あらすじ
もういいかげん、ギャツビーのことを知る潮時が来たようだ――。いつかは読みたい、けれどなんだか敷居が高い古典名作の数々。国も時代も文化も違うそれらの世界は、自分と同じような悩みや、新しい友達のような登場人物や、生きるうえで勇気が持てる姿勢に満ち満ちていた! 『灯台へ』『ペスト』『カラマーゾフの兄弟』など、全92作の魅力をふだん使いの言葉で綴る、軽やかで愉快な文学案内。(解説・辻山良雄)
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Posted by ブクログ
どの短編も不思議な感じがある。印象に残ったのは、「粗食インスタグラム」という短編の中でのオバマ元大統領に関するエピソード。 判断する手間を省く為、スーツ(あるいはシャツ)をブルーかグレーと決めていたとのこと。 服選びに迷う時間も惜しかったんでしょうね。
追記 本当にごめんなさい。コメントすべき著書を間違えてしまいました。同じ著者の「現代生活独習ノート」です。
Posted by ブクログ
レビュー3人目にして評価は2.9、単行本は3.8
高価な単行本は「津村記久子」で売れ、安価な文庫本は「文学案内」で手に取られたのかと短絡的に察してしまうが、そうなのであれば評価の差は妥当である
津村記久子が好き、さらには彼女と同世代で同じ属性の文学好きに最も刺さる仕様だと思う
好きな本の紹介ではなく、仕事として読んだ本の感想を綴っているようだ
それぞれテンションの違いや言葉遣いによって書いた時の筆の進み具合が察せられ、違った楽しみ方をしてしまったかもしれないし狙い通りに読めたのかもしれない
紹介されているのは未読作品だらけであったが、読んでみようと思ったものは一つもない。読んだつもりになり満足してしまったからである
著者のくだけた表現(わるい言葉)はめっちゃツボなのだがレパートリーが少ないように感じた。逆に真面目なパートは表現豊かという、これぞプロ(?)といったイメージも持った
陽キャキッズに「きもい」と言われたフードコートに二度といけなくなった話は笑った。なんの作品紹介かは忘れた。そんな素敵な本である
Posted by ブクログ
聞いたことはあるけど読んだことがない、だけどいつか読みたい、そんな古典的名作92作を作者が語るかのように綴る文学案内。
本はたくさん読むけど、いわゆる古典と呼ばれるものはほとんど読んでないな〜。ここに掲載された92作も、恥ずかしながらタイトルすら知らないものが多々あるし、タイトルだけは知っているけど映画とかを見て読んだ気になっているものも。
津村さんの普段使いの言葉で語られる解説がまた面白く、これも読みたい、あれも読みたいってなるんだけど、こんなに深く読み込めなくて、結局わかんね〜で終わりそうな自分が情けない。
とりあえず3作品だけはチェックして、読むことにしました。そのうちね。