角田光代のレビュー一覧

  • トリップ

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    ネタバレ

    百合と探偵

    私も何だかんだと順調ではない気がするけど、今が一番だから、頑張ってきたのに満たされない状況が本当にあるのであれば、やるせないと思った。報われなくても、満たされてほしい。
    最後、大切に育てた娘を醜い女と認識したけれど、怒るでもなく、自分と重ねるのがまた、切ないと思った。そんなものなのだろうか。

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    2024年08月08日
  • ゆうべの食卓

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    装丁がかわいくてジャケ買い。
    ひとつひとつが短すぎて、もっと先が読みたいと思ってしまう。それもオレンジページの連載だというので仕方ないのか。
    実家を取り壊す章にはジーンときた。

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    2024年08月03日
  • あなたを待ついくつもの部屋

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    窓から射しこむ朝の光、錆びた流し台にしたたる
    水滴の音。ホテルで眠る夜、どこかで出会った
    部屋たちの夢をみる…。表題作をはじめ、3つの
    帝国ホテルを舞台に織りなす、42編を収録。

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    2024年11月08日
  • それもまたちいさな光

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    主人公が周りの人間から刺激を受けて変化していく様子を描いた話。
    人と人は繋がっていて、知らない誰かと知らないうちに同じ時間を共有していたりもして、それに気がついたとき世界の見方が変わるのかもしれない。日常の中のちいさな光に気づかせてくれるようなどこかのだれかの小さな物語。

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    2024年07月29日
  • 源氏物語 3

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    光源氏にイライラする。関係のあった女性が多すぎ。物覚えがよく、一途?だけど、誰だっけ?ってなる3巻だった。

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    2024年07月27日
  • 銀の夜

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    35歳のちづる、麻友美、伊都子それぞれの視点から語られる小説。3人とも「生きる手応え」を求めていて、他人と自分を比べては何かを成し遂げなければ、という焦りを抱いている。

    自分の人生の岐路における決断を、100%自分でしたのか、周りからの圧力や雰囲気に流されてしたのか。自信のない3人は、みんな今の生活が順調ではない。
    そんな3人が末期癌の伊都子の母親のために力を合わせ、ある計画を成し遂げる。正直、途中は3人の登場人物に対してイライラするところもあったけど、社会からの人気とか評価とか度外視して秘密の計画を成功させるために邁進する3人の姿はとてもキラキラしていて清々しかった。
    そして、計画を成し遂げたちづるは、「自分の人生」なんてないこと、「自分の人生があったとしても、それは必ずしも魅力的ではない」ことに気がつく。

    p. 355

    「でも、私たちは本当に、自分の人生というとてつもない魅力的なものを手に入れたのだろうか。あるいは、自分の人生などと言いきれるものが、果してあるのだろうか。あったとして、それは本当に「とてつもなく魅力的」なのだろうか?」

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    2024年07月06日
  • 空中庭園

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    『愛がなんだ』を先に知ってからこれ読んだから思ってたイメージと違った。恋愛ものやと思ってたからマナの話が掘り下げられていくんかな〜と思ってたら家族の話やった。マナとラブホ行ったけど出来んくてその後から自然消滅にしてきたもっきーくんのことだけがずっと引っ掛かってる。なんで無視すんの??後おばあちゃんの章が1番うわあってなった。自分と似てるからかな。

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    2024年07月06日
  • 薄闇シルエット

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    2006年の作品

    主人公ハナ、37歳
    友人と立ち上げたこだわりの古着屋の共同経営者
    知人達の結婚に焦燥感がある
    共同経営者の新たな事業に疎外感を持つ
    家族との関わりに悔恨も感じる

    長い付き合いの「責任を取る」的プロポーズに納得できず、退屈しのぎの恋愛が長引く事もない
    周囲の変化に揺らぐ女性の心情が痛々しい程伝わります
    これが昭和に書かれたら27歳だったかもしれない
    そして、令和の女子達はもっとしなやかに生きているのかもしれない
    人生勝ち負けだけで判断できない
    当事者が自分で守る物を自分で決めていくしかないと いろいろ過ぎてからは思う
    その時々の人生の社会的平均値に固執していたような気がする
    薄闇に浮かぶシルエットは立ち去る彼のものだけでなく、行く先に迷う彼女自身でもある

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    2024年07月06日
  • 源氏物語 1

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    正直なんでこの物語が長い間読み継がれているんだろうって思いましたが、角田さんのあとがきを読んで、続きが気になってきました。
    魅力がいまいちわからないという私みたいな人間でも、読みやすく書かれているので感謝しかないです。

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    2024年07月06日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    2001年の作品
    両親が駆け落ちして住み始めた温泉街から、東京に出てきた18歳の少女
    何か足りないわけではない
    幸せになりたい、ただそれだけ
    自分を好きだと言ってくれる男にほだされる
    いつも危うい恋愛に自分を振り回す
    読んでて辛くなるのだけれど
    彼女は、旅に出て、引越しをして立ち直る
    全く支離滅裂な半生のようで、もっと良いところ
    もっと幸せを求め続ける女子達の代弁かもしれない
    32才本厄中
    最後に自分という柵を超えていきそうなのだ

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    2024年07月04日
  • 坂の途中の家

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    主人公に共感してしまい読み進めるごとにつらさが増す。周囲の人間もいるよねこういう人、という。描写がうまい分つらい。

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    2024年07月04日
  • それもまたちいさな光

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    波乱万丈ななにかがあるわけではなく、どこかの誰かが今も経験しているようなそんなお話でした。普段何気なくきいているラジオですが、たしかにラジオほど何気なくきけるものはないのではないかと新たな気付きでした。

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    2024年07月01日
  • おまえじゃなきゃだめなんだ

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    わたしはずっと片親だったこともあり、結婚自体を身近に感じた事も無かったため、そういう願望もほとんどありませんでした。

    しかし最近、職場の方に結婚願望について聞かれ、結婚というものがどういうものなのか知りたくなり、この作品を手に取りました。

    結婚をする事は、簡単に決断できる事ではないですが、
    その過程をともに歩いてくれる人が隣にいるというのは、とても素晴らしいことだと思いました。
    結婚をしたくなったというよりも、わたしもそういう人と出会いたくなりました(*^^*)

    そして最後の「消えない光」というお話は
    男女問わず、結婚、そして離婚を視野に入れている方全員に読んでほしいです。

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    2024年07月01日
  • 源氏物語 1

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    とても読みやすい文章で、躓くことなく一気に読めました。
    「ビギナーズクラッシック」で充分な解説と共に読んでいたのも理解していく上で非常に良かったです。
    巻末の国文学者の藤原克己さんの解説を読んで、「源氏物語」の成立や紫式部自身について、さらに紫式部の教養や当時の背景に理解を深められました。

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    2024年07月01日
  • 空中庭園

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    “家庭内に隠し事は一切しない”と言うルールが敷かれた家族と、そこに関わる人たち6人の視点で描かれている光と影の物語。

    家族の闇を覗き見している様な不気味な感じ。そしてとてもリアルだった。
    側から見て幸せそうな家族だが、実は人には言えない秘密や嘘がある。それでも各々仲良し家族における自分の役割を理解し、秘密を隠しその役を演じる。その姿は痛々しく感じたが、程度の差こそあれどどの家族でもあるよねとも思う。

    幸福の家庭と、幸福を装っている家庭は案外紙一重なのかもしれない。

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    2024年06月30日
  • ひそやかな花園

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    ネタバレ

    長く積読していたけれどAIDを軸にした話だったとは…ミステリーというよりは社会問題、道徳的な問題の提起だったと感じる。不妊治療は今は一般的になってきているというが実際に抱えた人の心理はなかなか理解するには難しい。子供が欲しいという欲求は男女間でも異なる感情のような気がする。母親にとっての子供、父親にとっての子供とは?色々と考えさせられる話だった。

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    2024年06月28日
  • 薄闇シルエット

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    わたしはまだハナより一回り若いけど、「結婚」「仕事」「生活」すべてにステータスの高低差があるように感じられ、もつ者ともたざる者との境界線が見え、その土俵から降りて傍観したいと思いながらレールを走り続けてる感じが、とにかくリアルだった。チサトの言ってた持ち物検査って表現、秀逸だな。。
    文句ばっかり言ってるこういう女性いるよなあというのもリアルに感じた理由のひとつ。こうなりたくないなあと、まだそうなってないつもりでいる自分で思う。別に口に出さなくたって、心の中で毒づいたり見下すような性格にはなりたくないな。

    印象的だったのがハナが古着屋を始めた理由をタケダくんに話すため、ロンドンでの出来事を語るシーン。たしかになあと思った。日本では古着屋に行く層ってめちゃくちゃ限られてるけど、それは勿体無いなと。

    あとはお母さんの話が胸がぎゅっとなった…お母さんが大切にしていたもの、守りたかったお城、受け継がれたかった意思、大切に保管していた子ども服。手作り至上主義の母が作るものをダサいってつっぱねたナエの気持ちもわかる。でもそれを思い返してワンワン泣くのも、わかるよ。

    何かを選択し、生きていかなければならない
    スカッとするような読後感ではなく、リアルだからこそ生き方を考えさせられる、ちょっとずしんとくるお話でした。

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    2024年06月10日
  • 今日も一日きみを見てた

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    近所の人が飼っている猫ちゃんの話を聞いたような安心感、そして自分の飼い猫とのこれまでの思い出を振り返られるような、そんなエッセイ。読者というより、トトに向けたメッセージのような気がする

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    2024年06月10日
  • 菊葉荘の幽霊たち

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    私の読みたいジャンルじゃなくて
    頑張って最後まで読んだけど
    結局すっきりするわけではなかった。
    でも、こんな人いるなが散りばめられてたり、
    自分にも相手にも俯瞰で接しているような主人公の雰囲気は
    面白かった。

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    2024年06月10日
  • 恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

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    連載の日記を取りまとめたエッセイ集。季節があって良い、時の移ろいを感じて良い、一つ一つ軽快で良い。

    人生何かと考える。考えすぎて嫌になる。考えるのに疲れた時は、内容の重い本なんて読みたくない。軽い、軽い、流れるような本がいい。頭の中にすーっと入ってくるような、そしてそのまますーっと出てくるような。この本はそんな要求にぴったりだ。

    活字を目で追っている訳では無い。ちゃんと頭に入っている。けれども、そのまま出ていく。この文字で脳みそを洗浄している感じが良かったです。独特な感想文となってしまいました。

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    2024年06月07日