角田光代のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
6人の作家さんによるアンソロジー
アンソロジーは買ったことがなかったのですが装丁のマンゴーかき氷に心奪われて手に取りました。
「停止する春」心に刺さる。また読み返したい
「チャーチャンテン」読んでいてワクワクした
「猫はじっとしていない」蜃気楼のような空気感のある話
私はこの3つがとても好みでした。台湾、香港旅行好きな方におすすめです。
なんとなく敬遠していたアンソロジーでしたが読んだことのない作家さんの魅力を知るきっかけになってたまにはこうやって新しく本を開拓していくのもいいなと思いました。
台湾で食べたマンゴーかき氷はほんとうにおいしかった。。また行きたいなぁ -
Posted by ブクログ
大河ドラマ『光る君へ』の最終回を終え…
ロスになっています
源氏物語で登場したシーンやセリフなど
大河ドラマの『光る君へ』にも随所に
散りばめられており…
そのピースをはめていくことにハマっていました
大河ドラマは終わってしまいましたが
これからも源氏物語を読んで
録画した大河ドラマを観ながら
余韻を楽しみたいと思います♡
源氏物語第2弾は
名場面が描かれていました
藤壺と光る君との不義の子の出産や
正妻の葵の上は 光る君との子の出産の後に
死去します
ようやく光る君と葵の上と
心が通い始めたかと思った矢先に
世を去らなければならないシーンは
心揺さぶられました…
世は常なきこと なのだと…
その後も光る君に翻弄される女たちが描かれます
それぞれの女性の生き様に ハッとさせられ…
時々でてくる紫式部からみた光る君に対しての
皮肉や毒のある言葉には
クスッと笑わせてもらいました
今後の展開がとても楽しみです♡♡ -
Posted by ブクログ
揺るぎない地位を築いた光源氏は、夕顔の忘れ形見である玉鬘を引き取り、男たちの恋のさや当てを楽しむが、自身も美しい玉鬘への恋慕が諦めずにいた。苦悩しながらも懸想するが、それを受け入れまいとする若い玉鬘。やがて思いも寄らない結末を迎えることになる・・・。
光源氏の庇護力は確かにこの時代はもてはやされるべき美徳なんだろうけれど、さすがに自分の娘みたいな人にまで言い寄ってるのは現代人からするとドン引き。時代が違うとは言え、紫の上みたいな素晴らしい奥方がいる中でもこんなあちこちに言い寄って落ち着きがないって本当に病気なんじゃないか・・・。玉鬘だってこんな中途半端に囲われて、面倒見てもらってる中で断るのも大変だし、そうかと思ってたら変な男に取られるし可哀想すぎる。男女の仲にはならず一歩引いた花散里のポジションが一番気楽でいいのかもしれないな。夕霧の恋は無事に報われて良かった! -
Posted by ブクログ
ご存知の通り、『100万回生きたねこ』(1977)は、佐野洋子さんの絵本です。最後に主人公の猫が死ぬのに、心からよかったーと思える、不思議でとっても深いお話でした。少し哲学的で、大人の方が響くかもしれませんね。本書は、この名著に捧げる13名の錚々たる作家諸氏のアンソロジーです。
最近読んだ町田康さん、谷川俊太郎さんも書かれていて…、あ、谷川さんは佐野洋子さんと(短期間)ご結婚されていたんですね。また書き下ろしの広瀬弦さんは佐野洋子さんの息子さん!
なんと不思議な巡り合わせです。当然ながら、全編とも名作絵本への愛と敬意が根底にあり、様々な視点で読ませてくれました。
各話の冒頭には、作家さんがそれぞれ原典の絵本への想いを綴ることから始まっています。
オマージュ作品とは言うものの、短編小説だけでなく詩もあり、また原典のとの絡め方も、かなり直接的だったり着想のみでまるで別作品だったり、多種多様でした。
でも、猫、愛、生と死、側にいる人との心の揺れ動きと変化、時間の経過等々、滋味あふれ深く考えさせられる一冊でした。
初出は、「小説現代」2014年10月〜12月の12篇に書き下ろし1篇
※自分のための『100万回生きたねこ』のあらすじ
(ネタバレ、になるのかな?)
主人公の猫は、100万回生まれかわり様々な飼い主のもとで死に泣き悲しまれますが、猫が好きなのは自分だけで、何度も生き返るので死ぬ事も恐れていません。
ある時、猫は誰の猫でもない野良猫になり、100万回生きた事を自慢します。すり寄ってくる猫の中で、唯一関心を示さないメスの白猫がいて、気になり始め、ただ白猫のそばにいたいと思うのでした。
猫は白猫と一緒になり沢山子猫に恵まれ、猫も自分より白猫や子猫達の方が好きになります。やがて子猫達も育ち猫の元を去り、白猫も年老いて、ある日猫の傍で静かに動かなくなります。
猫は生まれて初めて泣き、動かなくなった白猫を抱えて100万回も泣き続け、ある日のお昼に猫は泣き止みました。そして猫も白猫の隣で静かに動かなくなり、もう決して生き返りませんでした。 -
Posted by ブクログ
短編集は読みやすいから好き。区切りがいい時がわかりやすい。悪い事を挙げるとすれば、一つ一つがバラバラの物語だから、読み終わる頃には何個か話を忘れてしまうところ。感想が書きづらい。
酒井駒子さんの絵が大好きで手に取った本だったけど、自分の日常からじゃ想像できないような人々の日常ばかりなのに、世界のどこかで実際に起こっている事のように親近感を覚える、そんな話ばかりでした。
まず「だれかのいとしいひと」って題が良すぎる。みんなそれぞれ誰かの愛おしい人なんだって思うと、みんなの事が愛おしい存在に思えてくる。
海と凧を読んで、社会人になる前に冬の海で凧揚げをしようと決めた。
「くっきりとした輪郭に当てはまらない、あてはめてみてもどうしてもはみ出してしまう」この言葉は自分そのものだなと思いました。私は、日常に転がる恋愛だとか友情だとかの当たり前が、みんなの当たり前からはみ出していると思う事がずっとあり、それに嫌な思いをしていた。あとがきでこの話が出た時、それでもいいのではないか?より個性が光る特別なものなのではないか?と思えて少し気が楽になりました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ帝国ホテルにまつわる短編集。
50代以上の女性主人公率が高めで、そこまで面白いとは思えなかったものの、家族の思い出や自分の若い頃の思い出が詰まっている帝国ホテルという存在を強く感じた。
浮気をしているかと思われた夫が、実はホテルのフィットネス会員であり、泳ぎに行っていたことが分かる話が印象的だった。浮気をしていると思うほど、きっと本人は生き生きとしていたのだろう。ホテルは宿泊しなくても、活力を与えてくれる場所なのだな。
表題作も良かった。私も今まで自分が泊まった部屋を一つずつ思い出した。良い部屋もあれば悪い部屋もあった。でもすべて、大切な思い出だ。
仕事でホテルを使うという人もいると思うが、私にとってホテルは非日常を提供してくれる素敵な空間だ。これからも色々な部屋と巡り合えるかと思うとわくわくする。