角田光代のレビュー一覧

  • ロック母

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    短編7編。標題作も良かったが、「ゆうべの神様」「父のボール」「イリの結婚式」が好みかな。特に「父のボール」は、自分と母親に置き換えて読んでいた。母親が亡くなる時、主人公と同じ気持ちになれるだろうか? ただ、生きるエネルギーになっていたことは間違いない。

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    2022年08月05日
  • 今日もごちそうさまでした

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     自分も大人になってから大分食べられる物が増えた口なので、筆者に共感しながら読んだ。
     各編のタイトルの付け方からも、食べ物への親しみや愛情を感じる。

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    2022年07月31日
  • 空中庭園

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    家族それぞれに抱えている苦しみがあり、章ごとに語り手が代わりながら秘密が明かされていく。
    個人的には毒親に育てられて今も尚その呪縛から逃れられない母親が気の毒で胸がもやもやした。
    父親のダメ男っぷりも気持ち悪い。
    内容はおもしろいけど読んでいて全体的に口の悪い表現が多く、読みやすいけど品がなくて気になってしまった。
    心地よく活字を楽しむ作品ではない。

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    2022年07月30日
  • 空中庭園

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    角田光代さんの作品。
    家族みんな隠し事なしとしていても、一人一人みんなが隠し事を持っていて、少しずつ時系列が進みながらそれぞれの目線で描かれる。
    なかなかどの人にも感情移入しにくかった。。

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    2022年07月24日
  • おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)

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    角田光代さんの長編は好きなんだけどな。
    短編は読んでも心に残らない。

    一人ずつ出てくる変な女は何なんだろう。

    人の悪意をこれでもかと見せつけられてげんなりした。

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    2022年07月22日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    旅先で読みたいと書いてあったので、旅先でも読んでみた。

    ここまで恋に溺れる事は脳内ではあっても行動としては無いんだよな。

    一度でいいから、こんな風にどうしようもなくなってしまいたい気持ちもある。

    どっか脳内でわーってなってても、心が苦しくても、日常を送れているし。

    多少の行動はあっても衝動みたいなものにまではなってないような。

    いつまでも脳内恋愛してる場合じゃないんだよな。

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    2022年07月07日
  • 笹の舟で海をわたる

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    主人公の女性の主体性のなさが不快だった。主体性がなく流されているから他人に対して疑心暗鬼に陥ってしまう。自分自身の趣味とか楽しみとか全くないし。

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    2022年06月30日
  • 学校の青空 新装新版

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    逃げ出したい気持ち、このままでいいのかという焦り、もっと奇抜な人生を送りたいという進路の悩みを鮮明に描いている。その不安定な感情に懐かしさやもどかしさを覚える。

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    2022年06月29日
  • 菊葉荘の幽霊たち

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    瓶やカプセルに入り、波間を胃の中を浮遊している感じ。“普通”をどことなく嫌悪しつつもそこに浸っているが、決して交わらない...。この終わり方は好きだなぁ。この衝動が生きる力になる。

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    2022年06月27日
  • 夜かかる虹

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    標題作はフキコの感情がリアルで胸に迫る。少なからず同じような思いを抱いていたあの頃を思い出す。2編目は、なかなかつかみどころのない展開だが、蟻地獄に落ちてもがいているような感じ。いいよ、生きてて、と言われている気がした。

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    2022年06月25日
  • 学校の青空 新装新版

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    読み進めるうちに蓋をしていた小学生から高校生時代の感情を覗いている感じ。理由なく何でもできる気でいたり、何者にもなれない気でいたり..。「放課後のフランケンシュタイン」が好みかな。私の電熱器のコンセントはいつ抜かれたんだっけなぁ。いいや、蓋しとこ。

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    2022年06月23日
  • まどろむ夜のUFO

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    標題作含む中短編3編。フワフワした危うさを醸し出しながらも、そのままトンネルを抜けたり、次の扉を開けるような感覚...。斎藤美奈子さんの解説が秀逸なのですが、読めた気になってしまうので、必ず読後に読まれることをオススメします。

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    2022年06月22日
  • ピンク・バス

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    中編2編。標題作は読んでいてとても疲れるが、疲れる理由が自身にあると知る。そうなんですよ、演じてきたことが血肉になっているのか、簡単にこそぎ落とせるのか...。
    2編目の方が好み。諦めや焦燥などの感情にどっぷりと浸る。帰ってくるのかな、イタガキ...。

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    2022年06月20日
  • これからはあるくのだ

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    そこかしこでニヤニヤ、フムフムと読まされたエッセイ。幼少期や若かりし頃のものが多めで、著者のルーツを辿っているような感じ。自身の過去の記憶が呼び起こされ、どこか懐かしく心穏やかになる。三浦さんの解説もいいですね。またいつかパラパラと頁を捲りたくなる一冊。

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    2022年06月19日
  • エコノミカル・パレス

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    コミカルな文章とその経済的な逼迫感の対比が面白く一気読み。金策に走った若かりし日々を思い出す...。たった数万円を借りるあのドキドキ感。えいやぁとぱあっと使いたくなる衝動。いいからヤスオくん、働きたまえ!

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    2022年06月17日
  • 今日もごちそうさまでした

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    ネタバレ

    角田さんが語る食材の独特な表現が好きです。手触り・舌触り、どれも「ああ分かるなあ」という表現です。
    それぞれの食材に対するエピソードも面白いです。時に切なさもあり。一人一人何かしらのエピソードがあるものでしょう。私だったら何を書くのかなあ。
    お腹が空き、料理がしたくなる1冊でした。

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    2022年06月12日
  • ドラママチ

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    人はいつも待っているものなのか?
    子供に対して 皆に対して 政治に対して 好きな人に対して 自分では気が付かないが何に対してマチ。

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    2022年06月12日
  • 幸福な遊戯

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    ほおぅ...。デビュー作はこういう感じなんですね。標題作は、よくある設定と思いきや、なかなかの変化球。まぁ、約30年前の作品ということで、いろいろと懐かしい。描きたいことの一端をチョイ出ししている感じでしょうか...。さぁ、次行きましょう!

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    2022年06月08日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    表紙の感じや題名から想像してたのとは、だいぶかけ離れた内容だけど、映画を見てるように光景が浮かんできて、面白かった。
    ここまで激しくはないけど、好きな人に夢中になって演じてみたり無理してみたりって言うのは共感出来る。
    この後何年後か、ちゃんと幸せになってて欲しいな。

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    2022年06月05日
  • キッドナップ・ツアー

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     夏休みの初日に、家からいなくなったお父さんに誘拐されたという事件めいた設定だが、実のところ本人も了承済みの誘拐。本文はその誘拐された小学5年生のハルという女の子の視点から描かれている。
     金もなく、だらしなく、計画性も全くない所謂ダメなろくでもない父親だが、なぜかその存在は憎めない。娘に対する愛情が感じられるからかなとも思う。そんなろくでもない父親でも光り輝いて見えることがある。そのようなちょっとした人生における煌きのような余韻を残す作品。
     2000年に路傍の石文学賞を受賞した作品。

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    2022年06月01日