角田光代のレビュー一覧
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登山はしない(できない)が、山の本は大好物である。
が、山ヤや冒険家で文章を書ける人は稀。というわけでこの本は楽しみにしていた。
が、読み始めて「登山の話ちゃうやんけ」
角幡唯介さん石川直樹さん以外は単なる文筆家や著名人なので、十中八九“高尾山しか登ったことないけど、それすらしんどくて嫌になった”というエピソードが出てくる始末。
考えてみると「山にまつわるエッセイ」なので、過酷な登山の話が出てくるとは限らず(どころかその可能性は極めて低く)、何ならテーマが山というだけなので登る必要すらないのである。
というわけで早とちりもありつつも、エッセイとしては面白かったです。最近読んだ松永K三蔵さ -
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ネタバレ柳原飛馬、望月不三子の2人のそれぞれの視点で、1967-2022年まで描かれる。
オウム真理教、こっくりさん、ノストラダムスの予言など、実際に世間で起きたことも出てくる。
また、飛馬は祖父が近所の人を救ったとか、母に病気で助からないと話してしまったとかいうエピソードがあり、不三子は食事やワクチンについてのエピソードがある。
読み終わったあとにレビューを見て、「何を信じるのか」というのが全体を通じて語られていたんだと知ってすごく納得した(読んでる時に気がつけなかったのは恥ずかしいけど)
情報が溢れている今、何を信じるかは難しいけど、人は自分が信じようと思ったものを信じていて、何を信じるか人に -
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「特にお願いごとがあるわけでもないのに、神社へ行くと、なぜか少し心が軽くなる」。そんな経験はありませんか。
私は神社で何となく手を合わせる時間が好きなので、『神さまショッピング』の登場人物たちが、ただ祈るために遠い場所まで旅をする気持ちが、とてもよく分かりました。
本作は、スリランカやミャンマー、京都など、さまざまな聖地を舞台にした短編集です。タイトルの「神さまショッピング」という言葉通り、登場人物たちは自分の願いや苦しみに合う神さまを探して旅をします。
でも、その願いは決してきれいなものばかりではありません。家族への怒り、誰かと縁を切りたい気持ち、口に出すのもためらうような本音。角田光 -
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正直、はじめの方のお話は「ああ……もういいよ……なんでだよ……なんでわざわざお参り行くのに外国まで行って挙句に願えずに帰ってくるんだよ……なんでだよ……」と思いながら読んでいましたが、最後の3つ、「モンゴルの蓋」「神さまショッピング」「絶望退治」はすごく面白かった…!
「モンゴルの蓋」はなんだか……胸が温かくなるような、そうでないような……複雑な感じだったけれど、元奥さんの生きていたところを見て回って……そうした情景が浮かんできました。
「神さまショッピング」は、タイトルがこれな理由が分かりました。罪の意識が段々薄れていく吉乃。でもわたしはそれでいいと思います。あの事件は、吉乃のせいじゃない、 -
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角田光代さんの手による源氏物語の現代語訳第6巻。夕霧、御法、幻、匂宮、紅梅、竹河、橋姫、椎本の8編を収録。
光源氏の晩年と次世代の貴族たちを描く。
紫の上が他界し、悲嘆に暮れる光源氏も亡くなってしまい、遂に一つの終止符が打たれます。最愛の人を失って抜け殻のような光源氏に、どこか完全燃焼に対する羨ましさも覚えます。浅慮で自己中な言動も多いですが、それだけ色恋に情熱を注いだ光源氏に、当時の貴族の願望が垣間見えた気がします。
光源氏の没後は、サブキャラによるサブストーリーの連続で、どうしても蛇足感が拭えません。なぜ、紫式部はここで筆を置かなかったのか永遠の疑問です。人気漫画が大人の都合でダラダラ