アレグリアとは仕事はできない

アレグリアとは仕事はできない

作者名 :
通常価格 550円 (500円+税)
紙の本 [参考] 638円 (税込)
獲得ポイント

2pt

【対応端末】

  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

【縦読み対応端末】

  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

※縦読み機能のご利用については、ご利用ガイドをご確認ください

作品内容

「おまえなあ、いいかげんにしろよ!」と叫びたくなるほどの性悪女、アレグリア。男に媚ばかり売って、すぐ疲れたと言っては休み、ふて腐れて動かなくなる。ミノベの怒りはとどまるところを知らないのだが、まわりの反応はいまひとつ。コピー機に文句を言ってもねえ、と先輩は言うが……。表題作に、地下鉄で繰り広げられる心理戦を描く「地下鉄の叙事詩」を併録。

アレグリアとは仕事はできない のユーザーレビュー

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年01月17日

    一見、大事ではないがおかしいだろってことをまわりはわかっていて何事もないようにしているように見えるとき、自分だけが考えすぎなのかと言い出せずモヤモヤと膿がたまっていくような感覚がリアルに描かれている。

    登場人物にとっては辛いことなんだけど頭のいいユーモアを持って描かれているためおもしろく、読みやす...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年11月30日

    二つとも、題名や最初の流れからドタバタ喜劇だと思っていたが、そんな事はなかった。真面目な小説。津村記久子って凄いなぁと感心せざるを得なかった。

    0

    Posted by ブクログ 2014年03月07日

    初めて読んだ津村さんの作品でした。

    大好きです。
    ひねくれてるよなあ、と思いつつ
    笑ってしまいます。

    ひねくれてる、ってネガティブイメージですが
    津村さんの場合はポジティブになります。
    文体がそうさせるのか、
    ストーリーがそうさせるのか。

    0

    Posted by ブクログ 2020年12月17日

    電車に乗ってる知らん人ってだいたいキモく見えちゃうけど(ごめんなさい)、それぞれ色々考えてて各々の人生があるんですねとキモさマシなったもののやっぱりどう足掻いても自分が世界の中心ではあってしまうのでキモく見えちゃうねえ
    特に態度デカめの中年おっさんおばさんやムカつく顔の大学生とイラチっぽい人間は健や...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年11月27日

    「アレグリア〜」
    私の部屋はスマホしすぎると、インターネット回線が悪くなる。ネットしすぎないの!って怒られてるのかな〜って思う。
    「地下鉄の〜」 
    SNSとかもそうだけど、なんてことないアイコンの向こう側に変わらない自我が存在すると思うと気持ち悪くなる。

    0

    Posted by ブクログ 2020年07月22日

    魂は万物に宿る。ミノベはそう思っている。
    だからこそ、やたらとウォームアップに時間がかかり、1分動いては2分止まり、もうダメェ〜とばかりに8秒間もエラー音を鳴らして黙り込むアレグリア(A1サイズのコピーができる複合機)に対して『怠けている』と思えて、苛立って仕方がない。

    わーかーるー!!!

    急い...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年08月27日

    「おまえなあ、いいかげんにしろよ!」と叫びたくなるほどの性悪女、アレグリア。男に媚ばかり売って、すぐ疲れたと言っては休み、ふて腐れて動かなくなる。ミノベの怒りはとどまるところを知らないのだが、まわりの反応はいまひとつ。コピー機に文句を言ってもねぇ、と先輩は言うが……。


    裏表紙を読んで、コピー機は...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年01月10日

    2つの短編集。
    アレグリアの方はすぐ壊れる、まったく言うことをきかない複合機アレグリアと主人公との仁義なき戦い。
    うちの複合機も時々腹立つ動きをするので主人公の怒りがすごいよくわかるし面白かった!
    もうひとつは地下鉄に乗り合わせた人物を視点を変えながらただ自らの人生と重ねつつ批評していく話。
    こちら...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年12月09日

     読んでいて辛くて泣きそうになった。すごく重々しい描写はされていないのだけど、不平不満を抱えていたり、自分や社会に対して諦めや限界を感じていたり、自分の立場を守るために他人を見下したりしながら生きている登場人物たちがどうしようもなく孤独に感じられたから。でも決して悲観的なだけではなく、特に「地下鉄の...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年09月03日

    短編が2つ収録。表紙のイメージや語りの軽快さから軽く読める感じの話なのかな?と思って読み進めるけど、意外とそうでもない。

    <アレグリアとは仕事はできない>
     文句を垂れながらも、なぜだかうまくやっていく主人公は、同著者のほかの小説同様健在。ややバイオレンスな傾向はあるかもしれないが。
     バイオレン...続きを読む

    0

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

関連書籍

ちくま文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング