サキの忘れ物(新潮文庫)

サキの忘れ物(新潮文庫)

649円 (税込)

3pt

自分には何にも夢中になれるものがない――。高校をやめて病院併設の喫茶店でアルバイト中の千春は、常連の女性が置き忘れた本を手にする。「サキ」という外国人の男性が書いた短篇集。これまでに一度も本を読み通したことがない千春だったが、その日からゆっくりと人生が動き始める。深く心に染み入る表題作から、謎めいた旅行案内、読者が主役のゲームブックまで、かがやきに満ちた全九編。(解説・都甲幸治)

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サキの忘れ物(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    111108さんにおすすめしていただいて。いつも素敵な作品を教えていただきありがとうございます。

    どの小説の人物の日常も地味でうだつが上がらないのだけど、その中のほんのわずかな転機や喜びが描かれていて、なんだか読んでいて励まされるような気持ちになった。適度な距離感で幸運を祈ってくれるような1冊。

    0
    2024年10月09日

    Posted by ブクログ

    風変わりな短編小説だな、というのが第一印象。
    気付けばページをめくる手が止まらず、そのひとの他の本をチェック。
    不思議。

    0
    2024年07月17日

    Posted by ブクログ

    津村作品の好きなところ。
    少ししんどい(けどまだ本人は耐えられているのがミソ)状況に、フッと風穴が開くところ。
    名前も知らない隣人(街の人くらいのニュアンス)が、その風穴を開けていくところ。
    風穴が開いたその瞬間、私たちの人生に活路が生まれる。行き止まりだと感じていた道に、分岐があることに気付く。

    0
    2024年06月29日

    Posted by ブクログ

    短編集。
    津村さんの作品の温度が自分に合っていて、どの作品の中にも入り込んで読んでしまいます
    そしてサキ短編集買いました

    0
    2025年06月17日

    Posted by ブクログ

    このところハマっている津村さんの作品。
    表題作「サキの忘れ物」は心身ともに居場所が見つからなかった千春がバイト先である喫茶店の常連客が置き忘れた文庫本「サキ短編集」をきっかけに自分と自分の居場所を見つける事になる。
    鬱屈とした生活から1人の清々しい女性に代わって行く様子が気持ちの良い読後感。
    「隣の

    0
    2025年06月01日

    Posted by ブクログ

    淡々としているのにすごく惹かれて
    あっというまに読み終わっていました。
    カギをなくした人のエピソード と
    あれを見るためにならんでいる人のエピソードが
    おもしろかったです。

    0
    2025年01月29日

    Posted by ブクログ

    お初の作家。昨年ヴァージニア・ウルフの灯台へを読んだら巻末の解説が津村記久子さんで、その文体と内容のトーンに好感をもった。この方の作品を読みたいと思い手にした次第。まずは短編集から。冷静で世の中にやや批判的なユニークな視線が素敵。

    「サキの忘れ物」
    表題作。高校中退の無気力なアルバイトの主人公女子

    0
    2025年01月04日

    Posted by ブクログ

    津村さんの短編集。

    高校中退後カフェで働く、自己肯定感の低い千春が、席にサキの短編集を忘れていった女性客との淡いつながりを機に、一歩歩みを進めていく「サキの忘れ物」。
    これは本好きの琴線に触れる作品であることは言を俟たない。

    「ペチュニアフォールを知る二十の名所」「喫茶店の周波数」あたりは、なん

    0
    2024年10月20日

    Posted by ブクログ

    津村さんの作品は、同じ境遇にある人たちの心の中の動きがつぶさに描かれていて、え?私の声?とか、同じ立場だったらそう感じちゃうよね〜という共感半端ない。大きな事件が起きるわけでも、大きな嬉しいこと、大きな悲しいことが起きるわけでもない。でも人は生きていくわけで、そのための一歩踏み出すためのエネルギーは

    0
    2024年03月05日

    Posted by ブクログ

    いやぁ、またまた津村ワールド 楽しめた
    まったくつながらない短編9つ。

    たやすくない日常にところどころやってくる、人からの小さな毒を払いつつ、聞こえなかったふりをしたり、流しながら、本当に小さなあたたかさを見つけたり、出会ったりの物語。どうも見つからないのもある(笑)

    表題の「サキの忘れ物」が一

    0
    2024年10月09日

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