角田光代のレビュー一覧

  • いつか、アジアの街角で

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    好きな感じの短編集だった。
    特に好きだなと思ったのは、宮下奈都の「石を拾う」と角田光代の「猫はじっとしていない」だった。
    心の底から突き上げてくる怒りをマグマと表現していたり、喪失感からくる寂しさを埋める旅をしてみたり、心の模様を石や猫をモチーフにして上手に描いているところが良かった。
    好きになった作者の他の作品も読んでみたいと思った。

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    2025年02月07日
  • おまえじゃなきゃだめなんだ

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    ネタバレ

    離婚を決めた2人が別れた後に何も残らないと離婚指輪を選ぶ「消えない光」、残したい相手なら別れなくても、と思ってしまう。読んでからずっと考えてる。

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    2025年02月04日
  • しあわせのねだん

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    ネタバレ

    角田さんは酒飲みなので、所々に出てくるお酒に関しての言葉に全て共感した。私も20代の頃はどこだろうと気にせず飲みに行っていたなぁ…
    ご飯派とお酒派の話も、完全に同意。
    自分が20代の頃どのようにお金を使ったかと考えると、やはり飲み代だったと思う。

    怒りが涙になってしまうことも一緒で、わかる〜と思いながら読んだ。秋刀魚の話を読んだだけで私も子供にイライラした。笑
    精神状態が良くない時に衝動的にお金を使ってしまうというのもよくわかる。
    お金は貯めたいけど、それだけじゃなく、豊かに生きていきたいなぁ。

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    2025年02月01日
  • ひそやかな花園

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    テーマ自体は興味深く、面白かった。
    前半のドキドキ感は好きだったんだけど、後半の謎が解けてからあんまり読み進められなくなってしまった。なんでだろ。
    描写や言葉選びは素敵な部分も多かったが、若干の消化不良感

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    2025年01月29日
  • 今日も一日きみを見てた

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    今日も一日きみを見てた

    私も一日中きみを見てる日がある
    お休みで一日家に居られる日
    至福の時間
    家事とかやる事はあるのに
    ずっと見てる
    ずっと見てたい。
    飼い猫2匹。
    どんな仕草も愛おしくて飽きないの。

    このタイトルを知り
    絶対読みたくて探した。
    猫愛に溢れた日々のお話。

    猫愛ってなんだろう
    ペット愛ってなんだろう
    言葉にするのは難しいけど
    一緒に過ごす時間が
    何気ない日常が
    その一分一秒が愛おしくて。
    それだけで幸せ。

    favorite sentence

    ・撮り手の愛する、あるいはかつて愛した、言葉を交わさずともに過ごしたちいさな生きものがちらちらと見え隠れして、眺めているうちに泣

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    2025年01月29日
  • あなたを待ついくつもの部屋

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    ホテルを巡る様々な掌編。ホテルの中に様々な人生模様がある。1人になって、夫婦で、家族で、人生を思い返す。ささくれた気持ちをリセットする。若い頃は敷居が高くて、今も贅沢に思えるけど、たまには自分の為にゆっくりするホテル時間もいいな。ホントに独りぼっちになった時にやりたい事に加えた。

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    2025年01月28日
  • 紙の月

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    最初は「真面目な主婦が、ちょっとした好意からお金を使ってしまう」という小さなほころびから始まります。しかしその一歩が、次第に感覚を麻痺させ、最後には**「自分は誰かのためにお金を使っている」「幸せになるためだから大丈夫」**という自己正当化へとつながっていきます。

    主人公・梅澤梨花は、ごく普通の女性。結婚し、銀行でパートとして働き、何不自由ない暮らしをしているはずだった彼女が、若い男に出会い、少しずつ、しかし確実に崩れていく姿は、決して他人事ではないリアルさがあります。

    角田光代は、この「日常が崩れていく過程」を実に繊細かつ冷徹に描きます。梨花の心理描写はとてもリアルで、彼女がなぜそうして

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    2025年12月23日
  • トリップ

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    東京近郊の町で、お互い何の関係もないが、知らないところで繋がっているという10のストーリー。読み進めていくうちに文面に引き込まれ、最後まで一気に読めた。

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    2025年01月22日
  • 三面記事小説

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    題名の通り三面記事になっていそうなネタが深掘りされて短編の小説になっていた。角田さん特有というかさすがに短編であっても読ませる内容になっているところがさすがという感じだった。新聞を日常的に読まなくなって久しいけれど小説になるようなネタは新聞は宝庫だろうなぁ。そこから小説にするのは凡人にはムリだけれど。

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    2025年01月22日
  • それもまたちいさな光

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    ラジオドラマの原作との事で、大事なポイントをラジオが占めている様な物語でした。新鮮で面白かったです^^
    出てくる人達にはあんまり共感出来なかったですけど…^^;

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    2025年01月25日
  • かなたの子

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    平成24年 泉鏡花文学賞受賞作品。巻末の安藤礼二さんの解説で「『かなたの子』は、ラフカディオ・ハーンの「子供たちの死霊の岩屋で」を読み直し、書き直すことで可能となった作品である」とありました。この「かなたの子」をはじめ、ここには 8つの短編が収められています。どれも暗闇の中で 命と死が入り混じり、前世と現実、 罪と罰を背負って生きる女たちの(或いは男たちの)荒く湿った 息遣いが聞こえるような作品群です。「おみちゆき」では、田舎に伝わる即身成仏した和尚の声に、「闇の梯子」では、わけのわからない言葉を呟くようになった妻に、ゾワリとした怖さを感じました。

    ミステリー小説でもオカルト小説でもないのに

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    2025年01月19日
  • 愛がなんだ

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    『それもまたちいさな光』に続いて角田さん作品を。多分なにも邪念(?)なく読めたらすごくいいのかもしれない!でもだめだ、どうしても成田凌が浮かんでくる。実写化されたものはそのイメージに引っ張られてしまうなあと思ったのでした。

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    2025年01月20日
  • Presents

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    ネタバレ

    教科書に採用された「ランドセル」が収録された短編集ということで、古書店で購入。初版は17年前。

    夫や恋人に裏切られる女性の葛藤、女性から見た男性の狡さ、その描き方が上手いと感じた。大切な誰かに裏切られることは、つらい。それは自分でなくてもよいのだということを突きつけられ、自尊心を損なうことだから。
    そう思うと、自分のことだけを大事にし続けてくれることは、何よりのプレゼントなのだと改めて気づく。夫に感謝。

    最初のプレゼントは名前、最後は涙。

    ライフステージによって感動するポイントがかわる短編だと思った。
    男女関係がテーマの短編より、親子関係の短編が個人的には好みだった。

    子供がプレゼント

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    2025年01月16日
  • それもまたちいさな光

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    あまり内容が入ってこないなと思いながら読み進めて、5章あたりからどんどん引き込まれていった。とくに何かが起こるわけではない、人々の生活の中にある出来事、「それもまたちいさな光」、タイトルが表すとおりの物語だと思った。

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    2025年01月15日
  • 今日も一日きみを見てた

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    『明日も一日きみを見てる』を読んでから、気になって前作(本作品)を読みました。

    トトちゃん、猫初心者の角田さんに飼われるべく来た子だなと思った。普通なら怒りそうなことも受け入れる性格、メス猫だからかな。

    BC(Before Cat)期、AC(After Cat)期って考え方、面白いなぁ~と思った。私も"猫"とタイトルに付いたり、猫が出てくる作品を読みたくなる。

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    2025年01月13日
  • 今日も一日きみを見てた

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    6年前くらいに、買ってもらった本。
    なんでか、読まずにいた。
    読み始めたら、一気に読んじゃった。
    角田さんが飼ってる猫のこと。
    と、最後に猫視点の小説がある。
    猫視点の小説、良いなぁ。

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    2025年01月12日
  • 森に眠る魚

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    小学校受験をさせる母親たちの冷戦、葛藤を描いた物語。
    私はまだ子育てを経験していないため、ママ友の存在の大きさを知らない。ただ、前半では気楽な仲間だったが後半になるにつれ、依存しされる憎き相手に変わっていく様子を見て、ママ友の影響力の大きさを感じたし、違う形であれ私も登場人物のようになり得ると鳥肌がたった。
    他人は他人と割り切ることは必要だと思ってもなかなかできない、そんな人におすすめしたい。

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    2025年01月11日
  • 今日も一日きみを見てた

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    猫を飼ったことはないけれど最近猫と触れ合う機会があったからかつい手に取った本。トトちゃん、かわいい。角田さんの性格が伝わってきてつい笑ってしまう箇所がいくつかあった。反面、飼っていた犬のこと、いくつもの小さな命との別れ、直近の祖父の死のことなど色々な出来事を思い出して涙を流しもした。

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    2025年01月09日
  • いつか、アジアの街角で

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    *あの街の空気が呼びおこす遠い記憶と、かすかな希望、そして――
    人気女性作家6人による、心に染みる珠玉のアジア・アンソロジー*

    どの作家さんのお話もそれぞれの特徴が良く出てるけど、
    全編一様にアジア調の空気が漂っているので統一感もありつつ、
    独特な浮遊感も楽しめる不思議な短編集。

    特に良かったのは、中島京子さんの「隣に座るという運命について」。
    ふわふわと柔らかくて、キュートな登場人物たちと優しい読後感が好き。

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    2025年01月06日
  • それもまたちいさな光

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    読み終わって知ったけど、TBS開局60周年を記念したコラボレーション企画ということで、ラジオが裏テーマになっていた。
    最近ラジオ聴き始めたけど、確かに色んな人が同じ電波を違う場所で聴いているという同時性と、パーソナリティが視聴者のすぐ近くに感じられる親密さがあって、不思議な一体感が得られるのは感じていた。
    この物語でも、ラジオが登場人物が違う場所の違うシチュエーションで寄り添っていて、温かい存在だなと思った。

    我を忘れさせてしまうような刺激より、ささいな日常を確実に紡いでいくことにしあわせを見出していこうとした雄大と仁絵。共感できる選択だし、二人がそういう選択に至るまでの心境の変化の理由も納

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    2025年01月05日