津村記久子のレビュー一覧

  • とにかくうちに帰ります

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    「不誠実さには適度な不誠実で応えてもいいけれど、誠実さに対しては全力を尽くすこと」をモットーにして働いている田上さんが好き。

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    2025年08月17日
  • ウエストウイング

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    ある場所をフックにして関係のない人が交わっていく津村さんお馴染みの展開。軸になる3人以外の登場人物も、いそうでいないユニークな人たち。でも実は隣にいる普通っぽい人も頭の中はこんなだったりするかも・・。最後の方で雪崩打つように話が展開するけど、そこまでが長すぎたのが残念。

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    2025年08月15日
  • 現代生活独習ノート

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    短篇集。選択するという行為に割とストレスを感じる自分‥‥「粗食インスタグラム」に慰められた気がした。最後の「イン・ザ・シティ」の3人のその後を知りたくなった(そういえばThe Jamもトリオだった)。

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    2025年08月13日
  • とにかくうちに帰ります

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    読後感が いい。舌打ちしたくなることだって じたばたしたいときもある。けど どうしてか まぁいいかで 納得してページをめくってしまう。津村さんのアンテナって すごい!鳥飼さんの職場仲間 なんか好き。ハラもオニキリもサカキも 無事に帰れたことを祈ります(笑)

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    2025年08月10日
  • 現代生活独習ノート

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    「ポトスライムの舟」から時々読んでいる津村記久子さん、相変わらずの独特感。

    その中でも「現代生活手帖」は読みやすくおもしろかった。恐らく作家さん自身のファンタジー的な願望とか反映してるのではないかと思う。

    それぞれまったく違った話の短編集

    現代生活とあるけど、
    現実からほんの少しズレる話が多く、
    それをユーモア溢れる描写で表現しているため、読者側は理解するのに時間がかかる印象になるんだと、実感。

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    2025年08月02日
  • ポトスライムの舟

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    胸が痛くなったり、わずかな希望を持ったり、少しだけラクになれたり、そんな話。すべての仕事がだめなのではない、仕事をもう少し頑張れるような気持ちになった。

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    2025年07月22日
  • ポトスライムの舟

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    私にはよくわからなかった。けれど、津村さんの作品は、あえて感情を少なくして淡々と描くことで読者の心にゆだねてくる、というようなことを他の方の感想でお見かけしたので、今の私にはよくわからなかったけど、また違うタイミングで読めば違う見え方があるんだろうな、と思う。またその時に読もうと思う。

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    2025年07月19日
  • ウエストウイング

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    読み終えて冷静に考えてみるとそんなに場面展開はしてないはずなんだけれど、なんだか奥行きのある話を読んだなという感想を持たされるのが著者の本なのかもしれない。

    例えは合っていないと思うが、NHKのドキュメント72hourを観終えたあとの読後感。

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    2025年07月15日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    表題作の「サキの忘れ物」が一番好きです。何がきっかけで人生変わるか分かりませんよね。ある人との出会い、あるいは映画やドラマを観て影響を受けて職業を選んだりすることあると思います。 「ペチュニアフォールを知る二十の名所」は不思議な感じ。シニカルというかネガティブなムードな作品。

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    2025年07月13日
  • ポトスライムの舟

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    ネタバレ

    この間ピースボートの話になって、あれって実際どうなの?と夫がサッと生成AIに聞いたら、「ピースボート実際に乗って感じたメリット・デメリット!」みたいなブログ記事を要約した回答が戻ってきた。
    ピースボートと言えば、新宿や渋谷の、やっすい居酒屋のトイレにポスターが貼ってあるイメージで、そこになにがしかの希望を託してしまう感覚はイマイチ分からない、という気がした。

    一方で、そのためにお金を貯めよう、と思って、日々節約しては出費をメモっていく感じとか、その割によく分からないこだわりの出費をしているような辻褄の合わなさみたいなものは、ふと自分にも身に覚えがある感じがして、ひやっとする。

    津村記久子さ

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    2025年07月11日
  • 現代生活独習ノート

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    「この世にたやすい仕事はない」や「とにかくうちに帰ります」を読んだ時も思ったのだけど、現代日本人の多くが、疲れはててどこに向かっているのかわからなくなった虚しい毎日を、マウントをとってみたり、回避してみたり、空想に逃避してみたりしながらなんとか生き延びていることを突きつけられて、わりとしんどい。
    生きる喜びなんて感じられないくらい、子供から大人まで毎日毎日疲れ切っている。
    週休2日ノー残業を実現するために昼休みにカロリーゼリーを啜りながらPCを叩き、帰宅してからは疲れ果てて動けず、休日は一日中眠りこける日々に矛盾を感じる方にオススメです。

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    2025年06月29日
  • ポトスライムの舟

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    カバー装画がシンプルでオシャレで手に取った。
    コミカルな内容かと思いきや結構現実的なしんどさで。だけど津村先生のコミカルな文体が読んでて心が持ち堪えられた

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    2025年06月26日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    日常生活からヒントを得て空想して広がってつくられた感じの不思議な話たちの短編集

    どの話も何気なく読み始めたら「え、こんな話なんだ」と思わせてくれる。どこに着地するのか分からない。ので苦手なひとはいるかも。

    その中のひとつ「真夜中をさまようゲームブック」
    ゲームブック方式になっているお話で
    話を読んで、示されたいくつかの行動の番号を選択して進んでいく。

    楽しめたけどゲームオーバーの時は「本を閉じる」と書いてあって
    2回「本を閉じる」になり、3回目で無事クリアした。結構時間がかかった。

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    2025年06月24日
  • この世にたやすい仕事はない

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    仕事に燃え尽きた主人公が、短期の仕事をいくつも経験し仕事を考えるストーリー。
    隠しカメラが設置された部屋に住む女性をみはる仕事、ローカルバスのアナウンスを作成する仕事など、どれも最初はこんな仕事あるんだ!と思えるような現実味のある仕事内容。なのに、勤務をこなすにつれて徐々に現実から離れて不思議な感覚が増していくのが面白かった。

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    2025年06月23日
  • この世にたやすい仕事はない

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    仕事をやめた主人公がニッチな職を転々とする物語。
    なんだか不思議で奇妙でおかしな一冊だった。

    出てくる5つの職はありそうでなさそうな、仕事という単位になるほど大きくない作業で、それを主人公が真剣にやっていることになんだか面白みが感じられた。

    物語は淡々と進んでいく。
    主人公が一生懸命で真面目だからこそ生まれる悩みや葛藤は誰しも抱くものだと思うし、そうやって沼に落ちてもまた戻ってこられるかもなと思えた。
    ☆2.8

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    2025年06月21日
  • ポトスライムの舟

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    表題作の、低賃金でしゃかりきに働くヒロインのナガセがめちゃめちゃ魅力的だった
    ナガセは自分にコンプレックスがあるんだと思うけど、私にはナガセが眩しい
    刺青を入れたくてたまらなくなったり、観葉植物をどうやって食べようか考えてみたり、子供を子供らしく扱わないところとか、ナガセの思考や行動が不器用で個性的で、優しくて、すごくステキだった
    爽やかで前向きなラストも良かった

    ブラック会社で働く女性の話は、淡々とした描写なのにリアルすぎて読んでいてとても辛かった
    でも読んで良かった。一冊通して面白かったです

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    2025年06月21日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    河川敷であろうと、動物園であろうと、上流の山の自然であろうと、そもそもどこもガゼルにとっては場違いなのだ。どこもかしこも居心地が悪いのだとしたら、それは柵や檻の外を選ぶだろう。
    (P.187)

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    2025年06月18日
  • ポトスライムの舟

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    孤独な妊婦生活中に読んだ

    ぼーっと働きながら
    フワッと世界一周の目標を掲げて
    ゆるっと生き抜こうとする姿が描かれているんだけど

    収入もなく人と関わることもない生活をしている今の自分からすると
    そもそも社会に出て人と交流があること自体
    素晴らしいことなんじゃないかと羨ましく思えた

    暇な時間を作りたくなくて
    とにかく働きまくるってのも悪くないよ

    いざ子育てが落ち着いて働き出したら
    こんなこと言ってられなくなるだろうけど…

    今の自分には キラキラして見えた!

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    2025年06月12日
  • 現代生活独習ノート

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    会社や家庭、学校などを舞台に〝面倒臭い〟日常がユーモラス、かつシニカルに描かれる8編。〝あるある〟満載で、近未来SF、ミステリー風など意表を突く設定の話もあって楽しめる。思わずふっと笑える作品群の中、特に可笑しかったのは「粗食インスタグラム」と「メダカと猫と密室」。

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    2025年06月06日
  • 現代生活独習ノート

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    「水車小屋のネネ」に続いて、津村さんの本2冊目でした。
    メダカと猫と密室が一番心に残りました。

    私にとって短編は、話に入り込む前に終わってしまう感があり、なかなか難しいのが正直なところです。

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    2025年05月28日