角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
学生時代ぶりの角田光代、良かった、すごく…
短編集なのですが、2作すごく刺さった作品がありました
1つは表題にもなっている「おまえじゃなきゃだめなんだ」
この台詞のような情熱的な話というわけではなく、若さや自身の価値を持て余した結果 中年を迎えてしまった主人公がうどんを食べながら決意した想いが力強くて勇気出る
「おまえじゃなきゃだめなんだと言ってくれるだれかと、これから私は出会うのだ。」
そしてもう1つは長年の結婚生活の果てに離婚が決まり、これまでの思い出を形として残す為に指輪を買う、という話(タイトル忘れた)
結婚とそれにまつわる形式について考えさせられちゃった
私も式や指輪にあまり憧れや拘りはないのですが、形式だからこそ表現できるものがある ということや、その形式にのっかること自体が思い出になる ということにう〜んなるほど…と。
円満離婚のふたりが、これまでの結婚生活を振り帰って思い出すのか綺麗に片付けられた家というのはあまりに悲しい、だから最後の記念に指輪をプレゼントし合おうというのもそのふたりらしさが素敵だなと思う
角田光代は大学時代はよく読んでたけど、当時は恋らしい恋を経験していなかったから今ひとつ楽しめなかった記憶がある
でもこの本を読んでいる時は昔は分からなかったであろう感情を自分の心にじんじんと感じながら、ふくふくとした満足感を感じた時間だった
過去に読んだ作品ももう一度読みたいな、今ならきっともっと楽しめるはず! -
Posted by ブクログ
恋愛短編集です。心にチクチク刺さるような、そんな話が沢山ありました。刺さったところが、じわじわと痛くなって、その痛みの感情が入り込む感じ。
若い年齢の生きづらさや、人との関わり合い。後から考えれば、後悔や反省もあるけれど、それも人生なのかな。短編集の中には男性目線の話も出てくるけど、男女問わず人生に翻弄されるのが恋愛か‥。
それでも、その時に必要だった、縁があったであろう相手はいるわけで‥。
まずは自分自身がどうしたいのか、どう生きたいのか。けれども相手がある事だから。
「おまえじゃなきゃ‥」と言わせた相手が、本当に自分にとって大切なのか、必要なのか。
立ち止まって考えてしまうような、そんな小説です。
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Posted by ブクログ
久しぶりの角田さん(*´◒`*)
3つの帝国ホテルを巡る短編集。1話あたり5ページくらいなのに、ちょっと読むだけでお腹いっぱいになっちゃう。
特別な日に特別なホテルで過ごす時間。それぞれの想いや、スタッフの気持ちがいっぱい詰まってるんだなぁ。
とここまでは良いだけれど、個人的には上高地の話がなんだか読んでいて苦しかった。東京、大阪、上高地でそれぞれ同じ話数になっているっぽいけど、上高地少なめでも良かったのでは…
私の中の角田さんの作品は「都会の人々」のイメージで、都会のオフィスや下町で暮らす人などグラデーションはあれど、山の中のイメージはないのだ。上高地の描写はどれもステキだったのに、なぜか「ああ、また上高地の話が出てきた…」と毎回残念になるのが我ながら不思議だった。
「東京帝国ホテルを訪れるいろいろな人」の話を無意識に期待していたのだと思う。赤い屋根の山の中のホテルの話は別の作家さんで読みたかったのかもしれない。東京と大阪は縁がなさそうでも、上高地だけは「いつか行きたい」の気持ちがあるからかなぁ。