サキの忘れ物(新潮文庫)

サキの忘れ物(新潮文庫)

649円 (税込)

3pt

自分には何にも夢中になれるものがない――。高校をやめて病院併設の喫茶店でアルバイト中の千春は、常連の女性が置き忘れた本を手にする。「サキ」という外国人の男性が書いた短篇集。これまでに一度も本を読み通したことがない千春だったが、その日からゆっくりと人生が動き始める。深く心に染み入る表題作から、謎めいた旅行案内、読者が主役のゲームブックまで、かがやきに満ちた全九編。(解説・都甲幸治)

...続きを読む

サキの忘れ物(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月16日

    「とにかく、この軽い小さい本ことだけでも、自分でわかるようになりたいと思った。」
    当たり前だけど、読書をする行為は、読書から何かを得る前に必要なこと。そして、本を手に取る事のハードルの高さは、人によって違う。そのハードルを超えた時に、はじめて知ることに、感じることに出会う。
    「行為」と「得る事」の間...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月01日

    共通テストの過去問に「サキの忘れ物」が使われていて、その問題で満点を取れたのが嬉しかったので買った

    サキの忘れ物は高校を中退して病院のカフェで働いている主人公が忘れ物の小説をきっかけに本を読み始める話だった
    空気の湿度とか温度とかにおいが伝わってくるみたいで読んでいてここちよかった

    その他にもす...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月05日

    津村さんの作品は、同じ境遇にある人たちの心の中の動きがつぶさに描かれていて、え?私の声?とか、同じ立場だったらそう感じちゃうよね〜という共感半端ない。大きな事件が起きるわけでも、大きな嬉しいこと、大きな悲しいことが起きるわけでもない。でも人は生きていくわけで、そのための一歩踏み出すためのエネルギーは...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月01日

    いやぁ、またまた津村ワールド 楽しめた
    まったくつながらない短編9つ。

    たやすくない日常に、ところどころやってくる、人からの小さな毒を払いつつ、聞こえなかったふりをしたり、流しながら、本当に小さなあたたかさを見つけたり、出会ったりの物語。どうも見つからないのもある(笑)

    表題の「サキの忘れ物」が...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月26日

    楽しそうな装丁に惹かれて手に取り、本が出てくる話らしいと見てレジまで行きました。
    表題作の「サキの忘れ物」は大学での人間関係に挫折したらしい女性が、バイト先の喫茶店で忘れ物の本と出会い変わっていく暖かなストーリー。
    短編すべてこのコンセプトかと思ったら、他は気持ちザワつくものが多い。古い街の街歩きガ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月11日

    表題のサキの忘れ物という物語が一番心に残った。お客さんの忘れていった一冊の本に感化されて人生が動いていくという印象的なお話だった。私もそういう本にであってみたいと思った。

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月10日

    可愛らしい装丁、本の題名に惹かれ買った本。
    私が想像していたものと150度くらい違う内容でした。

    内容的に普段は好んでは読まないジャンルの本でしたが、
    短編集だったので私にとっては尚更良かったのか、ちょっとシュールな感じが何だか癖になりそうです。

    さらっと読み進むことが出来ない内容でした。本って...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月03日


    昨年からゆっくり読み進めた。
    なんてことないけどたやすくないことを、ここまでリアルに書けるのすごいな。境界線の曖昧さを飛び越えたときのような清々しさ、ちょっと寂しさを感じた。
    つめたいけど優しい不思議な短編集だった。

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月16日

    久しぶりに津村さんの作品を読みました。
    帯は、
    -------------------------
    1冊の
    文庫本が、
    18歳の千春を
    変えてゆく。

    いつまでも残響が胸に残った。(森絵都)
    津村さんの新作は希望のひとつなのだった。(益田ミリ)
    -------------------------
    9...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月26日

    表題作「サキの忘れ物」がめちゃくちゃ良かった。少しでも本が好き、好きだった時間を持つ人の心に沁みるんじゃないかなあ。続く「王国」も好き。じっと白目を剥いてる幼稚園児を想像すると面白い。
    津村記久子はエッセイとお仕事小説(いわゆる「お仕事小説」じゃないのだがそう呼びたい)しか読んだことがなかったので、...続きを読む

    0

サキの忘れ物(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

津村記久子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す