津村記久子のレビュー一覧

  • 浮遊霊ブラジル

    Posted by ブクログ

    タイトルの『浮遊霊ブラジル』?何だこれ?
    これはいったいどんな物語何だろう?と興味を惹かれ手に取った。
    表紙の絵がタイトルに負けず劣らずでうどんの海に夜空の月のかわりにすだち?
    その下には地獄の鬼が女性の足を引っ張っている。タイトルの字のまわりも最初餃子?と思ったけど耳っぽい。
    「流行る芝居は外題から」という【ことわざ】もあるように読む前からバロメーターがぐんぐん上がっていく。

    肝心の中身はというと、また風変わりな短編が7編。
    最初はおとなしい感じの話だけど徐々にボルテージが上がり最期は天にも昇ってしまうかんじだ。
    死後の世界を面白おかしく扱っていたりとうどん屋から外国、地獄へと自由で多彩な

    0
    2025年09月20日
  • とにかくうちに帰ります

    Posted by ブクログ

    津村記久子さんって、凄すぎるの一言。
    私は表題作の「とにかくうちに帰ります」よりも、「職場の作法」と「バリローチェのファン・カルロス・モリーナ」が好きでした。
    鳥飼さんの心の呟き、日々思いながら仕事してることに共感しまくりで。
    そうそう、そんなふうに思ってる!
    私だけじゃないんや。
    そうそう、そんなオッさん居てる!
    なんかタイミング悪いというか、憑いてるというか…
    そんな人居てるよね…

    こんな取るに足らない、友達にLINEするほどのことでもない、モヤモヤしたものを言葉にしてくれてありがとう。
    それだけで、救われた気がします。

    0
    2025年09月11日
  • 苦手から始める作文教室 ──文章が書けたらいいことはある?

    Posted by ブクログ

    「書けそうなことを書く」「情報(what,when,how)」「実感(あるある)」「読む書くを繰り返す」「好きな感じを真似る」「本を選ぶ自由(本は読む人を選ばない)」

    0
    2025年09月06日
  • 君は永遠にそいつらより若い

    Posted by ブクログ

    卒業間近の大学生の日常の話
    心の中にわだかまるものを抱えた女性同士が出会う

    最初は何の話かわからず、全体像がつかめない
    所々に主人公の諦めやら、今の状況を受け入れてる感じで話が進む

    他者を力で制圧する
    男性と女性、大人と子ども
    力の強いものが弱いものを侵す
    弱者の抗いの哀しみを
    まるで
    傾いて暗くなり翳りゆく部屋のような雰囲気で描きだされてるような作品だと思った

    終わり方も、なんだか物語を創っていますという感じかない
    自然体がよかった

    津村記久子の今の作風では性的な描写が全然ないので、そういう表現があまりすきではない作家さんなんだと認識していたけど、初期の作品は結構それがあるのかな

    0
    2025年08月28日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    この作者さんの本は初めて読みました。
    多彩で少しだけ日常から逸脱した、でもどこかのんびりした世界観。
    お気に入りは「サキの忘れ物」「王国」「行列」「河川敷のガゼル」「隣のビル」
    著者の他の本も読んでみたいと思いました。
    (過去記録移動)

    0
    2025年08月25日
  • 苦手から始める作文教室 ──文章が書けたらいいことはある?

    Posted by ブクログ

    新しい趣味として、自分の楽しみのために作文しようかなという気持ちになった。
    日記も続いたことがないけれど、書いてみようかと思うほど、ハードルを下げてくれる。
    中学生の頃に読みたかったし、大人になった今でも出会えてよかった一冊。

    0
    2025年08月24日
  • アレグリアとは仕事はできない

    Posted by ブクログ

    コピー機なのに人間扱いされているユーモアセンスバツグンの小説をあなたに!
    第13回酒飲み書店員大賞受賞作品

    0
    2025年08月18日
  • とにかくうちに帰ります

    Posted by ブクログ

    表題作より、「職場の作法」と「バリローチェの〜」の方が津村センス全開って感じで好みです。雨の帰り道は読んでてちょっと疲れたかな。

    0
    2025年07月23日
  • 現代生活独習ノート

    Posted by ブクログ

    ▼津村記久子さんの短編集。
    収録作は
    「レコーダー定置網漁」
    「台所の停戦」
    「現代生活手帖」
    「牢名主」
    「粗食インスタグラム」
    「フェリシティの面接」
    「メダカと猫と密室」
    「イン・ザ・シティ」

    ▼津村さんはけっこう長く、もう15年くらいか、読ませていただいています。何といっても長編の最新作「水車小屋のネネ」が破格に素晴らしかったので、それとくらべちゃうとなんですが、この短編集は津村さんらしい息遣いの一冊。

    ▼津村さんの文章が好きなので、基本的にはなんでも其れなりには楽しめます。割と解決するのが難しい現代的な「気分」をつかもうとする作風な気もするので、当然ながら必然の結果として 「問

    0
    2025年07月18日
  • 現代生活独習ノート

    Posted by ブクログ

    津村さん節が強烈で、この角度のユーモアを深掘りする作家さんはなかなかいないと思うので新しい読書体験ができました。
    気持ちが晴れやかな日と憂鬱な日が目まぐるしく変わっていくのも別に悪いことではないんだなと感じることができました。

    0
    2025年07月05日
  • エヴリシング・フロウズ

    Posted by ブクログ

    ヒロシと周りの仲間が一年間を通じて確実に成長していっていて嬉しい。こういう 何年間を積み重ねていけたらヒロシはすごくモテると思う。離れ離れになっても。フルノとヒロシの友情?も好き。

    公立に通う中学生の良さがある。色々かんがえたりしながらも、違うタイプの仲間たちとの交流があって。受験でゆれつつもそこまで息苦しくもならずに。
    めちゃくちゃヒロインヒーローがいないんだけど、みんな輝いている。

    0
    2025年06月29日
  • 現代生活独習ノート

    Posted by ブクログ

    津村記久子さん、3つ目。この前に読んだ「とにかく家に帰ります」が好きすぎて、それよりは好きが低め。「牢名主」が怖すぎたかな?あと、ワタシが食いしん坊なので「粗食インスタグラム」も「う〜ん…」でした。「レコーダー定置網漁」「現代生活手帳」は好き。前者の、心が疲れ切った時の派手ではないきっかけでゆる〜く無理せず文字通り少しずつ気持ちがほぐせていく様子の書き方がとても上手い。

    0
    2025年06月29日
  • エヴリシング・フロウズ

    Posted by ブクログ

    中学生で、誰に対しても見た目だけでなく内面まで見ようとする人が、一体どれほどいるだろう。顔の印象や体格、声・髪など、一瞬で人を判別できる表層的な部分。思春期なんて、大抵そういうもので仲良くなるグループが決まっていたように思う。

    主人公のヒロシは背が小さい中学3年生。絵を描くことが好きだが最近は気が進まず、面倒な受験も控えていて、家では一方的によく喋る母親が鬱陶しい。それでもヒロシは、クラスメイトの身に起こる不穏な出来事を解決しようと奔走する…

    ヒロシのようなクラスメイトがいたら、中学生の頃の私は彼の人間性まで見ようとしていただろうか。小さくて地味な男子、くらいに思って、それだけで心の中で彼

    0
    2025年06月30日
  • 現代生活独習ノート

    Posted by ブクログ

    著者の『この世にたやすい仕事はない』と同じ空気感のある短編集。

    仕事や人間関係などの疲れとか日常の細かなあるあるにスポットを当てるのが上手いな〜
    ロバの配達員が可愛い。そんな突飛なのも出てきてクスッと笑えてゆるっと気楽に読めた。
    粗食インスタグラムの最後に出てくるご飯を無性に食べたくなって真似して食べた。

    0
    2025年06月26日
  • 君は永遠にそいつらより若い

    Posted by ブクログ

    プロローグでの不穏な始まりは、大学生活での様々なエピソードを読んでいるうちにすっかり忘れてしまい、じわじわ語られる、弱いものが強いものに蹂躙される問題に嫌味なく切り込んでいく。そしてプロローグに通じるラストにはっとさせられます。とは言え、青臭い大学生活も楽しく重いテーマではあるがクスりとさせる文体もあって重たさは感じられません。文体と言えば、様々な表現、言葉の組み合わせに、反芻して読むことも多く、楽しい読書でした。セリフが少なく、主人公による癖があるものの読みやすい文書が好みです。最後に着信したメールに嬉しさが込み上げました。

    0
    2025年06月22日
  • 現代生活独習ノート

    Posted by ブクログ

    仕事に疲れていると読みたくなるのが津村記久子作品 1作目から疲れた心に染み入る…津村作品の登場人物とはお茶を飲みながら愚痴を溢したくなる

    2作目の台所の停戦も好きな作品だ よしながふみの愛すべき娘たちが好きな人はきっと好きだと思う 母親から引き継いだもの、子に引き継ぎたくないもの

    0
    2025年06月16日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    短編集。
    津村さんの作品の温度が自分に合っていて、どの作品の中にも入り込んで読んでしまいます
    そしてサキ短編集買いました

    0
    2025年06月17日
  • とにかくうちに帰ります

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ続きが気になる!とかそういった話ではないんだけれど、それが良かった!
    他の津村さんの作品も読んでみたくなった

    0
    2025年06月08日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    このところハマっている津村さんの作品。
    表題作「サキの忘れ物」は心身ともに居場所が見つからなかった千春がバイト先である喫茶店の常連客が置き忘れた文庫本「サキ短編集」をきっかけに自分と自分の居場所を見つける事になる。
    鬱屈とした生活から1人の清々しい女性に代わって行く様子が気持ちの良い読後感。
    「隣のビル」は津村さんの得意分野なのだろうか、津村記久子作品を読み始めたきっかけの「十二月の窓辺」という作品も隣のビルとその中で働く人との交わりが描かれたいた。
    自分の置かれたビルから隣のビルを眺望しそのビルとその中に生きる人々に思いを馳せ、自分の今と向き合う。
    本作では自分のいるビルから隣のビルに飛び移

    0
    2025年06月01日
  • つまらない住宅地のすべての家

    Posted by ブクログ

    隣人って不思議だ。あそこのおばあさんが亡くなったらしいとか、そこの旦那さんはどこそこに勤めているらしいとか。噂を聞けば近所ですれ違ったときの顔と聞いた情報をくっつけてみるが、それ以上の印象はなく特別な感情は湧かない人。
    それでもたまに大喧嘩をしてる声が聞こえるとか、植えている植物の枝がこちらの敷地に突き出しているとか、前を通ると飼っている犬が吠えてくるとか。そんなちょっと嫌だけど、文句を言うほどのことでもない不満が積もっていたりする。なぜなら毎日すぐ近くで生活しているから。

    近くで生活しているにも関わらず、ちゃんと顔を見て話したことは少ないから、そのちょっとした不満が隣人の印象の大部分を占め

    0
    2025年05月26日