津村記久子のレビュー一覧

  • 水車小屋のネネ

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    姉妹の絆、まわりの人の優しさがとってもしみる一冊でした。
    ストーリーのなかで優しさの連鎖が繋がっていくように現実もたくさんの優しさで溢れたらいいなと思いました。

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    2026年04月12日
  • ポトスライムの舟

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    津村さんの初期作品、意外と初めて読んだ。やっぱり津村作品は良い。

    『ポトスライムの舟』
    働いて得たお金で世界一周するのを選択肢として持つこと。食べられない観葉植物を、お金をかけずに工夫して育てること。できる範囲で友達を助けること。
    結婚にこだわらず、手に届く範囲で楽しみを見出し、遊び心を持ってコツコツ働く。それでいいじゃないか、と少しも押し付けがましくなく言ってくるような一編で、すごく好きだった。
    出てくる人みんなが普通の人で、それぞれ悩みもありながら日々を過ごしているのもいい。

    『十二月の窓辺』
    パワハラの描写がしっかりあり、津村作品にしてはいろいろな事件が起こる、メッセージ性の強い作品

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    2026年04月12日
  • 君は永遠にそいつらより若い

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    主人公が慢性的に抱えてる孤独と、満たされなさから滲み出るような心のドロっとした部分の描写に共感した。卑屈だしダメダメに見えるけど、芯があって自分の信念に嘘はつかない生き様がかっこいい。
    年齢差や体格差による侵略、暴力による苦しみが多々描かれていて苦しいが、書き口に寄り添ってもらえる感覚がある。苦しいこともあるけど優しい世界もあるんだな、そら苦しいことや暴力なんてない方が良いんだけど、寄り添ってくれる人もいるんだな、捨てたもんじゃないな、なんかいいな、みたいな気持ちになる。
    しみじみいいなぁと思う本。好きでした。

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    2026年04月09日
  • ポトスライムの舟

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    大学生の頃に読んだ時は全く刺さらなかったのに、社会に出て労働というものに向き合った後に改めて読んだら五臓六腑に染み渡った
    津村記久子先生の小説とeastern youthの音楽は現代の蟹工船だと思っている
    一度レールを外れてしまった人間にしかわからない絶望や不安というものは確かにあって、例え元のレールに戻れなくても、ナガセの見る世界を通じて、大袈裟ではなく、それでも世界は愛おしいと、そう思えるような小説だったと思う
    傷だらけの労働人生でも、この本に出会えただけ私は幸運だったんだろうと思う

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    2026年04月07日
  • 浮遊霊ブラジル

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    本に巻かれた帯に「この一冊で、うどん屋へも、異国へも、地獄へも、自由に飛んでいける」と書いてあるのに心惹かれて、手にとりました。

    派手な事件はあんまり起きなくて、なんだか奇妙で、時々ふふっと笑えるような、読んでるうちに心がほぐれるような、短い物語が7編。

    ちょっと不思議で、心地よい。けどハッとする何かを確かに受け取った実感もある。こんな味わいの小説はあまりなくて、癖になる感じ。何年後かに、再読したくなりそう。気楽によめる内容とページ数なのもうれしい。

    あーおもしろかった! 
    津村記久子さんの他の作品も読みたい。

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    2026年04月05日
  • 水車小屋のネネ

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    「ここにいる人たちの良心の集合こそが自分なのだ」助け合いながら生きていくという、失われてしまった人とのつながりが長い期間にかけて描かれている。成長・成功とか言っているさみしい人が多い中、本質的な人のつながりに語り掛けてくる物語だと思った。

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    2026年03月27日
  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

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    92作品の世界文学を飲みの隣の席で「てかさーっこの主人公さー、ちょっとヤバいんだけど」って軽い感じで語りつつも、だがあってはならない事に対しては厳粛に非難する、1冊5.6ページで簡潔に語ってくれるそんな本です。
    世界文学というと構えてしまって学校の教科書を読むような机と椅子に正座して読まなくてはという雰囲気があるけど津村さんの軽妙で率直な感想を聞くと何だかもう読んだ気になってしまう。
    この中で実際に読んだ事があったのは恥ずかしながら5冊くらい、あらすじくらいなら知ってる程度なのは15冊くらいで他の作品は知らないものが多くてそんな作品でも面白く読めた。ただ全く知らないものは読んでもよく分からない

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    2026年03月21日
  • 水車小屋のネネ

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    心がほんわかしました
    目の前にいる人といつもより笑顔を増やして生きていこうと思いました
    ネネ 可愛すぎ❤ 

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    2026年03月05日
  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

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    やりなおしたい文学だけ10作ほど読み終えました!

    自分にはなかった着眼点で面白い。そこに目をつければもっと話が面白く読めたのか…と。

    事前に本書を読んでブックガイドにするのも良いと思いました。

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    2026年03月04日
  • 水車小屋のネネ

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    水車小屋に住むヨウムのネネが繋ぐ人との縁。
    厚い本なのですが、読み終わるのはあっという間でした。
    そして、読み返したくなる。
    挿絵がどの場面か考えたくなる。
    このハードカバーにはそんな魅力もあります。
    ハードカバーが叶わないなら文庫本を買おうと思う一冊でした。

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    2026年03月04日
  • 水車小屋のネネ

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    40年もの長い年月の物語は、四季のように移りゆくものとそこにずっとある温かさ苦さが味わい深く描かれていました。ほんの数行に大切な場面を凝縮し、あえてドラマチックにしない著者の文体がかえって深く印象に残り何度も心が震えて温かい涙が出た。

    〈心に残った言葉〉
    "人間関係がうまくいってる機嫌のいい中学生なんてこの世にはいないのかもしれないとさえ思う"

    "誰に起こってもおかしくないことなら、自分に起こったことじゃなかったのはただの偶然でしかないんだなと思いました"

    "何か言葉を思い付くことはなかった。ただ、満足だと思った"

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    2026年03月02日
  • 水車小屋のネネ

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    母親に育児放棄された姉妹の40年間のお話。
    周りの人たちに支えられながら高校卒業したばかりの姉と8歳の妹がたくましく成長していき、今度は自分達がお世話になった人たちや若い子の力になってあげる。
    すごくいいお話でした。

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    2026年02月28日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    小学高学年から。作家7人の迷回答と言うだけあって面白い。お悩みにそれぞれ答えてくれているが、一般的な回答を期待してはいけない。とにかく文章が楽しめる。

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    2026年02月23日
  • 君は永遠にそいつらより若い

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    ネタバレ

    読んでよかったし、この作品を読んで心から「良かった」と思えることが誇らしい気さえした。

    ユーモラスな語りと人間味あふれる人物たちの人間模様はエンターテイメントとしても成立していて、でも、どうしようもなく現実と地続きだ。
    女版の童貞・ポチョムキンを名乗る主人公は女性らしさを排した振る舞いをするのだけど、一方で彼女はどこまでも女性であることに自覚的である。男性から性的に求められることはなくとも、彼女は常に「男に殴られれば勝てない女性という肉体の弱さ」を噛みしめている。

    そういった原体験による主人公の原動力を安易な男女差に押し込めないことが、本作品最大の魅力だろう。

    改題である「君は永遠にそい

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    2026年02月23日
  • 水車小屋のネネ

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    10年ごとの話
    あの人がその後こうなったなど気になることを継続して知ることができて満足できた
    心穏やかになれる作品だった

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    2026年02月19日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    ネタバレ

    SF(少し不穏)な短編集。

    ・サキの忘れ物
    人生を変えてくれる出会いと一歩踏み出す気持ちが導く素敵な話。千春のことを心から応援したくなります。

    ・王国
    自分も子どもの頃からラッパムシが見えてました。ソノミは生きづらい子ども時代を過ごすのだろうけど、いつかきっと誰かにわかってもらえるはず。

    ・ペチュニアフォールを知る二十の名所
    こういう不穏な話大好き。最近だと坂崎かおるさんの作品にも通じるものがあると思いました。

    ・喫茶店の周波数
    もやもやするやりとりだ終わりそうで最後にあかりちゃんが来て幸せな気分で終われるいい話

    ・Sさんの再訪
    これも不穏なのに最後に一歩踏み出す気持ちをくれるのが好

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    2026年02月16日
  • 水車小屋のネネ

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    ネタバレ

    津村記久子さんの作品をずっと読みたいなと思っていて、やっと読めました。

    10年ずつ話は進んでいくんですが、それぞれの登場人物の立場から語られる様子や心情は、どこか冷静で、辛い状況なのに淡々としていたので、ゆっくりじっくり登場人物の気持ちを想いながら物語を追い続けられたかなと思います。
    10年経過したとき、登場人物同士の呼び方が変わっていたり、会話のなんとなくで、もしかして今こうなってるのかな?と想像させてくれたところも読んでて急かされない感じがとても心地よかったです。

    印象的なのは、主要な登場人物の方々が、多くを相手に伝えすぎないというところ。みんな1つ言葉を伝えるのにも、よく考えている。

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    2026年02月15日
  • 水車小屋のネネ

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    とても温かい気持ちになる読書でした。

    はじめは18歳の姉が8歳の妹を義父から守るために一緒に家を出て、妹を育てながら新しい地で仕事をしていくハードな内容でした。
    この姉妹の母親には腹が立ってしょうがなかったですが、周りの人達の優しさがとても素敵でした。
    自分が18歳の頃を考えても、このお姉さんの決断には脱帽です。
    学校の先生も卒業しても気にかけてくれるというのがありがたいですよね。

    そんな風にみんなに育てられた妹がそれをしっかり認識して、自分が受けた親切を他人にしようと考えながら歩んでいるのが素敵でした。さらにそれを受け取った人が他人に親切にしているのがまたいいですね。
    みんながそんな風に

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    2026年02月15日
  • 水車小屋のネネ

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    はじめは姉妹の不遇さに憐れみを感じていたが、新天地で出会うそばやの夫婦や先生に支えられて、自分のできることをやろうと妹のために働く姉、その思いを受け取っている妹、周りのあたたかさにほっとする物語だった。ネネとのやりとりも、軽快だし妙に空気を読んでいるような節もあったし、楽しかった。大切な人にこの人生でどれくらい会えて、自分はどれくらい優しさを渡せるかな。そんなことを思った一冊でした。人生の書にしたいと思います。

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    2026年02月14日
  • 水車小屋のネネ

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     世界観が優しくて好きでした。こんな感じで日常が流れていく物語が好きみたいです。
     主人公が手を動かして作業するところが多くて、心がすっと落ち着きました。疲れた時に読み返したいです。
     登場人物がちゃんと歳をとっていくところも良かったです。時間の流れっていいですよね

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    2026年02月12日