角田光代のレビュー一覧

  • ぼくとネモ号と彼女たち

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    ヒーローは去った。何者でもないオトコは隣に座るオンナに包まれて自らを知る。。。

    という話なのでしょうか。

    中古車を手に入れてオトナになった気分のぼくちゃんが高校時代の同級生に見せびらかしに行く時点でほんのり赤面しちゃいましたけど、それも含めて、若人は冒険だよ!

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    2021年11月04日
  • 三面記事小説

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    ネタバレ

    最後の「光の川」が、最も印象に残りました。一人で懸命に認知症の母の世話をしている主人公の輝男は、最後には母を手にかけることになるのですが、誰か一人でも救いの手を差し向ける人がいたのなら、違う未来があったのではと思うと悲しい気持ちになりました。

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    2021年10月26日
  • 私のなかの彼女

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    ネタバレ

    10代からの長い付き合いである彼氏の影響って本当に強い。

    私も10代で初めて付き合った人と10年近く続いたけど、そこが自分の常識だった。
    別れた後は何もかもが驚きであった。

    和歌にとっての仙太郎は永遠のライバルであり物事の基準的存在。
    恋人というより仙太郎が全ての目盛りだったのかも。


    仙太郎は言うほど悪い人では無いと思った。
    和歌と普通に向き合って人生を共にしていきたかっただけでしかない。

    和歌が思うほど仙太郎は特別な人間では無かっただけ。どこにでもいる、あたたかい家庭の幸せを求める普通の人だったのだと思う。

    攻められてる気持ちになるのは、和歌自身が自分の足りない部分への劣等感が強

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    2021年10月20日
  • 月と雷

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    この作品を読んでいる途中で、なんとなく村上春樹っぽいなぁと思った。現実には本当はないんだけど、そんな世界をスタイリッシュに描いたような。
    女性同士の確執を描いた時はすぐ理解できるんだけれど、男性を描くと何か少し不自然に感じる。
    作品としては、これはこれでアリなんだと思うから悪くはないと思うけど、なんとなく入り切れない。
    「ふつう」ではない、自分が、と言うのは、自分もそういう人間だとやっぱり思うので、共感はできるんだけれども、なんていうか。

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    2021年10月19日
  • 恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

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    角田さんの、風変わりで面白い人柄が溢れ出るようなエッセイ。

    ちと友人としては付き合いづらいところもある気がするが、深く付き合うとそのスルメのような味わいが感じられるような、そういう人なんだろうなぁと楽しく読んだ。けっこう時間かかったけれど。

    さて、やはり人生は「恋をして、夢をみて、旅をしないとな」ということを改めて思った。

    とりあえず今年は旅に出るぞ。それも何度もだ。

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    2021年10月17日
  • これからはあるくのだ

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    角田光代さん、かなり昔のエッセイです。
    エッセイにしては、小説のように表現を凝らしているところがあり、上手だけど読みづらい。しっかり書き込まれていると必要のないところで時間がかかってしまう。エッセイはさらっと読みたい。
    角田光代さんの小説が大好きです。あれだけ人間の微妙な感情を書ける人なので、本人も陰キャみたいなところがあるのかなと心のどこかで思っていたのか、友人たちとよく飲みに行かれるようで意外でした。なんだろうこの寂しさは。
    今の角田光代さんのエッセイも読んでみたい。

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    2021年10月14日
  • だれかのいとしいひと

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    元彼の鍵を返さずに、勝手に入る勇気も私にはないし。誕生日休暇なんて、取ってもこんな行動はできない。羨ましいなあって思った短編ばっかりだった。

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    2021年10月12日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    旅がお好きな角田さんならではのストーリー展開かな、と思いました。
    恋愛に、男に夢中になって、そしてふとしたきっかけで喧嘩して。
    そこでリセットして旅に出る。
    リセットはどうやるかというと、住み替えだったり、旅だったりするのです。

    世間一般にはなかなかリセットに踏み切ることはできないけれど、いずちゃんは家財すべてを捨ててリュックひとつで踏み出します。
    今住んでいるところをすべて捨てるので、戻るところはとりあえずなくなっています。そこまでリセットして大丈夫か? と不安になるくらいのリセットなのですけれどある意味潔い。

    こうやってときどきリセットする人は世の中に結構存在しているのかもしれない。

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    2021年10月01日
  • わたしの容れもの

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    40歳後半を迎えた角田さんが自分の身体の変化について語る短編エッセイ。

    角田さんの体験されたぎっくり腰や階段からの転落の腰痛は想像するだけで痛いのだけれど、突然現れた腰痛の単位「ズン」には笑ってしまった。

    老眼だったり閉経だったり乾燥肌だったり、角田さんの加齢による身体の変化を自分自身で観察しながら楽しむ姿がとても好き。こういう歳のとり方をしたい。

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    2021年09月28日
  • 平凡(新潮文庫)

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    「こともなし」と「平凡」が好きだった。
    私は、別れた恋人のことは呪って呪って、そのあとは幸せでいてほしいと思えるようになって、いつかは思い出さなくなる。その人の不幸じゃなくて、一緒になっていた自分の不幸を願うの、なんとなくわかる。

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    2021年09月27日
  • 字のないはがき

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    戦争の時の疎開する家族にまつわるお話。読み書きのできない妹が「○」で書いていた手紙を「×」にして、やがては届かなくなる描写にまず涙が出そうになり、
    疎開から帰ってくる際に、妹を喜ばそうと小さなカボチャまでも収穫して並べ、その様子を普段厳しい父親が怒らないことにもホロってきて、
    さらに、痩せ細った妹を見た厳しい父が「おおん」と大声で泣く様が、非常に心揺さぶられた。

    子供に読み聞かせたが、子供たちはやはりピンときていないようで、また大きくなって感受性が育ってから読んで欲しいと思いました。

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    2021年09月26日
  • 太陽と毒ぐも

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    ハッピーエンドから始まる11組の恋人たちの、平凡な日常。そう、日常というものはこういうことなんだよな、と思わされるビターな味わい。角田光代さんは、なんてことのない日常の、けれど決定的な歪みを見逃さずに書くのがほんっっっとうに上手い。
    解説で芦沢央さんも引用されているのだけど、ドレッシングのたとえが絶妙に当を得ている。

    〈永福町ではじめた私たちの暮らしは、ドレッシングみたいなものだったと思うことがある。サラダ油に酢を入れて、ぐるぐるかき混ぜる。なかなか混じり合わない両者は、数秒でちゃんと融合しどろりと白濁したドレッシングになる。三十四、五年で培ってきたそれぞれの生活は、油と酢のようにくっきりと

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    2021年09月28日
  • キッドナップ・ツアー

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    おとん、何がしたかったんや…
    起こっていることの裏側が明らかにならないまま。あくまで子ども視点を貫いたから?もやもやでもなく、何か、こう、着地しなかった感があり落ち着かない。

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    2021年09月10日
  • マザコン

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    角田さんの短編はやっぱり読みやすい!出てくる母親がグチグチした人が多かったけれど、そもそも女性はそういうタイプが多いのかも。自分も含めて、、

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    2021年09月08日
  • キッドナップ・ツアー

    購入済み

    夏の屋外の暑さをジリジリと感じるようなお話でした。父親にも娘にも感情移入できずじまいだったので、私にとっては記憶に残る一冊にはならなそうですが、夏の冒険を楽しむには良い一冊かなと思いました。

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    2021年08月31日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    恋愛至上主義になると、こんなふうに、自分でダメだとか思わないまま突っ走ってしまうんだろうか。
    多くの人が味わいたくない失敗、相手のことばかり見てしまってアホになる感覚。
    自分のこと大事にしなよって言われても、恋愛が突き動かしてくる衝動ってすごいものがあるし、なかなかそうはできないよね。
    苦い思いばっかりして、自分が悪かったんだって思って、自分のこと嫌いになって、ますますいい恋愛なんか程遠くなっていく。
    苦い恋愛なんて、誰だってしたくはない。
    頭の中が男のことばっかりになっているそんな自分にも、OKが出せるようになる小説でなんじゃないかと思う。

    いつも満たされなくて、誰かを好きになってしまうと

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    2021年09月01日
  • 三月の招待状

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    学生時代のグループからずっと抜けられず時が止まったまんまのお話。
    田舎の地元にはよくある、大人になっても依存しあう仲間意識。

    私もそんな中で青春時代を過ごしていたから、よくわかる。
    当時の彼との別れとともに、自然に呼ばれなくなり仲間を抜ける事になったけど。

    何か事件があれば集まり
    夜通し騒ぐ
    わかるわかる。

    『自分たちは、どんな時でも常に主人公。』

    それが妙に納得できておかしかった。

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    2021年08月29日
  • それもまたちいさな光

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    今の自分と重なって、心が震えた。
    恋愛で自分が腑抜けになる感じわかる。
    それもまた小さな光、幸せは大きなこととは限らないのだ

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    2024年09月04日
  • おまえじゃなきゃだめなんだ

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    最初は、まるで金平糖の詰め合わせのような短編集だと思いました。少し甘くて、トゲトゲしていて、美しい物語たち。

    途中から短編の雰囲気がすこし変わったな、と思ったら、最初の6篇はティファニーとのタイアップ、その他は山田うどんであったり、プラチナギルド・インターナショナルであったり、タイアップ先が異なるからなんですね。

    恋って、愛って、結婚って、なんだっけ・・・
    いろんな人に出会いながら模索して、時には幼かった過去を振り返りながら私たちは進んでいくけれど、そんな中で忘れられない鍵となる物や場所が存在する。
    それらを思い出させてくれるような、物語たちです。

    昔は私も婚約指輪や結婚指輪なんて…と思

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    2021年08月21日
  • 太陽と毒ぐも

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    相手に対して不満を抱いているカップルの短編集。角田作品では好きじゃないタイプの奴(ごめんなさい)。
    なんていうか、若者たちが下品なんだよね・・・。
    それぞれいろんな不満や違和感を抱いていて、結婚するか別れるか逃げ出すかを決めるお話。
    あんまり、うーん、どの話も好きじゃなかった。

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    2021年08月15日