津村記久子のレビュー一覧

  • 君は永遠にそいつらより若い

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    大学特有の気怠い空気感、若さゆえの純粋な愛と狂気が生々しく描かれていて、まるで一本の映画を観ているようで、ぐんぐん世界観に引き込まれて一気に読んでしまった。
    最後は希望を感じさせる終わり方でよかった。

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    2026年04月07日
  • やりたいことは二度寝だけ

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    御本人もあとがきに書いてましたが、ほんとに日常のどーでもいいことが書いてあります。
    でも、作家さんっていろんなことに気づいて、こだわったりするんだな面白いなぁと思いました
    「友達がいなさそう」の考察が面白かった。
    「友達がたくさんいそう」にも層の薄さをあげつらうニュアンスがあったりもする…と言い「友達」を核にするバロメーターは業が深い。と言い切る。確かに…
    友達がいなければ、そのことへの耐性を持っているかいないかのほうが、大事じゃないかと
    人間関係は、運に左右されることも大きいのだから…
    そうだなぁ〜としみじみ思わされた。

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    2026年04月02日
  • 水車小屋のネネ

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    津村記久子さんの作品、初読みです。
    2026年初作家24人目です。

    こちらの作品は2024年の本屋大賞2位だった作品です。

    母親に、大学の入学金を婚約者のために使われてしまった、理佐と母親の婚約者から邪魔者扱いされ、それを母親も容認している律の姉妹。

    2人は母親の元を離れて自立することに‥。
    本来なら暗く辛い話になるところを、水車小屋にいるヨウムのネネが癒してくれて、優しいお話になっていました。

    家を出てからを10年ごとに描かれています。

    やっぱり1981年と1991年が面白かったです。
    そのあとはちょっと展開が少なくってなかなか読み進められずに、ちょっと焦りました(-。-;

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    2026年03月31日
  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

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    頭のキレる方なのであろう。的確な表現に声をあげて笑う場面が多かった。ただやはり、文章のテンポが合わない、句読点の位置や〇〇の▲▲の××は〜という1人の人物を表す際の肩書きを正確に書こうとするあまりわかりにくい箇所が多い。お人柄や考え方自体は好きなので、文章のリズムに自分が順応さえできればという本書とはあまり関係ないところで歯噛みしていた。だが本書のおかげで興味が湧いた本がたくさんあったのは収穫だった。世界文学というなかなか手の出しづらいジャンルへの指南書。

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    2026年03月28日
  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

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    小説家の小説の読み方が分かる本。
    読み手であり書き手でもある人の文章に対する琴線や登場人物への思い入れ、そして作家へのリスペクトが気持ち良い。
    自分は挫折した世界文学も何冊かあり、もう少し生きていると楽しめる日が来るかもしれない。

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    2026年03月28日
  • この世にたやすい仕事はない

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    文芸評論家の三宅香帆さんが勧めていたので読んでみた。

    この本から感じたのは
    ・今の仕事に疲れたら一旦離れる勇気も必要
    ・いろんな仕事をすると自分の傾向がわかる
    ・仕事をしない時間をずっと過ごすのもハリがなくてつまらないと感じるようになる
    ・何事も一生懸命にやれば楽しくなる(でもやはり人間関係で苦しむこともある。こればかりは選ぶことができないのがまた難しいところ)

    私は新卒で入社して今も10年以上働いている。4,5年目には転職も考えたけど、結局今の会社。転職した同僚は辞めて初めて自分の会社の良いところを知ったって人もいた。
    やりがい、報酬、人間関係、、、いろんな悩みの種はあるだろうけど自分な

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    2026年03月19日
  • 水車小屋のネネ

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    婚約者の言いなりで、2人の子どもを放置して子どもの大学の学費すら婚約者にあげてしまう母親が信じられないと思いで読み進める。
    母親から離れて18歳の理佐、8歳の律の2人の姉妹が生活を組み立てて頑張る姿は苦労人すぎて応援したくなった
    2人の姉妹の成長と温かい周囲の人たちの人生の流れが描かれている
    最初はどうなるかのかという気持ちで読み進めていたが、中盤から後半はほのぼのして刺激が少なく感じで読むのに大変時間かかった、、、

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    2026年03月19日
  • とにかくうちに帰ります

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    ネタバレ

    小説というより、エッセイのような雰囲気を感じる作品でした。表題作は大雨で交通機関が止まる中家に帰ろうとする人達を描いた物語ですが、彼らの行動や会話の内容から彼らの普段の日常が垣間見えます。何かしら特別なことが起こらない日々の自分の生活も物語になり得るのだなと思いました。

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    2026年03月18日
  • ポトスライムの舟

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    『時間を金で買う』ような日々を送る、二十九歳工場勤務のナガセ。ある日、世界一周クルージングの料金と、自らに年収が同じ値段ということに気付く。世界を旅する一年と、生きるために薄給を稼ぐ一年。ナガセの天秤はどちらを掲げるだろうか———
    (ポトスライムの舟)

    何でもない日々にありがとうと言いたくなるようなお話。辛いことも楽しいことも、振り返ってみればあったかどうかも分からない。だけど、その瞬間は間違いなく楽しいと感じていたし、価値のある時間を過ごせてた。ナガセもまた、以前よりもそんな日々に価値を感じられたと思うし、彼女の周りの人間も同じように思えていたら良いなと思う。

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    2026年03月18日
  • この世にたやすい仕事はない

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    燃え尽き症候群のようになって仕事を辞めた30代の女性が5つの仕事に次々ついていく物語。どの仕事も珍しくて少し変わったものばかり。特におかきの袋の話が面白かった。どの仕事にもいっしょうけんめいに打ち込む様子には好感かを持てるのだが、どれもなんか変な仕事だなと現実味が乏しいと思いながら読んだ。一種のファンタジーのような要素もある。

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    2026年03月14日
  • 枕元の本棚

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    本紹介がされている本を読むのが好きだ。
    その人の好みや思考の一部を見ることができる気がするので度々手にすることがあるのだが、この本もとても面白かった。
    津村さんの淡々とした語り口や日々の暮らしを大切にしていることが分かる本紹介は読んでいてなんだかほっとした。
    津村さん自身が分からないことは分からないと率直に書いている潔さもとても好きだった。(津村さんは自分自身のことを頭が良くないと何度か書いていたがセレクトしている本や紹介文を見てとてもそうは思えなかったけれど…笑)

    この本の中で紹介されていた生活図鑑は実際に買って読んでみようと思った。

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    2026年03月12日
  • この世にたやすい仕事はない

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    ネタバレ

    少し文体が自分には読みづらいところもあったが、3話目くらいでよくこんな話の流れを思いつくなと思い、一気に読んだ。最後の喜びが大きいからこそ無力感に苛まれるのかもしれないという言葉が自分の仕事への考えにも合っていると感じた。

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    2026年03月08日
  • 君は永遠にそいつらより若い

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    人間は何かしらのトラウマを抱えて生きているんだろうなと思わされる
    些細なきっかけから繋がる人間関係や他人には理解しきれない関係とか、主人公はそういったことに対して寛容で、自分が分からないことについては認める冷静さがある
    思ったことをありのままに語り、考える主人公にすごく共感したし、救われる部分もあると思った
    タイトルの意味を回収した時、少しだけ安心した

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    2026年03月04日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    長編がおもしろかったので。
    短編だと少しパワーダウンするかな。世に馴染めない人のあるあるを映すのはうまいけど、その解像度の描写を見ているうちに終わり、伝わるような伝わらないようなという印象。何かの列にひたすら並び続ける「行列」がおもしろかった。

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    2026年03月03日
  • 水車小屋のネネ

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    出てくる登場人物が皆温かくてこちらまで温かい気持ちになれたそんな作品でした。

    あと、過ごす環境が人を作っていくんだなと改めて思いました。

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    2026年02月28日
  • 水車小屋のネネ

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    ネネがおもしろくて笑ったり、その周りの人達の人柄に心が温まる1冊だった。
    劇的な展開はなく、ある意味ストレスフリーで淡々と読み進められた。
    お姉さんをはじめ、どんどん優しさが伝播していく。自分が施してもらった優しさと、それを次へ渡すことについて気付きをくれた。

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    2026年02月26日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    住宅街の路地10軒の家の住人たち、それぞれの背景と生活模様があるが、近所づきあいは乏しく表面的な付き合いばかり。
    刑務所を脱獄した女性の目撃情報、ニュースから夜間に交代で見張りを行うこととなる。これがきっかけで団結心、よりそれぞれが少しずつつながりを見つけ出していく。

    近所づきあいは意識したことがなく、隣近所の住人たちの顔も名前もわからない。落とし物を拾って届けてくれたり、上の階で水漏れがあると差支えない範囲でできることを行う。
    ある意味特殊な関係であり、唯一の頼りになることもあると振り返る。

    登場人物が多くて、冒頭の「住宅地地図」を何度も確認しながら読み進めた。読み進めると人となりと温か

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    2026年02月22日
  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

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    あとがきで、本作は文学の教養が全くない人間が書いてる的なことかいてて、タイトル的にももっと初歩の初歩かしら??と思って手に取ったんですが、私の勉強不足で全然知らない作品ばかりでした。
    読んだことある作品1.2個くらいしかなかった…
    本作ではかなりのタイトルが並んでて、1つにつき5.6ページなのでサクサク読めるかなーと思ったんだけど、意外と読み進めるのに時間がかかってしまった。

    「よい冒険小説は、読者が一切経験したことのないことを書いても、それが日常の困難と遠い延長線上でつながっているものとして人生を仮託させる」という言葉があって、冒険小説に限らず、良い小説って登場人物が突飛だったりしても、ど

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    2026年02月22日
  • 水車小屋のネネ

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    ネタバレ

    ところどころ読みづらい部分があって躓いてしまった。
    大きく心揺さぶられることはなかった。
    「自分はおそらく姉やあの人たちや、これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている。」
    この言葉に共感できたらよかったのかもしれないが、私は良心だけではなくむしろネガティブな経験も大きく影響して自分は出来上がっていると思うので、しっくりこなかった。
    ただ水車小屋やネネ、地元に残る人など、形は変われど残る、帰る場所があることは素敵だなと。
    あとは亡くなった人のものも大事に受け継いで、いなくなったあとも物や記憶の中で生きていく。そういう暖かさを感じた。

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    2026年02月22日
  • 水車小屋のネネ 挿絵集

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    【目次】
    第一話 一九八一年(第1回~第109回)
    第二話 一九九一年(第110回~第187回)
    第三話 二〇〇一年(第188回~第244回)
    第四話 二〇一一年(第245回~第296回)
    エピローグ 二〇二一年(第297回~第300回)
    短編小説 一九八七年

    新聞連載は読んでいないのでありがたい。
    カラーで描き直したものもあり、見比べると雰囲気の違いが興味深い。

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    2026年02月22日