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Posted by ブクログ
作者が高校の同窓だと知り、読んでみた。
同窓と言っても、20期も離れているが。。。
短編集で、会話文が少なく、読み始めは、うっ!ガルシア・マルケス再来か!と身構えたが、各編主人公の心情が溢れる文面に、肩の力みを抑え込んでくれる心地よさに惹き込まれた。
力まずに読めた理由は、しばらく読み進めないと主人公が男性なのか女性なのか、はたまた死んだ後の魂なのか、わからないところかな。
地獄というありえないシチュエーションで、作者の頭の中で独り言のように目まぐるしく繰り出される描写、きっと作者は現世では口数が少なくて、そのぶん頭の中はしゃべくりで溢れてるんやろうな、と。。。
あ、まだ生きてる方だった。。失礼。
タイトルになった「浮遊霊ブラジル」、作者のぶっ飛び感覚と浮遊霊に羨ましさを感じながら読んだ。
俺も「身体」が死んだらブラジル人の耳に吸い込まれて4年過ごしたブラジルに連れて行ってもらおかな。。。
Posted by ブクログ
これこれ!
私が津村さんに期待する小説はまさにこの本、という感じの短編集だった。
地獄の奇想天外なおもしろさ。
中年のなかよし女性二人が事故に遭い、同時に死ぬ。
小説家だった私は物語地獄に、親友のかよちゃんはおしゃべり地獄に。
地獄では担当の鬼が一人に一人つき、それぞれの業に応じた「地獄タスク」をこなさなければならない。
鬼の方にも配属される地獄に「栄転」「左遷」があり、家庭生活では配偶者の不倫にも悩まされる。
奇想天外なのだか、意外と所帯じみているのかなんだかわからない可笑しさ。
「運命」は構成のたくみさに驚く。
主人公の「運命」とは、最悪の状況なのに、それにまったく気づかない赤の他人に道を聞かれてしまう、というもの。
人生の中の驚くほど多様な場面なのに、いつもいつも、そういうめぐり合わせになってしまう。
それぞれの場面は、いったいそれはどんな状況なのだ、と思わず突っ込みを入れたくなるようなもの。
さすが作家というのか、すさまじい想像力。
表題作「浮遊霊ブラジル」も面白い。
妻に先立たれた高齢男性、三田が主人公なのだが、初めての海外旅行を町内会でしようと話し合う。
アラン島に行くことになったところで、しかし彼は頓死するのだが、その思いが残り、浮遊霊となってしまう。
三田は浮遊霊として、なんとかアラン島に渡ろうと画策する。
人間ならぬ力を身につけたはずなのに、ちっとも思い通りにはいかなず、小市民的な振る舞いになっているのに何とも言えない可笑しさがある。
「給水塔と亀」は、気持ちがしんどくなったとき、読み返したい作品。
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小説・文芸
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