津村記久子の作品一覧
「津村記久子」の「水車小屋のネネ」「ポトスライムの舟」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
津村さんは本当にいろんなジャンルの本を読んでいるなあ。そして、人と違った部分に興味を持つというか、着眼点が面白すぎるし解像度が高すぎる。基本ポジティブな受け取り方をしているところも良い。
そして津村さんが読んできた本が彼女のの作品に取り入れられているのがよく分かる。
そのままを小説化してるのではなくて、本を読んで受け取った内容やテーマを自分なりに解釈し自作品に取り入れてうまく展開させているのがよくわかる。「ケアの論理」の本が「水車小屋のネネ」の下地になってるんですね。
最後のスポーツ関連の本の紹介は、私があまりスポーツに興味がないのでどうかな…と思っていたが、読むとやはり面白かった。スポー
Posted by ブクログ
ずっと仄暗い。今にも大嵐が来そうなくらい、雰囲気がずっと暗い。というか重い。話の重さ的にその雰囲気は間違いではないんだが、暗さだけでなく、肌がじっとりと湿るような、息苦しくなるような湿度を感じる。話の中身自体は理解できるが、この物語がどんな着地を見せるのかがずっと見通せず、良い方向と悪い方向のどちらにも行く可能性があり、その不安定さに惹きつけられる。
ホリガイは彼女が持つ人間関係の中で、強き者に虐げられる場面が多い。だが、虐げられるだけではなく、それがあまりにも理不尽な時には立ち向かっていく強さを持っている。一方で、優しい人に対してはすごく弱い。強くて弱い、弱くて強いということは、彼女が優し
Posted by ブクログ
身勝手な母親(と、その交際相手)から離れ、田舎の町で暮らし始めた姉妹の40年にわたる物語。
この長編をひとことで表すと、“恩送り”の物語。
恩を受けた人に返す「恩返し」ではなく、自分が受けた恩を次の誰かに向けて与えていく“恩送り”という言葉がぴったりな気がする。
文中である人物が口にする
「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」
というセリフが特に印象的で、この作品を通じて作者が伝えたいメッセージなのかなと感じた。
全500ページの長編だが、読後感がとてもよい。
人にやさしくしようって気持ちになる。
あと、無性に蕎麦が食べたくなる(笑)