菊葉荘の幽霊たち

菊葉荘の幽霊たち

小説・文芸
550円 (税込)

2pt

友人・吉元の家探しを手伝いはじめた”わたし”。 吉元が「これぞ理想」とする木造アパートはあいにく満室。 住人を一人追い出そうと考えた二人だが、六人の住人たちは、知れば知るほどとらえどころのない不思議な人間 たちばかり。彼らの動向を探るうち、やがて”わたし”も吉元も、影のようにうろつきはじめている自分に気づき……。 奇怪な人間模様を通じて、人々の「居場所」はどこにあるかを描く長篇。 (解説・池田雄一)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    角川春樹事務所
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ハルキ文庫
  • タイトル
    :
    菊葉荘の幽霊たち
  • タイトルID
    :
    1175186
  • ページ数
    :
    191ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年07月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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菊葉荘の幽霊たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読む前は、題名に「幽霊」と付いているので不思議な小説なのかなと思ったけれど、実際読んでみると自分が身近に感じていることを浮き彫りにしてくれるような小説だった。

    この小説の主人公たちからは、
    ──この世界に居場所がないんじゃないか……
    という心許なさを感じたけれど、その描写がうますぎて節々に「あー!この感覚になることは確かにある!」と新鮮なカタルシスを感じた。

    主人公の無職の女性が見知らぬ男子大学生の蓼科の部屋に入り浸るようになるけれど、散らかった狭い部屋での2人の独特な距離感が特に印象的だった。

    大人の世界から脱落しているな、でも這い上がる気力もなくて落ち着かないな、という時にそばに置いておきたい本だと思った。

    0
    2026年09月07日

    Posted by ブクログ

    あ、り、え、な、い~~っ!!!

    ありえない・・・けど、めっちゃ角田さんの色濃い作品で
    圧倒される。。。

    この女、結構コワい・・・けど、角田さんもとぼけててキレる人なので結構コワい、かも・・・似てるんだったりして?ww

    0
    2017年04月21日

    Posted by ブクログ

    におい。

    仕事をくびになり「暇」になった「わたし」は、ここに住みたい、という友人・吉元のために、空き室のない「菊葉荘」に忍び込み、住人の動向を探る日々を送る。

    「鍵を鍵穴に差し入れ、扉を開けると、よそよそしいにおいが染み出してきてわたしをつつんだ。~大きく息を吸いこみ、自分のものらしいにおいを嗅ぐ。これがいったいなんのにおいであるのかわたしにもわからない。」
    菊葉荘の蓼科の部屋に入り浸っている「わたし」が、久しぶりに自分の家に戻ってきた時の描写である。

    家=居場所=すみか=テリトリー=縄張り

    私は臭いに敏感な方で、他人の家から戻った時に服や体に染みついた他人の家の臭いというのが、ひどく気になる質である。(それが嫌な臭いだというわけではなくて、それを引きずっていることに、ひどく落ち着かない気持ちになる)なので、私にとっての家は、自分の臭いに満たされている場所、だと思っている。

    自分の臭いを見失った「わたし」は、もうそこが自分の部屋だと思うことが出来ない。
    「何かが違う気がする。わたしがいないあいだにだれかがここへ侵入したような、異物感がある。」

    同じように「落ち着かず、臆病なとかげのように」「部屋から逃げ出した」吉元が姿を消した。一人残った「わたし」は、仕事の面接を放り出し、菊葉荘の空き部屋へ、吉本の家の荷物を次々運び込む。(その姿はちょっとキチガイじみていて怖い)
    「質素な空間が目の前に広がる。玄関に突っ立ったまま、わたしは大きく息を吸いこむ。だれのにおいもしない。どんなにおいもしない。」
    他人を所有し束縛し、自分のテリトリーに引き入れようとする=自分の臭いに変えようとする蓼科やヤス子とは対照的に、所有することを放棄してきた「わたし」が、最後に「どんなにおいもしない」部屋を所有しようとする。彼女はそこで自分のテリトリーを、居場所を、築けるのか。

    0
    2013年08月17日

    Posted by ブクログ

    私の読みたいジャンルじゃなくて
    頑張って最後まで読んだけど
    結局すっきりするわけではなかった。
    でも、こんな人いるなが散りばめられてたり、
    自分にも相手にも俯瞰で接しているような主人公の雰囲気は
    面白かった。

    0
    2024年06月10日

    Posted by ブクログ

    瓶やカプセルに入り、波間を胃の中を浮遊している感じ。“普通”をどことなく嫌悪しつつもそこに浸っているが、決して交わらない...。この終わり方は好きだなぁ。この衝動が生きる力になる。

    0
    2022年06月27日

    Posted by ブクログ

    友人の家探しで目をつけた木造アパートはあいにく満室。住人を一人追い出そうとするが、六人の住人は不思議な人間たちばかり。奇怪な人間模様を通じて、人々の居場所はどこにあるかを描く長編小説。
    何気なく街を歩く人々も、住まいという居住空間に戻ればその性質を剥き出しにする。だからこそ、住む場所は自分のアイデンティティーを守る重要なエリアである。根なし草のような彼らが、絶対的に死守したかった場所の物語。

    0
    2019年01月22日

    Posted by ブクログ

    一気に読んだ。
    自分の気持ちとか考えていることってこんなにもわからず迷ったり、他人のことがこんなに理解できなかったり無関心になることってあるのか?
    というところで置いてけぼりになってでもなんか面白くてずっと読んでしまうといういつも通りのやつでした。

    0
    2018年11月08日

    Posted by ブクログ

    さらっと読み終えたが、多分、すごく難しいことが書いてある。
    6分割された小さなアパート、その1室1室にある異質な世界。
    お互いに無関心、アパートは単なる入れ物でしかない。
    別次元とでも言いたくなる。
    学生でもない人間が大学に紛れ込んでも何の不思議も抱かれない不思議。
    自分でさえ、どこから来てどこへ行くのか分からない。
    集合住宅に住まう他人同士の交流を描いた作品や、いろいろな人間関係で他人や疑似家族と同居する作品などとは対極にある人間関係を描いているといえる。

    0
    2015年08月18日

    Posted by ブクログ

    なぜか菊葉荘に住みたいという話。

    よくわからない展開が、よくわからないけど流れてゆく。

    最後まで、よくわからなかった。

    すっきりとはしないけど、読み終わったら満足した。

    0
    2013年01月27日

    Posted by ブクログ

    とらえどころのないふわふわした幽霊のような良くも悪しくも東京。大都会の一面がきれいに切り抜かれている。いつの間にか物語は終わっており、正直なところ消化不良な感じ。だけどこのモヤモヤした雰囲気、空気が不思議に良かった。

    0
    2012年07月25日

菊葉荘の幽霊たち の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    角川春樹事務所
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ハルキ文庫
  • タイトル
    :
    菊葉荘の幽霊たち
  • タイトルID
    :
    1175186
  • ページ数
    :
    191ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年07月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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