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世界が終わるなら、誰に想いを伝えますか?
いまさらながらに、みんなようやく気付いたのかもしれない――もとより、ぼくらに残された時間なんてそんなになかったってことに。
突然、世界は鉛色の厚い雲に覆われた。
雲間から差す青い光が注がれた町は、ひとも獣も、鳥も木も、土も水も、すべてが動きを止めてしまう。誰にも理由はわからない。あっという間に世界は冷えて、どこもかしこもが冬のようになった。
そして凍った町は少しずつ成長していた。
「ぼく」は「彼女」に会いに行くと約束した。最後に電話で話したとき、彼女はとてもおびえていた。
「もう、町には誰もいないの。」ぼくは、ならば「ぼくがそこに行くよ。そうすればもう怖くないよね?」と言った。
これを最後に電話はまったく通じなくなった。むしろこのとき繋がったことのほうが奇跡に近かったのかもしれない。
彼女の住む町まで直線距離で500キロ。
青い光を逃れ、ぼくは彼女に会うことができるだろうか。
彼女はそれまで、青い光に染まらずにいられるだろうか。
『いま、会いにゆきます』『恋愛寫眞 もうひとつの物語』『そのときは彼によろしく』と、ベストセラーを連発した著者による、3.11以降究極のラブストーリー。
恋人、家族、友人など、たくさんの愛が描かれた最高の愛の物語です。
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Posted by ブクログ
市川拓司の恋愛小説。
ただ恋愛小説と呼ぶには少々、美しすぎるし穏やかすぎる。
話の主人公は変わり者で学校では底辺と呼ばれるような少年。彼は徹底して争いがそしてとても優しい。
そんな彼がある日、美少女に出逢い、恋に落ちるという出会ってから10年間のお話。
話は過去の話と同時平行で終わりを迎えた世界でその女性の元へと走る青年を描くような形で進展する。
初め~中盤までは正直、その非暴力さと臆病さと弱さに辟易としてイラついていましたが。
後半の彼が持つ感受性の豊かさと人を思う強さ。そしてその優しさ。それに何よりだからこそ得ることが出来る深い愛に泣かされました。
今までとは結構違う話だったけど、泣かされました。
人との縁や関係性がまるでお手軽なファーストフードのように扱われるきらいがある現代のなかで、このように深い人間関係は醸成するものだというメッセージは貴重に思えます。
こんな本を皆に読んでほしいなと思いました。
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