津村記久子のレビュー一覧

  • 現代生活独習ノート

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    津村さん節が強烈で、この角度のユーモアを深掘りする作家さんはなかなかいないと思うので新しい読書体験ができました。
    気持ちが晴れやかな日と憂鬱な日が目まぐるしく変わっていくのも別に悪いことではないんだなと感じることができました。

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    2025年07月05日
  • エヴリシング・フロウズ

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    ヒロシと周りの仲間が一年間を通じて確実に成長していっていて嬉しい。こういう 何年間を積み重ねていけたらヒロシはすごくモテると思う。離れ離れになっても。フルノとヒロシの友情?も好き。

    公立に通う中学生の良さがある。色々かんがえたりしながらも、違うタイプの仲間たちとの交流があって。受験でゆれつつもそこまで息苦しくもならずに。
    めちゃくちゃヒロインヒーローがいないんだけど、みんな輝いている。

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    2025年06月29日
  • 現代生活独習ノート

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    津村記久子さん、3つ目。この前に読んだ「とにかく家に帰ります」が好きすぎて、それよりは好きが低め。「牢名主」が怖すぎたかな?あと、ワタシが食いしん坊なので「粗食インスタグラム」も「う〜ん…」でした。「レコーダー定置網漁」「現代生活手帳」は好き。前者の、心が疲れ切った時の派手ではないきっかけでゆる〜く無理せず文字通り少しずつ気持ちがほぐせていく様子の書き方がとても上手い。

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    2025年06月29日
  • エヴリシング・フロウズ

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    中学生で、誰に対しても見た目だけでなく内面まで見ようとする人が、一体どれほどいるだろう。顔の印象や体格、声・髪など、一瞬で人を判別できる表層的な部分。思春期なんて、大抵そういうもので仲良くなるグループが決まっていたように思う。

    主人公のヒロシは背が小さい中学3年生。絵を描くことが好きだが最近は気が進まず、面倒な受験も控えていて、家では一方的によく喋る母親が鬱陶しい。それでもヒロシは、クラスメイトの身に起こる不穏な出来事を解決しようと奔走する…

    ヒロシのようなクラスメイトがいたら、中学生の頃の私は彼の人間性まで見ようとしていただろうか。小さくて地味な男子、くらいに思って、それだけで心の中で彼

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    2025年06月30日
  • 現代生活独習ノート

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    著者の『この世にたやすい仕事はない』と同じ空気感のある短編集。

    仕事や人間関係などの疲れとか日常の細かなあるあるにスポットを当てるのが上手いな〜
    ロバの配達員が可愛い。そんな突飛なのも出てきてクスッと笑えてゆるっと気楽に読めた。
    粗食インスタグラムの最後に出てくるご飯を無性に食べたくなって真似して食べた。

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    2025年06月26日
  • 君は永遠にそいつらより若い

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    プロローグでの不穏な始まりは、大学生活での様々なエピソードを読んでいるうちにすっかり忘れてしまい、じわじわ語られる、弱いものが強いものに蹂躙される問題に嫌味なく切り込んでいく。そしてプロローグに通じるラストにはっとさせられます。とは言え、青臭い大学生活も楽しく重いテーマではあるがクスりとさせる文体もあって重たさは感じられません。文体と言えば、様々な表現、言葉の組み合わせに、反芻して読むことも多く、楽しい読書でした。セリフが少なく、主人公による癖があるものの読みやすい文書が好みです。最後に着信したメールに嬉しさが込み上げました。

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    2025年06月22日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    短編集。
    津村さんの作品の温度が自分に合っていて、どの作品の中にも入り込んで読んでしまいます
    そしてサキ短編集買いました

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    2025年06月17日
  • とにかくうちに帰ります

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    めちゃくちゃ続きが気になる!とかそういった話ではないんだけれど、それが良かった!
    他の津村さんの作品も読んでみたくなった

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    2025年06月08日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    このところハマっている津村さんの作品。
    表題作「サキの忘れ物」は心身ともに居場所が見つからなかった千春がバイト先である喫茶店の常連客が置き忘れた文庫本「サキ短編集」をきっかけに自分と自分の居場所を見つける事になる。
    鬱屈とした生活から1人の清々しい女性に代わって行く様子が気持ちの良い読後感。
    「隣のビル」は津村さんの得意分野なのだろうか、津村記久子作品を読み始めたきっかけの「十二月の窓辺」という作品も隣のビルとその中で働く人との交わりが描かれたいた。
    自分の置かれたビルから隣のビルを眺望しそのビルとその中に生きる人々に思いを馳せ、自分の今と向き合う。
    本作では自分のいるビルから隣のビルに飛び移

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    2025年06月01日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    隣人って不思議だ。あそこのおばあさんが亡くなったらしいとか、そこの旦那さんはどこそこに勤めているらしいとか。噂を聞けば近所ですれ違ったときの顔と聞いた情報をくっつけてみるが、それ以上の印象はなく特別な感情は湧かない人。
    それでもたまに大喧嘩をしてる声が聞こえるとか、植えている植物の枝がこちらの敷地に突き出しているとか、前を通ると飼っている犬が吠えてくるとか。そんなちょっと嫌だけど、文句を言うほどのことでもない不満が積もっていたりする。なぜなら毎日すぐ近くで生活しているから。

    近くで生活しているにも関わらず、ちゃんと顔を見て話したことは少ないから、そのちょっとした不満が隣人の印象の大部分を占め

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    2025年05月26日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    ネタバレ

    登場人物がかなり多く、入れ替えが多いので途中まで読むのが辛い。しかし、最後は一気に解決まで読めて楽しかった。


    一見古臭いつまらない住宅地の近くに、つまらない犯罪で捕まった女性脱獄犯が逃げてくる。
    その住宅地の町内会で見張りを行うってことになったのだが、住宅地の色々な家の住民がそれぞれ主人公目線になって少しづつ話が済む。色々な人がいること、その人たちの性格から見たその人たちなりの目線、考えがあることをよく感んじさせるストーリー。 ただこの人誰だっけってなってしまうけど、最後は中心人物が限られてきて引き込まれた

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    2025年05月20日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    とある住宅地の一区画に住んでいる住民と刑務所を脱獄した当婆飯だけが登場する話。
    最初のページに区画図と住人の名前と人となりのみ書かれていて、読み進めるためにはどこにいる人、を度々確認する必要がある。
    でも慣れてくると、あ、角の大きな家の子のことなんだな、あの家のお父さんのことか、などとまるでそこの住人になって近所の家のことを知っていくように住人について把握できていきます。
    それも面白い。
    逃亡犯からの防災予防のために夜通し見張ることになって知らない住人同士が知り合いになっていくところも面白かった。

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    2025年05月16日
  • エヴリシング・フロウズ

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    ネタバレ

    現実にありそうで想像しやすくて面白かった。血のつながらない義父による娘へのセクハラって恐ろしい。実母がいるのに義父のセクハラを否定したり認めようとしなかったりするのもさらに怖い。引っ越して幸せに暮らしていますように。

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    2025年05月10日
  • アレグリアとは仕事はできない

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    表題作は、まとめてしまえば「コピーの性能が悪い複合機の話」…なんだけど、「あるある!」「わかる!」と共感ポイントが多く、一気読み。
    複合機の話であり、人間にも置き換えられる話であり、働いていれば一度は遭遇する事態(もしくは人物)。
    もう1作品は、読みはじめと印象がガラリと変わる。これもまた、通勤あるある。でも、あってはならないこと。

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    2025年05月07日
  • うどん陣営の受難

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    津村先生らしいサラッとした語り口が好きだなと思いました。主人公、語り口が淡々としてて選挙も仕事もどうでも良さそうな態度でありながら先輩や恩を感じてる人には義理を果たしたりしてて働く人って感じがする。なんだかんだ面倒見良いし。仕事はちゃんとやるけどそれ以外は勘弁して〜の気持ちわかる。短いのでサクッと読めてよかったです。

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    2025年04月29日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    途中まで「めっちゃ陰鬱としてるな、、、津村記久子ってこんなダウナーな感じやったか…?」とハッピーを求めていた私は若干面食らったが、2階で見守りが始まったくらいからハッピーがじんわり押し寄せてきてコレコレェ!の気持ち
    松山さんは幸せになってほし〜、と書いてから思ったけど松山さんのこと勝手に幸せじゃない認定してる私ってなんなのか、でもフィリピンの彼女との話を最初にさらっと出されると否が応でも考えちゃうんだよなあ、難しい

    劇的に何かが変わったり問題が一件落着めでたしめでたし、となるわけじゃないけど、それぞれが以前より少しだけ未来に体を向けられるようになる感じ、最近見るのリタイアした対岸の家事と似て

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    2025年04月28日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    子ども?の悩みを起点として
    関係がありそうな話だったり
    なんでそんな話が始まったの?
    みたいな視点から思いもよらぬ
    結論のようなものを導きだす
    作家の皆さんに脱帽。

    子どもに相談されたら
    これぐらいのふわーっとした
    ベリーロールで華麗な着地を見せる
    解決策を提示したいものだ

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    2025年04月24日
  • エヴリシング・フロウズ

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    淡々とした表現の中に、クスリと笑える部分があって、さすが津村さんと思った。中学3年の1年を通して揺れ動く心が細かく描かれていた。

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    2025年04月18日
  • うどん陣営の受難

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     なぜにうどんなのかとか、「伝統的な丸い帽子をかぶった夜型人間という特徴を持つ現地採用の人々」というカテゴリーをどう捉えればいいのかとか、そんな堂々たるツッコミどころを前面に掲げながら、身近に起こりそうな起こらなさそうなでも起きたら起きたでこうなりそうだしそう思いそうな出来事と感情の機微が綴られる。職人技だ。
     主人公もいつもの津村さんキャラで華がなくかっこいい(褒めてる)。円井わんさんみたいな。下田課長はマキタスポーツさんに演じてほしい。(「MONDAYS」みたの三年前か。)

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    2025年03月22日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    4.5評価
    とある住宅街に住んでいる9人の住人たちが脱走犯の女性のニュースを観て交代で見張りをすることにした。それぞれの家庭に物語があって展開が面白い。

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    2025年03月16日