津村記久子のレビュー一覧

  • アレグリアとは仕事はできない

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    うーん、なんというか津村記久子のいいところ無しでネガティヴな部分だけが際立った一冊かな。彼女の良さって世の中の窮屈さや生きづらさや会社での苦しさをベースにしながら、その中での人の気持ちの触れ合いとかを上手に描くとこかと思ってたんだけど、この本の二編にはそれがない。ひどい複合機で辛いだけ。地下鉄の中でみんな殺伐としてて辛いだけ。救いがないよ。特にアレグリアの方は過去プリンタの保守をやっていた自分としては全く感情移入出来ないし笑えもしなかった。地下鉄の方は言いたいことわかるし俺も尊大やら無礼な奴らには辛辣だけど、ここまでじゃないなあと冷めて読んでた。

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    2023年07月20日
  • 枕元の本棚

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    芥川賞作家の津村記久子さんが、独自の感性でセレクトした58冊の読書案内。

    津村記久子さんの本の紹介本、あるいは読書エッセイ。
    自分の思い出や感じたことに絡めて、この本はこういうところが好き。こういうところが面白い。こういうところが素晴らしいと紹介しているのがとても良いです。
    本当に好きな本なんだなぁと思えて、普段の趣味から外れた本でもぜひ読んでみたくなる。例えば、私はオリンピックやワールドカップ、WBCなどの時期でもほぼ中継やニュースを見ないくらい普段スポーツに関心がないのですが、「スポーツの本」の章を読んでいると何だかとても楽しそうに思えてきます。新しいものに興味が湧くのは、なんだかとって

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    2023年05月15日
  • 苦手から始める作文教室 ──文章が書けたらいいことはある?

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    読書は友達の話を聞くことに似ている。
    動きを追う必要がなく、ただ聞いていれば良い、ただ文を読んでいれば良い親密さがあるとのこと。

    抜き書きではなく、要約をメモすること。

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    2023年05月04日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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     どの質問も簡単に「こう言うものだ!」と、キッパリ言い切ってしまう事も出来るのだが、どの回答者も心から真摯に向き合ってくれています。
    社会のままならなさ、白黒で割り切れない所を知った上で一生懸命経験を交えて説いてくれています。
     こう言う類いのおしゃべりは好きです。例え親子であっても子どもの質問にこんな風に向き合ってあげたいな。と思います。

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    2023年03月29日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    津村喜久子さんが好きなので、読んでみた。

    津村さんの他にも6名の回答者(皆文筆家さん)がいるのだが、どの方もいわゆる優等生的な回答、教科書的な回答ではなく、「だよねぇ」と思えるような回答をしてくれている。
    だからといって質問者に寄り添った(質問はズバッと短文で質問者の名前もないので質問者の存在感はゼロだが)感じではなく、みなさんの実感からの回答なので、スッと入ってくるものが多い。

    子供向けだと思うけど、悩んでいる時に読むと少し気が晴れるかも。

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    2023年03月19日
  • 浮遊霊ブラジル

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    ネタバレ

    様々な人生のドラマを描いた7つの短編集。
    特に『地獄』が好みで何度も笑ってしまった。「物語消費しすぎ地獄」だなんて、物語を食い散らかす人生もいいじゃないと思えてしまった。
    でも地獄のタスクを見ていると、それぞれに合わせた地獄が待ち受けているので精神力を削ってくるのが分かる。重要なページを破られた小説を読まされるだとか、鬼に恋愛相談をされるくだりは本当に面白くて。業が深い。

    表題作の『浮遊霊ブラジル』は良い話だった。
    自らの執着を捨てて自らの成仏を目指すという幽霊目線の話だが、成仏するために必死で人に取り憑いて乗り移ろうとする姿が滑稽で悲しくて。死んでからこんな苦労をしていたら。一発で成仏した

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    2023年03月11日
  • やりたいことは二度寝だけ

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    筆者独特の観察力が詰まったエッセイでなんだかいっきに読んでしまった。

    津村さんの感性はなんだかとても良いなぁと読んでて感じました。

    杭全神社の読み方を初めて知った。

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    2023年02月25日
  • エヴリシング・フロウズ

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    始めはなかなか読み進められなかったけど、半分くらいから一気に読んでしまいました。津村記久子さんの作品を読むと何故かいつもそんな感じになってしまいます。やっぱり津村さんの作品が好きだなぁと改めて思いました。
    解説もわかりやすくてとても良かったです。

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    2022年08月19日
  • やりたいことは二度寝だけ

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    程よい庶民派(?)な貧乏性ぶりと、世の中のことに割と淡白で淡々と検索して「へー」と感じたことを活字にしている、そんな感じが所々本業の小説作品とも重なって絵面を想像してしまう。
    表紙裏の解説文には「アッパッパーみたいなのを着て」という部分を取り出して「脱力系」と称されているが脱力系、という表現ともまた違うかな。アッパッパーなる言葉はこの本で初めて知りました(笑

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    2022年07月31日
  • ウエストウイング

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    津村さんらしい特に大きな事件が起きない淡々としたストーリー展開。
    でもところどころクスッと笑えるし登場人物に愛着がわく。
    津村さんの感性が羨ましい。
    平凡な毎日やつまらない仕事も津村さんの目で見たら面白く感じられそう。

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    2022年04月19日
  • アレグリアとは仕事はできない

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    ミノべのキャラクターが一貫している。当たり前だけど同性同士だからといって何から何まで共感できるとは限らない、当たり前だけど。頼りにしていた存在との相容れなさに気づく過程が切ない。

    『地下鉄の叙事詩』一つの朝を多面的に描いていて面白かった。みんな勝手なこと思ってる。周囲を負け組と見なし、自分だけは特別だと多かれ少なかれ思い込んでしまうあの感じ。それを読み手の中に呼び起こす描写に冷や汗です。あと痴漢する奴は死んじまえよな。

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    2022年03月03日
  • エヴリシング・フロウズ

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    ネタバレ

    面白かった。長いけど無駄がなく、ちゃんと繋がっているから最後まで飽きない。その分一気に読むにはひとつひとつのボリュームが多いのである程度の量を数日かけて読むのがちょうどいい。津村さん十八番のお仕事小説でもそうだけど、実際体験していなくてもこういうことってあるよなあ、と、説得力のある話。主人公の「このコミュニティでは波風たたないように空気を読みつつやっていこう、できれば楽しくやろう」というスタンスに共感できる。中学生が主人公ながら、文化祭なども行われながら、学園小説感(恋と友情のスクールライフ!!という熱量)がなくてよかった。いまさら青春を求めてはいないので…。

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    2022年02月19日
  • やりたいことは二度寝だけ

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    まだ読み途中ですが、本当どうでもいいようなくだらないことが書かれています。それがとても脱力というか、くだらねえ〜と言いながらニヤッとしてしまう瞬間があります。何もしたくないけど何かしなきゃと相反する心境にあっても、力まず読めてダメな自分をこれでいいのだと受け入れさせてくれる安堵感のような感覚もあるかも知れません。読めてなくても同じところを何度も読んでしまっても、誰にも叱られないそんな感じのする本です。このままダラダラ読んで行こうと思います^ ^

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    2021年12月07日
  • 浮遊霊ブラジル

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    やっぱりおもしろい。
    大したことは起こらないし、オチもとくにない。でも、おもしろい。著者の人間観察の目の付け所がわたしにはとてもおもしろいし、それを文章で読むのがまたおもしろい。
    「地獄」を電車内で読んでしまい、おもしろくて声出そうになった。かよちゃんのしゃべりがたまらん。

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    2021年11月30日
  • 君は永遠にそいつらより若い

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    ホリガイのイノギさんへの気持ちがなんだか不思議。

    恋?尊敬?友情?

    大学あるあるみたいな感じで読んでたら、急に暴力とか闇的な部分が差し込まれたりして面白かった。

    闇を面白いってサイコパスかよ。

    まあでも、面白かった。

    【2023.5.10追記】
    映画を見て思ったけどこの作品には暴力わ受けた人の悲しみが描かれてると感じた。ホリガイが子供を保護したのは暴力が存在する世界での光。

    人を傷つけてはいけない。

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    2023年05月10日
  • ダメをみがく “女子”の呪いを解く方法

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    ネタバレ

    津村さんの「ドラマを途中で止めて違うことをしてしまう」は凄く共感できたし、子供心と痛い子に対する疑問もとても素敵でした。言われてみれば確かにどうしてこんなことにとらわれているのだろうと心の荷がおります。ただ深澤さん、名指しで男性作家を批判するのはやめて~!(笑)本に残るねん!

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    2021年09月19日
  • 枕元の本棚

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    この人はどんな本を読んでるのだろうと気になる人の一人。図鑑とか、雑学系?の本が結構お好きなようですね。でも後半には結構硬派な本も並んでいて、参考になった。

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    2021年09月05日
  • やりたいことは二度寝だけ

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    面白かったです。すごくどうでもいい事ばかりですけど、とても落ち着きます、読んでいて。
    こんなどうでもいい事で良いんだ…ってちょっと気力が戻る感じです。非難の言葉ばかりが目に付く日々に疲れるので、津村さんのエッセイ心地良いです。
    どうでもいい事だけど、でも心に残らないかというとそうではないのですごいです。小説もエッセイも絶妙だなぁ。
    『「女が働くということ」についての原稿』の、「わたしには、わたしが稼いだお金で、こうやって遊べてて、それが大事やと思う」という津村さんのご友人の言葉良かったです。
    高校野球のお話と、数珠のお話も好きでした。
    「今年も、劇的な成長など期待せずにやっていこう。」

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    2021年08月22日
  • エヴリシング・フロウズ

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     新学期、掲示板で何組かを確認するシーンから始まる。とても読みやすい。中3男子の内面がよくわかる。ヒロシから見た母の姿をみていると、思春期男児をもつ母には大変参考になる一冊。家庭の事情、離婚、受験、塾、SNSの時代っ子、いじめ、様々な事情が盛り込まれ、コンビニもよく登場する。現代の物語。運動会や文化祭などイベント事も経て卒業するまでの1年間が語られている。学力こそそこそこだが、ヒロシはとてもしっかりした考えの少年だと思う。『たぶんまた誰かが自分を見つけて、自分も誰かを見つける。すべては漂っている。』と言う言葉がすっと入ってきた。こうやって、人との関係を作り学生時代には大切な友達をもつ、誰もが通

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    2021年07月04日
  • これからお祈りにいきます

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    なぜか読みもらしていたので購入。エブリシングフロウズでも思ったが、一人称語りの10代の子の心の声をかくのが抜群にうまいなあ。10代の子に限らないのだが、とにかく途切れそうで途切れないうねるような文体がこちらの心の凹凸にぴったり沿うような感覚をおぼえる。津村紀久子という作家の作品をリアルタイムで読めることを幸せに思う。彼女のファンであるということをなぜか自慢したくなる。

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    2021年05月25日