津村記久子の作品一覧
「津村記久子」の「ポトスライムの舟」「水車小屋のネネ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「津村記久子」の「ポトスライムの舟」「水車小屋のネネ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
読んでよかったし、この作品を読んで心から「良かった」と思えることが誇らしい気さえした。
ユーモラスな語りと人間味あふれる人物たちの人間模様はエンターテイメントとしても成立していて、でも、どうしようもなく現実と地続きだ。
女版の童貞・ポチョムキンを名乗る主人公は女性らしさを排した振る舞いをするのだけど、一方で彼女はどこまでも女性であることに自覚的である。男性から性的に求められることはなくとも、彼女は常に「男に殴られれば勝てない女性という肉体の弱さ」を噛みしめている。
そういった原体験による主人公の原動力を安易な男女差に押し込めないことが、本作品最大の魅力だろう。
改題である「君は永遠にそい
Posted by ブクログ
SF(少し不穏)な短編集。
・サキの忘れ物
人生を変えてくれる出会いと一歩踏み出す気持ちが導く素敵な話。千春のことを心から応援したくなります。
・王国
自分も子どもの頃からラッパムシが見えてました。ソノミは生きづらい子ども時代を過ごすのだろうけど、いつかきっと誰かにわかってもらえるはず。
・ペチュニアフォールを知る二十の名所
こういう不穏な話大好き。最近だと坂崎かおるさんの作品にも通じるものがあると思いました。
・喫茶店の周波数
もやもやするやりとりだ終わりそうで最後にあかりちゃんが来て幸せな気分で終われるいい話
・Sさんの再訪
これも不穏なのに最後に一歩踏み出す気持ちをくれるのが好
Posted by ブクログ
津村記久子さんの作品をずっと読みたいなと思っていて、やっと読めました。
10年ずつ話は進んでいくんですが、それぞれの登場人物の立場から語られる様子や心情は、どこか冷静で、辛い状況なのに淡々としていたので、ゆっくりじっくり登場人物の気持ちを想いながら物語を追い続けられたかなと思います。
10年経過したとき、登場人物同士の呼び方が変わっていたり、会話のなんとなくで、もしかして今こうなってるのかな?と想像させてくれたところも読んでて急かされない感じがとても心地よかったです。
印象的なのは、主要な登場人物の方々が、多くを相手に伝えすぎないというところ。みんな1つ言葉を伝えるのにも、よく考えている。