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仕事、家族関係、恋愛など、様々なシーンでふりかかる、「女性はこうあるべき」という呪いのようなプレッシャー。でも、できないものはしょうがない!「パソコンのフォントを変える」「会社帰りの地下街を楽しむ」ようなちょっとした工夫を駆使して、ダメな自分のままで何とか人生を乗り切る方法を、芥川賞作家と人気コラムニストが語り尽くす。生きづらさを感じる全ての女性に贈る対談集。
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Posted by ブクログ
津村記久子さんが対談しているということで手に取ったけど、小説と対談ではまた違うのか、意外と深澤真紀さんの言葉でバシッと決まって響く言葉が多かった。編集者のコピーライター的能力? 津村さんの仕事の様子が読めたのも面白かった。 ただ2人とも全然ダメではない、と本を読んだ限りでは思った。求めるところが高く...続きを読むて、自分たちをダメだと思ってるのか?自分を自分でダメだと思える時点で、ダメじゃないということかも。 以下、心に残った箇所。 ・(深澤)男性が仕事で長持ちするのは「いつまでも少年でいることを許されているから」 ・(深澤)サブカル男グループって、「中二病」とか「DT(童貞)」とか言って、「男は幼稚である」「でもそこがいい」「女は現実的でつまらない」というメッセージを発信し続けている。でも「中二病」も「DT」も女子もかかる病気でもあるんですよね。 ・(深澤)「賢く見られる」っていうことのいちばん手っ取り早い方法がなんかに文句言うことなんですよ。 ・(津村)子供を産む年齢と仕事を覚えてく年齢をがっつりぶつけて、少子化少子化って何言ってんだろうってたまに思います。なんだかんだで、旦那さんは終身雇用で年々給料が上がっていって、奥さんが専業主婦っていう時代の労働観が抜けきれてない。 ・(津村)でも会社って若い子ばっかり欲しがるじゃないですか。物覚えるのが早いとか、給料が低いからとか、そういう固定観念みたいなんがずっとあって。で、新卒がいいっていうのに、育てるための手間隙はかけたがらない。 そういうんではなくて、たとえば女の人なら、三十歳くらいまでは、仕事自体もできるけれども、出産や子育ての期間でもあるから、仕事に関してはあまり大きすぎるプレッシャーはかけずに、ある程度の習熟でOKとしておいて、子供から手が離れて戻ってきたら、よりちゃんとした大きな仕事を果たしてもらおうとかっていうふうに考えられんのかなと思います。 〜でも現実は、いろんなプレッシャーを同時にかけますよね。あれもこれもって。時期をずらして一つ一つこなしてもらおうっていうんじゃなく、全部をある時期に要求して、その時期が終わったら、「開館時間は終わりました」みたいな感じで門を閉ざす。
女子の呪いを解く方法の本だけど、中年おじさんにも効果がありそうです。綺麗事ではない処世術です。仕事や 人との距離の取り方など、なるほどと思うポイントがたくさんありました。
作家の津村さんと、編集者の深澤さんの対談。 人間関係、仕事上の失敗など「ダメダメなわたし」を語る。 二人の息が合っていて、よむほうもテンポよく進む。 編集さんから、「まだダメが足りない」というダメ出しが下ったという話が途中で出てきた(笑)。 でも、たしかに、そうかもね、と思う。 お二人とも物書きな...続きを読むので、失敗談なのに、客観視できているし、理性的な印象になる。 パワハラを受けた、親とうまくいかない―当事者にはむろんつらい体験だけど、自分はハラスメントするほうが悪い、という前提でいるので、それが「ダメなわたし」という枠組みに収まらない。 すごい人だって、若い頃はそれなりに失敗するだろう。 そんな感じで、全然ダメに見えない。 初出は日経ウーマンだそうだ。 若い働く女性が読んだら、励まされるかな。
他人との距離の考え方。 素敵じゃなくても良い。 コンビニの店員や、掃除のおばちゃんとの関係に、生かされている。
お互い心の健康を保ちながら安心して過ごせる人間関係の構築のためには、繋がりすぎないことが大切なのだと思いました。 「自分はダメだ」と言っているお2人が「ダメ」だとは思えませんでしたが…。「ダメ」ってなんだろう?
ーーー自分の見るもの、触るものが全部人に言うためのものとしてあるのっておかしいーーー 読み応えあった。 深澤さんのことよく存じ上げなかったのですが 津村さんより10上とは思えないほどパワフルで お話するのが大好きな方なんだなーっと文面でもわかる 会社員として仕事しながら芥川賞作家になった津村さん...続きを読むの周りの反応が意外と普通だったっていうのが大阪の良さなのかなあとおもったり。 ーーー会社には近くのコンビニっていう通気孔があって、芥川賞には会社の仕事っていう非常口があったーーー メイリオのフォントはわたしもすきです。
女子力の低いダメの話かと思ったら、職場に馴染めないなど、要領の悪いダメな人への処世術というかアドバイス的な本でした。各テーマごとに鋭い真実がちりばめられていて、ぜひ20代で読みたかった。そしてSNS全盛の今に繋がりすぎないことの重要さを書いているのが非常に興味深い。
あてはまる部分もなかなかあった。ダメをみがくというか、ダメなりに生きていくための処世術。これを読んでも決して悪化はしない、と思う。
津村さんの「ドラマを途中で止めて違うことをしてしまう」は凄く共感できたし、子供心と痛い子に対する疑問もとても素敵でした。言われてみれば確かにどうしてこんなことにとらわれているのだろうと心の荷がおります。ただ深澤さん、名指しで男性作家を批判するのはやめて~!(笑)本に残るねん!
p196「そうやって、自分が持っているものを見せて、「これを持っていないのはあんたが悪い」って言いたがる人はいます。」 p242「だから子育てで悩んでる最中の人もいれば、同じ歳なのに介護で悩んでたり今まさに恋愛で悩んでる人とかどんどんどんどん変わってくるものだから、その背景の細部を見ちゃうとイライ...続きを読むラしちゃうんだけど(中略)それぞれに学びの段階とか時期が違ってて。その人は今、自分からしたら終わったような問題で悩んでるけど、反対に自分がまだ入り口にも立っていない物事を理解しているかもしれない、とかありますし、あの人はこの年なのにこうで!みたいに、自分の物差しで全部測ったらダメですよね。」
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ダメをみがく “女子”の呪いを解く方法
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