津村記久子のレビュー一覧

  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

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    あの人は誰?

    から始まる本読み、面白かったです。

    中学生の時に読んだ「チャタレイ婦人の恋人」の感想は
    自分の父親のお尻の形なんか見ないよ!西洋人って!へ!
    だったなぁ~。

    中学や高校生の時読んだ本の感想って単純で、面白かったかつまらなかったか。

    あー「夜と霧」大学生の時薦められて読んだ本。
    津村さん凄いなぁ~
    私はぶっ飛んで、逃げて逃げて、まだ恐ろしい。

    私は知識で分析しながら読めないから、ほほーと感心しながら読みました。




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    2026年01月27日
  • ポトスライムの舟

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    ポトスライムの舟
    なんかわかりそうでわからない。
    でも心地よいって感じの話

    社会人になってからお金が苦しい時期があったので、友達と会うための電車賃を脳内計算する主人公に共感しかなかった

    将来のための投資を頑張ってるけど、それは幸福なのか?みたいなことを改めて考えた

    いまいち掴みきれてないので、みんなの感想も見てみたい。

    十二月の窓辺
    ひたすらパワハラ描写がきつかった。
    主人公もかなり限界まできてたし…

    「でもまあ仕事ってそういうもんなよなあっていう。ばかみたいな恥をかきながらもそれは続くわけですよ。遠い空の下でアホにされながら、それでも会社員ははたらくんだよなあ」
    ってセリフ好きだっ

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    2026年01月25日
  • ポトスライムの舟

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    2編のお仕事小説。
    どちらの話も、悩みながら仕事を頑張っている姿が描かれている。キャリアウーマンではないところが、現実をリアルに切り取っていると感じた。
    1話目は薄給の中でも夢や目標を持って働き、2話目は仕事がうまくできないことを自覚しながら、いじめに耐えるようにして働く姿が描かれる。

    芥川賞受賞作の1話目「ポトスライムの船」は、生きるために働くのか、その人生にどんな意味があるのかという、多くの人が一度は考えるテーマ。
    主人公は働くこと自体は苦ではなさそうで皆勤だが、給料の重みや働く意味について、漠然としたものから次第に形をもって考えるようになる。

    2話目「十二月の窓辺」では、パワハラ上司

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    2026年01月22日
  • 水車小屋のネネ

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    読み進めるのが苦にならないにも関わらず、なんだかすごく時間をかけて読んでしまいました。逆にこの物語にはそれが合っていたのかも、とも思います。

    日々大切にしたい気持ちが自然に盛り込まれているので、それが読み手にあたたかく伝わるのだなと思いました。

    個人的に、「必ず起こることだけれど、ここは描いてほしくないな」と思う場面が全体を通して描かれていなかったことも、この本が好きな理由です。

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    2026年01月22日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    まず、タイトルに驚いた。
    つまらない住宅地って…⁉️
    すごいタイトルつけるなぁって。
    誰かにケンカ売ってるのか?って心配になるくらい。

    でも…私の住んでる住宅地もそんなもんか。
    つまりは、しないな。
    つまらないかもしれん。

    そんでもって、登場人物が多い。多すぎる。
    つまらない住宅地と見取り図があって、住んでる住民の構成が書かれてて。
    何度もパラパラと読み返さないと、誰これ?と思ったもん。
    ここで挫折した人の気持ちは分かる。

    でも、最後まで頑張りました。
    読後感は爽やかだった。
    日置、あなたがしたことはあのつまらない住宅地に波紋を起こして、救われた人も居たよ。なんて、言ってあげたい気になる

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    2026年01月21日
  • ポトスライムの舟

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    主人公はキラキラ系ではなく、どちらかというとぱっとしない生活を送るアラサー女性。世界一周旅行の貯金と友達の母子との交流の様子が淡々と描かれていく。
    ポトスライムはわたしも一時期少しだけ育てたことがあるが、地味だけど丈夫で、葉のみずみずしさが印象的だった。華やかでなくてもいいからしぶとく生きること、そこに少しのうるおいがあれば人生も充分なのかもしれない。そんなふうに思える話でした。

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    2026年01月16日
  • とにかくうちに帰ります

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    バリローチェのファン・カルロス・モリーナの話がお気に入り。

    オフィスを舞台にした話も多くて、
    めちゃくちゃありそうな、とりとめのない出来事ばかり。
    当事者だったら気になって仕方ないのに、
    小説として読むと、そのくだらなさにちょっと笑えてしまう。
    ただ、現実逃避気味に読んでいると、
    あまりにもリアルすぎて逆にしんどくなる瞬間もあって、
    その行き来が不思議な読書体験だった。

    特に印象に残ったのが、
    タイトルにもなっている「とにかくうちに帰ります」。
    台風の日、中洲にオフィスがある人たちが、
    バスの運行状況に翻弄されながら、
    洲と本土をつなぐ大橋を大雨の中歩いて渡る話。
    それぞれの装備品が、とに

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    2026年01月14日
  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

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     著者が92冊の色んな分野の文学を楽しくお喋りするかのような一冊。知らない作家、作品も多かったが、文豪大作(「カラマーゾフの兄弟」、「かもめ」(チェーホフ)、「赤と黒」(スタンダール)、「ボヴァリー夫人」(フローベル)「ペスト」その他フランスの多くの作品)から推理小説(クロフツの「樽」)、探偵小説(ルブランの「813ルパン傑作集」)、SF小説(クラークの「幼年期の終わり」、オーウェンの「1984年」)エンタメ小説(デュマ「椿姫」、ミュルジュール「ラ・ボエーム」)、映画の原作小説(「アラバマ物語」「郵便配達は二度ベルを鳴らす」など極めて広い領域の登場人物に焦点を当てて解説するのに目が開かれること

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    2026年01月10日
  • とにかくうちに帰ります

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    「バリローチェのファン・カルロス・モリーナ」と「とにかくうちに帰ります」が良かった。大袈裟でなく何気ない、可笑しみや優しさが描かれている。

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    2025年12月31日
  • 現代生活独習ノート

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    ネタバレ

    私はとても血圧が低い。そして起き抜けはだいたい激怒している。(中略)ただ起床しなければいけないことを憎んでのたくっている。(現代生活手帖 60ページ)

    →ここ好き。静かに怒りに震えていて、でもきっとそれを他人にあたることは決してなく、自分の怒りが理不尽であることを自覚している感じが好き。『現代生活手帖』では、ほぼ説明もないまま、少なくとも今は存在しない近未来的なロボットやサービスや出てきて、書き方がおしゃれだなあと思った。

    食べることに疲れていて、自分はそのことに罪悪感があるのかもしれないと思う。しかし食べることは私にとっては判断を伴う。私は判断がもうしんどい。けれども何かを食べないと生き

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    2025年12月30日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    ネタバレ

    大阪万博に並んだので「行列」面白かった。「隣のビル」「喫茶店の周波数」じんわり温まる物語。ゲームブック久しぶりだった。

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    2025年12月30日
  • 婚礼、葬礼、その他

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    そつない印象はあるけれど、
    どちらのお話もさほど印象に残らなかったなー、、。
    相性なのかもしれない。

    婚礼、葬礼、その他の話は
    着眼点がシュールで興味深かった。
    あと、所々上手いこと言い得ている感じがぐっときた。

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    2025年12月29日
  • 現代生活独習ノート

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    粗食インスタグラムが一番面白くて好きでした。クククッと笑える感じです。メダカと猫と密室も良かったな。何かその心境わかる!っていうとこが、ツボです。
    働く人の何気ない攻防みたいなのが解体されて作品として紡がれている感じが楽しい。

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    2025年12月27日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    随分前に放映された井ノ原快彦主演のドラマの原作だというので手にしたが、推理小説のように登場人物が多く、見開きの「住宅地地図」の10軒の住人紹介を確認しながら読み進めた。刑務所から脱獄中の36歳の女が彼らの住宅に近づいていく過程と、それぞれに抱えている家庭事情と秘密を絡ませながら、どうなるのかハラハラしたが、ほっとできるエンディングになっていて良かった。今までは疎遠だった家同士の関係が、だんだんにほぐれていくのは、孤独がちな現代社会に希望を灯すようだ。タイトルでもある「つまらない住宅地」の住人たちの人生が、平凡でつまらないと思っていても、実はさまざまな思いや感情が詰まっていることを、他者と関わる

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    2025年12月20日
  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

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    この本を読んで気がついたこと、、、私は致命的に外国人の名前が苦手だ。登場人物が都度都度わからなくなり、その確認でストーリーに入り込めなくなる。
    それをこの本で再確認したのだった。
    よって、本の内容のほとんどは頭に入っていない。

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    2025年12月16日
  • やりたいことは二度寝だけ

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    読んでいると、普段自分でも考えるような何気ない点に共感を覚え、それで終わらせず深く掘り下げていった先に、なるほどなぁという新しい発見を見せてもらうことができる。
    向田邦子さんもそうだが、同じことに気付いたとしても、それで終わりにせず思考を巡らせ、何かと結びつけたり、共通点や差異を見つけ出したりでき、そしてそれを面白い文章にすることができることを文才と呼ぶのかなぁと、いつもより少しだけ考えてみるきっかけを作ってくれるエッセイでした。

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    2025年12月11日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    〔サキの忘れもの〕一冊のサキが示した他人とのいびつではないつながり方を。
    〔王国〕幼子は彼女だけの王国を持つ。
    〔ペチュニアフォールを知る二十の名所〕町の名はペチュニアフォールその過去は二十地点を巡ればわかる。
    〔喫茶店の周波数〕居合わせた客のおしゃべりたまたまに周波数合い聞こえてくるが。
    〔Sさんの再訪〕日記帳読み返したら出てくるはみんなSさん誰が誰やら。
    〔行列〕あのあれをタダで見られる行列は十二時間の人間模様。
    〔河川敷のガゼル〕河川敷ある日ガゼルが迷い来て。
    〔真夜中をさまようゲームブック〕雨の夜行くあてなくしひたすらに町をさまようゲームブックで。
    〔隣のビル〕入り口がどこかわからぬ謎

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    2025年12月06日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    なんていうか、地味な設定なんだけど、ニュースの背景ってこういうことかも。
    行動した昭子、未遂の望と三橋夫婦。
    彼氏が転がり込んできてないから暴力は振るわれてないものの、育児放棄状態の矢島家。
    お互いに近所の住民と付き合いがないけど、それぞれ抱えてる問題がある。
    今の日本の国民の、普通の家の普通の人間が、犯罪者になり得る現実が地味に怖く、少しの交流で人間は変われることの凄さもあり、娯楽本のようた読後スッキリ感はないけど面白い。

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    2025年11月30日
  • この世にたやすい仕事はない

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    『ポストライムの舟』が大好きなので、ハードル上げ過ぎて読んでしまってこの星数ですが、読み終わるのが寂しくなる作品でした。
    第一話は『幽霊たち』(P・オースター)っぽさが強く、全体として「監視・監視される」感じが強い。
    でもおそらくは著者が言いたいことは、「生きづらさ」のような「働きづらさ」だと思う。

    ・好感は持てる。でもその下には何か、とんでもない頑なさが潜んでいるのではないかと思わせる。
    ・藤子さんの首の角度と、黒目がちな目の輝きは、完全に私の精神的な硬直を見透かしているようだった。
    ・私が感じていた、あの老婦人の厄介さに関して、おそらくはそういう負の要素をまったく受け取らないであろう社長

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    2025年11月29日
  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

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    どの短編も不思議な感じがある。印象に残ったのは、「粗食インスタグラム」という短編の中でのオバマ元大統領に関するエピソード。 判断する手間を省く為、スーツ(あるいはシャツ)をブルーかグレーと決めていたとのこと。 服選びに迷う時間も惜しかったんでしょうね。
    追記 本当にごめんなさい。コメントすべき著書を間違えてしまいました。同じ著者の「現代生活独習ノート」です。

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    2025年11月24日