津村記久子のレビュー一覧

  • 君は永遠にそいつらより若い

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    大学生のうちに読めて本当に良かった。タイトルの対象となる人は1人ではなく何人も出てきた気がする。人間関係って自分にとってプラスになることばかりじゃないけど、そう思って進んでいきたい。

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    2026年05月20日
  • 浮遊霊ブラジル

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    本屋でふらついていたときにたまたま目に入って、
    タイトルに一目惚れして即買いした本。

    浮遊霊ブラジル。

    字が面白いし、口にしても面白い。

    浮遊霊ブラジル。

    内容は表題作「浮遊霊ブラジル」を含む7編の短編集。

    比較的作者の津村さんの趣味嗜好が色濃く出た作風に感じた。

    どれも甲乙つけがたい、おもしろい作品だった。

    おじさんはフィクションの中で忌まれたり輝いたりするけれど、
    なんとなく等身大で、“これくらい”になりたい。

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    2026年05月19日
  • 水車小屋のネネ

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    ネタバレ

    理佐も律も、一生消えない傷をつけられたのに。でも彼女たちには、悲劇のヒロインぶる余裕なんてなくて、1日1日の食べ物のことを考えながら、必死に生きた。手を差し伸べた大人たちの優しさを、彼女たちは独り占めせずに、次の世代へ繋いでいく。思いやりや優しさって、地道に、ちゃんと世界をよくしていくのだと、久々に感じられたような気がする。

    「しばらくの間、自分という人間がおらず、何もしなくていいように感じることを気分良く思いながら、律は去っていった守さんや杉子さんや、この場にいない藤沢先生のことを思い出していた。

    むしろ彼らや、ここにいる人たちの良心の集合こそが自分なのだという気がした。」


    人に振り

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    2026年05月18日
  • 君は永遠にそいつらより若い

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    ネタバレ

    素晴らしいタイトル!内容も当然良かった。
    ストーリーについては正直あまり覚えていないけれど、雨と泥と森とコイン。そして大きな熱意を感じたことは覚えている。全ての良い本に言えることなのだが、文章だけでここまで人の心を動かす事が出来るのかという感想を持つ。この本を読んで人生は確かに変わった。

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    2026年04月25日
  • この世にたやすい仕事はない

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    このタイトル、ほんとそう!自分と仕事との距離感を測りながら、変わり種の職場を転々とする主人公。リアルに職場のあるあるを炙り出してくる感じが地味~に面白い。そしてどんな仕事にも意味があり、真摯に向き合う人がいる尊さに気付く。

    どれも面白かったけど第3話が好きでした。
    津村記久子さん、もっと読みたい。

    〈心に残った言葉〉
    "みんながみんなさびしいとして、そのさびしさを誰とのどの深さの関わりで埋めるか、もしくは埋めないのかは、本人の自由なのだ。"

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    2026年04月22日
  • エヴリシング・フロウズ

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    青春

    境遇と性格が似ていることと、子どもの歳が近いことから、親近感が
    (ウィークデーなのに夜更かしして読み進めてしまった)

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    2026年04月22日
  • この世にたやすい仕事はない

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    おもしろかった。大きな刺激が欲しくない時にちょうどよかった。淡々とした日常なんだけどちょっとおかしな世界でちょっと変なことが起こって。主人公は色んなこととか人との接し方が器用でいいなーと思った。パソコンできるといいなー。メモは大事だなー。私もちょっと仕事行き詰まってるから辞めてしばらくバイトみたいなことしようかな。、

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    2026年04月20日
  • ポトスライムの舟

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    津村さんの初期作品、意外と初めて読んだ。やっぱり津村作品は良い。

    『ポトスライムの舟』
    働いて得たお金で世界一周するのを選択肢として持つこと。食べられない観葉植物を、お金をかけずに工夫して育てること。できる範囲で友達を助けること。
    結婚にこだわらず、手に届く範囲で楽しみを見出し、遊び心を持ってコツコツ働く。それでいいじゃないか、と少しも押し付けがましくなく言ってくるような一編で、すごく好きだった。
    出てくる人みんなが普通の人で、それぞれ悩みもありながら日々を過ごしているのもいい。

    『十二月の窓辺』
    パワハラの描写がしっかりあり、津村作品にしてはいろいろな事件が起こる、メッセージ性の強い作品

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    2026年04月12日
  • 君は永遠にそいつらより若い

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    主人公が慢性的に抱えてる孤独と、満たされなさから滲み出るような心のドロっとした部分の描写に共感した。卑屈だしダメダメに見えるけど、芯があって自分の信念に嘘はつかない生き様がかっこいい。
    年齢差や体格差による侵略、暴力による苦しみが多々描かれていて苦しいが、書き口に寄り添ってもらえる感覚がある。苦しいこともあるけど優しい世界もあるんだな、そら苦しいことや暴力なんてない方が良いんだけど、寄り添ってくれる人もいるんだな、捨てたもんじゃないな、なんかいいな、みたいな気持ちになる。
    しみじみいいなぁと思う本。好きでした。

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    2026年04月09日
  • ポトスライムの舟

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    大学生の頃に読んだ時は全く刺さらなかったのに、社会に出て労働というものに向き合った後に改めて読んだら五臓六腑に染み渡った
    津村記久子先生の小説とeastern youthの音楽は現代の蟹工船だと思っている
    一度レールを外れてしまった人間にしかわからない絶望や不安というものは確かにあって、例え元のレールに戻れなくても、ナガセの見る世界を通じて、大袈裟ではなく、それでも世界は愛おしいと、そう思えるような小説だったと思う
    傷だらけの労働人生でも、この本に出会えただけ私は幸運だったんだろうと思う

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    2026年04月07日
  • 浮遊霊ブラジル

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    本に巻かれた帯に「この一冊で、うどん屋へも、異国へも、地獄へも、自由に飛んでいける」と書いてあるのに心惹かれて、手にとりました。

    派手な事件はあんまり起きなくて、なんだか奇妙で、時々ふふっと笑えるような、読んでるうちに心がほぐれるような、短い物語が7編。

    ちょっと不思議で、心地よい。けどハッとする何かを確かに受け取った実感もある。こんな味わいの小説はあまりなくて、癖になる感じ。何年後かに、再読したくなりそう。気楽によめる内容とページ数なのもうれしい。

    あーおもしろかった! 
    津村記久子さんの他の作品も読みたい。

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    2026年04月05日
  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

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    92作品の世界文学を飲みの隣の席で「てかさーっこの主人公さー、ちょっとヤバいんだけど」って軽い感じで語りつつも、だがあってはならない事に対しては厳粛に非難する、1冊5.6ページで簡潔に語ってくれるそんな本です。
    世界文学というと構えてしまって学校の教科書を読むような机と椅子に正座して読まなくてはという雰囲気があるけど津村さんの軽妙で率直な感想を聞くと何だかもう読んだ気になってしまう。
    この中で実際に読んだ事があったのは恥ずかしながら5冊くらい、あらすじくらいなら知ってる程度なのは15冊くらいで他の作品は知らないものが多くてそんな作品でも面白く読めた。ただ全く知らないものは読んでもよく分からない

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    2026年03月21日
  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

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    やりなおしたい文学だけ10作ほど読み終えました!

    自分にはなかった着眼点で面白い。そこに目をつければもっと話が面白く読めたのか…と。

    事前に本書を読んでブックガイドにするのも良いと思いました。

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    2026年03月04日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    小学高学年から。作家7人の迷回答と言うだけあって面白い。お悩みにそれぞれ答えてくれているが、一般的な回答を期待してはいけない。とにかく文章が楽しめる。

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    2026年02月23日
  • 君は永遠にそいつらより若い

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    ネタバレ

    読んでよかったし、この作品を読んで心から「良かった」と思えることが誇らしい気さえした。

    ユーモラスな語りと人間味あふれる人物たちの人間模様はエンターテイメントとしても成立していて、でも、どうしようもなく現実と地続きだ。
    女版の童貞・ポチョムキンを名乗る主人公は女性らしさを排した振る舞いをするのだけど、一方で彼女はどこまでも女性であることに自覚的である。男性から性的に求められることはなくとも、彼女は常に「男に殴られれば勝てない女性という肉体の弱さ」を噛みしめている。

    そういった原体験による主人公の原動力を安易な男女差に押し込めないことが、本作品最大の魅力だろう。

    改題である「君は永遠にそい

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    2026年02月23日
  • うどん陣営の受難

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    ネタバレ

    考え方に相容れない部分があっても課長のように対話が出来る人や、勝手都合に弱みにつけ込む嫌な人と、いろんな人がいるもんですね。
    平和にうどん食べる陣営、ちょっと憧れましたね…社内政治に巻き込まれるのはご勘弁ですが…。
    ずっとじわじわと面白くて、夜寝る前に一気に読めてしまい、寝つきにも影響せず、話もかなり好きでした。

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    2026年02月20日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    ネタバレ

    SF(少し不穏)な短編集。

    ・サキの忘れ物
    人生を変えてくれる出会いと一歩踏み出す気持ちが導く素敵な話。千春のことを心から応援したくなります。

    ・王国
    自分も子どもの頃からラッパムシが見えてました。ソノミは生きづらい子ども時代を過ごすのだろうけど、いつかきっと誰かにわかってもらえるはず。

    ・ペチュニアフォールを知る二十の名所
    こういう不穏な話大好き。最近だと坂崎かおるさんの作品にも通じるものがあると思いました。

    ・喫茶店の周波数
    もやもやするやりとりだ終わりそうで最後にあかりちゃんが来て幸せな気分で終われるいい話

    ・Sさんの再訪
    これも不穏なのに最後に一歩踏み出す気持ちをくれるのが好

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    2026年02月16日
  • うどん陣営の受難

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    〇〇は社会の縮図とか例えられがちだけれどもそんな話でした。どんな企業でも社会でも世界は同じようにできていることに憤ったりしつつ、少し安心してしまう自分もいます。

    それとうどんを食べるシーンはどれも美味しそうでした。

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    2026年02月15日
  • 浮遊霊ブラジル

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    ネタバレ

    昔読んで好きだった本の再読週間、1冊目。私は穏やかでマイペースで自分の人生を受け入れている人たちの話が好きなのだなと、ふと得た気づき。(川上弘美さんやばななさんの作品が好きなのも、まさにそういう理由からなのかもしれない。)

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    2026年02月12日
  • ポトスライムの舟

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    決して楽しく読める小説ではないけれども、ナガセのちょっとした気遣いとやさしさ、ツガワの最後に見せる思い切りにグッときました。

    佐多稲子のデビュー作を読んだ時に感じた無力感とガッツポーズをしたくなる気持ちをちょっと思い出しました。

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    2026年02月07日