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――――――――――――――― ●第59回「谷崎潤一郎賞」受賞! ●「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト 第1位! ●「キノベス!2024」第3位! ――――――――――――――― 誰かに親切にしなきゃ、 人生は長く退屈なものですよ 18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉 ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生―― 助け合い支え合う人々の 40年を描く長編小説 毎日新聞夕刊で話題となった連載小説、待望の書籍化!
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Posted by ブクログ
藤沢先生の「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」という言葉が心に沁みました。 律は、「自分がこれまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている」と思っていて、 研司は自分もそうかもしれないと思っているし、人の役に立ちたいって思うことを幸せと感じている。 私も今までに受けてき...続きを読むた親切を受け止めながら、 周りに返していきたい。
人の善意が連鎖して行き場のない人を支えていく物語。 あたたかいこの物語の伴走者がヨウムのネネであるところが、ちょっとユニークだ。 母親の再婚相手に短大の入学金を使い込まれた山下理佐。 小学校二年の妹、律はその再婚相手から家を閉め出されたり、理不尽に叱られたりして、家に居場所をなくしている。 それを...続きを読む知った姉の理佐が、県外に見つけた蕎麦屋の求人に応募することを思い立つ。 「鳥の世話、じゃっかん」という謎の業務つきの。 こうして物語が動き始め、不安ながらもこの二人を受け入れた蕎麦屋店主の守・浪子(鳥アレルギー持ち)夫妻、近くに住む画家の川村杉子さん、律の小学校の担任になった藤沢先生らが姉妹を見守り続ける。 物語は、なんと四十年のスパンをもっている。 この間に、姉妹は年を重ね、今度は支える側に回る。 これまで見守ってくれた、年を取っていった人々を。 それから、新たに出会った家庭に居場所のない若い人たちを。 姉妹をはじめとした人々の生活や、水車小屋での粉挽き作業が克明に描かれる。 ネネの「作業管理」のもと、そば粉が挽かれる。 挽きたての粉で打つ守さんのそばはなんともおいしそう。 やがて守さんも世を去り、店がたたまれるが、そこを律たちが改装してそば粉のガレットを出すカフェを開き、そこでとうとうそばが供されるようになる。 ゆっくりと世代が変わりながら、何かが着実に受け継がれていく安心感がここにはある。 一方、大きな出来事と言えば、大型台風、東北の震災、コロナ禍も描かれる。 が、筆致は控えめな印象。 震災で不安を感じたネネが連発する「怖かったね」という言葉を、周囲の人々が受け止め、反芻しながらお互いの結びつきを確認し、事態に対処しようとしている感じがむしろあたたかい印象につながっている。 津村さんのファンだが、正直に言うと長編小説はどうかなあ、と思いながら読み始めた。 「ウェスト・ウィング」は、やはり嵐の夜を挟んで、同じ雑居ビルに集まる人々の緩やかなつながりを描いた長編だった。 そもそもドラマを声高に語るタイプの作家さんではない。 そこが好きで読んでいるのだけれど、長編になるとそれがつらい部分でもあった。 が、この作品は途中途中に十年の時のワープがある。 1991年以降の各章の冒頭は、いったい誰の視点から描かれているのかと戸惑うこともあるが、すぐに焦点があってくる。 そして、ああ、前の章のあの人が十年の間にこうなったんだ、と思うたびに、懐かしい人に再会したような気分になる。 何でもないような風に見せながら、実はとんでもない技量が潜んだ作品のような気がする。
いろいらなところでオススメされていたので手に取った本! 正直はじめは、その分厚さと文章の雰囲気に、なかなかページをめくる速度が上がらなかったのですが、気付けばのめりこんでいました。 おだやかにつながるひととひととが素直に素敵だなと思える本でした…!
正直、今まで読んだ本の中で5本の指に入るくらい良かったです。40年間の物語、姉妹とネネだけかと思いきや、たくさんの人物が絶妙に繋がっていて、温かい気持ちになりました。個人的には藤沢先生の「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ。」という言葉がお気に入りです。相手のことを思って行動した方が...続きを読む心が満たされるっていうのが、自分の人生の中でも実感としてあるなと再認識しました。
とても良かった! 二日間で読み切ったけれど、読後、心が丸くあったかくなった。 最初の章でお母さんが学校にやってきたときには、「頑張るんだ」と心で叫んだ。
本屋大賞ノミネート作。 18歳と8歳で母親の元から離れることになった姉と妹。 蕎麦屋の給仕と鳥の世話少々、という変わった募集に就職先として決まり、そこからヨウムのネネと様々な人々との30年、40年を描いている作品。 ほのぼのとしただけの物語かと思いきや、少女たちの境遇はかなりハードな所から始まる。 ...続きを読むそれでも、ネネや周囲の人に恵まれて人生を過ごして行く。 出て来る人が優しくてこの人たちに出会わなければ皆どうなっていたんだろうな、と思うことばかりだった。 何時かの終わりは予感させられたものの、決して哀しい終わりじゃなくてとても良かった。 美味しいお蕎麦が食べたくなります。
理佐と律の姉妹の生きざま。1981年から10年ごと、2021年のエピローグまで。 ネネは、鳥のヨウム。モノマネが得意で、おしゃべりをする。記憶力もあって、学習する。失敗に気付いて慌てたり焦ったりすることも。賢くて、でも、嘘や騙したりってことはない。 心が洗われる気がした。誠実に丁寧に生きていると良い...続きを読むことがある。周囲の人と良い関係が築ける。
目次が10年ごとになっていたから、長い物語になるだろうとは思っていたけど、最終章のページを開く時と読後は、登場人物達が愛おしすぎて、感無量だった。 理佐と律姉妹とヨウムのネネを中心に物語は進む。 毒親の元を離れて蕎麦屋で働きながら妹の面倒を見るなんて、過酷な環境なのに、ネネのユニークな描写と町の住人...続きを読むたちの温かさで、読者として救われた。 ベタベタした優しさではなくて、サラッとした当たり前の優しさを随所に感じることができた。初めて読む作家さんだけど、人との距離感の保ち方が好き。他の作品でもそうなのかな?読んでみたいと思う。 人生、出会いと別れは必然。その中でネネの存在はいいアクセントになっていた。 日常生活で会話する人間以外の生き物って思い浮かばないけれども、ヨウムがいた!
長い年月を書いた物語。 何でもない日常を書いているのだけれど、その中に人との関わりの温かさや、繋がっていく優しさがあって。穏やかな気持ちで読み進められた。 エピローグもとっても温かい場面が描かれていて、当たり前が幸せで涙が出そうになった。
周りの人の良心が自分の心を育み人間として成長させてくれています。受けた恩を未来の子どもたちにつなぎ、良心のバトンがたくさんの笑顔を作ってくれるとうれしいです。
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水車小屋のネネ
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津村記久子
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