津村記久子のレビュー一覧
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18歳、法律上は成人とみなされる。
進学や就職で親元を離れ、新生活を始める人もいるだろう。
でも、主人公の理佐の場合は、とんでもない新生活の始まりだった。
母親、そしてその婚約者、(登場人物の名前が無くてちょうど良い)なんてひどいことを。
子供が辛い思いをするのは、とんでもなく胸が痛い。
8歳の妹、律の保護者をしながら、働いて働いて・・・
ハラハラしながら、ガンバレ~と応援しながら読み進めた。
なんといっても、ネネの存在が人々の心を繋げてくれた。
そして、浪子さんが鳥アレルギーで、よかったw
久々の長編物だったが、姉妹の成長をずっと見守っているような気分だった。
「誰かに親切にしなき -
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涙あり、心が浄化される物語。
それぞれが周囲のことを思って支えて、そして支えられた側もそれに応えた行動を何かしらの形でして、良い循環が生まれるという理想的な社会。
ネネという存在がいたからこそなのかもしれないけれど。
生活が苦しいとき、自分のことを優先することが幸せなのかなと考えてしまったけど、周りの幸せや成長を支えることで自分の人生がさらに豊かになるんだなということがわかった話。
コロナを経て、人との繋がりの大切さが感じられたからこそ書かれた話なのではないかと思った。
あとがきに、コロナ禍だけどウイルスのことを考えないで書けたことに幸せを感じたとあって、作者の人柄にも惹かれた。
自分を大切に -
Posted by ブクログ
「親切」って、もしかしたら「筋肉」みたいなものかもしれない。使わないと衰えるし、使いすぎると疲れちゃう。でもこの本に出てくる人たちは、みんなちょうどいい筋肉の使い道を知ってる気がする。
大きな事件は起きないし、世界がひっくり返るわけでもない。でも、「誰かが誰かをちょっとだけ助ける」ってことが何年も続くと、それはもう奇跡と呼んでいいのかもしれない。
読み終わったあと、あの日レジでおまけしてくれたおばちゃんのこととか、うっかり道を聞いて助けてくれた人のことを思い出した。私はたぶん、そういう「誰かの気まぐれな善意」の集合体でできている。
#水車小屋のネネ #津村記久子 #小説
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Posted by ブクログ
人の善意が連鎖して行き場のない人を支えていく物語。
あたたかいこの物語の伴走者がヨウムのネネであるところが、ちょっとユニークだ。
母親の再婚相手に短大の入学金を使い込まれた山下理佐。
小学校二年の妹、律はその再婚相手から家を閉め出されたり、理不尽に叱られたりして、家に居場所をなくしている。
それを知った姉の理佐が、県外に見つけた蕎麦屋の求人に応募することを思い立つ。
「鳥の世話、じゃっかん」という謎の業務つきの。
こうして物語が動き始め、不安ながらもこの二人を受け入れた蕎麦屋店主の守・浪子(鳥アレルギー持ち)夫妻、近くに住む画家の川村杉子さん、律の小学校の担任になった藤沢先生らが姉妹を見守 -
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ネタバレ芥川賞受賞作『ポストライムの舟』とその前日譚とも言えそうな『十二月の窓辺』。
やはり『ポストライムの舟』がかなりよく、『十二月の窓辺』はちょっと迷うところ。だけど『ポストライムの舟』は「こんな書き方あるかぁ!」と感嘆。なので迷いましたが、やっぱり★五つ。
以下、解釈&ネタバレ。
『ポストライムの舟』』の主人公・長瀬由紀子。このフルネームは最初の一文にだけ使われて、あとは「ナガセ」で統一される。ではなぜ、最初だけフルネームか?
「脳内並行世界の確立にナガセが成功した」という個人的な感想を抱いている。本体は長瀬由紀子であり、ナガセは様々な長瀬由紀子のうちの一人。でも実際のナガセは前職、パワハラで