【感想・ネタバレ】水車小屋のネネのレビュー

あらすじ

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●第59回「谷崎潤一郎賞」受賞!
●「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト 第1位!
●「キノベス!2024」第3位!
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誰かに親切にしなきゃ、
人生は長く退屈なものですよ

18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉
ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生――

助け合い支え合う人々の
40年を描く長編小説

毎日新聞夕刊で話題となった連載小説、待望の書籍化!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最初は分厚さにちょっと気圧されたが、とても好きな作品になりました。読めてよかった。悪い人もいるし悪意もあるけど、確実に良い人がいて、人に良くすることでそれが更に広がって繋がっていくことがあるということを、自分でも感じることがあるというか、大人になってから「あの時あの人たちにどれだけ助けられたか」とかを実感するようになったし、私は人に優しくなかった時期もありそれを今では恥ずかしく思うので、今はできる限り自分の周りの人に対して、自分が良いと思うことをしようとは心掛けている。
同時に、犬と暮らし始めてからその大変さも分かり、動物の面倒を見ることができる人は信用できる、ということも感じているので、ネネのことを考えてネネのお世話をしてきた人たちのことも、安心できる存在として読めた。

仕事なんか最低限の賃金で貧乏でも楽しく生きられたら、と思う気持ちもあるがなかなかそれを決断することができない。鮫渕さんのように、できることを何でも引き受けていけば意外と生きられるだろうか?というか、それで生きられる世界であってほしい。

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2026年06月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

理佐も律も、一生消えない傷をつけられたのに。でも彼女たちには、悲劇のヒロインぶる余裕なんてなくて、1日1日の食べ物のことを考えながら、必死に生きた。手を差し伸べた大人たちの優しさを、彼女たちは独り占めせずに、次の世代へ繋いでいく。思いやりや優しさって、地道に、ちゃんと世界をよくしていくのだと、久々に感じられたような気がする。

「しばらくの間、自分という人間がおらず、何もしなくていいように感じることを気分良く思いながら、律は去っていった守さんや杉子さんや、この場にいない藤沢先生のことを思い出していた。

むしろ彼らや、ここにいる人たちの良心の集合こそが自分なのだという気がした。」


人に振り回されないようにとか、自分軸を大事にとか、自分の力で乗り切れとか、気付いたらそんな風な考え方が当たり前になっていた。自分の手で全てを掴み取らなければと思っていたし、メソメソしている人を見ると、貴方の努力が足りないからでしょうと決めつけていた。
でもこの本を読んで、私だって色んな人たちの良心で成り立っているということに気付いた。今まで出会った人たちの優しさが、私をここまで生かしていることを、なぜこんなにも忘れていたのだろうか。
ずっとこの世界を覗いていたかった…北澤さんの絵も素敵で、挿絵集も購入。とにかく蕎麦が食べたい。

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2026年05月18日

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