えさせられる一冊です。