角田光代のレビュー一覧

  • かなたの子

    Posted by ブクログ

    テーマを同じにし、時系列を昔→現代にした作品を2つずつ並べている短編集。
    一つ目、出られない閉所というものの恐怖は想像しただけで震え上がる。恐ろしい。
    二つ目、電波系の人は怖い。でもその人が変になるきっかけが自分だったら罪悪感も半端ないんだろうな。
    三つ目、四つ目は産まれなかった命を巡る話、命は巡るんだなあ。

    0
    2026年01月11日
  • ねこがしんぱい

    Posted by ブクログ

    表紙の猫の絵を見て買わずにいられましょうか。その昔飼っていた猫にそっくり。

    猫が心配な気持ち、わかります。猫が人に懐かないというのも嘘だと思っています。わが家も隣家に餌やりを頼んで旅行に出かけたとき、家の裏の道に差しかかったらウチの猫が「ミャーミャーミャーミャー」鳴いて塀の上を走ってきました。隣家の人曰く、わが家の留守中、ウチの猫の姿は一度も見なかったそうです。

    世界中でいちばん可愛い猫だと思っていたから、あの猫が死んでしまってから何も飼えずにいます。

    ちなみに頁を開いて出てくる猫は、表紙ほど可愛くはありません(笑)。でもやっぱり猫が好き。

    0
    2026年01月08日
  • 東京ゲスト・ハウス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なるほど、想ってたより昔の本なのか
    1999年出版と聞くととても納得できる物語。
    文章は読みやすいし、テーマも悪くない。角田光代別の作品も読んでみよう。
    うわべの自分の存在に気づき、自身の本質と向き合おうとする主人公を描くのがおそらく主題。
    あんまり納得のいかないことも多い。主人公はすぐマリコを諦めるし、あまりにも口下手。
    あと登場人物が揃いも揃ってやなやつすぎる。こんなに他人って冷たいかね。
    主人公も旅人だけど、本質的には旅に酔っていないことがわかるのは好き。旅人は旅人然としていることが多いし、それってすごく鼻につく。自身を振り返る。過去の栄光?に縋って生きている人間はあまりにも多い。
    マリ

    0
    2026年01月05日
  • ピンク・バス

    Posted by ブクログ

    なんか…難しかった。人の心情がふかーく描かれていて、気分が沈んでいく。感情移入しやすぎてちょっとうわーってなった。
    作品としては面白いなとは思ったけど後味が悪かった。

    0
    2026年01月05日
  • 神さまショッピング

    Posted by ブクログ

    8編の短編集
    世の中にはたくさんの場所にたくさんの神さまがいて
    信じる人信じない人
    すがりたいけどすがれなかった人

    後半の3篇は少々シビア。

    神様の存在を真剣に考えたことはない。
    自分の中に自分だけの神がいて
    俯瞰して自分をみているような気がしてる。
    たまに助けてくださいと頼ってみる。

    この本は神について考えるきっかけになったかもしれない。

    0
    2026年01月03日
  • 方舟を燃やす

    Posted by ブクログ

    [私たちは知らない。ただしいはずの真実が、覆ることもあれば、消えることも、にせものだと暴露されることもある。それだけではない、人のいのちを奪うことも、人に人のいのちを奪わせることも、あり得る。]

    [自分が大人になるまでに、ポケットベルができて携帯電話ができてパソコンができて今はみんながスマホを持っている。あのころには考えられなかったスピードで他人とやりとりできるようになった。これほど大きく世界が変わっているのに、なぜ、見知らぬ人とかかわりたいという気持ちは変わらずあるのだろう。もしかしたら、こんなふうに幼稚な罵雑言があふれかえるところを見ると、見知らぬ人に向けた悪意や憎悪や、名もないネガティ

    0
    2026年01月03日
  • 対岸の彼女

    Posted by ブクログ

    小夜子が葵の会社に出戻る展開がしっくりきた。しっかりと解決しないまま他のことに取り掛かっても心のもやは晴れないよね。 友人には依存せず、自分の境界をしっかり持つことの大切さを感じた。 友情の話と思って読んだけれど、私はあまり共感はできなかったかなー。

    0
    2026年01月02日
  • 源氏物語 中

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    源氏物語中巻。光君も年を取ってきて、若い玉鬘や三の宮に疎ましがられているのはなんだか物悲しい。そんなことを言っている間に紫の上が亡くなり、悲しみのうちに光君も死んでしまうのだが…。しかし夕霧はいままで真面目で幼馴染の妻を大事にしていたのに、親友の遺した妻に見苦しくつきまとって外堀を埋めるようにして自分のものにしてしまうのがすごく不愉快でびっくりした。しかもこのパートが長くてうんざりする(笑)。
    上巻のように光君が好き勝手するという話ではなくて思い通りにいかないことばかりで、角田光代さんがあとがきで書いているように「人」の物語になったように感じる。いっそう生々しい物思いをどっさり読むことになって

    0
    2026年01月01日
  • 対岸の彼女

    Posted by ブクログ

    直木賞って感じがした
    自分は葵とか小夜子と違うタイプだし、学生時代の人間関係もそんなに共感はできなかった

    0
    2026年01月01日
  • ひそやかな花園

    Posted by ブクログ

    多様性が求められる現在
    いろいろな家族の形があり
    どれが正しくてどれが間違いかなんて
    誰にも決められないけれど
    意志を持ってその状態にある人ばかりでなく
    この本に登場する子どもたちのように
    気づいたらその家族で
    そのことに苦悩しなければならないこともある

    「普通」って難しい

    0
    2025年12月31日
  • かなたの子

    Posted by ブクログ

    常に不穏な空気が漂いざらざらした気持ちにさせられる。そして闇が迫って来るような焦燥感、恐怖感がひしひしと伝わってくると同時にどこか切なさと優しさを感じる不思議な作品。
    一見独立したホラー風の短編8篇は「目に見えない糸」で繋がり、一つの壮大な物語として構成されているのに驚かされる。
    1話目の「おみちゆき」が土俗的な物語の源流であり、何かの共通のキーワードが時代を経て現代へとその業、因果がバトンタッチれていく。

    本書を読んで感じたのは、根底にあるのは日本が貧しかった時代に食うに困り自分達の暮らしを守るために「命の選別、切り捨て」を行ってきた社会の闇だ。
    そして主人公たちは気付く、自分も誰かの犠牲

    0
    2025年12月30日
  • 森に眠る魚

    Posted by ブクログ

    マイナスな感情を言語化した本は読むことがあまりないので、途中負の感情がまじまじと言語化されていてゾクゾクした。

    総じて言えるのは、人は人、自分は自分でありそこは境界線を引かなければ自分自身が一番苦しむということ。そして絶望するような失敗があったとしても、日常はごく普通に続いていき、その失敗は生きていれば、なんともないと思える瞬間に巡り合わせるということ。

    母親の物語であり、まだ親になったことがないが、子どもの人生と自分の人生も、しっかりと切り分けていかなければ、過度な期待や思い通りに動いてくれない子どもに苛立ってしまい、子どもを苦しませることになるということを肝に銘じなければならないと思っ

    0
    2025年12月23日
  • しあわせのねだん

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    角田さんの考え方が色々なお金の使い方に表れていて、面白く読めました。何にいくらお金を使っているかという話は中々友達ともしづらいので、他人の家計簿を覗き見ているようで興味深かったです。
    母の誕生日に温泉旅行をプレゼントしたら泊まった旅館が最悪で何もしなかった母に文句を言われまくった思い出について書かれた「記憶 9800円×2」は、子供の頃の自分と母の役回りの交代について考えさせられてじーんときました。
    お金を払うことで自分がしあわせになれるかどうか、をお金を使う時にしっかり考えていきたいと思いました。

    0
    2025年12月22日
  • いつか、アジアの街角で

    Posted by ブクログ

    台湾旅行のお供に読みました。飛行機などの移動中に読むのがちょうどいいボリューム。台湾や香港の食べ物や文化にまつわる短編集。探偵事務所の話が好きでした

    0
    2025年12月21日
  • 私的読食録(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    食すとは、生きることに直接つながる。どんな極限の場合でも、人は食べなければ生きていけません。

    人間の三代欲求「食欲」「性欲」「睡眠欲」があるけど、食欲は千差万別というか、ある意味幅広い欲求があると思います。各小説に出てくる食べ物は、美味しそうだったり、あまり口に入れたくないものだったり‥。

    それでも、酸っぱい、甘いなどの表現で文章が引き立ちます。食べ物で幸せになれる場面もたくさん。

    紹介させる小節が、食べ物主体となったことで、より身近に感じられた面白い作品です。お二人の対談も楽しくて、読んでいてお腹が空いてきました‥。

    0
    2025年12月21日
  • ねこがしんぱい

    Posted by ブクログ

    10歳7ヶ月の娘
    7歳7ヶ月の息子に読み聞かせ

    角田光代さんの絵本。

    家でお留守番させてるペットのこと
    心配だよね〜

    実は…

    飼い主のしらない一面が
    いっぱいあったりして。
    こうだったら面白い。

    0
    2025年12月19日
  • 韓国ドラマ沼にハマってみたら

    Posted by ブクログ

    昔は取り憑かれたように韓国ドラマ見ていましたが、「愛の不時着」を最後に見なくなっていた。これを機会に角田さんお勧めドラマ、ちょこちょこ見てみます。あまり恋愛もの推していないところが好感。寂しいけど恋愛に興味なくなったお年頃なのよ。

    0
    2025年12月18日
  • 薄闇シルエット

    Posted by ブクログ

    結婚して『やる』とか好きな事していて『いい』面白いことしていて『いい』となんで許可されなきゃならないのか。

    すごくわかる。なんで許可されなきゃやっちゃいけないと思っている自分にイラッとする。『許可なんぞされなくたって好きなことしますよ、私』という姿勢をどうしてできないのか?なんかそういうのってきっと全部自分の思い込みなのかもしれない。他人と比べて持ち物検査して、人にあって自分にない物があると『あぁなんか私ちゃんとしてない』って落ち込んじゃうのも自分の思い込みなのかも。

    私からしてみたらハナちゃんはいろいろ持ってる。他の人からみたら私の人生や持ち物は充実しているのかもしれない。そうやって考え

    0
    2025年12月18日
  • 方舟を燃やす

    Posted by ブクログ

    2000年代に入るまでの二人のそれぞれの物語を読んでいる間はキツかった。
    私の母と不三子さんが、飛馬さんと私がだいたい同世代。母も自然派食品を仲間とまとめ買い、みたいな活動をやってたな。

    「どんなに頭がよくたって、ただしいことが何かなんて、私たちにはわからないときがある。いいことをしようと心から思っていたって間違うこともある」
    確かに。
    消したい黒歴史の一つや二つや三つや四つ…。

    その正しさを作ったのは誰だ。
    最近、そんな話ばっかり引き寄せてる気がする。

    0
    2025年12月17日
  • 神さまショッピング

    Posted by ブクログ

    角田さんが旅した世界中の様子がよくわかります。
    自分もそこにいるくらいに。
    特にインド。スピリチュアルな夫も怖いけど、なぜかいつの間にか飲み込まれ、ガンジス川に入っちゃう妻。

    0
    2025年12月16日