津村記久子のレビュー一覧
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ネタバレまず本のタイトルが絶妙です。
うちに帰ります、に「とにかく」が付くことで何としても帰りたいという気持ちがプラスされていて(深読み)、家大好き民としては共感しかないです。
「職場の作法」は主人公鳥飼さんの独白のような、日記のような、エッセイを読んでいる感覚でした。
黙々と働きながらも心の中では雄弁で、突っ込んだり呆れたり…。様々な社員の職場での在り方が、どこにでも居る誰かの日常の一部として書かれていてまさに共感度高めのお話です。
田上さんがノートに書いていた仕事への心構え、わたしも職場の作法として胸に刻んでおきたいです。
一方表題のお話はじわじわ心に沁みて、家でくつろいで読書できる自分がいか -
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なんとか読み終えることが出来た。
私には時期尚早、分不相応な濃密な本だった。
そもそもこの本のタイトルは「やりなおし世界文学」だ。そう、「やりなおし」なのである。一度は読んだが途中で挫折してしまった、という人が一番の訴求先なのだろう。
そう捉えると私はその対象としては不適切極まりない。なぜならこの本に掲載されている作品のほぼすべてを読んだことがないからだ。2,3作、タイトルやあらすじを知っているものはあったが、まともに読んだことがある作品は1つもない。つまり私にとっては「やりなおし世界文学」ではなく「はじめまして世界文学」に等しい。
そんなわからないだらけの状態なのだから、読むのに時間がかかる -
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なんとなく結構昔の話だな〜って感じ
今の自分と年は同じくらいだけど、価値観違いそう
昔の30前後って今の30前後よりもすごい大人な感じですよね
兼業作家でいろいろ悩んだりだらけたりしながらなんとか小説書いてるっていうのは
なんか等身大な感じ
自分は小説書いてないけど、日常生活のところでわかるよって部分はあったかも
この人こういうのが好きだったり身近な存在だから
小説に出てきたんだなってのがいくつかあった
スペインとか
登場人物の名前を考えるのは難しいってところで
この人の名前は私(作者)が考えるけど、
実際はこの人の両親が考えたってことだから
この人の両親が考えたっぽい名前にしないといけ -
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ネタバレ2026.01.高校3年生の理佐は短大の入学金を母親の婚約者のために使い込まれた.そして,小学生の妹の律がその婚約者から虐待を受けているのに気付いて,妹とともに家を出てそば屋で働き始めた.守さんと波子さんの蕎麦屋では水車でそば粉を挽いていて,その水車小屋にはヨウムのネネがいた.理佐と律のことを律の担任の先生の藤沢先生が支援してくれた.水車小屋には画家の杉子さんもよく来ていた.杉子さんが亡くなった部屋に聡が住むようになり理佐と結婚した.律は中学生の研司の勉強をみるようになり,研司はちょくちょく水車小屋に来るようになる.また,律は藤沢先生の教え子の美咲の面倒もみていた.社会人になった研司は震災後希
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◼️ 津村記久子「ポトスライムの舟」
芥川賞。小説らしい作品だな、と。読みやすく展開は、把握しやすい。
たまたまではあるけど、最近芥川賞を読むことが多い。中には、博多弁で言うといっちょん分からんやったり、やたら理屈が多かもんもあるとばい。しかしながら、この作品は平易な言葉で、設定も展開もオチも分かりやすい。ただ、そこに含まれている意味を言葉でうまく表現できない。
長瀬由起子29歳は、工場でベルトコンベアの乳液のキャップをチェックする仕事をし、夕方からは友人のヨシカが経営するカフェで働き、夜は入力の内職をしている上、土曜日はパソコン教室でお年寄り相手にメールの送り方などを教えている。ある日 -
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ポトスライムの舟
なんかわかりそうでわからない。
でも心地よいって感じの話
社会人になってからお金が苦しい時期があったので、友達と会うための電車賃を脳内計算する主人公に共感しかなかった
将来のための投資を頑張ってるけど、それは幸福なのか?みたいなことを改めて考えた
いまいち掴みきれてないので、みんなの感想も見てみたい。
十二月の窓辺
ひたすらパワハラ描写がきつかった。
主人公もかなり限界まできてたし…
「でもまあ仕事ってそういうもんなよなあっていう。ばかみたいな恥をかきながらもそれは続くわけですよ。遠い空の下でアホにされながら、それでも会社員ははたらくんだよなあ」
ってセリフ好きだっ -
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2編のお仕事小説。
どちらの話も、悩みながら仕事を頑張っている姿が描かれている。キャリアウーマンではないところが、現実をリアルに切り取っていると感じた。
1話目は薄給の中でも夢や目標を持って働き、2話目は仕事がうまくできないことを自覚しながら、いじめに耐えるようにして働く姿が描かれる。
芥川賞受賞作の1話目「ポトスライムの船」は、生きるために働くのか、その人生にどんな意味があるのかという、多くの人が一度は考えるテーマ。
主人公は働くこと自体は苦ではなさそうで皆勤だが、給料の重みや働く意味について、漠然としたものから次第に形をもって考えるようになる。
2話目「十二月の窓辺」では、パワハラ上司 -
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まず、タイトルに驚いた。
つまらない住宅地って…⁉️
すごいタイトルつけるなぁって。
誰かにケンカ売ってるのか?って心配になるくらい。
でも…私の住んでる住宅地もそんなもんか。
つまりは、しないな。
つまらないかもしれん。
そんでもって、登場人物が多い。多すぎる。
つまらない住宅地と見取り図があって、住んでる住民の構成が書かれてて。
何度もパラパラと読み返さないと、誰これ?と思ったもん。
ここで挫折した人の気持ちは分かる。
でも、最後まで頑張りました。
読後感は爽やかだった。
日置、あなたがしたことはあのつまらない住宅地に波紋を起こして、救われた人も居たよ。なんて、言ってあげたい気になる -
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バリローチェのファン・カルロス・モリーナの話がお気に入り。
オフィスを舞台にした話も多くて、
めちゃくちゃありそうな、とりとめのない出来事ばかり。
当事者だったら気になって仕方ないのに、
小説として読むと、そのくだらなさにちょっと笑えてしまう。
ただ、現実逃避気味に読んでいると、
あまりにもリアルすぎて逆にしんどくなる瞬間もあって、
その行き来が不思議な読書体験だった。
特に印象に残ったのが、
タイトルにもなっている「とにかくうちに帰ります」。
台風の日、中洲にオフィスがある人たちが、
バスの運行状況に翻弄されながら、
洲と本土をつなぐ大橋を大雨の中歩いて渡る話。
それぞれの装備品が、とに -
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著者が92冊の色んな分野の文学を楽しくお喋りするかのような一冊。知らない作家、作品も多かったが、文豪大作(「カラマーゾフの兄弟」、「かもめ」(チェーホフ)、「赤と黒」(スタンダール)、「ボヴァリー夫人」(フローベル)「ペスト」その他フランスの多くの作品)から推理小説(クロフツの「樽」)、探偵小説(ルブランの「813ルパン傑作集」)、SF小説(クラークの「幼年期の終わり」、オーウェンの「1984年」)エンタメ小説(デュマ「椿姫」、ミュルジュール「ラ・ボエーム」)、映画の原作小説(「アラバマ物語」「郵便配達は二度ベルを鳴らす」など極めて広い領域の登場人物に焦点を当てて解説するのに目が開かれること
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ネタバレ私はとても血圧が低い。そして起き抜けはだいたい激怒している。(中略)ただ起床しなければいけないことを憎んでのたくっている。(現代生活手帖 60ページ)
→ここ好き。静かに怒りに震えていて、でもきっとそれを他人にあたることは決してなく、自分の怒りが理不尽であることを自覚している感じが好き。『現代生活手帖』では、ほぼ説明もないまま、少なくとも今は存在しない近未来的なロボットやサービスや出てきて、書き方がおしゃれだなあと思った。
食べることに疲れていて、自分はそのことに罪悪感があるのかもしれないと思う。しかし食べることは私にとっては判断を伴う。私は判断がもうしんどい。けれども何かを食べないと生き