角田光代のレビュー一覧

  • 月と雷

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    【2024年119冊目】
    幼少期より母親と共に他人の家から家へと移り住んでいた智は、プロポーズをした恋人に「あなたには生活ができないと思うから」と逆に別れを切り出されてしまう。モテはするが、長続きしないことに薄々気づき始めた智は、唐突に子どもの頃一緒に過ごした泰子に会いに行くことを決意する。自らのルールに従って突き動いていく登場人物たちの人生の行方は。

    ずーっと、膜に包まれたような感覚で読みました。理解はできるけど理解ができない、みたいな不思議な感覚。登場人物たちの心理と自分があまりにも乖離していて「そうか、私は生活ができる人間なのかもしれない」と思ったり。

    かと思えば、智が母親に抱く負の

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    2024年05月29日
  • それもまたちいさな光

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    ネタバレ

    youtube「登場人物がみんな、程よくクズ」と紹介されていて、興味を持って読んでみた。「クズ」と言われる人たちの人生は経験できないから(経験したくないし(笑))。面白かったけど・・・単調だった。
    心に残ったのが「百人が反対してもやめられない恋よりも、どうでもいい毎日を繰り返していくこと、他人であるだれかとちいさな諍いを繰り返しながら続けていくことのほうが、よほど大きな、よほど強い何かなのではないか」という文章。刺激って、たまにあるから楽しい。ずっとは飽きるし疲れる。今旦那と生活して、たまにごちそうとか遠出とかすると、楽しいけど、日常が恋しくなる。そういうことなんだ、それが幸せなんだと思った。

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    2024年05月26日
  • 学校の青空 新装新版

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    1995年くらいの作品

    小学生、中学生、高校生の少女達の感情
    その時でなく 歳を重ねてから腑に落ちる
    考えていなそうで
    案外いろんなこと考えていたあの頃

    解説西田藍に興味がわいた
    「小さな世界の衝撃」とする解説に驚いてしまった
    私が感じたことを見事に文章にしている
    アイドルやりながらエッセイとか書いてるらしい
    可愛い
    なんか悔しい

    「パーマネントピクニック」
    思春期の危うい死生観
    死を望むことに明確な理由がない
    だから醒める時も一瞬

    「学校ごっこ」
    小学生、そうだった様な気がする
    私達は 学校で自分の役割を理解して
    演じていたのかもしれない

    「夏の出口」
    高三女子達の一夏の冒険になら

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    2024年05月21日
  • かなたの子

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    わー。色々たくさん、一つ一つのストーリーがあって、イメージしやすく読みやすく、とてもジーンとしました。これは、私が女だからかな。

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    2024年05月20日
  • 銀の夜

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    複雑?わがまま?ないものねだり?3人の女性のどことなく不安定な心理描写、満たされていない悶々とした空気感、それらを上手く表現している角田光代さんのセンスはさすがだと思う。この本のような思いを抱いている人って意外と沢山いるのかな?

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    2024年05月09日
  • トリップ

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    東京郊外にあるどこかぱっとしない商店街の小さな町が舞台となり、そこで暮らす人々の心模様を描いた連作短編。
    一話一話がかなり短いのでサクッと読める。


    『空の底』次の一瞬、わたしはあーとかぎゃーとか叫び出して(中略)暴れるかもしれない、
    という描写があるが、自分も日常のふとした瞬間に、ここで急に暴れたら、どうなるのか?と考えることがある。実際はそんなことすることもなく杞憂に終わるのだけれども。ただ、こんなことを考えるのは自分だけだと思っていたのでとてもびっくりした。
    角田さんは、形容しがたい心の内を表現するのが上手だなと思う。

    『橋の向こうの墓地』の黒田はインパクトが強く、すごく印象に残った

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    2024年05月07日
  • 月夜の散歩(新潮文庫)

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    楽しく読みました。服のコーディネートが一色になりがちなのもわかる!とか天ぷらは揚げたてが一番等々笑えるものが多かったので、シリーズの散歩を読みたかったんですが本屋に行っても見つからず気になりますー。

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    2024年05月06日
  • 東京ゲスト・ハウス

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    半年間のアジア放浪から帰国した僕
    金もなく泊めてくれるアテもない
    旅先で知り合った女性の家を頼る
    そこは格安シェアハウス的ゲストハウス
    バックパッカー達が間借りしている
    何をやっても生きていけそうだけど
    生きていけるところが見当たらないモラトリアム真ん中
    従姉妹が若い頃書く仕事をしていて、もう吐き出すものがないって、インドからネパールに入り、かなり長い間住み着いていた
    それは、世界が違う、社会が違う、誰だって貴重な体験ではある
    当時は、行動力が羨ましかったけれど
    でもね、若い頃は自由でいいけどね、皆んな平等に歳を取りますから、何処にいても国民年金は納めておいてくださいね
    この小説の僕は、帰るべ

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    2024年05月06日
  • 幸福な遊戯

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    家族とか、生きていく中で、関わる人たちの存在を考えました。でも、1人では生きていけないことも再確認。

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    2024年05月02日
  • しあわせのねだん

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    光代の買い物によるエッセイ。趣味が(小さな)買い物の私としては、こんなやり口で記録していけばエンターテイメントになるのか、と少し発見でした。

    「モノより思い出」なんてコピーもありますが、私からすると、モノを買ったことによって生ずる思い出もあるぞ、と今までは思ってたわけです。(レコードを買ったり古着を買ったり)

    ですが、帯にもなっている「記憶9800円×2」は、 死んだ母親との最後の旅行の顛末をつづった話がな印象的でした。たしかに、先日友達と久々に会って、7年前の金沢旅行の思い出話になって、旅行って、まあまあいいお金の使い道だなと思うようになってきました。

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    2024年05月01日
  • 今、何してる?

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    感想
    違いを認め合う。全てに共感しなくてはいけない。そんなの恋愛じゃない。相手を認めない。幼稚なわがまま。どうやって先に進めばいいか。

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    2024年04月29日
  • 幸福な遊戯

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    1990年 第9回海燕新人文学賞受賞作

    「幸福な遊戯」
    男子2人と私
    三人のシェアハウス
    感情のシェアにはいたらず
    角田さんの原点のような作品でしょうか
    女子の強さが悲しい

    「無愁天使」
    父と娘二人
    母の入院の為働き続ける
    長い抑圧生活の後 三人は自由そのものに振り回されていく

    「銭湯」
    自分の望む架空の自分を 母親宛の手紙だけに生かし続ける

    短編3作
    角田さんの出発点なのかな
    三作に 自分の気持ちを 隠しきり、ごまかし、偽る 若い女性達が依存する遊戯を書いている
    一瞬の幸福感はある 継続しない幸福

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    2024年04月28日
  • しあわせのねだん

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    やっぱりエッセイというのは
    作家さんの人となりに迫れる面白いジャンルだなぁと思う。

    角田さん、ずぼらなのか几帳面なのか、
    無頓着なのか凝り性なのか、
    相反するような性質をたくさん持ち合わせているところ、
    物語の登場人物ではなく生身の人間なんだなぁと

    お金を払うことで得るものは、
    その場で交換するモノやコトだけとは限らない
    何かにお金を払うことに対して考えさせられる内容だった

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    2024年04月28日
  • かなたの子

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     日本の古くからある民話や伝承の延長のような、ねっとりとした闇を感じる短編集です。

     ホラーやオカルトといった雰囲気のお話が集まった一冊でした。
     即身仏の話、田舎から上京した旧友との同窓会の話、押し入れの中の梯子の話、『道理』の話、前世の話、生まれる前に一人になった双子の話、生まれる前に死んでしまった子の話、パワースポット巡りのツアーの話。
     どれも、読んでいる間に何とも言えない、暗い何かを覗くような感触がありました。虫の声がうるさい蒸し暑い真夏の夜に、突然ふっと虫の声が止んでねっとりとした重苦しい闇が迫ってくるような、明るいところにいてもそこここにわだかまる暗がりに何かが潜んでいる息遣い

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    2024年04月26日
  • おまえじゃなきゃだめなんだ

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    人によって
    タイミングによって
    環境によって

    それぞれが見せる愛の形
    私の在り方

    自信を持っていよう
    根拠がなくても
    まっすぐ生きていれば大丈夫

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    2024年04月20日
  • 銀の夜

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    彼女たちと同じくらいのときは自分ももがいてた
    これで良いのか?とか本当は違ったのかも?とか
    他者に認知されないくらいほんの小さなことでも
    満たされて前に進むきっかけになることがある

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    2024年04月06日
  • ゆうべの食卓

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    オレンジページで連載されていた短編集。オレンジページの特集に合わせた内容になっていたとの事で、グラタンや卓ドンご飯、お弁当などの家庭料理が登場する。美味しそう…!

    「ようこそ料理界へ」の章がお気に入り。

    ⚫ 「食べたい料理は腹を満たす、作りたい料理は心 を満たす」

    ⚫「あくまでも日常食を大切にせよ」

    ⚫「料理を義務にするなかれ。手抜き、外食、出来合い惣菜が長続きの秘訣」

    師匠の教えを私もしかと心得ます。


    特別な思い出になる食卓もあれば、もちろん日常の1ページとして記憶の波の中に埋もれてしまう食卓もある。
    そんな埋もれてしまうような、何気ない食卓も幸せの形だよなぁ。

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    2024年04月06日
  • いつも旅のなか

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    旅と言うより冒険!という感じ。ライフラインは整っていない、言葉も通じない、虫だらけもへっちゃら、そんな辺境のような所での体験を楽しみに旅に出続ける作者は逞しいの一言。こんなにも憧れない、真似出来ない旅のエッセイはある意味衝撃かも。旅の楽しみ方はホント人それぞれだと思った。

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    2024年04月03日
  • 福袋

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    不思議な読後感の物語集だった。
    日常にありそうな、それでいて自分の人生にはないような物語で先を急ぐように一気に読み切った。

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    2024年03月28日
  • 坂の途中の家

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    ネタバレ

    裁判員制度に選ばれた専業主婦の里沙子。
    3歳の娘を義理の両親に預け、法廷に通う10日間の物語。

    事件の内容は幼い我が子を浴槽に落として殺害した事件。
    嫌々ながらも裁判員補助として通い始めるが、どんどん事件に引っ張られ、容疑者に自分を重ね合わせていく姿が読んでいてとても息苦しく、たびたび怖さから鳥肌が立ちそうになる。
    裁判員制度に参加する前と後で、自分の夫への見方が全く違うものになってしまったところは本当に怖い。

    ・母乳育児に苦しみ、半ば囚われるものの終わってみたらめちゃめちゃどうでもよかったことに気づく
    ・育児がうまくいかなかったり子供の発育に心配なことがあると周りにうまく相談できなかった

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    2024年03月24日