角田光代のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ30代の話だったから、私にはまだそこまで登場人物たちの気持ちに入り込むことは出来なかった。
けど、社会人になってからそれぞれ働く環境や、関わる人たちが全く違うし、学生の頃よりも会える頻度が減ったから、分かり合えていないなと思う瞬間も増えた気がしている。人の立場に立って物を考えるって難しい、どうしても自分の意見や、自分が置かれている狭い世界がいつでも正しいって思ってしまう。
わたしもいつかは友達たちと決定的に立場が違ってくる時(結婚や出産)が来るかもしれない。その時に、友達を失わないように、自分も見失わないように、自分を大切にしながら相手のことも考えられる人でありたいと思った。
職場の人間関係 -
Posted by ブクログ
購入本。角田光代さんの中年運動体験記エッセイ。
中年になり年齢と精神と肉体がどんどんアンバランスになっていくというのは、今まさに私も実感している。角田さんのようにマラソンするほどの気力はないが、私も体調を崩してからは運動するようになりました。
私も登ったことのある大菩薩嶺と棒ノ折山が出てきたのは嬉しかったな。どちらもとても良い山だった。このエッセイをよんだらマラソンやトレランにもちょっと興味が出てきました。
最後に書いてある中年体育心得8ヶ条。そうそうと思う所がいくつかあった。私は、中年だと自覚する、高い志を持たない、ごうつくばらない、褒美を与える、他人と競わないは実践できてるかな。 -
-
Posted by ブクログ
有名な作品なので読んでみたが、なぜこのタイトルにしたのかピンと来なかった。
特にストーリーを想像していたわけではないが、このような話だったのかと多少のガッカリ感が残った。
この作品は女性中心の話で、出てくる男はダメ人間の象徴として描かれている。
主人公は2人の女性か?
誘拐犯の女性と、その女性に生後6か月の時に誘拐された女性。
この2人の女性は、どちらも妻子のあるダメ男に惚れてしまう。
誘拐犯の女性が生きるために選んだのがカルト集団。
当然のことだが誘拐された女性もカルト集団によるマインドコントロールを受けることになる。
どちらの女性もこの先の人生に明るい未来は見えていない。
この物語は -
Posted by ブクログ
ネタバレいちばん共感した部分は、葵にとって誰かと親しくなることは加算ではなく喪失だった、という部分。本当に最近よく考えていたことで、誰かに自分という人間を知ってもらう、その関係を継続していくということは自分には境界線の喪失に近いと感じる気持ちが強い。人間と人間の関係性において失敗したくないという気持ちが強いのだと思う。うまく関わっていきたい、いい関係を築いていきたいと思う気持ちもある分、失いたくないという気持ちも強い。そうなった時に自分の何処かにそこに至った所以を結論づける性格であるから過剰に自己を開示し過ぎないように安全な距離感を取ろうとしてしまうのだと思う。
愛は境界線の喪失だしな、と改めて思うな -
Posted by ブクログ
よく読む作家の名前がずらりと並んでいるので期待していたけど、正直それほどだった。
最後の晩餐、よく話題にのぼるテーマではあると思うけれど、実際にその状況になったら何を選ぶだろう。
結局最後は塩おにぎりでいいとか、母親のつくった家庭料理とか、そういう素朴な路線もあるけれど、私はまだまだ寿司とかウニ丼とか食べたいけどな。
金原ひとみ「ラストサパーフォーエバー」に出てきた、
〈私はまだ、最後の晩餐の最適解を見出せていない。それは私がまだ自分の人生を見通せていないってことなんだろうか。〉
という文章にその通りだと頷きながら読んでいたけれど、作中にでてきた、あん肝白子牡蠣雲丹海老がぎっしり詰め込まれた -
Posted by ブクログ
友人から勧められての購入
読んでいてつらくなった。6章立て、全て独立していて横のつながりは無し
主人公たちが狂気に飲まれていくのがわかる。そこにゾクゾクしている自分がいた。狂気は日ごろから内在しているわけではなくて、これまでの積み重ねや立場などの積み重ねでふっと飲み込まれ、包み込まれ、爆発してしまう。そんな話が多い。
以前、伊与原新先生の「海まで3キロ」などで、ふっと気持ちが軽くなって頑張ろうってなる瞬間の人が見れる小説だ。みたいなことを書いた。この本は逆で人間がふっと狂気に飲み込まれる瞬間を見ることができる。もうそこに行き着くまでの流れがなかなかにつらい。本当にどうしようもない社会の問題 -
Posted by ブクログ
2017年 映画化
作者は過去のインタビューで「執筆中は登場人物全員が嫌いで、自分の人生に関わってほしくない人たちだった」と語っています。嫌な人を書く時も糾弾はせず、どこか自分にも同じ部分を見出して共感しつつも、距離をとって描いたと明かしています。
ここに登場するのは、自分の身近にいたら「ちょっと面倒くさい」人々。
男たちに次々に寄生する母親、定職につかずフラフラしてる息子、子ども時代に裸で男の子と遊んでいた女性‥
まっとうではない人物を描きながら、作品全体をおおっている文学性。リアルな内面描写は見事です。だから、登場人物に共感はできないけど惹き込まれ、ページが進みました。そこが角田さん