ポトスライムの舟

ポトスライムの舟

605円 (税込)

3pt

芥川賞受賞作
29歳、社会人8年目、手取り年収163万円。
こんな生き方、働き方もある。新しい“脱力系”勤労小説

29歳、工場勤務のナガセは、食い扶持のために、「時間を金で売る」虚しさをやり過ごす日々。ある日、自分の年収と世界一周旅行の費用が同じ一六三万円で、一年分の勤務時間を「世界一周という行為にも換金できる」と気付くが――。ユーモラスで抑制された文章が胸に迫り、働くことを肯定したくなる芥川賞受賞作。

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ポトスライムの舟 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    仕事は生きるために週のほとんどを費やすから、気持ちを持っていかれがちだが、きちんと働けることだけや仕事での評価がすべてじゃない。
    仕事での人間関係に悩んだ経験があるからこそとても刺さるし、自分を大切にできてるか、考えさせられます。

    0
    2025年10月04日

    Posted by ブクログ

    29歳、工場勤務の主人公。
    仕事に対するモチベーションをあげるためにも腕にタトゥーを入れることで頭がいっぱいの時期にふと職場に貼ってある世界一周旅行のポスターが目に入り、その金額が自分の工場勤務の年収と同じ163万円ということに気付く。
    今まではよく考えずに何気なく使っていたお金と向き合いはじめた主

    0
    2025年09月13日

    Posted by ブクログ

    2009年芥川賞受賞。題材はロスジェネですが、作者の文章から立ち上がる人物の気配や物語の空気は、題材を超えて立体的に語りかけてくる何かがある気がします。読んでたら目の前に主人公が周りの空気ごと見えた瞬間があったということです

    0
    2025年08月12日

    Posted by ブクログ

    工場勤務のナガセは、生活の糧を得るための労働に虚しさを覚えていた。ある日、自分の年収である一六三万円で世界一週が可能なことに気づく。果たして、ナガセは思いを実現することができるのか。ユーモラスな題材と文章でありながらも、周りの人々との交流で変わっていくナガセに心を打たれた。

    0
    2025年08月04日

    Posted by ブクログ

    津村さんの書く物語に出てくる女性は、一見無気力にもみえるのだけど、実際はそれなりに強くて、ちゃんと熱くて、かっこいいなと思う。
    しんしんと胸の奥で青く燃える炎。
    大きなことがあってもなくても、人生は流れてゆくのだと思う。

    そして友達や同僚との距離感がとてもいい。
    ナガトさんとランチしたい。
    私もタ

    0
    2025年09月15日

    Posted by ブクログ

    今読んでいる”ポースケ”がこのポトスライムの舟の登場人物のその後の話で、しばらく読み進めたものの、ナガセの印象とポトスライムのクライマックスで感じた気持ちの感覚以外はあまり覚えておらず、一旦ポースケを置いて再読。
    ポースケの中心人物たちの若かりし日々の奮闘に、今かなり歳を重ねてから、必死だった若い時

    0
    2025年09月13日

    Posted by ブクログ

    現代の若い女の人が主人公の話ってひとりよがりな話も多くて読んでて「はいはい」って思っちゃうことも多いんですが、津村さんのそれはそんな浅いところでは終わりません。
    いや最初はちょっとそう思わされる節があるけど最後まで読むともっと大きな視野で世間を捉えてて、それを説教くさくなく知らせてくれてるなぁと最後

    0
    2025年09月12日

    Posted by ブクログ

    ポトスライムの舟と併録された、十二月の窓辺が今の心情と合致する部分が多く、パワハラとも言える理不尽な圧力に応えられない、でもどうして良いのかどう受け止めれば良いのかわからない。時々聞いてくれる人がいて癒された気になって誤魔化している。そんな状況から踏み出すことは、少しのきっかけであればいいのにな。と

    0
    2025年08月13日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに本を読んだ。本を読む気力が回復してきた。
    でも、この本は気力充溢の話ではない。年収と世界一周ツアー163万が重なるところから物語が始まる。
    ナガセという主人公は、なんだろう。節約して倹約しても、人がいい。離婚調停中の友達を助け、そのお子さんのお世話までしてしまう。
    紫陽花の葉には毒がある。

    0
    2025年06月23日

    Posted by ブクログ

    本との巡り合わせとは不思議なもので、まさか自分が新しい職場でパワハラに遭っているときに読むことになるとは思わなかった(内容を知らずに購入していた)。ポトスライムの舟は労働に向き合う前向きな気持ちにさせられたが、十二月の窓辺はパワハラのシーンの描写/心理描写に共感しすぎてかなりしんどかった。でも自分が

    0
    2025年06月17日

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