角田光代のレビュー一覧
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【2024年119冊目】
幼少期より母親と共に他人の家から家へと移り住んでいた智は、プロポーズをした恋人に「あなたには生活ができないと思うから」と逆に別れを切り出されてしまう。モテはするが、長続きしないことに薄々気づき始めた智は、唐突に子どもの頃一緒に過ごした泰子に会いに行くことを決意する。自らのルールに従って突き動いていく登場人物たちの人生の行方は。
ずーっと、膜に包まれたような感覚で読みました。理解はできるけど理解ができない、みたいな不思議な感覚。登場人物たちの心理と自分があまりにも乖離していて「そうか、私は生活ができる人間なのかもしれない」と思ったり。
かと思えば、智が母親に抱く負の -
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ネタバレyoutube「登場人物がみんな、程よくクズ」と紹介されていて、興味を持って読んでみた。「クズ」と言われる人たちの人生は経験できないから(経験したくないし(笑))。面白かったけど・・・単調だった。
心に残ったのが「百人が反対してもやめられない恋よりも、どうでもいい毎日を繰り返していくこと、他人であるだれかとちいさな諍いを繰り返しながら続けていくことのほうが、よほど大きな、よほど強い何かなのではないか」という文章。刺激って、たまにあるから楽しい。ずっとは飽きるし疲れる。今旦那と生活して、たまにごちそうとか遠出とかすると、楽しいけど、日常が恋しくなる。そういうことなんだ、それが幸せなんだと思った。 -
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1995年くらいの作品
小学生、中学生、高校生の少女達の感情
その時でなく 歳を重ねてから腑に落ちる
考えていなそうで
案外いろんなこと考えていたあの頃
解説西田藍に興味がわいた
「小さな世界の衝撃」とする解説に驚いてしまった
私が感じたことを見事に文章にしている
アイドルやりながらエッセイとか書いてるらしい
可愛い
なんか悔しい
「パーマネントピクニック」
思春期の危うい死生観
死を望むことに明確な理由がない
だから醒める時も一瞬
「学校ごっこ」
小学生、そうだった様な気がする
私達は 学校で自分の役割を理解して
演じていたのかもしれない
「夏の出口」
高三女子達の一夏の冒険になら -
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東京郊外にあるどこかぱっとしない商店街の小さな町が舞台となり、そこで暮らす人々の心模様を描いた連作短編。
一話一話がかなり短いのでサクッと読める。
『空の底』次の一瞬、わたしはあーとかぎゃーとか叫び出して(中略)暴れるかもしれない、
という描写があるが、自分も日常のふとした瞬間に、ここで急に暴れたら、どうなるのか?と考えることがある。実際はそんなことすることもなく杞憂に終わるのだけれども。ただ、こんなことを考えるのは自分だけだと思っていたのでとてもびっくりした。
角田さんは、形容しがたい心の内を表現するのが上手だなと思う。
『橋の向こうの墓地』の黒田はインパクトが強く、すごく印象に残った -
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半年間のアジア放浪から帰国した僕
金もなく泊めてくれるアテもない
旅先で知り合った女性の家を頼る
そこは格安シェアハウス的ゲストハウス
バックパッカー達が間借りしている
何をやっても生きていけそうだけど
生きていけるところが見当たらないモラトリアム真ん中
従姉妹が若い頃書く仕事をしていて、もう吐き出すものがないって、インドからネパールに入り、かなり長い間住み着いていた
それは、世界が違う、社会が違う、誰だって貴重な体験ではある
当時は、行動力が羨ましかったけれど
でもね、若い頃は自由でいいけどね、皆んな平等に歳を取りますから、何処にいても国民年金は納めておいてくださいね
この小説の僕は、帰るべ -
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光代の買い物によるエッセイ。趣味が(小さな)買い物の私としては、こんなやり口で記録していけばエンターテイメントになるのか、と少し発見でした。
「モノより思い出」なんてコピーもありますが、私からすると、モノを買ったことによって生ずる思い出もあるぞ、と今までは思ってたわけです。(レコードを買ったり古着を買ったり)
ですが、帯にもなっている「記憶9800円×2」は、 死んだ母親との最後の旅行の顛末をつづった話がな印象的でした。たしかに、先日友達と久々に会って、7年前の金沢旅行の思い出話になって、旅行って、まあまあいいお金の使い道だなと思うようになってきました。
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日本の古くからある民話や伝承の延長のような、ねっとりとした闇を感じる短編集です。
ホラーやオカルトといった雰囲気のお話が集まった一冊でした。
即身仏の話、田舎から上京した旧友との同窓会の話、押し入れの中の梯子の話、『道理』の話、前世の話、生まれる前に一人になった双子の話、生まれる前に死んでしまった子の話、パワースポット巡りのツアーの話。
どれも、読んでいる間に何とも言えない、暗い何かを覗くような感触がありました。虫の声がうるさい蒸し暑い真夏の夜に、突然ふっと虫の声が止んでねっとりとした重苦しい闇が迫ってくるような、明るいところにいてもそこここにわだかまる暗がりに何かが潜んでいる息遣い -
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オレンジページで連載されていた短編集。オレンジページの特集に合わせた内容になっていたとの事で、グラタンや卓ドンご飯、お弁当などの家庭料理が登場する。美味しそう…!
「ようこそ料理界へ」の章がお気に入り。
⚫ 「食べたい料理は腹を満たす、作りたい料理は心 を満たす」
⚫「あくまでも日常食を大切にせよ」
⚫「料理を義務にするなかれ。手抜き、外食、出来合い惣菜が長続きの秘訣」
師匠の教えを私もしかと心得ます。
特別な思い出になる食卓もあれば、もちろん日常の1ページとして記憶の波の中に埋もれてしまう食卓もある。
そんな埋もれてしまうような、何気ない食卓も幸せの形だよなぁ。 -
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ネタバレ裁判員制度に選ばれた専業主婦の里沙子。
3歳の娘を義理の両親に預け、法廷に通う10日間の物語。
事件の内容は幼い我が子を浴槽に落として殺害した事件。
嫌々ながらも裁判員補助として通い始めるが、どんどん事件に引っ張られ、容疑者に自分を重ね合わせていく姿が読んでいてとても息苦しく、たびたび怖さから鳥肌が立ちそうになる。
裁判員制度に参加する前と後で、自分の夫への見方が全く違うものになってしまったところは本当に怖い。
・母乳育児に苦しみ、半ば囚われるものの終わってみたらめちゃめちゃどうでもよかったことに気づく
・育児がうまくいかなかったり子供の発育に心配なことがあると周りにうまく相談できなかった