角田光代のレビュー一覧

  • 方舟を燃やす

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    信じるとは、どういうことなのか

    いろんな情報が飛び交っていて、何を信じていいのかわからなくもなるけれど、なんの疑いも持たずにすっと信じてしまうこともある

    最近じゃAIを使ったフェイクニュースまであって本当か、嘘か、の見分けがだんだんつかなくなってきている状態

    何を信じるのもその人の自由だけど
    押しつけて、強要することはしたくないなと思うのです

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    2026年08月22日
  • 源氏物語 5

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    角田光代さんの手による源氏物語の現代語訳第5巻。若菜上、若菜下、柏木、横笛、鈴虫の5編を収録。
    朝廷内の世代交代が進み、光源氏も最盛期から晩年へと向かう時期を描く。

    40歳になって流石に落ち着いた光源氏に因果応報の大事件が起きるのはなかなかに興味深い展開で、当時の読者たちのざわつく様子が目に浮かびます。光源氏に同情的なのか、自業自得と冷めた見方なのか、一様ではないでしょうが平安貴族の読み方・価値観に興味が尽きないです。

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    2026年08月20日
  • 山なら言いたいことがある

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    ★3.5

    短文ながら、その先に別の広がりがあるのでは、と期待してしまう面白さがありました。

    山好きの方なら尚の事ではないでしょうか。

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    2026年08月18日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    自分の親子関係に思いを馳せた時間だった。私の実家は両親私妹4人家族。
    ただ父母の家庭はどちらも複雑で変わってた。
    その2人が築いた家庭は他とはちょっと違うことに気付いたのは、自分の家庭を持ってから。
    違う家族のカタチをくれた夫と娘に感謝。

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    2026年08月16日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    オレンジページで連載されていた物語で、どの短編にも料理、食事が出てくる。自分はやっぱりあとがきにもあるみたいに好きな人と囲む食卓が好きだし、美味しいものを食べさせたくなる人が好きな人だなぁと思った。
    あとレシピを継ぐみたいなことも、母が元気なうちにやりたいなぁと思ってしんみりした

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    2026年08月16日
  • 八日目の蝉 新装版

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    不倫男はクソだとしか…。自分の子どもは堕ろされ、そして二度と子どもができない身体になる。非常に辛く悲しく、駄目だけど誘拐してしまったこともわかる部分はありますよね。罪は罪ですが。

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    2026年08月16日
  • ちょっと角の酒屋まで

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    表紙のオッサン猫に、くすり

    旅、日常と食のエッセイです。
    角田さんが懐かしむ昭和、平成の消えいく物は、もう!あるある…でした。

    懐かしさと共感を感じるたび、「あぁ、私も歳をとったなぁ(笑)」と、感じてしまいますね。
    角田さんも書かれている様に、2~30代の方は、あまり馴染みが無いかな?
    (否定的な意味では、ありませんよ)

    サクサクと刺さりますね。
    楽しい1冊でした。

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    2026年08月15日
  • 源氏物語 4

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    角田光代さんの手による源氏物語の現代語訳第4巻。初音、胡蝶、蛍、常夏、篝火、野分、行幸、藤袴、真木柱、梅枝、藤裏葉の11編を収録。
    帝の後見として光源氏の最盛期を描き、養女にした玉鬘の姫君をめぐるエピソードがメイン。

    中年になっても色恋熱が冷めることなく、養女の玉鬘にまで下心を抱く光源氏ですが、子らが成長する中で父親らしさも垣間見えて微笑ましくもあります。
    個人的にお気に入りは「藤裏葉」の段。息子の夕霧が従妹にあたる雲居雁との長年の恋を多難を越えて成就するなんて、紫式部は光源氏と対照的な清々しさを少し描きたくなったのかもしれません。

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    2026年08月15日
  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    女性作家さんは江國香織さんだけ知っているのだけど、選んだ作品がとてもらしくてニッコリした。太宰治は暗いイメージだったけど、こんなかわいい作品もあるんですね
    太宰治は病みそうで怖くてあんま読んでないんだけど、こちらは全部短編なので入り込みすぎなくて逆に良かったかも…… すごい元気な時に読むのが良さそうですね。
    でも暗くても言葉選びがすごーーく綺麗且つわざとらしさがなくて、こんなに古いのに読みやすかった。

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    2026年08月14日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    ネタバレ

    歌詞に励まされ、恋人をなくした喪失感や10代の苛立ちを乗り越えた親子の物語。筆者は年代的にも大ファンなんだろうな。その熱量で一冊できました、という感じ。普遍的な歌詞の魅力を知ってほしくて清志郎さんの名曲を散りばめて描いている。歌詞に励まされる、背中を押される素直な生き方したい。それにしてもかっこいいロッカーってなんで早く亡くなってしまうんでしょうね…

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    2026年08月15日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    奥多摩へと向かう道中、電車内で一気読み。
    音楽に出会って世界が色づき、心が救われる描写が鮮やか。世代ではないけれど、忌野清志郎の歌詞ってパワーあるなぁと改めて感じた。

    脊髄反射的に人を助けてしまう人間の善性を描いているのが現代的だなぁと感じた。ここ最近の『スーパーマン』や『スパイダーマン』を思い出したり。意外なところから手がさしのべられる感じは『夜明けのすべて』の温度感を思い出したりもした。

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    2026年08月10日
  • 山なら言いたいことがある

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    山の魅力も味わえたが、それ以上に筆者の面白いエピソードに触れられて、そこが楽しめた。
    松永K三蔵さんの義弟の変わり者の話、石川直樹さんの高校時代のワンゲル部の話は読んでいて、思わず笑ってしまった。

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    2026年08月10日
  • くまちゃん

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    20代~30代後半の男女の恋愛短篇集。一つ目の話の相手が次の話の主人公となって、続いて、ぐるっと周ってくる。ぜんぶ、お別れの話。で、だから、そのときの職業とつながっていることが多い。人生における成功と挫折。もう何度読んだかしれないけれど、角田さんの小説は、読んでいて、痛いことばかり。以下、刺さったところを抜き書き。

    「映画を見て小説を読んで、集まって酒を飲んで何時間でも話して、ときには駅弁を食べるためだけに遠くのローカル線に乗りに行ったかつての日々は、機械的に打ちこんでいく数字にじょじょに埋没しつつあった。」

    「あの男の子は、このアーティストの作品に出会わなければ、もっと自由に生きていただろう。―略-ふつうで平和な毎日が、けっして私をだめになんかしないと、そういう日々の先に私しか手に入れられないものがあるらしいと知った今ならば、わかるよ、あなたのことが。くまちゃん。」

    「ちょっと泣きそうになって、英之はびっくりした。―略-だってあの女は、おれにはじめて恋というものの全容を、あますところなく見せたのだから。」

    「あんたたちのだれも、私のような経験はしていないだろう。私のような恋愛はしていないだろう。どうだ。負けっぱなしだったことがあるか。ないだろう。」

    「自分を認めないだれかをこき下ろしている間はその野っぱらに決していくことはできないし、野っぱらをみることがなければほしいものはいつまでたっても手に入らない。」

    「「十八歳に戻ってもう一度人生をやりなおしたい」とくぐもった声で言った。―略-「まっとうな恋愛をして、処女のまま嫁に行く」」

    「この人はぱっとする、この人はぱっとしないというのは、二分ほど話しただけでわかると、最近の希麻子は思っていた。当然、自分がこのままずるずる役者をやっていたってぱっとしなかろうということも、至極冷静にわかるのだった。」

    「私はもう知ってるんだっもの、地味とかみみっちいとか、キャリアとかお給料とか、人生になーんにも関係ないんだって。なりたいものになるにはさ、自分で、目の前の一個一個、自分で選んで、やっつけてかなきゃならないと思うの。」

    「目の前が真っ暗になる。世界が終わるんじゃないかと思う。終わっちまえばいいと思う。胃が痛み、何を食べてもおいしいと思えない。自分が何のとりえも魅力もない石ころに思える。思い切り存在を否定されたように感じる。頭がおかしくなるのではないかと思う。いっそおかしくなってくれればいいとすら思う。ふつうに道を歩いていたら、なんの前触れもなくその先が分断されている。戻る道も残されていないと思う。未来が勝手に切り崩される。街のいたるところに元恋人との思い出がこびりついていて、出歩くと目まいがする。勝手に涙が流れてくる。人と関わるのが、こわくなる。」

    「またしてもふられるかたちで終わったとしても、おそろしいことに、きっと自分はまただれかを好きになるのだ。」

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    2026年08月10日
  • 韓国ドラマ沼にハマってみたら

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    自分が見た作品についても出ていてなんだかちょっと嬉しくなったり。
    角田光代さんの韓国映画、韓国ドラマ愛がひしひしと伝わってなんだかほっこりした。

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    2026年08月09日
  • さがしもの

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    読書好きなら分かる読書の良さがつまってる。短編小説はあまりのめり込めないけど、印象に残ったフレーズはいくつかあった。

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    2026年08月08日
  • 平凡(新潮文庫)

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    何より美味しそうなメニュー満載。ギリシャ料理ってほぼわからなくて、ギロピタ調べた、確かにピタパンに薄切り肉とポテトはさみヨーグルトソースかけて、食べたーい。どの話にも食べ物が出てまあ美味しそう、というのが一番の感想。
    選ばなかった人生のことを考えることは本当に多い。それを思うときはうまく行っていないとき、たしかに。なので選んだ道を正解にしていくよう心がけているが…

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    2026年08月08日
  • 源氏物語 1

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    とにかく気になったらアタックして落としていく光君がすごい。いろんな性格で身分の女を表しながら光君がずっと続いていくのかと思うと気力はいりそう...ゆっくり読みます...

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    2026年08月07日
  • ひそやかな花園

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    ネタバレ

    キャラクターが多すぎて、誰が誰だか分からなくなるときもあったけれど、おもしろかった!ハルの父親を探す理由がいまいちピンとはこなかったものの、まぁ、それだけ必死だったということかな。幼いときにキャンプで出会った6人(?)の子どもたち。彼らは大人になってからも、思い思いにキャンプのことを覚えていて。タイトルから想像するような女の嫌な感じも、男の嫌な感じも味わえた。読むのにけっこう時間がかかったから長編なのかも。電子書籍はいまいちボリューム感が分からないのがつらいような、おもしろいような。良い作品でした。

    7人でした。キャラクターが多すぎるんだよぉ!

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    2026年08月06日
  • わたしの容れもの

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    容れものと「わたし」のとのチグハグな関係
    私の場合は20代に突入してから徐々に難しくなってきた
    人よりも気にしいなだけだろうが、これが加齢に伴ってもっと悩みが増えるのかと思うとぞっとする
    ただ、“だからなんだ”と思うことも増えてきた
    考えすぎる私だからこそ、考えに考え抜いていろんなことを知って気づいて、そうやってこれからもやっていくのだろう

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    2026年08月05日
  • それもまたちいさな光

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    人生これでよかったのかなムーブに何年後かの私もなりそうって思った。特に大きな問題が起きるわけでもない淡々とした大人の人生や恋愛模様が描かれていて居心地が良かった。情熱的な恋愛感情にはならないけれど、平々凡々で落ち着いた生活をこの人とだったら送っていけると思って結婚するというのは大人だと感じた。嫌い合ってるわけでもない、幼い頃から何でも知っている幼馴染と夫婦になるというのも素敵だなと思った。ラジオの魅力にも改めて気付かされた。

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    2026年08月05日