【感想・ネタバレ】水車小屋のネネのレビュー

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Posted by ブクログ

読んで良かった! もう一度読もう!
と思える作品にまた会えたことがうれしい。

津村さんの「やりたいことは二度寝だけ」というエッセイを
読ませていただき面白い人だなぁ。と思ったのが
この本を手に取ったきっかけです。

「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なもの」
「自分はこの人たちの良心の一部でできている」

単なるフレーズに聞こえるこの言葉だけど、
「頑張ってるから、やさしくしてくれても」と考えがちで、
当たり前の優しさが懐かしく感じる
いまの私にはグッとくるものがあった。

この物語は個性的な人物が登場したり、
周囲に大きな事件が起こるわけではないけれど、
2人の歳の離れた姉妹を大人が優しく見守り、
成長した姉妹が今度は他人を気にかけ、
その輪が40年という年月に少しづつ大きくなって、
みんながネネと水車小屋のもとに集まって。
これからの自分はこの輪の中にいられるような人生でありたいと思った。

2024年本屋大賞2位ということで、本当におめでとうございます。
共感している人が沢山おられるということが本当に嬉しい。

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2024年05月19日

Posted by ブクログ

18歳と8歳の姉妹が2人だけで暮らしていくなんて、今の世の中は許さないだろうと思う。

この物語の根底にあるそばに寄り添うという事が、辛い時期の子供たちをも真っ直ぐに育んでいたのかと思う。そしてネネの誰にも開かれた優しさが暖かい。

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2024年05月19日

Posted by ブクログ

ずっとずっとこの物語の中に居たくなるような
とても素敵な温かい作品で
私にとって大切な1冊になりました。

この作品に心打たれる私も
きっと今まで出会った人たちの
優しさでできているから

この作品の中で生きている人たちのように
私も生きていきたいです。

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2024年05月15日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃいい本だった、が感想としては一番近い。
面白おかしくも書かれてないし、感動系ともちょっと違う。
自分の頭ではまとめきれないけど、とにかく読んでよかった一冊。とてもよかった。本当によかった。

本屋大賞にノミネートされてなかったら、まず手に取ってなかったので、感謝感謝です。

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2024年05月15日

Posted by ブクログ

子どものことより自分の人生を優先させたくなってしまった母親から離れ、
姉妹で生きていくことにした、18才の姉(理佐)と小3の妹(律)。
仕事先の鳥、ネネ。

10年ごとのお話。1981年から2021年まで。


ネネとのやり取りは子育てで大事なことも散りばめられているような気もしたし、ネネを通して考えることは、自分たちの生き方についても考えさせられるような、ところどころそういう言葉が落ちてくる物語。

優しい。

ネネは、ただいてくれるをしてくれる存在なのかな。で、ちょっとした言葉の掛け合いもできる。

ネネを含め、他愛もない話をできる相手のいることのありがたさ、大切さを感じた。
なんだか読んでいる時間は不思議ないい時間だった。じんわりした読後感。

40年はいろいろある。ネネ可愛かったー。

誰かに親切にできているかはわからないけれど、ネネのように誰かの掛け合い相手にはなり続けたいなとは思った。

いい本だった。

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2024年05月13日

Posted by ブクログ

これは良い本だなぁ
側に置いておいて、また読み返したいと思う

自分は、出逢ってきた人の良心で出来ている
って考え方、いいな
ヨウムのネネがいい味出してて、登場人物たちをうまく繋いでくれている
そこそこ辛い境遇の人々が描かれているのに、幸せな気持ちになる物語だった

子どもたちにも読んで欲しい

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ良かった。まず、鳥のネネが良い。しゃべり方とか、身体を動かす感じとか、人との掛け合いとか、読んでて楽しいし、微笑ましい。
あと、登場する人達が、苦しい環境にいたりするんだけど、皆優しくて、自然体で協力しながら生きてる感じがして素敵。
話が長くて、読むのに時間かかったけど、またいつか読み返したい。

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2024年05月08日

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久々の一気読み。ヨウム賢いな。ネネの世話をする人がいいタイミングで交代していくのが良い。大人になってからの姉妹の性格が思ってたのと違ったのも良い。興味深い登場人物ばかりで大変面白かった。

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2024年05月08日

Posted by ブクログ

ヨウムのネネを取り巻く人々の40年の物語。
人に支えられた人が、後に人を支え、自分が関わった人が誰かを助けたりする。優しい人の営みの物語でした。
500ページ近くある大ボリュームにも関わらず、重さを感じず、途中で億劫になることも無く読めた。素敵な作品です。

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2024年05月04日

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じんわりと心が温かくなる人生のおはなしだった。
特に感じ入った文章を残しておく。

「きみが近くにいると、自分はたぶん勇気を持つことができる。報われないことを恐れなくて済んで、自分がそうしていたいだけ誠実でいられるんじゃないかと思う。」
「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ。」
「誰かが誰かの心に生きているというありふれた物言いを実感した。むしろ彼らや、ここにいる人たちの良心の集合こそが自分なのだという気がした。」

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

愛おしさがあふれ出てどんどん読み進めたくなった。

最近ハマっている津村記久子さん。
我慢していた読書解禁ということで、せっかくなので話題作を購入。
482ページある結構なボリューム感。

以下、あらすじ(軽いネタバレ含)

父と別れ、女手一つで高校まで苦労しながらも育て上げてくれた母。
けれども恋人を優先し、自分の進学に充ててもらうはずだった資金を恋人の事業につぎ込んでしまう母。
10歳にも満たない妹の律に厳しく当たる恋人の姿を見ていながら、味方になってくれようとしない母。

そんな母親に、理佐は恩を感じながらも、自分の生活を確立するため隣県の蕎麦屋に妹を引き連れ、住み込みで働く決意をする。
こだわりの詰まったその店は、蕎麦の実を水車の力で石臼で砕いている。その水車小屋に駐在し、空になった石臼が消耗してしまわぬよう見張っているのは、ヨウムのネネだ。
本作は、ネネが紡ぐ縁を中心とした、理佐と律を巡る物語。


各章ごとに10年ずつ経過した登場人物たちの生活が描かれているのが読んでいて楽しい。それぞれの章にスリリングな場面と心温まる場面があり、ひとの繋がりの大切さを再認識する。
まさに社会教育だな、と思う。
そして、本作は人生そのものだと思う。

前情報を入れずに読み進めたので、ネネの正体が私の大好きなヨウムだと知ったときは思わず破顔一笑。
そして無性に蕎麦が食べたくなってしかたない。川の側もいいよね。

個人的には第一章が一番面白いと感じ、後半は若干間延びした感もあったのだけれど、それでも☆5をつけたくなるような、何度も読み返したい作品でした。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

うるっときちゃったよ〜
心を動かされたら⭐︎5つけるしかない。

著者はまたもや同い年、同じ大阪生まれの女性。
入りはまた不幸な親話なのかなと思って、それから鳥が出てきて変わった設定と思ったんだけど、読み終わった今は、小説なんだから波瀾万丈、幸にも不幸にもできるだろうに、丁寧に書かれてたなぁという印象です。

朝テレビを付けると嫌なニュースが目に入ってきて、ネットでは娯楽かのように気軽に批判するだけの人が大勢いる現代社会で、「それでもまだ世界は(人は)信じられる」というような著者の強い思いを感じた。

人生ってほっといたら都合よく楽しくならないですよね。
斜に構えて自分を守るより勇気を出して人と関わる方が、失敗する可能性もあるけど面白くなりうるし、失敗しても批判して追い詰めるのでなく、手を差し伸べる人がいる寛容な社会が結局皆が生きやすくなる道なんじゃないかな。
綺麗事かもしれないけど、誰かが言ってやらないと変わらないもんね。
とは言えじっとしてる方がラクだったりもするので自分もできてるわけじゃないんだけど、そういうことを思った。

気になったのは登場人物で結婚してない人が多いこと。特に子どもがほぼいなくて、子どもがいなくてもいい、という主張も感じられた。
確かにそれはそうで(当たり前だ)、でも私は子どもがいるので、子どももいいもんだよと言いたくなるんだけど、「誰かに親切にしないと人生は長くて退屈」というのを読んで、さすがだなと思った。

私は子どもでもいないと人生長すぎると思って子どもを持ったけど、他人に親切するのでも同じだ。
「利他とは」なんて難しいことを考えなくても、この本を読んだらエッセンスが伝わると思う。

もう一つ、かつて大学のゼミの先生が「37歳の時にどうなってるかですよ」と言って、ハタチそこそこの我々は何の根拠があって?とキョトンとしたんだけど(でも印象的だったので覚えてる)、やっぱりそれぐらいがひとつの目安なのかもな。

最後にヨウム。本当にこんなに賢いの?
どんな鳥だろうと思ったら将棋の森師匠が飼ってる鳥だった。

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2024年05月02日

Posted by ブクログ

長編だけど、あっという間に読めてしまった。必要な言葉を尽くしてネネと姉妹、また彼女らを取り巻く人たちの流れゆく暮らしを描いてくれて、嬉しい長編。ずっと読んでいたい。

ところどころ、簡潔ではない文章で表現されているところもあって、それがまた、物語を急がずゆっくり読むことができて良かった。分かりにくいというのではなく、ネネや姉妹と一緒に時を刻んでいくのに十分なスピードを文章が保ってくれているという感じ。水車小屋周辺を昔から知っていたかのようにわたしも、彼女たちの成長を見守ることができた。

そして本当に、平穏で満ち満ちた瞬間の数々。姉妹の家族環境や震災、コロナと、悲しくつらい出来事ももちろんあり、人々が自分の心に刻んだ強く正しい覚悟と行動で掴み守っていた平穏ではあるけれど、人々が自分にできることを考えて人のために動いたり、人への恩をちゃんと返そうとしたりといったその誠実さが恵みをもたらしていた。真面目に生きていると人生は上手くいくんだなと思ったりした。

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2024年04月30日

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482ページ  続けて長い本を読んでしまった!

本屋大賞2位 作家さんにとってこれまでで1番長い小説だそうです。
物語の初めは、救われないような環境にいる姉妹で始まる。

絶望的環境を淡々とした文で進む
不出来な母親とその内縁の夫
親切な他人たち
親以外、登場するのは良い人ばかりで、現実の世間の方が厳しいと感じた

文中に「自分が元から持っているものはたぶん何もなくて、、出会った人が分けてくれたいい部分で自分は出来ている」とある
親ガチャと言われる中で、生まれた環境より育っていく環境の方が確かに大事だと思う、、が、、、

一気読み面白かった

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

清々しい読後感。生きることは素晴らしい、その一言に尽きる。日々の暮らしを真面目に誠実に送る姉妹、そしてそれをめぐる人々の愛がいとおしい。『黄色い家』の反転世界のように思った。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

本屋大賞第二位で読んでみた。
文章がきれいで、石臼が目に浮かびます。
そばが食べたくなります。
成瀬と甲乙付けがたいです!

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2024年05月19日

Posted by ブクログ

いつまでもこの話を読んでいたくなるような一冊でした。ネネがいるだけで、こんなに物語が豊かになるとは。
みんなネネがダイスキになると思います。「六波羅探題!」と叫んでいるシーンを想像すると笑ってしまいました。
500ページに近い内容でしたが、エピローグの話をもっと書いてほしかった!(欲を言えば)
読み終わってからは、思わず美味しいお蕎麦が食べたくなりました。

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

姉の理佐と妹の律、ヨウムのネネを中心に書かれたお話。

特別大きな事件が起きたりということはないけど、話に引き込まれてどんどん読み進めることができました。

最初は理佐と律の母親の彼に邪険にされたり、お金を使い込まれたり。それに対して母親も助けようとしない。なんだか重たい話かなぁ?と思っていましたが読み終わる頃にはほっこりした気分になれました。

第一章から第四章、エピローグまで10年単位で話が進んでいきます。
40年分のお話なので、親しい人との別れもありました。
杉子さんが亡くなったときは、読みながら涙が...
しかし、悲しい別れだけでなく各章では新たな出会いがありました。

それぞれの人物が、幸せそうな人生を歩んでいて読んでいてこちらも幸せな気分になりました。

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2024年05月15日

Posted by ブクログ

優しさの連鎖

ハラハラする大事件がほとんどない。
淡々と物語が進行する。
かと言って、決して退屈な話ではない。
優しさの連鎖にグッと来る。
ヨウムの賢さも作品の魅力の一つ。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

ヨウムのネネを中心とした物語
我が家はインコと暮らしています。
この物語の中にはヨウムがでてきますが、「いや、こんなことないでしょ…」なんていう矛盾?気になるところ?がほぼなく、物語に集中することができました!
なんだかほんわかあたたか気持ちになる物語でした。

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

ネネがむちゃくちゃかわいい。「空っぽ」「六波羅探題」「私はネネ」お話してみたい。
最初は理佐目線でストーリーが始まって、途中から夫になる聡、妹の律と主人公が変化する。
ネグレクトや犯罪者の家族に貧困、地震と重いテーマだけどネネのおしゃべりに癒やされたりクスリと笑わせてくれる。
独特の文章。「だけれども」が印象的。
なかなかの厚みで読み応えがあった。
本屋大賞第2位に納得。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

人はいろんな状況でなんとかして生きていかなくてはいけないんだけれど、その状況に感謝できる人、文句ばかりの人、立ち向かえる人...。
その中で、あるがままを受け入れて、自分の役割をきちんとこなすネネの存在が愛おしい。そのネネを大切に思える人達はまたみんな良い人で、読んでいてほっこりした。

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2024年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本屋大賞2位との事だが、何でこんな上位に入賞したのか分からない。育児放棄に近い形で家を放り出された理佐と律の姉妹、水車小屋に棲むネネというヨウムと言う言葉を話す鳥を世話をするという仕事を得て、そこでの人々との出会と別れを繰り返して40年間を描き続けると言う長い長い物語、登場する人々は良い人ばかりだが、理佐と律には子供を与えなかったのはどう言う事だろう、多少の事件はあってもただ淡々と流れる時間はやや冗長だ、「ポストライムの舟」以来読んだことのない作家だったが、特にまた読みたくなるような作家ではない。

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

本屋大賞ノミネート作ということで手に取り、とても面白かった。主人公の生い立ちは悲惨とも言えるので、作者が違ったら暗い物語になりそうだが、小説には珍しい頻繁な挿絵や柔らかな描写により、この物語はバッドエンドにはならないだろうな、と安心して読み進められた。特に中盤の結婚までの話は、人と人が心を通わせる様を丁寧に描いており心に残った。
多方面に配慮したような多様性のある人々も描かれており、誰も置いてけぼりにしない意志を感じた。ただ、田舎だと結婚や出産のプレッシャーがすごいイメージがあるのでこんなに心穏やかに過ごせるものだろうかというのは疑問に思った。
家に置いておきたい一冊。

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

本屋大賞にノミネートされる前から気になっていた作品(表紙と裏表紙のイラストがカラフルで可愛かったと記憶に残っています)

水車小屋にいるユウムの『ネネ』と姉妹の約40年に渡る物語。時間の経過と共に成長や変化していく2人の姿、周囲の人との関係性、日々の生活が描かれています。出会いや別れなど共感する部分もあるので、親近感を持ちながら読み進められました。

理佐と律は、決して裕福だといえない環境で周囲の人たちに助けてもらいながら生きていき、やがて大人になり助けてあげる立場になっていく。誰と出会って何を吸収し成長していくか、そして助けてあげる立場になった時、何をするかそんなことを考えさせられました。

『出会った人が分けてくれたいい部分で自分は生きている』という研司の言葉が好き。私も出会った人から素敵なものをたくさん吸収していきたいと思いました。

続編読みたいなぁと思った作品で、良い読書時間を楽しめました。

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

理佐と律以外の登場人物の人物像が長い物語の中で小出しにされており、掴みづらかったです。
10年ごとのエピソードはあるものの淡々としており、最初から最後まで物足りなさを感じました。
ヨウムについて知らないことばかりだっので、そこは面白かったです。

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2024年05月15日

Posted by ブクログ

初めましての津村記久子さん。本屋大賞ノミネート、おめでとうございました。

18歳の理佐が、身勝手な母親から離れるため8歳の妹を連れて家を出た先は、ヨウムのネネが働く水車小屋のあるお蕎麦屋さんでした。そこで、周りの人々とお互いに助け合い支え合いながら歩んだ40年を、10年ごとに描いています。

結構分厚くて淡々とした語り口だったので、途中で飽きるんじゃないかとちょっと心配でしたが、全くの杞憂でした。

同じく本屋大賞にノミネートされた川上未映子さんの『黄色い家』と、毒親貧困というスタートは一緒だったのに、こちらは出会いの運が良かった、だけではないと思うのですが、心が温まる、読んでいて応援したくなるお話でした。

津村さんの他の作品も気になります。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

そんなに悪い作品とは思わないが、2024年の本屋大賞で2位と云うのはちょっと信じられない。これでノミネート作の8作を読んだけど、私の評価としては低い方だな。なんか、メリハリのない話が延々と続いてた感じ。特に、姉ちゃんが結婚して以降の律の描写は読んでて全然面白くない。でも、まあ長かったけど、最後まで読める話ではあった

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

姉妹と町の人達の40年の話、長い本です

日常の中で人が色々な想いを繋いでいきます

なんかどの人を生活してるんだなあと思って。のところが好きです
洗濯してるとか掃除してるとか。

ほんとに誰かいなくなっても、誰かの中に生きる。それは特別なことじゃないんだなーって

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

1981年、18歳の理佐と8歳の律は
母親とその婚約者の元を飛び出し山間の町へとやってきた。
家を出なければいけない理由があったからだ。
母親は離婚後、女手ひとつで姉妹を育ててくれたが
男に頼りたくなる弱さも持っていた。

理佐の不安な気持ちをヨウムのネネが癒し
働き先の蕎麦屋の夫婦をはじめ町の人たちが2人を助けてくれる。

理佐と律の生活が安定する様子にホッとしたり。
ネネの可愛さも読んでいて楽しかった。

ただ、理佐が結婚をして物語から離れたことにより
律の成長が止まってしまったような
彼女の考えていることが見えてこない。
歳を重ねた彼女が周りに心を開かないのはどうしてか。
最後の方はそのことが気になり集中できなかった。

欲を言えば、年数で区切るのではなく
姉妹の成長の過程を丁寧に掘り下げて見せてほしかった。

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2024年04月29日

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