サキの忘れ物(新潮文庫)

サキの忘れ物(新潮文庫)

649円 (税込)

3pt

自分には何にも夢中になれるものがない――。高校をやめて病院併設の喫茶店でアルバイト中の千春は、常連の女性が置き忘れた本を手にする。「サキ」という外国人の男性が書いた短篇集。これまでに一度も本を読み通したことがない千春だったが、その日からゆっくりと人生が動き始める。深く心に染み入る表題作から、謎めいた旅行案内、読者が主役のゲームブックまで、かがやきに満ちた全九編。(解説・都甲幸治)

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サキの忘れ物(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大好き津村記久子さん。今回も安定の面白さ、というか普段よりわかりやすく希望が持てる結末のお話が多い印象でした。ちょっとした一歩が主人公の人生を大きく変える……かもしれないというテイスト。
    テレビドラマにもしやすいんじゃなかろうか。津村作品は抜群に面白い割に映像化があまりされていないというイメージなの

    0
    2025年08月16日

    Posted by ブクログ

    面白かった。ゲームブックが収録されているのには驚いたが、懐かしく遊ばせてもらった。表題作がとても良かったが、個人的にはSさんの再訪が面白かった。

    0
    2025年08月05日

    Posted by ブクログ

    111108さんにおすすめしていただいて。いつも素敵な作品を教えていただきありがとうございます。

    どの小説の人物の日常も地味でうだつが上がらないのだけど、その中のほんのわずかな転機や喜びが描かれていて、なんだか読んでいて励まされるような気持ちになった。適度な距離感で幸運を祈ってくれるような1冊。

    0
    2024年10月09日

    Posted by ブクログ

    風変わりな短編小説だな、というのが第一印象。
    気付けばページをめくる手が止まらず、そのひとの他の本をチェック。
    不思議。

    0
    2024年07月17日

    Posted by ブクログ

    津村作品の好きなところ。
    少ししんどい(けどまだ本人は耐えられているのがミソ)状況に、フッと風穴が開くところ。
    名前も知らない隣人(街の人くらいのニュアンス)が、その風穴を開けていくところ。
    風穴が開いたその瞬間、私たちの人生に活路が生まれる。行き止まりだと感じていた道に、分岐があることに気付く。

    0
    2024年06月29日

    Posted by ブクログ

    独特な世界観で語られる、よくある日常とちょっとした非日常。そして非日常の出来事をきっかけに日常が変わる。そんな物語の数々が集まった短編集。息が詰まりそうな人生における転換点は思いがけないところに転がっているものだと思わせてくれる。

    どの物語もからりとした雰囲気で淡々と進んでいくが、そんな中でも親し

    0
    2025年11月09日

    Posted by ブクログ

    この作者さんの本は初めて読みました。
    多彩で少しだけ日常から逸脱した、でもどこかのんびりした世界観。
    お気に入りは「サキの忘れ物」「王国」「行列」「河川敷のガゼル」「隣のビル」
    著者の他の本も読んでみたいと思いました。
    (過去記録移動)

    0
    2025年08月25日

    Posted by ブクログ

    短編集。
    津村さんの作品の温度が自分に合っていて、どの作品の中にも入り込んで読んでしまいます
    そしてサキ短編集買いました

    0
    2025年06月17日

    Posted by ブクログ

    このところハマっている津村さんの作品。
    表題作「サキの忘れ物」は心身ともに居場所が見つからなかった千春がバイト先である喫茶店の常連客が置き忘れた文庫本「サキ短編集」をきっかけに自分と自分の居場所を見つける事になる。
    鬱屈とした生活から1人の清々しい女性に代わって行く様子が気持ちの良い読後感。
    「隣の

    0
    2025年06月01日

    Posted by ブクログ

    淡々としているのにすごく惹かれて
    あっというまに読み終わっていました。
    カギをなくした人のエピソード と
    あれを見るためにならんでいる人のエピソードが
    おもしろかったです。

    0
    2025年01月29日

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