津村記久子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
津村記久子さんの作品、初読みです。
2026年初作家24人目です。
こちらの作品は2024年の本屋大賞2位だった作品です。
母親に、大学の入学金を婚約者のために使われてしまった、理佐と母親の婚約者から邪魔者扱いされ、それを母親も容認している律の姉妹。
2人は母親の元を離れて自立することに‥。
本来なら暗く辛い話になるところを、水車小屋にいるヨウムのネネが癒してくれて、優しいお話になっていました。
家を出てからを10年ごとに描かれています。
やっぱり1981年と1991年が面白かったです。
そのあとはちょっと展開が少なくってなかなか読み進められずに、ちょっと焦りました(-。-;
-
Posted by ブクログ
文芸評論家の三宅香帆さんが勧めていたので読んでみた。
この本から感じたのは
・今の仕事に疲れたら一旦離れる勇気も必要
・いろんな仕事をすると自分の傾向がわかる
・仕事をしない時間をずっと過ごすのもハリがなくてつまらないと感じるようになる
・何事も一生懸命にやれば楽しくなる(でもやはり人間関係で苦しむこともある。こればかりは選ぶことができないのがまた難しいところ)
私は新卒で入社して今も10年以上働いている。4,5年目には転職も考えたけど、結局今の会社。転職した同僚は辞めて初めて自分の会社の良いところを知ったって人もいた。
やりがい、報酬、人間関係、、、いろんな悩みの種はあるだろうけど自分な -
Posted by ブクログ
『時間を金で買う』ような日々を送る、二十九歳工場勤務のナガセ。ある日、世界一周クルージングの料金と、自らに年収が同じ値段ということに気付く。世界を旅する一年と、生きるために薄給を稼ぐ一年。ナガセの天秤はどちらを掲げるだろうか———
(ポトスライムの舟)
何でもない日々にありがとうと言いたくなるようなお話。辛いことも楽しいことも、振り返ってみればあったかどうかも分からない。だけど、その瞬間は間違いなく楽しいと感じていたし、価値のある時間を過ごせてた。ナガセもまた、以前よりもそんな日々に価値を感じられたと思うし、彼女の周りの人間も同じように思えていたら良いなと思う。 -
Posted by ブクログ
本紹介がされている本を読むのが好きだ。
その人の好みや思考の一部を見ることができる気がするので度々手にすることがあるのだが、この本もとても面白かった。
津村さんの淡々とした語り口や日々の暮らしを大切にしていることが分かる本紹介は読んでいてなんだかほっとした。
津村さん自身が分からないことは分からないと率直に書いている潔さもとても好きだった。(津村さんは自分自身のことを頭が良くないと何度か書いていたがセレクトしている本や紹介文を見てとてもそうは思えなかったけれど…笑)
この本の中で紹介されていた生活図鑑は実際に買って読んでみようと思った。 -
Posted by ブクログ
住宅街の路地10軒の家の住人たち、それぞれの背景と生活模様があるが、近所づきあいは乏しく表面的な付き合いばかり。
刑務所を脱獄した女性の目撃情報、ニュースから夜間に交代で見張りを行うこととなる。これがきっかけで団結心、よりそれぞれが少しずつつながりを見つけ出していく。
近所づきあいは意識したことがなく、隣近所の住人たちの顔も名前もわからない。落とし物を拾って届けてくれたり、上の階で水漏れがあると差支えない範囲でできることを行う。
ある意味特殊な関係であり、唯一の頼りになることもあると振り返る。
登場人物が多くて、冒頭の「住宅地地図」を何度も確認しながら読み進めた。読み進めると人となりと温か -
Posted by ブクログ
あとがきで、本作は文学の教養が全くない人間が書いてる的なことかいてて、タイトル的にももっと初歩の初歩かしら??と思って手に取ったんですが、私の勉強不足で全然知らない作品ばかりでした。
読んだことある作品1.2個くらいしかなかった…
本作ではかなりのタイトルが並んでて、1つにつき5.6ページなのでサクサク読めるかなーと思ったんだけど、意外と読み進めるのに時間がかかってしまった。
「よい冒険小説は、読者が一切経験したことのないことを書いても、それが日常の困難と遠い延長線上でつながっているものとして人生を仮託させる」という言葉があって、冒険小説に限らず、良い小説って登場人物が突飛だったりしても、ど -
Posted by ブクログ
ネタバレところどころ読みづらい部分があって躓いてしまった。
大きく心揺さぶられることはなかった。
「自分はおそらく姉やあの人たちや、これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている。」
この言葉に共感できたらよかったのかもしれないが、私は良心だけではなくむしろネガティブな経験も大きく影響して自分は出来上がっていると思うので、しっくりこなかった。
ただ水車小屋やネネ、地元に残る人など、形は変われど残る、帰る場所があることは素敵だなと。
あとは亡くなった人のものも大事に受け継いで、いなくなったあとも物や記憶の中で生きていく。そういう暖かさを感じた。