角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ恋愛もの短編集なので、強烈的に印象に残るようなエピソードはなかったけれど、「あぁ、”こういう会話”ってとても角田光代さんらしいなぁ」って安心して読めてしまう。
「本当に世の中って、一見普通そうに見えても、色んな人がいるよね〜」って感じの。
人と人は、結局のところ個々の生き物なので、「ほんのちょっと」のことが、「理解できなかったり」「許せなかったり」「納得がいかなかったり」する。
そして、そんな自分にも「これだけは妙に拘ってしまう」とか「一般的な常識から外れてしまっている」部分もあって、そういうほんの些細な価値観のズレや、人間関係・人間模様を描くのがとても上手な作家さんだなぁと思う。 -
Posted by ブクログ
「私の入れ物」とは体そのもの、そして精神と思考回路など自分全ての入れ物なのだろう。
著者は盛んに加齢に対する恐れと期待を抱いている。
そして年齢が来ても期待している加齢の減少を体験できずに焦りさえも覚えている。
不思議なことかもしれないがわかる気もする。
例えば老眼。
本を手に取りさりげなく老眼鏡をかけるシニアはなんと格好いいのだろうと私も思っていた。今では面倒で仕方がないけれど。
反面、著者は期待していなかった、あるいは予想していなかった加齢による症状を実感するとショックを受けた様になるらしい。
転倒、疲労、食べ方が美しくなくなる、などなど。
この期待感とショックのジレンマ。
著者より確実 -
Posted by ブクログ
ネタバレまた精子提供の話かと思って途中で落胆した。
川上未映子さんの夏物語がそこまで好きではなかったのを思い出して微妙な気持ちに。
わたしは出自を知らないことへの不安に想像力があまり及ばないから、そこまで入り込めないだろうなあと
読んでみた結果、そこまで感情移入できなかったし最後不自然にポジティブだったのがもやもやするけど
不完全ながらもみんな今を生きてるんだよなあって
感じられる物語だった
読んでよかったと感じる
大人って自分よりずっと色んなことがわかっていて
成熟していて、頼れて、ってそんな風に考えていた子供時代。
今考えると両親も今の私と同じくらい
幼くて何にもわからなくて不安定な存在だった -
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Posted by ブクログ
◆心に刺さったワード◆
⚫一日の中に締切があると、規則正しく進む
⚫中途半端な人こそ自分を天才に見せようとして横柄になる
⚫仕事してる間は、自分の内側のことで悩まなくていい。それに、金銭が発生すると「社会に必要とされてる」と思えて、自分のなかの欠落感が埋まった気になる。その「必要とされてる感」を失う怖さ。今仕事がなくなったときに、その欠落とうまく付き合う 技術や、人間 力への自信がない。そこから来る 強迫観念かもしれませんね。
⚫強い心は強い肉体に宿る
◆読んでみたい本◆
⚫変な恋愛の短編を集めたアンソロジー 岸本佐知子 『恋愛小説集』
⚫肩の力を抜きたい人 森鷗外 高瀬舟
⚫世界の実相 -