角田光代のレビュー一覧
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夏がやってくるたび、年に一度だけ別荘に集まって過ごす七組の家族。
しかし、数年繰り返されていた集まり「キャンプ」は突然打ち切られる。
あれは一体、何の集まりだったのか。
当時、幼い子どもだった7人の男女は、それぞれの人生を歩んでいくのだが、ひとり、ふたりと再会して、それが、どういうものだったかを知ることになる。
物語は、非配偶者間人工授精によって生命を授かって生まれた子どもたちが主人公です。
これは、家族の物語なんだな、と思いました。
結婚して家族ができて、また、新しい家族を迎える。
新しい家族が、なかなか迎えられなったら?
妊娠、出産について考えさせられました。
家族のかたちについても、色々と考えさせられました。
そして、知ることも出来ました。
安易に自身の考えをのべることが難しいテーマでしたが、読んで良かったと思います。
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Posted by ブクログ
ネタバレ恋愛もの短編集なので、強烈的に印象に残るようなエピソードはなかったけれど、「あぁ、”こういう会話”ってとても角田光代さんらしいなぁ」って安心して読めてしまう。
「本当に世の中って、一見普通そうに見えても、色んな人がいるよね〜」って感じの。
人と人は、結局のところ個々の生き物なので、「ほんのちょっと」のことが、「理解できなかったり」「許せなかったり」「納得がいかなかったり」する。
そして、そんな自分にも「これだけは妙に拘ってしまう」とか「一般的な常識から外れてしまっている」部分もあって、そういうほんの些細な価値観のズレや、人間関係・人間模様を描くのがとても上手な作家さんだなぁと思う。 -
Posted by ブクログ
「私の入れ物」とは体そのもの、そして精神と思考回路など自分全ての入れ物なのだろう。
著者は盛んに加齢に対する恐れと期待を抱いている。
そして年齢が来ても期待している加齢の減少を体験できずに焦りさえも覚えている。
不思議なことかもしれないがわかる気もする。
例えば老眼。
本を手に取りさりげなく老眼鏡をかけるシニアはなんと格好いいのだろうと私も思っていた。今では面倒で仕方がないけれど。
反面、著者は期待していなかった、あるいは予想していなかった加齢による症状を実感するとショックを受けた様になるらしい。
転倒、疲労、食べ方が美しくなくなる、などなど。
この期待感とショックのジレンマ。
著者より確実に年上の私は断言できる。
著者はまだまだ加齢を体感するには若すぎるのだ。 -
Posted by ブクログ
また精子提供の話かと思って途中で落胆した。
川上未映子さんの夏物語がそこまで好きではなかったのを思い出して微妙な気持ちに。
わたしは出自を知らないことへの不安に想像力があまり及ばないから、そこまで入り込めないだろうなあと
読んでみた結果、そこまで感情移入できなかったし最後不自然にポジティブだったのがもやもやするけど
不完全ながらもみんな今を生きてるんだよなあって
感じられる物語だった
読んでよかったと感じる
大人って自分よりずっと色んなことがわかっていて
成熟していて、頼れて、ってそんな風に考えていた子供時代。
今考えると両親も今の私と同じくらい
幼くて何にもわからなくて不安定な存在だったのかも
時間を重ねて振り返ってみた時に、まだまだ子供だったよなって思うような時期をこれから死ぬまで繰り返していくんだろうな
無敵な気持ちの女性
好きな表現です
さーちゃん、明るい気持ちになれて、よかった。
私はプラスがたくさん増えるよりもマイナスがない方が好きだなと思っているから、ハルのスピーチにはそこまで感動できなかったけど、さーちゃんが元気になってよかったよ。
自分がいなければ世界はないっていう
ずっと感じてきた思いと似通う内容もあり
同じ考え方でもこうも前向きになるんだと、少し驚き。
自分がいなければ世界はないから、世の中の不公平なことも不快なことも不平等なことも全てなくすために、その世界を媒介している自分自身を消したいっていう風に考えてしまうけど、
波留のように前向きに考えることもできるね。
あと、角田光代さんは、心の中で不満を抱えこみ不平を積み重ねながらも死ぬほど我慢している女性の心情を書くのが上手いなあと思いました。
いい子、を書くのがすごく上手い
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Posted by ブクログ
◆心に刺さったワード◆
⚫一日の中に締切があると、規則正しく進む
⚫中途半端な人こそ自分を天才に見せようとして横柄になる
⚫仕事してる間は、自分の内側のことで悩まなくていい。それに、金銭が発生すると「社会に必要とされてる」と思えて、自分のなかの欠落感が埋まった気になる。その「必要とされてる感」を失う怖さ。今仕事がなくなったときに、その欠落とうまく付き合う 技術や、人間 力への自信がない。そこから来る 強迫観念かもしれませんね。
⚫強い心は強い肉体に宿る
◆読んでみたい本◆
⚫変な恋愛の短編を集めたアンソロジー 岸本佐知子 『恋愛小説集』
⚫肩の力を抜きたい人 森鷗外 高瀬舟
⚫世界の実相をつかみたい人 古井由吉 辻
⚫次から次に変人が出てくる 村上龍 ライン