津村記久子の作品一覧
「津村記久子」の「水車小屋のネネ」「とにかくうちに帰ります」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「津村記久子」の「水車小屋のネネ」「とにかくうちに帰ります」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
表紙や題名、年の離れた姉妹の話というところから、メルヘンな内容かと警戒したが、そうではなかった。
律と理佐の姉妹、ヨウムのネネをとりまく人々の40年に渡る話。例えるなら北の国からのような壮大さがある。10歳差の姉妹の10年おきの話なので、次の話になると姉の年に妹が追いついているのがわかりやすく、そして面白かった。
10年ごとにそれぞれ成長し、歳をとり、状況も変わっていく。姉妹を周りで温かく支えてくれた人たちも、亡くなったり、年取ったりしていく。そして、自分が支える側に立つようになる。
悲惨な始まりだったが、懸命に粛々と生きていく姉妹が皆に支えられながら人生を切り開いていく。皆が手を差し伸べてく
Posted by ブクログ
1981年から物語はスタートする。1981年には18歳が8歳の妹を連れて家を出て、2人で暮らしていくという事が可能かもしれない(現実問題不可能かもしれないが)と思うような社会情勢であった事に非常に驚いた。物語の最後は2022年。歴史的に見ると信じられないほど社会は変わっているのに、この本の中はまるで時間が止まったようだった。社会の変化とともに人と人の関係性が変化していく中で、大切なものは何かと言う事を改めて考えた。研司が言ったセリフ「自分が元から持っているものはたぶん何もなくて、そうやって出会った人がわけてくれたいい部分で自分はたぶん生きてるって。だから誰かの役に立ちたいって思うことは、はじめ