角田光代のレビュー一覧
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わたしはずっと片親だったこともあり、結婚自体を身近に感じた事も無かったため、そういう願望もほとんどありませんでした。
しかし最近、職場の方に結婚願望について聞かれ、結婚というものがどういうものなのか知りたくなり、この作品を手に取りました。
結婚をする事は、簡単に決断できる事ではないですが、
その過程をともに歩いてくれる人が隣にいるというのは、とても素晴らしいことだと思いました。
結婚をしたくなったというよりも、わたしもそういう人と出会いたくなりました(*^^*)
そして最後の「消えない光」というお話は
男女問わず、結婚、そして離婚を視野に入れている方全員に読んでほしいです。 -
Posted by ブクログ
わたしはまだハナより一回り若いけど、「結婚」「仕事」「生活」すべてにステータスの高低差があるように感じられ、もつ者ともたざる者との境界線が見え、その土俵から降りて傍観したいと思いながらレールを走り続けてる感じが、とにかくリアルだった。チサトの言ってた持ち物検査って表現、秀逸だな。。
文句ばっかり言ってるこういう女性いるよなあというのもリアルに感じた理由のひとつ。こうなりたくないなあと、まだそうなってないつもりでいる自分で思う。別に口に出さなくたって、心の中で毒づいたり見下すような性格にはなりたくないな。
印象的だったのがハナが古着屋を始めた理由をタケダくんに話すため、ロンドンでの出来事を語る -
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疾走感ある今に息づく訳文で、物語の醍醐味が味わえる角田源氏。あどけない紫の姫君が成長していく中、藤壺の宮は光源氏との不義の子を出産する。正妻・葵の上も出産し光源氏の気持ちが寄り添うが、六条御息所の生霊で命を落とす。その後光源氏は朧月夜との情事が発覚し、須磨へと退居することになる・・・。「紅葉賀」から「明石」までを収録。
前半は光源氏の素晴らしい姿が目一杯描かれるだけに、後半の涙に暮れる描写が悲しい。作品としては山あり谷ありで飽きないけれど私はやっぱり光源氏苦手だな・・・。あっちにもこっちにも良い顔するわりに、お前がうろうろ落ち着かないから皆不幸になるんだよバカ!と言いたくなる。紫の上なんてシ -
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【2024年119冊目】
幼少期より母親と共に他人の家から家へと移り住んでいた智は、プロポーズをした恋人に「あなたには生活ができないと思うから」と逆に別れを切り出されてしまう。モテはするが、長続きしないことに薄々気づき始めた智は、唐突に子どもの頃一緒に過ごした泰子に会いに行くことを決意する。自らのルールに従って突き動いていく登場人物たちの人生の行方は。
ずーっと、膜に包まれたような感覚で読みました。理解はできるけど理解ができない、みたいな不思議な感覚。登場人物たちの心理と自分があまりにも乖離していて「そうか、私は生活ができる人間なのかもしれない」と思ったり。
かと思えば、智が母親に抱く負の -
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ネタバレyoutube「登場人物がみんな、程よくクズ」と紹介されていて、興味を持って読んでみた。「クズ」と言われる人たちの人生は経験できないから(経験したくないし(笑))。面白かったけど・・・単調だった。
心に残ったのが「百人が反対してもやめられない恋よりも、どうでもいい毎日を繰り返していくこと、他人であるだれかとちいさな諍いを繰り返しながら続けていくことのほうが、よほど大きな、よほど強い何かなのではないか」という文章。刺激って、たまにあるから楽しい。ずっとは飽きるし疲れる。今旦那と生活して、たまにごちそうとか遠出とかすると、楽しいけど、日常が恋しくなる。そういうことなんだ、それが幸せなんだと思った。 -
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1995年くらいの作品
小学生、中学生、高校生の少女達の感情
その時でなく 歳を重ねてから腑に落ちる
考えていなそうで
案外いろんなこと考えていたあの頃
解説西田藍に興味がわいた
「小さな世界の衝撃」とする解説に驚いてしまった
私が感じたことを見事に文章にしている
アイドルやりながらエッセイとか書いてるらしい
可愛い
なんか悔しい
「パーマネントピクニック」
思春期の危うい死生観
死を望むことに明確な理由がない
だから醒める時も一瞬
「学校ごっこ」
小学生、そうだった様な気がする
私達は 学校で自分の役割を理解して
演じていたのかもしれない
「夏の出口」
高三女子達の一夏の冒険になら -
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東京郊外にあるどこかぱっとしない商店街の小さな町が舞台となり、そこで暮らす人々の心模様を描いた連作短編。
一話一話がかなり短いのでサクッと読める。
『空の底』次の一瞬、わたしはあーとかぎゃーとか叫び出して(中略)暴れるかもしれない、
という描写があるが、自分も日常のふとした瞬間に、ここで急に暴れたら、どうなるのか?と考えることがある。実際はそんなことすることもなく杞憂に終わるのだけれども。ただ、こんなことを考えるのは自分だけだと思っていたのでとてもびっくりした。
角田さんは、形容しがたい心の内を表現するのが上手だなと思う。
『橋の向こうの墓地』の黒田はインパクトが強く、すごく印象に残った